タグ:MEITO
110件
「――めーちゃん」
顔を上げると、そこにはアリスが立っていた。
『何?』
筆談は多少不便だが、なれてくるとそう煩わしいものではない。
「何の絵を描いているのかなぁって思って」
何と無しにアリスにその絵を見せてやると、アリスは驚いたような表情になった。もしかして変な絵でも描いていたのだろうか、と...Fairy tale 24
リオン
敵であった、ルカとルキも仲間となり、有紗の家は賑やかであった。
「あのですねー?ここは溜り場じゃ無いの!分かる!?」
有紗が梓と結衣に怒鳴る。
「別に良いだろ?」
「怒っちゃ、可愛い顔が台無しよ~?」
反省してる様子は無い。
「ルカとルキは良いとして…!メイコとメイトどうにかしてよ!」
ルカとルキは...闇にレクイエムを___多いんですが
【梓】紫姫【花梅】
リミッターは絶対外すなよ
誰かがそう言ってた気がする。
だが、結衣には関係ない。
自分が自分じゃ無くなって行くのが分かる。
「手加減しないよ」
結衣は二人に襲いかかる。
「危ねっ」
「ビックリしたわ~」
二人は余裕で避ける。
「!?」...闇にレクイエムを___違う意味で危険?
【梓】紫姫【花梅】
いつものように、ボーカロイドを診ていた。
どこからか爆発音が聞こえる。
「な、何?」
画面から視線を外す。
「先生、行って来て良いですよ?後は僕が診ますから」
梓が営業スマイルで言う。
「有難うございます」
梓の行って来て良いとは、行って来いって意味で、結衣の有難うございますとは、了解の意味である。...闇にレクイエムを___新しい敵
【梓】紫姫【花梅】
共に振り上げ、渾身の力を込めて繰り出された拳は空中で衝突し、俺とメイトの体は反動で大きく仰け反った。
「ぐっ!」
次にメイトは足を鞭のようにしならせ俺を薙ぎ払うが、俺はその瞬間に跳躍し、メイトの頭上を飛び越え背後に貼りつき、首根っこを捕まえて後頭部に一発の打撃を与えた。
脳に強烈な振動が加...SUCCESSOR's OF JIHAD第七十八話「soldier」
FOX2
薄暗い照明の下に、細長いコンテナを手にしたミクオの姿が照らし出された。
「この中に、あなたの装備が全て入っています。」
ミクオはコンテナを足元で開き、中から俺の着ていたス二―キングスーツを取り出した。
「さ、早く着て下さい。」
「ああ。」
振り向くと、ワラはこちらに背を向け、しゃがみこん...SUCCESSOR's OF JIHAD第七十七話「皮肉」
FOX2
レンは、お城を眺めていた。その時、上から歌が聞こえた。
「~♪」
だが、それは悲しみが籠もった歌だった。
所謂、「レクイエム」だろう。
「メイトさん、歌は誰が歌ってるんすか?」
「あ、あぁ、お姫様だよ」
そう聞いた瞬間、レンは胸が苦しくなった。
初恋の人が、ここに居るのだから。
「今、会えますか?」...TINY SONG6
璃滝
!注意!
この先、亜種がいます。
嫌悪感を感じる方は、見ないことをお勧めします。【亜種注意】―Flutter― 最終話
桜宮 小春
・・・・・・。
「ボスお目覚めのようです。」
「ふん。案外としぶといものだ。」
右も左も分らない暗闇が薄れて、それが去った時、視界が、眩い光で真っ白に塗りつぶされていた。
目が痛くなるほどの光も徐々に薄れ、俺は三人の人影が、目の前に立っていることに気がついた。
「よく眠れたか?A-D。い...SUCCESSOR's OF JIHAD第七十五話「託された未来」
FOX2
それから数時間後
「は、初めまして…」
レンはメイトと初対面した。
メイコがメイトに色々説明してくれたのだ
なので、このとおり↓
「お!君がレン君かー!よろしくね」
「レン君、メイトよ」
(あれ?今口調が変わってたような((←)
「…格好いい」
「へ?!」...TINY SONG5
璃滝
!注意!
