タグ「絵募集中」のついた投稿作品一覧(36)
-
僕らはバッタもんバッタもん
飽きない日常を貪るよ
僕らはバッタもんバッタもん
ぎょろりと君を見つけて見つめて
世界は虹色で描かれた巻物
一筆墨を入れ終焉を迎えるよ
芋虫毛虫昆虫のパレードは
ひっそりとひっそりとひっそりと
僕らはバッタもんバッタもん
秋ない命を嘆くよ...落下生
-
齧った林檎の転がる先に光は見えるか
背負った命の重力に耐えられるか
感情と本能が結託する時に
君の隣で立ち会えるだろうか
世界に降り立った瞬間
黒く染まった両の手
嘆いて顔を擦っても
染まり染まっていく、視界は暗く
抉った心を捨てた先に人は埋まる
傷ついたと喚く信号に従うまま...モノクロ生命体
-
背景背負ってBGM流して
物語の主人公は影を薄める
肩書き名乗ってABC唱えて
周囲から多大な賞賛を浴びる
あたりまえが不安で疑問を持ち始めた
でも言い出せない弱い弱い僕に
つーしんぼちょうだい
世辞とかいらないから正当な評価を
突き出してちょうだい
政治とか恋情もない皆からの評価をこっそり...くれくれくんとつーしんぼ
-
名を偽れば得られる物になんて
価値などないはずなのに
気づかない傷つかないふり
固執する者は滑稽ですね
自分で蒔いた種くらい処分は
簡単にできるはずなのに
可動しないのはおかしいのでは
故障した人は脆いんでしょうか
"マインドコントロール"
美味しいとこだけ食すのです...まあるいこころ
-
新感覚弾けるアメ口に含んで
また今日がはじまるよおはよう
朝刊とか詰まった赤いポストを
覗いて、さあ行こう
陽気なテンポでステップワンツー
僕ら知らない道を歩いていく
右手左手ばらばらに動かすのは
嫌いかい?なら手を繋ごう
虹色染まる水たまり飛び越えて
空へ駆けだすしゃいにんぐがーる...しゃいにんぐがーる
-
地中に埋まる資源は有限
既知の危険に声を荒げて
視界に広がる世界は当然
廃る一方で傾いていた
さあさあどうしようもない状態
「交代どうだい?」持ちかけも論外
まあまあここはひとまず置いといて
現代社会懸命にいきましょ!(いぇい!)
たらんたらんたらりぱっぱ♪
嗤え少年よ引き裂け外装を...愚者の行進(仮)
-
制服を一枚一枚脱いでいく君の眼が綺麗だ
独り言のように口にしたら溢れ出した色
勉学だけじゃ物足りないから
少し脚色した物語を望んだ
背伸びしたくて作り上げた嘘に
縛られて笑う顔を見てきた
名を呼ばれてまっすぐに伸ばした手が
いつか大切な人と結ばれるから
焦らなくていい誤魔化さなくていい
大人になれば...卒業証書
-
照明が落ちて
上演が始まるまで
視線を交わす者は
まだ未定のまま
赤い頬を濡らす
林檎の責苦を
知らぬまま望む時
微笑みはしないから
誰もいない映画館の真ん中に
座る私の左手に薔薇を頂戴...夢虫(仮)
-
他人が電車で吐き捨てた夢を壊れたヘッドホンが拾ったようだ
ぶら下がる広告が差し出した紅茶の中で金魚が酸素を求めていた
世界が30度回転しちゃって見える景色は変わるのか知らん
同じく真似したお猿さんは私を軸にしちゃってまあ
高速で流れる映像に名前をつけることの無いように
君とここにいた現象も誰一人とし...ガール→ドール
-
人ゴミに埋没しそうな
黒い髪が素敵な花盛り少女
残念賞のティッシュと共に
寂れた商店街闊歩している
射的で狙った僕の心臓
外れて当たった玩具手にした
彼女の唇が生み出す
シャボン玉が弾けちゃって
毎夜頭の中を流れている音に
歌詞をつけてしまったら...Re:Re:Re:
