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「だんだん、お客さんが増えてきたかしら」
ブースの前に出て、テトさんはコヨミ君に言う。
「そうですね。午後になって、出足が良くなったんでしょう」
コヨミ君はうなずいた。
東京ビックサイトで開かれている「雑貨&コミック・フェア」。
会場のホール1とホール2を使って、いろんな出展者が販売用の机やブースを...玩具屋カイくんの販売日誌(183) リンちゃん ボディーガード発動!?
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ライブハウス「マルクト」の楽屋前で。
楽屋にいるリンちゃん目当てにおしかけた、おっかけの少年たち。
その前に、廊下のイスに置かれた“はっちゅーね”の人形がある。
廊下の向こうから、霧雨さんが走ってきた。
「いっけない。これ、忘れちゃった。大変大変」
顔色を変えた調子でそう言うと、人形を抱きかかえて、...玩具屋カイくんの販売日誌(178) おっかけファン一掃作戦 (その2)
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「じゃあ、ちょっと彼らを外に連れ去ってくるわネ!」
霧雨さんは、そう言って立ち上がった。
「大丈夫?」
そわそわしていたリンちゃんは、心配そうに彼女の顔を見た。
「私がこの部屋を出ていこうか?」
「平気、平気。まあ、見ててよ」
霧雨さんは言うと、“はっちゅーね”を抱き上げた。
そして、何やらちょっと...玩具屋カイくんの販売日誌(177) 押しかけファン 一掃作戦!
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演奏が、全て終わったライブハウス。ホールの中はまだ、ザワザワとしている。
「楽屋に行ってみましょうか」
りりィさんは、レンくんに言った。
「ええ、そうですね」
出口やロビーに向かう観客たちに、さからうようにして、2人は楽屋の方を目指した。
「あれ?テトさん」
レンくんは、ホールの壁に1人でもたれかか...玩具屋カイくんの販売日誌(176) ライブハウスの楽屋で
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「お、いたいた。ちょっと説明してもらお」
のんびりした調子で、デフォ子さんは言いながら、室内に入ってきた。
雑貨アーチストたちが、アトリエを構える施設、「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
作業室では、レイムさんとぱみゅちゃんが、机の上でラフデザインを広げて話しているところだった。
「あ、デフォ子...玩具屋カイくんの販売日誌(175) 不思議サイト「クリスタル&クレイ」
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「あ、コヨミさん、こんちには」
「どうも」
りりィさんのお店「星を売る店・上海屋」に入ってきたのは、雑貨コーディネーターのコヨミくんだ。
リサイクルショップ「鑑定団」の店長で、かつ、大手メーカーの「デーエノエー」のプロデューサーもつとめている、彼。
りりィさんと、雑貨デザイナーの重音テトさんと3人で...玩具屋カイくんの販売日誌(173) はっちゅーねの人気のキッカケ!?
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りりィさんのお店、「星を売る店・上海屋」のカウンターで…。
常連客のぱみゅちゃんと、りりィさんは隅にあるパソコンのモニターを覗きこんだ。
「あ、ホントね。不思議な人形の話題で盛り上がってるわね」
ぱみゅちゃんの言うとおり、“2ちゃんねるでは、はっちゅーね”に関するスレッドへの書込みが盛んだ。
ぱみゅ...玩具屋カイくんの販売日誌(171) 大盛り上り? カルト・ドール!
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「あれ、新しい商品、2種類ありますねー」
ぱみゅちゃんは、お店の入り口ちかくの棚をみつめて、楽しそうに言った。
「ええ。左が“テト・ドール”、右にあるのが“はっちゅーね”よ」
りりィさんは、うなずいて答えた。
ここは、ぱみゅちゃんが常連でよくやってくる、りりィさんのお店「星を売る店・上海屋」。
2種...玩具屋カイくんの販売日誌(170) “はっちゅーね”をめぐる人たち 3
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「コスプレねえ。売場でコスプレ、って、ふむ…」
とりとめもなく考えながら、りりィさんは歩いていた。
新製品の「テト・ドール デビちゃん」の売り出し作戦がはじまった。
コヨミくんが提案したのが「コスプレ」。
人気店の、人気スタッフが、ドールの世界と同じ服装をしてみよう、というものだ。
「うちの店では、...玩具屋カイくんの販売日誌(158) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その3。
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「うわぁ、何だこれ。おいしいけどさ」
注文したカクテルの“ソルティ・ドッグ”を一口飲んで、霧雨さんは顔をしかめた。
グラスのふちについている塩を、もろになめてしまったのだ。
「ソルティ(塩っぽい)、だもの。辛いでしょ」
りりィさんは、それを見て笑う。
バー・タイムになった「カフェ・つんでれ」。りりィ...玩具屋カイくんの販売日誌(157) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その2
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目立たないように、サッと入ってきて、通り過ぎようとしたモモちゃん。
「あれ?」
店内に、おなじみの顔があったので、足を止めた。
カフェ・つんでれの店内には、テーブルに顔見知りの3人が座って、お茶を飲んでいた。
ほかにはお客はいない。
「あ、モモさん」
「霧雨さん。いらっしゃいませ」
「これからですか...玩具屋カイくんの販売日誌(156) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その1
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「んで、吉さんがウェイターになるの?」
ネルちゃんは、椅子をゆっくり回しながら聞いた。
「うん、まぁ、そういうこと」
「へぇ、吉さんにウェイターの資格があったとはね」
ひやかし半分に、白目をむいて彼女は言う。
ジー出版の、イベント室。
ネルちゃんの同僚の吉さんが、この部署をやめることになった。
新し...玩具屋カイくんの販売日誌(146) オトナの事情
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「ちょっと陰があって、不思議な雰囲気の人...」
さらさらゆれる、りりィさんの金髪を見ながら、テトさんはそう思った。
「じゃ、ダークな感じのドールを作って欲しい、ということですね」
「ええ...そうなんです」
彼女はそう言って、テトさんの目を見つめた。
レストラン「カフェ・ドナ」の席で、雑貨アーティ...玩具屋カイくんの販売日誌 (125) りりィさんの申し出 (テトさんの新ドール・part1)
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「あいかわらず、面白いね! キモいところが、“きも”だね」
「あのねえ。そういうオヤジ・ギャグ言うと、もてないのよ」
テッドさんのしゃれに、ぱみゅちゃんは口をとがらせていう。
サンセット・ギャラリー「ゆうひ」で開かれている、クリエイターのぱみゅちゃんの個展。
いろんな作品を前に、ふらりとやってきた絵...玩具屋カイくんの販売日誌 (120) ぱみゅちゃんとテッドさんの“キモ作品”
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