タグ「夢」のついた投稿作品一覧(29)
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高みを目指さないといけないって言う
それを目にした誰もが驚くようなこと
いつまでも追いかけ続けていて今じゃ
もうどこが終わりかわからなくなっていた
終わらせることを諦めだと思っていた
追い求めることが使命だと思っていた
高く遠く空まで飛んで飛んで俯くと
誰の顔も見えなくなっていたんだ
きっとどこかで...きらぼし☆ピリオド
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迷い子は離れずに安息の日々
来たる日も眠れずに観測の鍵
どこにでもどこにでも流れてる
今はもう見えることのない夕暮れ
呼ぶことのないままそばにいたせいで
名前を知ることは叶わなかったけれど
思い出せばすぐに歌に出来るから
必要ないんだって教えてくれたの
ななつめの星を数えたらふわり浮かんで
踊るよう...クランベリー・パフェ
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キラキラしてるティアラや
ヒラヒラのドレスで
ちやほやしてくれるの
全部全部がわたしのもの
そんなの良いなとか思っていた
朝から遅刻で
廊下に立たされ
それでもわたしは
おひめさまが良い!
お城を抜け出し...きっと私がぷりんせしゅ!
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玄関に靴がない夢を見る
キッチンに水のない夢を見る
天井に明かりのない夢を見る
窓に光りのない夢覚める
何度開け放ってもカーテンがある
何度閉じても開く冷蔵庫がある
誰と話しても聞こえない電話がある
何を喋っても伝わらない私がいる
全員の家に押しかけたいのに
私は動けないままでいたんだ...mil-Girl
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小さな小さな僕の宝箱にはもう
これ以上何も詰め込めなかったんだ
どうしても出会ってしまうものたちを
泣きながら選んでは置いてくしかなくて
忘れてないよずっと覚えてる今だって
手のひらが小さすぎて持ちきれなくて
どうしたらみんなみたいに大きくできるかって
どうしたらみんなと同じに沢山持てるかって
背伸...トモニトナリニ
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えがこうとしていた地図はいつしか
誰かに許されないとかけなくなった
呼吸を忘れたまま不規則な鼓動のまま
次の道のりを急かす声が聞こえてる
裸足で転げ回ってた芝生を今では
磨いた靴が汚れないように歩いてる
靴なんていつでも脱げるのにできない
騒がしい時計の針に怒られたから
転ばなくなって褒められていつ...現在地シンフォニア
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かすかな光を手繰り寄せるように
逃さないようにって何度も
失い続けていたんだね
でもそれなんのためだったっけ
手に入れたかった輝き
宿したかったトモシビ
ねぇその後はどうしたい?
ねぇその先は何がある?
それじゃぁ立場を変えようか
真っ暗でできないことって...うしろめたらいと
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意識しなければいいなんて嘘
ほのかに漂ってくる幻想はいつか
憧れを人質にとって危うく誘う
見つからないものを静かにかざして
願いが妬みに変わってしまう前に
時間が経てば皆脆さを隠せなくなる
届いても気づけなくなるなんて嫌だ
誰かに届けられないのはそれよりもっと
空ばかり見上げているとね
躓いてしまう...little tricker
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はつゆめうさぎたち
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閃いたことが流されてく
おぼつかない足取り
濁されてくきらめき
手遅れなのは知ってる
沈んでいたいって願ってた
這いつくばってたいってずっと
俯せになれば見ずに済む
ミナモの向こうの青い空も
おとぎ話じゃないってこと
地続きの現実を架空にした...灰泥迷宮
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かちりこちり針が鳴る度に
幾つもこぼれていくの
なくした物も忘れて
そこに在ったのは確かなのに
宝箱をひっくり返しても
それは思い出せない
途方に暮れたガラクタの中
きっと大切な物だった
うずくまっても一緒
鳴かなくなった鳥のオモチャ...あなたに決めたからね
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指先の人形に穴があるのを知って
大泣きした日を思い出した
わかりきっていたことなのに
空っぽなのを見たくなかっただけ
手に入れてしまうのを躊躇ってる
たくさんの欠片を失ってしまう
道具は手に入っても二度と返らない
いつだってそれはさよなら言わずに
もう片方の手に乗せてみてよ
それはきっと簡単に消えて...ものくろステンドグラス
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シャラシャラと鳴らす鍵束
乱暴に閉めるドア
イグニッションでセカンドに叩き込む
白煙巻き上げたら近所迷惑
逃げるように夢を追うんだ
追いかけるようでいて追われてる
理由なんて何だって構わない
鬼さんこちら手の鳴る方へ
届く場所だけが夢でもいい
背伸びしたくなればすればいい...TERIOS DRIVE
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指さした一点だけに価値がある
それ以外を全て捨てても
何も厭わずに目指していた
何も迷わずに駆け抜けてた
ある日歯車がギリギリ回って
「そんな場所はもう無い」って
地図は書き換わって新しいのに
僕の頭はまだ古いままだった
放り出されたケモノみたいだ
群れを忘れ始まりを忘れ...ノゾミヲステロ
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世界中のあらゆるものに打ちのめされ
倒れ込んだ仰向けに
涙目越しの空はそれでも青い
自分まで青くなりそうだ
過信していたわけじゃないけど
自慢したいことは少しあって
そんなもの簡単に潰えるなんて
近所の猫も言ってたのにさ
怖がらなかったのは良い兆し
図に乗ってるように見えたかな...カマワズカナエ
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音だけの言葉を落としていくの
画用紙に落とす絵の具みたいに
跳ねるように弾けてふわりと滲む
そのまま地球の裏まで突き抜けそう
手に入るものはなんだって
花びらも葉っぱも石も錆びも
時間が経って色も変わって
誰が気付いても感じ方が違う
ねぇそこで見ている?見えてる?