-
誰かが投げ出した
パズルのピース一つ
かじった赤ちゃん
ハラヘッタって泣いている
先ほど報道された
台風16号
ベランダのシャツは
知らんぷりで拗ねている
両手をあげて
愛されたいのだと...近状報告
-
優しく伸ばされた手を叩いたんだ
無償が怖いと知って
されど撫でるのを許すのは
底に疚しさを見たから
分かっていたんだ最初からイライラしてた
散らかっていた感情から弾けたんだ
ただその結末があまりに
見え透いた物だっただけ
汚れきった二人の相性
嗚咽の音が街中響いて...請求書
-
抱いた感情の名前何というのだろう
疑問符が頭に浮かんでは消えなくて
深夜に図書館の鍵をこじ開けて
埃被った古い辞書を逆さまにした
膝ついて床に散らばる単語を摘み上げた僕に
君がスカートを手で押さえて隣に座り笑う
「模範回答は正解じゃないわ。こんなに綺麗なものじゃないもの。」
とたんに呼吸ができなくな...雨意
-
自分の都合良く修正された
記憶に存在しないものが
今の僕を指差し笑っている
昔の僕が指差し笑っている
無邪気にナイフ振り回して
足元の水溜まりではしゃいでいた
「止めて」と伸ばされた誰かの手を
「うるさい」と踏み潰していた僕
馬鹿だ馬鹿だと思っていたけれど
これほど馬鹿だとは思っていませんでした...「馬鹿だ馬鹿だと思っていたけれど、これほど馬鹿だとは思っていませんでした。とりあえずそこに正座しろ。」
-
街中を銃弾が飛び交う
流れ弾には要注意
誰かが誰かの名を呼んで
連れ立ち歩く交差点
有名絵画の彼女は
皆に優しい良い子だけど
雨にうたれてびしょ濡れで
惨めな姿可哀相
このままじゃいられないって
塾から駆け出した少女は...サバイバル
-
昨日夢見ていたのは他の誰でもない自分自身
昔届いた手紙口にくわえて駆け出した
暗い階段踏み外さぬように
震える足で一人舞台に立てば
見知った観衆が腕組みをし
睨み付ける正体に照明が...
不格好ウサギとロンド
手をとり華麗な孤を描き笑え
背格好似た君と今度
二人きり輝く星を数え...あぁ...ウサギとロンド
-
もう何もかも遅かったのです
全てが偽物になっていく
きっと僕は君が消えても
涙することはないだろう
繰り返し擦れ違う一瞬に
お互い胸を時めかせている
白い包帯で目隠し巻いて
触れ合い微笑み明日を迎える
僕ら相思相愛片思い
手を放せばなにか変われた?...相思相愛片思い
-
ピピピ、ピピピ、またメール
昼下がり 君からだ
ゆっくり体を起こして
欠伸ひとつつきました
返す「ごめん」が点滅
電波は良好です
「いいよ」の言葉に笑った
正反対 コミュニケイション
デジタル時計の表示にも
はっきりしないものがたくさん...タイトルなし(募集中)
-
洗濯物が揺れる午後
見もしないテレビつけて
食器を洗う音と共に
聞こえたのは笑い声でした
ねえ、
そこにいるって知ってる
君が傍にいるって知ってる
だけど、だけど、
言わなきゃいけない言葉は
胸の中で響くだけで...君に言わなきゃいけない言葉
-
恣意に焦がれて駆け出した
波にのまれて誰かにごめんなさい
アスファルトに散らばったのは
残ることない綺麗な跡だった
木馬のメリーゴーランド
世界はぐるぐる廻っているでしょ
沸騰したコーヒーカップ
まだ口にはしたくないのよ
一番最初は観覧車
みんなに夢見せるアナタが嫌い...さよなら観覧車
-
有り触れた情景に混じって消えた
響いてた音は止まってた
僕には君しかいないけれど
君は僕がいなくても平気なの?
