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☆*゜・。
桁外れのスピードを出して、海翔が走る。屋根から屋根へ、屋根から電柱へ、電柱から今度は木々の枝へと飛び移り、学園へと急いだ。学園の校舎が見え始めるとさらに足を速め、行儀などお構いなしに部室の窓を見つけると開きっぱなしの窓から中へと飛び込んだ。しかし、その...満月の夜に Ⅴ
リオン
☆*゜・。
学校では今日も天文部のミーティングが開かれていた。
とは言っても、話し合おうことなんて殆どなく、結局は今度の文化祭のときに使う押し付けられた装飾品の制作をしているのだが。文化祭はまだ先の一ヵ月後だというのに、こういうものを作るのが専門であるはずの美術...満月の夜に Ⅳ
リオン
☆*゜・。
家というよりかは洋館といったほうがしっくりくるような造りと、二階へと続く螺旋階段。色とりどりの食器や青々とした木々が生い茂る、庭――いや、庭園といったほうが正しいのだろうか。中世ローマなどを思わせる洋館の中に住んでいたのは、所謂“お年頃”の男女だった...満月の夜に Ⅲ
リオン
カイメイです。該当CPが苦手な方はご注意下さい。
後、台詞のみです。
「ねえ、MEIKOさん」
「何よ?」
「僕がMEIKOさんの為に恋の歌歌ったら、MEIKOさん、嬉しい?」
「はいぃ?! ちょっ、突然何っ」
「んっと、マスターが作る歌って、恋の歌が多いでしょ?」
「…ああ、まあ、ねえ」
「色々歌...恋の歌を歌おう
西の風
リンを連れて森へ向かう途中に、何者かの襲撃を受け、リンの命が狙われた。
だが、代わりにメイトが命を落としてしまう。リンの目の前で、メイトの胸に矢が突き刺さる。正確なまでに心臓の位置へ突き刺さった矢に驚きながら、すぐ周囲を見回すが、すでに逃げ去った後だった。
倒れて二度と動くことのなくなったメイトの姿...悪ノ物語 18
君僕
戦いが終わったあと。
幸福に胸を満たしながら、城に戻った僕は、衝撃的なものを見た
「め・・・めーちゃん・・・?」
灰となった、めーちゃん・・・だった。
「申し訳御座いません。KAITO様。我々が警護に当たっていながら、MEIKO皇后様をこのような・・・」
ネルとハクが同時に謝る。そして、リンが
「全...哀れな戦いの後の、悲劇
刹那=Laurant
今回のターゲットは身内。そして殺してはいけない人物。
でも殺さなければ、リンを守れなくなる。それだけは避けたい。殺した振りをしたい。きっと本人は隠れない。隠し事が嫌いな性格をしているから。
「ごめんね、メイト」
手に入れた情報場所から離れた茂みの中で、弓を構えてターゲットが来るまで待機する。姿が見え...悪ノ物語 17
君僕
ある日、大臣に呼び出された。
何か悪い事でもしたかな。それとも、リンから離されるのではないか。と色々考えながら、大臣の部屋へと足を踏み入れる。
「女王陛下側仕え使用人、鏡音レンです」
「入りたまえ」
いつもいつも思うけど、カムイ大臣って本当に態度が大きい。まるで自分が王様のようだ。リンが女王陛下だと...悪ノ物語 16
君僕
最近、メイトの様子がおかしい。
挙動不審・・・とまでは言わないけれど、明らかに以前よりも態度が変だ。何だろう・・・予感がする。何の予感、とは言わないけれど、何かの予感を感じる。
「何かあったの、メイト?」
「なんでだ?」
「だってさ、ずっと僕のこと避けてるじゃないか」
「レンを? 避けてなんかない」...悪ノ物語 14
君僕
レンから殴られた後、俺は暗い廊下を歩いて訓練所へと向かっていた。
その間、女王陛下の泣き顔が浮かんでは消え、浮かんでは消え、ずっと繰り返していた。まさかとは思うが、俺・・・女王陛下に惚れちまったのか?、なんて馬鹿げた事を考えていた。
「団長!」
「おっ、どうした?」
「暗殺部隊リーダーのルカ様がお話...悪ノ物語 10
君僕
