浮上率低めです。。 のんびり気ままにファンタジーと日常を求めて頑張ります(`・ω・´) Tea Cat(ティーキャット) といいます! お気軽に 茶猫 と 呼んでいただけると嬉しいです! よろしくお願いします☆にゃぁ
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毎年のことながら年末寒波が日本列島を覆っている。ショッピングモールの屋上駐車場から見える街並みには薄っすらと雪が降り積もっており、まるで粉砂糖をまぶしたようだと考えたのは空腹のせいだろうか。
大晦日の日の入りが近付いた頃。やっと大学が冬期休暇に入り、バイトも納めたがくぽとルカは、最近話題の映画を...【がくルカ】大晦日【V市駅南住宅街】
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ヂッと苦しげな悲鳴をあげて死んでゆくマウス。
また、失敗か。
顔を顰めつつそう呟いた男は、一応その哀れなマウスを弔い、その後ため息を吐いた。
今日は、折角の人間の検体が手に入るというのに。
少しずり下がった眼鏡を指で押し上げながら、インスタントコーヒーを啜る。
不味い。また顔を顰めた。
...【ゆるりー誕】マッドサイエンティストと検体ちゃん【大遅刻】
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いつもは騒がしい茶猫家に、今日はピアノの音色が響く。
何事かと早く起き出した茶猫は、右手で三連符を叩き続ける人影を発見した。
(…ルカさんか)
真剣な表情で楽譜と鍵盤を交互に見ているが、ちゃんと弾けている。
(初見演奏ですか出来るんだ羨ましい)
おい、お前11年ピアノやってただろ出来ないのかよという...L'adieu
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寒い。
寒すぎる。
どうして今年はこんなにも寒いんだ。
雲に隠れてなかなか顔を出さないお天道様を恨みつつ、今日も自転車を漕ぎだした。
「あ、メイコおはよー!」
いつものように親友のルカが校門の前で声をかけてくる。
徒歩通学勢め、羨ましい。
自転車置き場から戻ってきて、「おはよ」と返しつつルカの方を見...【めー誕】La distance heureux
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さてさて今宵は楽しいHalloween.
こわーいお化けの格好をして、いろんなお部屋に行きましょう!
扉を叩いて言う言葉は…?
『Trick ____ Treat』
「ルカちゃんルカちゃん!!Trick or Treat!!」
最初に私のとこに来たのはグミちゃん。
頭にネジが刺さって(いるように見え...Trick ____ Treat
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あれは、いつだったっけか。
『ねえ、キミもひとりなの?それならいっしょにあそぼうよ』
友達がいなくて、一人で遊んでいたオレに声をかけてくれた、オレそっくりの女の子。
『ぼくと…?いいの?』
それまで友達と遊んだことがなかったオレは、どう接したらいいか分からなかったっけ。
『わたしのなまえは__。キミ...キミは、誰?【連想ゲーム】
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「私のものになって」
子供の頃、約束したよね。
なのに貴方は、どうして、どうして、
他の女の所へ行ってしまったの?
え?そんな約束をした覚えはない?
ふざけないでよ!!
確かに貴方は約束したわ。
昔よく遊んだあの草むらで、笑いながら、白詰草の花冠をかぶってくれたじゃない!!
それが何でそうなるのかっ...【ミク誕】白詰草
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唐突。めっちゃ唐突にルカは言った。
「魔界に練習に行くよ!!」
「よーしがっくん、準備は出来た?」
開けっ放しの窓からルカが入って来た。
……何かもう、慣れてきた。
「一泊二日分の荷物で良いんだよな?」
やけに荷物が小さいルカに聞くと、「そうだよー」と気の抜けた返事が返って来た。
「バ...幼馴染とぶっ飛んだ世界【オリジナル】4
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「がっくーん、あっちまで走ろう!!よーいどーん♪」
いきなり走りだす桃色。
「オイちょっと待てルカ!!転ぶぞ!!」
慌てて追いかける紫色。
今日も始まる、速い2拍子のリズム。
そんな俺達の日常。
「よっしゃ勝ったぁ!!がっくん、今日は私の言う事聞いてよ!!」
得意げな顔でルカが言う。
「何でだよ、理...【がっくん誕】Polka
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雨が降る。
今日も、昨日も、きっと明日も。
そして、私の心も。
何でかな。
こんなにも頑張っているのに。
何でかな。
上手くいかないのは。
どうして、どうして、
成果が出ないの?
『努力すれば報われる』っていうけれど、...雨
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君はどうして他の人間にその笑顔を向けるんだい?
君はどうして他の誰かをその瞳に映すんだい?
君は、どうして、どうして、
僕の事が、見えないんだい?
青い青年は、赤い女性を哀しげな目で見つめる。
だけど、気付かれない。キヅカレナイ。
僕は君をこんなにも愛しているのに。
君に触れたい。...僕ニ、気付イテヨ
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とても欲しかったものがあった。
夕暮れ時に輝く、綺麗な三日月。
だけど、それはどんなに手を伸ばしても届かないところにいってしまった。
「また会おうね」と別れた時の、君の笑顔。
お揃いのストラップが、夕焼けの色に染まって揺れた。
それが、君と会った最後のときだったね。
私は、君がいればそれでよかったの...【グミ誕】わらってよ
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「めー姉、おかえり!」
「ただいま、リン」
仕事帰りのめー姉を、駅まで迎えに行く。
これはいつもの日課なのだが…。
「めー姉、ここ、何処?」
「うーん…。何処かしらね?」
道に、迷ってしまったようで。
東の空に浮かぶ満月だけが、見知らぬ路地を照らしていた。
「マジでここ何処ですかってうかリンたちはち...Gold Moon
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ハロウィン
精霊や魔女から身を護るために仮面を被り、「Trick or treat」と言って、お菓子をくれなければ、悪戯をしても許される日。
でもね、
たまーに、「本物」がいるから気をつけてね。
特に、夜中に一人で帰る大人たちは、ね?
「さて、今年もこの日がやってきた」
「一年に一度、俺たちが力を解...【ハロウィン】お菓子をくれなきゃ…
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僕の可愛いお姫様。
もう、置いていったりしないからね…
~カイトside~
キーンコーンカーンコーン…
やっと下校時間だ。
帰ったら、メイコに聞こう。
勇気をだせ、僕。
やっと会えたんじゃないか。
僕との写真だって大切に持っていてくれたじゃないか。
覚えてますかって聞くぐらい、簡単だろ?...再会~僕の可愛いお姫様~ 後編
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『グスッ…こわかったよぉ…ヒック…』
『だいじょうぶ、ぼくがずっとまもってあげるからね』
~メイコside~
ジリリリリリリ!!!
「むにゃぁ、あと5分…って駄目だ、私!起きるんだぁぁぁ!!!」
そう言って自分で自分を起こす。
だって、今日から私は高校生!
昨日からは念願の一人暮らし!!
というわけ...再会~僕の可愛いお姫様~ 前編