そっちにいかないで一人は嫌だよ
伸ばした指でなにか掴めた?
欲しかったのは言葉じゃない
見たかったのは涙じゃないのに
繋いだ掌からただ伝わる
痛い、辛い、悲しい、寂しい...君へ
-
「何も無いよ」 笑った彼女
白く狭い箱の中に一人
「君は私の事を知ってるの?」
横に首振る(あとで知ったけど)
側に置いてある椅子に座り込み
音を聴いた機械と彼女の鼓動
静かな深海に二人で泳ぐのは
恐いとかそんな感情じゃないけど
彼女が手をほどいて離れてく気がして
ただ見つめてる弱虫な僕...弱虫な僕
-
枯れた鈴蘭の夢に僕らはいた
輝いてた未来もう咲かないね
言葉の破片拾って傷ついた機関に
朝の滴が落ちて鼓動を停止する
君は泣いて僕は見ていた
二人風の吹かない海の前で
君の叫びが僕の本音が
響いては立ち止まりそうだ
僕の名前を呼ばないで
足跡は波で消し去って...音のない世界へ
-
白い街並みにインクが滲んで
指でなぞり朝虹浮かんだ
空を飛ぶような折鶴綺麗
南風に日傘が舞って煌いた
夏蜜柑の香りの栞は
どこかに溶けてしまったから
駆け続けてはしゃごう
廻り廻るこの世界で
君の綴る物語が途切れてしまわぬように
僕が何冊でも何十冊でも傍で読んであげる...君の綴る物語が途切れてしまわぬように(仮)
-
駅前朝の光景 せわしく過ぎる足音
汚い大人の嘘に 耳を貸すこともなく
花壇に植えられた 首をもたげる向日葵のように
皆 夢希望に裏切られてる
ああ 僕は何処に行けばいい? どうしたらいい?
何も変わることのない日々繰り返すばかり
消えることのない幻想 君の笑顔探しては
色褪せたこの光景から 眼をそら...手を繋ぎ歌うレクイエム
-
プールの底で 手紙読んだ
「可哀相だね」と 滲んだ文字が泳ぐ
伸ばす 掴む泡 逃げてった 幸せ
笑う 声高く 何処までも 下へ下へ
涙さえも 溶けた蜜の味
甘すぎて 吐き出した嘘
暗い迷路で 足捕られた子供のよう
嘆き叫んで 君呼ぶ声響く
「正解はどれ」 変わらない信号待ち
立ち止まって 君 捜し続...残り灯~のこりび~
-
沈黙の臓器が止まる
禁断の果実を口にして
二人で手を繋ぎ倒れ込む
そんな夢を見たよ
薔薇の華をちりばめて
細い身体ガラスの棺へ
安らかに眠る君の頬
誰も触れなければいいのに
目覚めた君の目に
映るのは僕じゃない...53番目の童話
-
掲げたるは深紅の戦旗
迎え撃つは敦睦の友
所懐述べることもなく
霞みに紛れ剣を向ける
彩雲のもと 昔日の面影も
今は枯れ薄れ
葬歌が響き渡る
御国詞を胸に抱き
至純な愛 蹴散らし
凜乎たる姿で戦地に舞う...赤糸葬歌
-
クレヨンで描いた絵が
どろどろに滲んで溶けて
偽物の甘ったるい感覚
戻れない時を望んでた
和紙で創られた鶴を
逃げないように押さえ付ける
少し曲がって飛べない羽根
私に嘴が向けられる
さようならと挨拶を告げよう
染められた恐怖とか諦めが...空にさよなら
-
沈む街 霞んで揺り篭
このまま下まで落ちていけるなら本望
ガラスで区切った箱の外
あなたの表情 移り変わる
きらきら輝き 残して消える
手で触れた 冷たさは水とは別の感覚
淡い愛の言葉 音にならず
天へと浮かぶ シャボン玉
割れて飛び散る想いは幻
虹色の香がした...名も無いひとつの歌
1
- 2