リンの部屋を綺麗に片付けて・・・といっても、ホコリを払う程度だから、そんなに時間はかからなかった。
今日は、父と母と、僕が・・・死んだ日だ。
家族四人で、旅人を招いた歓迎会をしていた。楽しい歓迎会の途中、リンの姿が見えなくなって、不安になって探しに行った。裏庭で泣いているリンを見つけて戻ってくると、...悪ノ物語 09
君僕
由々しき事態だと、年老いた大臣達が口々に叫んでいる。
どうせ私には関係ない。また勝手に、カムイ大臣が決めて、それで会議は終わるのだから。早く終わってほしい。特に今日とゆう日が。
「静粛に願います、皆様!」
カムイ大臣が叫ぶだけで、みな口を閉じる。
ここはまるでカムイ大臣のお城みたい。
私という人形は...悪ノ物語 08
君僕
3人は町に着くと、メイトの家へと向かった。正確にいうと、メイトの妹であるメイコの家へ向かった。
「メイコ」
「あら、メイト」
声をかけると振り向いた彼女は、とても美人だった。
「まーた胸でっかくなったか?」
「あんたはデリカシーがなくなったわね」
二人のやりとりを見ていた、黄髪の二人の少年少女に気付...悪ノ物語 06
君僕
リンの身なりをメイドが整えていると、カムイがノックと共に部屋に入る。しかし、着替えを手伝うメイドも、廊下に立つ兵士も、特に注意をしない。まるで見ていないかのようだ。
「リン女王陛下、本日は城下町へ偵察に行く初めての日でございます」
「・・・」
「いつものドレスでは目立ちますので」
カムイがドレスの代...悪ノ物語 05
君僕
新人兵士の訓練をしていると、女王陛下の守備兵が息を切らして、訓練所のドアを乱暴に開ける。
「おいっ!訓練中だぞっ!!」
訓練中の俺は気が荒くなることを、部下の兵士はよく理解してる。それを承知の上での開け方だと思い、怒声を浴びせた。
「団長、女王陛下が、毒を・・・!」
「毒ぐらいでガタガタ抜かすな!!...悪ノ物語 03
君僕
事の前から、絶え間なく胸が弾む。
無理も無い。なぜなら、俺は今から、ある行動を実行に移すからだ。
それは、今まで俺が、待ちに待った瞬間なのだから。
ついにそれを実行する好機に巡り合えたのだから。
俺はこの日のために、準備を怠らず、緻密な計画を練ってきた。
失敗は予定に無い。そんなことはあ...I for sing and you 第二十八話「奪取」
FOX2
「痛っ」
「ちょっお前何してんだよ!!あーあ血ぃ出てるし。ほら貸せ」
「だって明日はバレンタインなんですもの」
「何、お前。ガキの癖に手作りチョコかよ。マスターちゃんはおませですねー」
「そんなこと言うならあげないんだから!メイトの馬鹿!!!」
「えっちょっっマスター!?」
「メイトがっ喜ぶと思って...MEITO、VD 小ネタ
綾原千裕
February 14
今年も迫りくる 例のアノ日
街が甘い
匂いにだんだん包まれてく
「いらない」なんて言ったら
お前は悲しそうな顔をするんだろう
そんなの絶対許せない
オレはチョコレートが嫌い
甘ったるく絡みつく
ほろ苦いのは恋の味なんて笑わせんな...オレ、チョコレート嫌い
スゴロク
かちかちかち。
そんな音を立てながら、懐中時計は青年の手の中で動いている。
青年はその懐中時計を差し出して、人差し指でかちゃりと開けた。
そこには、ひび割れた文字盤があった。
「少々、お時間宜しいでしょうか」
「…あなたはいったい…」
なぜか、目の前にいる《人》が人ではない気がした。
スーツの青年の...優しい傷跡-魔法の音楽時計- 第02話「灰色の猫」
アイクル
「俺は……そういうのは……」
その赤い瞳が、赤い舌が、何かを、嘗(な)めるような、嘗めて溶かすような視線が、蓮の心を、妙に、ざわつかせて、蓮は、搾り出すように、そう言いながら、俯いた。
「慣れていないわよね。だから、よ」
赤い衣が乱れて、白い足が、軽やかに、孤を描き、組まれた。その足の白さも、何...双子の月鏡 ~蓮の夢~ 二十八
和沙