……ねぇ、もしも……もしも生まれ変われるならば
その時はまた……『君』と……。
国中に響き渡る教会の鐘の音。
期待の中生まれたのは、双子の王女と王子。
昔から王家に双子が生まれる事は不吉な前兆と伝えられていた。
大人たちは悩んだ末に、一つの結論を出した。
……祝福されたのは……『僕』だけだった。
『君』は『僕』を守る為の『盾』として、王座に。
『僕』は周囲の目を欺く為、召使に身を窶(やつ)す。
全ては『僕』を王座へ導く為の、大人たちの勝手な都合。
『僕』は王座なんて望んでいなかったのに。
唯……『君』と一緒にいたかっただけなのに……。
……そんなこの国も、もうすぐ終わるだろう。
いや、終わりにしよう。
大人たちに……『運命』に弄ばれるのは『僕』だけでいい。
『僕』の存在が『君』を、『国』を、『未来』を狂わせた。
消えるのは『君』じゃない。『僕』だ。
『君』は『僕』が守るから。
『君』が笑っていてくれるなら……『僕』は……。
―――――この『命』など……惜しくない―――――
悪ノ召使を個人的に解釈してみた。
最近(?)悪ノシリーズの小説が多いと思ったので
それに便乗して恐る恐る投稿……。
私の中で王族と言えば『男性優先』なイメージしかなかった事と
『大人たちの勝手な都合とは何か?』と考えた結果……
『本当の王位継承者はレンで、リンは謀反人の目を欺く為の身代わり』
と、私は解釈しました。
リンがその事を知っていたかどうかはスルーの方向で(汗)。
調べてないから分からないのですが
ネタがカブってしまった方、ごめんなさい。><
コメント2
関連動画0
ブクマつながり
もっと見るこの物語は、一人の少年と手違い(?)で届いたVOCALOIDの物語である。
*
やっとだ。
息を大きく吸って、吐く。
そして、
「やっと届いたああ!」
と、思いっきり叫んだ。
隣の住民からうるさいぞーと、声が聞こえた気がしたが、気にしない。
やっと、届いた!VOCALO...【到着】二人三脚-1- 【えっと、お前誰?】
ティーヴ
綺麗にカールした睫に縁取られた、アーモンド形の黒目がちの瞳。形の良いアーチ型の眉に筋の通った鼻。口角の上がった唇は果物のように甘くてつややか。手入れの行き届いた長い髪はトレードマーク。まだ幼さのある輪郭に、少女と大人の境目を行き来するうなじ。細い肩にすらりと伸びた華奢な手足。ちょっと胸元が貧弱なの...
Cafe・我侭姫と無愛想王子・1~WIM~
sunny_m
「メイコさんっ」
五月五日の昼食後。居間で食事を終え、部屋に戻ろうと廊下を歩いていたところ、唐突に背後から呼び止められた。
「カイト?」
駆け寄ってくる足音に振り返る。声で分かった。呼びかけてきたのは青い髪の「弟」だ。私の間近で足を止めて、じっと私を見つめてくる。
頭ひとつ高い「弟」のカイトを...メイコの日【カイメイ】
西の風
開店時間のほんの少し前に森はコックコートに着替えて髪をひとつにまとめて、厨房に立っていた。
「おはようございます。」
先に作業をしていたスタッフの女の子のあいさつに、森もおはようございます。と声をかけながら、手を洗った。
先に作業していた女の子は最近入ったばかりの専門学生だった。短い前髪に小柄な...Cafe・ロータス・イーター 1
sunny_m
三角草という花があって、淡い紫色の花を咲かせる。
少し肉厚の花びらが、なんとなく和菓子に見えてくる。
そんなことを姉に言ったら、それは花びらではなくがくなのだと、
ころころと鈴が震えるように笑った。
三角草の花が咲く
そのころに前後するくらいに、のどの調子が悪くなった。
こほりこほりと何...三角草の花が咲く
11月
青い空には、雲ひとつなくて清々しいほど晴れ渡っていた。
雲に遮られることの無い強い陽射しが、燦々と私を照りつけるけれど、その熱は風に飛ばされていく。
冷たいうえに強い冬の風が徐々に体温を奪っていき、手の先から冷えていくのがよく分かった。
凍える手を強く握りしめてみたけれど、手のひらに爪が食い込むばか...サイハテ
tou
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
氷雨=*Fortuna†
その他
ku-yuさん、感想ありがとうございます!
そうですか?でも多分似たような内容の小説は探せばあるかもですが……
さすがに私にはそんな根気はないので……(汗)。
悪ノP様、本当に深いですよね!
そんな方と同じピアプロに存在出来るなんて……幸せだなぁ♪^^
2009/06/12 22:04:39
ku-yu
ご意見・ご感想
こんな解釈初めてですが確かにそうですよね。
悪ノPさんのはホント深いですよね
2009/06/12 18:02:20