どう感じても構わないから...Envy Empty Dream
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なにもないなにもない世界には
ふたつのイスだけ他にはない
誰のため何のためわからない
座っても良いか分からない
目を閉じてまた開けると
イスが少し離れている
なんでって視線を外すと
イスがまた近づいている
なんだか怖いからって離れたら
遠のいたよりも離れていなくて...ふたつのイス
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始まるときも終わるときも
いつもここで待っているから
思い付きから現実にするまでの
果てしない判断と決断のパレード
捨てるものばかり気にしてちゃ
本当に欲しい物も見えなくなる
「きっといつか」なんて放り投げて
机の裏で埃をかぶっていた
ふとした拍子に見つけてしまえば
諦めきれない気持ちが駄々をこねる...ON YOUR GRID
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眠りに就いた瞬間のその前に
聞こえてた誰かの泣いてる声
あてずっぽうな夢の中身より
気になってそればかり考える
その声が現実だったのかもう
知ることはできないけど今は
夢からはみ出した気持ちとか?
変な感傷に囚われたりする
例えば生まれたての夢の産声
例えば迷い込んだ夢の泣き声...夢墓地番地
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確かにあったんだ昨日夢の中で
手に持った感触まで覚えてる
起きたら何も無くなっていて
当たり前なのに猛烈な喪失感
友達に話したら笑われちゃった
今はもう思い出せないけれど
ずっとあるものだって信じてた
あの場所に戻れたら必ずあるのに
例えばこの瞬間記憶喪失になって
何もかも忘れてしまっていても...昨日を夢に帰す
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もう助からないって知ってたって今もなお
歌い続けてる声は清々しくどこまでも
無人島に投げ出されたみたいな誰もいない教室で
机の隙間で聞こえる陰口のさざ波に足をすくわれる
どこにいても聞こえてくる"それ"は執拗に追いかけて
この小さな島には逃げ場がないってすぐに分かった
戦う術も知らない敵が誰かも分か...SOS乃蹴鞠歌
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夢の中で辺り一面広がって散らばって
キラキラ光る輝きに囲まれているのに
僕はもう動けないって分かってしまう
これはきっと幸せなのかもしれないけど
問いかけたって欠片たちは答えたりしない
朝日と夕日を交互に反射して空に映し出す
一歩間違えば僕も星になっていたかもね
風が吹くたびに転がって星が生まれ死ん...gross glass fragment
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押し入れでも良い納屋の奥でも良い
その手を離さなければずっとそばに…
小さな頃からだって芽は摘まれ水は涸れ
夢を叶えられるのは万に一つもないって
手のひらに載せかけたキラキラのかけら
汚いものを見るように大人達は拒んだ
着実な人生を望んで確実な半生を歩んで
それだって安心さ誰だって安全だ
だからって...ユメキュービック
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何度目かのスヌーズ解除して
布団に襲われる夢を見ている
全戦全敗無冠の帝王
王様は安らかに眠られた
話が分かるのに通じない夢
空を飛んでるのに溺れてる夢
料理をしてたら消えちゃう夢
色の付いていない匂いの夢
夢占いで見たってどうせ
起きたら忘れて調べたのも忘れて...mind is ground as seeing dream.
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初めてだった覚めたくない夢
いつまでもそこにいたいと願う
後ろ髪引かれながら目覚まし
もう既に私は侵されてたんだ
幸せな夢なんかじゃ無かった
色は無く楽しげで誰もいない
人がいないか探すけど無人
いつしか探すのにも疲れていた
ノイズ混じりの奇妙な和音
どこにも響いてないのに感じる...少女夢常
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密かに考えていた構想を
誰かと話していた妄想を
「時間のあるときに」って
「忙しくないときに」って
頭ン中でお城みたいに積み上がった
考えるのだけ楽しかった全部全部
形にするのってそれはもう大変で
計画立てて材料集めて作業作業作業
さすがに計画の段階でトーンダウン
今にも消えそうな情熱と気持ちの逆風...あれこれ投げ出し隊
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あぁその手を離さないで欲しかったよ
いつだって君の瞳に僕はいなかった
日に日に長くなる夢の中で出会った
まどろむような小さな微笑みを湛えて
まばたきも出来ず視線もそらせなくて
きっとそこに吸い込まれるんだって思った
目が覚めたあとの風景がモノクロに見えるほど
君は何もかも色彩に溢れていてまばゆかった...Hands in the Dream
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そのオルゴールは終わらない
いつまでもいついつまでも
幕の下りたステージで
カーテンコールも鳴り止んで
支配人が最後の鍵をカチリと
それでもオルゴールは終わらない
夜の帳がとうに下りた帰り道
あのシーンこのシーンと語り合う
頬を染めチケットを眺めていても
そのオルゴールは鳴り止まない...Starring Beats
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世界中のスイッチのオンとオフを入れ替えるみたいな
鬱陶しい草ボウボウのグラウンドみたいな正義感に憧れて
行き止まりに出会うたんびにロケットランチャーぶっ放し
弾切れになったところでガレキを使ってお墓を作り出す
魔法使いのお婆さんは箒を手にして一塁スタンドに叩き込み
濁った液体に満たされたカプセルの中...永眠時遊行症