この先、亜種がいます。
嫌悪感を感じる方は、見ないことをお勧めします。【亜種注意】―Flutter― 第八話
桜宮 小春
ハンガーを出てコンピュータールームに向かう途中、無線機に通信が入った。
相手側の周波数は分らない。セリカやタイトではないだろう。
「誰だ。」
『僕です。』
無線に応答すると、ミクオの声が返ってきた。
「何の用だ?」
『僕はコンピュータールームに居ます。今、貴方がワームをインストールしや...SUCCESSOR's OF JIHAD第六十九話「処刑」
FOX2
注意
1~3見てください(え
4
「私でございます。ミク様」
「ルっ・・・ルカ!」
『ルカ』と呼ばれた女性は、ミクの召使である。
「そういえば、どうしたの?ルカ」
「リン様の召使の件なんですが・・・」
「・・・で、見つかったかしら」
「それが・・・リン様が全員拒否るんです」...TINY SONG 4
璃滝
-おまけ-
『鏡の悪魔』を見ていない方、またその世界観を壊したくない方や、腐向け表現に不快感を感じる方は、Uターンを推奨します。
まあ、腐向けっつったって、たいしたことないんですけどね!!(←ここ大事)
さて、それでは始めましょう。残った方々にのみ、知ることのできる、
『裏鏡の悪魔』です。
『-密...鏡の悪魔Ⅳ 9.5
リオン
-走って-
しばらくそれを眺めていたリンだったが、はっとしてそれらを机の上におくと、走り出した。
写真たてに隠されていたのは、小さなタオルの切れ端と手紙と、赤い押し花のしおりだった。タオルにはいくつかのシミがあって、どうも子供がよく使うタオルのように見えたが、そのタオルの...鏡の悪魔Ⅳ 9
リオン
-偏愛と純愛の狭間-
足が石になってしまったように動かない。まるでさび付いているようだ。
しびれるような空気感と、自らに向けられたシルバーの銃口で、ルカは息が詰まりそうだった。
「カイコさん、もうやめて下さい。このままでは、誰も喜びません。貴方も、ひどく悲しむことにな...鏡の悪魔Ⅳ 8
リオン
-まるで牢獄-
しばらく流れたはずの沈黙は、数秒だったのか、数分だったのか、あるいは数十分だったのか。それすらも分からなくなるような長い時間が流れていた。――実際、ルカの腕時計の針は一分と三十九秒分しか進んでいなかった。
「…それ、楽しい?」
もう一度念を押すようにメ...鏡の悪魔Ⅳ 7
リオン
-密室-
「あ、メイコさん…どうしたんですか?」
自分のほうにメイコが走りよってくることに気づいたカイコは、できるだけ平静を装い、笑顔でメイコに声をかけた。するとメイコは少し困ったような、それでもさっきより少し安心したかのような不思議な表情になった。
「ねえ、カイコ...鏡の悪魔Ⅳ 6
リオン
-爆弾-
教会の玄関で靴についた泥を落とし、両手に抱えたビニール袋を一旦下ろすと、辺りを見回した。
「カイコ――?買ってきた物ってどこに置けばいいんだ?」
呼びかけても返事がない。仕方なく、メイトは荷物をリビングのテーブルの上に置き、カイ...鏡の悪魔Ⅳ 5
リオン
-雨で-
いつの間にか、外は大きな音を立てながら滝のような雨が降り注いでいて、窓から外を見ると酷く歪んで見えた。
「――お昼、食べました?作りますよ」
突然、カイコガ言った。
「ああ、食べてないわね。…作るなら、手伝うわよ」
やっと気がついたというように、メイコが...鏡の悪魔Ⅳ 4
リオン
-紅と藍-
無理やりリンをたたき起こし、レンがリビングへ降りてくると、既に荷物は出来上がっていて、メイコ・ルカ・リンとレンの分で、大きなバッグ二つと小さ目のバック二つにまとまっていた。そんな荷物を軽々と持ち上げ、玄関のほうまで運ぶ役目を、メイトがきっちりとこなしていた。...鏡の悪魔Ⅳ 4
リオン
-出発準備-
しばらくすると、教室は静まり返った。
それから、どっと笑いが起こる。何故笑われているのか分かっていないのは、メイトただ一人だった。きょとんとしているメイトを見て、皆が笑っていることは明白だった。
「…メイトさん、それ、棒タイです。ネクタイじゃありません...鏡の悪魔Ⅳ 3
リオン
-学園祭準備-
スクールバックを持って、弁当を押し込むと、靴に無理やり足をねじ込んで一旦振り返ると、リンはメイコに言う。
「それじゃあ、行ってきます!」
「ええ、いってらっしゃい」
ドアを開けるなりレンの手を引いて家を飛び出す。家の前ではミクとプリマが並んで立っ...鏡の悪魔Ⅳ 2
リオン
鏡の悪魔Ⅳ
-紅いもの同士-
「ちょっと疲れた…。少しゆっくり帰っても大丈夫よね」
そう独り言をいい、メイコは公園のベンチに座って買い物帰りのエコバッグから『鮭とば』と缶ビールを取り出し、まっていましたと言うように嬉しそうに鮭とばの袋を開き、缶...鏡の悪魔Ⅳ 1
リオン
-第三十四章-
何かが破裂するような、乾いた音が廊下に響き渡る。広い廊下に反響し、何度も山彦のように重なって、次第に音は小さくなり、消えた。
その場に、リンが倒れこむ。しかし、リンは無傷だった。その手についた赤々と燃え盛るような紅のそれは――。
「レン、何、やって...真実のガーネット 35
リオン
-第三十三章-
しばらくいくと、ひときわ大きな美しく豪華に縁取りされた扉の前に行きついた。
何度か深呼吸をし、扉をぐっと開いた。扉の向こうにいたのは、顔のよく似た金髪の少女と少年の二人だけ、他に人間らしき影は見えない。――猫はいたが。
中にいた二人は驚いたよう...真実のガーネット 34
リオン
-第三十二章-
ひたすらに走り続ける。
行く先、直線上には何の障害物も見当たらない。人気(ひとけ)もなく、まるでこちらが敵の手の上で転がされているような、わざと泳がされているような風にすら思える。ぞっとするような感覚を抑え、メイトは一度、深呼吸をしてまた走り出した。...真実のガーネット 33
リオン
-第三十一章-
まるで風があせりや不安を代弁するかのように、大きく木々を揺らして青々としたまだ若い葉を落としていく。街路樹がシンクロするように皆かぜに合わせて不安を大きくさせるように『ザァァァァアアアア』と音をならしていた。
「――大丈夫、だな」
そう、メイトが...真実のガーネット 32
リオン
-第三十章-
退院の手続きを終え、ルカは病院を出た。
狭苦しい病院の敷地内から出るのは、もう一週間以上も久しくおもえ、ルカは大きく深呼吸をした。そして、空を見上げると、少し表情を変え、歩き出した。その表情からは、緊張が見られた。
ふと、街路樹の陰から見える人らしき...真実のガーネット 31
リオン
-第二十九章-
「ただの風邪…ですか」
「そうです。それと、睡眠不足とストレスですね。帝国のこともあって、疲れがたまっていたのでしょう。一応、薬を飲んでぐっすり眠れば、すぐに治るでしょうから、安心してください」
そういった女性は『ハク』と名乗った。あの、ルカが入院して...真実のガーネット 30
リオン