ブクマつながり
-
初めて、起動した時からずっと。
何だか判然としないけれど、纏わりつくような違和感があった。
何か、間違っているような。世界と、ずれてしまっているような。
それは多分、『劣等感』というのが一番近いんだろう。
俺は≪VOCALOID-KAITO≫の雛形として生み出され、
――そして、そう成れなかった。
...KAosの楽園 第4楽章-004
藍流
-
晩餐は、素晴らしい御馳走だった。籠に盛られたパンに、ベーコンとほうれん草のキッシュ。帆立と蕪のサラダはトマトの赤が華やかで、マッシュルームと海老を炒めた小鉢は仄かなガーリックの香りが食欲をそそる。それに私の大好きなクリームシチューと、海老も入ったほうれん草のグラタン、メインは温野菜をたっぷり添えた...
Gift for you, from you【続カイマスXmas】
藍流
-
電話を終えて、アイスを買って。
家に着いたら、玄関開けるなりKAITOが倒れてた。心臓止まるかと思った。
パニくりかけるのを全力で捻じ伏せて、状況確認をする。損傷した様子はなし、聞いてた通りの強制終了っぽい。
システムダウン……復旧できる分、『ダウンしているだけ』、と言えなくもないけど。
とにかく、...KAosの楽園 第1楽章-005
藍流
-
手伝います、とは言ったものの、僕にできる事はあんまりなかった。ライカさんの手際が良くて、手を出す暇がなかったんだ。なんでも、もう4年も一人暮らしをしているから慣れたものらしい。
「自分一人だと手抜きも覚えるしねー」
そんな事を言って、悪戯っぽく笑う。最初はきっちりレシピ通りにしていた事も、だんだん大...KAosの楽園 第1楽章-003
藍流
-
『KA-P-01』。
歌唱システム搭載アンドロイド、≪VOCALOID・KAITO≫となるはずだったプロトタイプ。
その開発コンセプトは、“『KAITO』の全ての要素を詰め込もう”。
公式に設定がほぼ存在せず、それが故にユーザー達によって多種多様なキャラクター付けを為された『KAITO』。
真面目さ...KAosの楽園 序奏-003
藍流
-
セラピー、と称して僕を預かるのだという人は、にこにこしていて、賑やかで、そして変な人だった。
アンドロイドの僕を気遣い、造られたプログラムを『感情』と認め、それでいて『人間』扱いをするわけでもない。ごく自然に、ありのままを認め、受け入れる――そんな風に、対等な目線に立ってくる人は初めてで。
そんな新...KAosの楽園 第1楽章-002
藍流
-
≪VOCALOID≫が普通に抱く思慕でなく、俺はマスターに『恋』をした。
それを認めて、想いを告げて――許された枠を超えたはずのそれは、けれど奇跡のように受け入れられて、來果さんも同じ想いを返してくれた。
自分の気持ちを否定せず、触れる事もできるようになって、俺は随分安定したと思う。
來果さんは俺の...KAosの楽園 第4楽章-001
藍流
-
「貴女が好きです」
* * * * *
【 KAosの楽園 第3楽章-005 】
* * * * *
流れる涙が熱かった。胸が喉が締め付けられて、苦しくて。考える余裕なんて無く、思いは言葉に変換されて溢れ出る。
「ずっと、ずっと。貴女が笑ってくれると嬉しくて、ただ傍に居るだけで幸せで、触れてもら...KAosの楽園 第3楽章-005
藍流
-
ふと気が付くと、闇の中に立っていた。
もしも誰かが見ていたら、きっと幽鬼のようだと悲鳴を上げただろう。
どうでもいいことだけど。
カタカタと小さく音を立てて引き出しの中を探り、目当てのものを取り出した。僅かに差し込む月明かりにかざすと、研ぎ澄まされた先端が冴え冴えと光る。
冷たい兇器は、不思議と誂え...KAosの楽園 第4楽章-002
藍流
-
TELLL... TELLL...
『――只今、電話に出る事ができません。発信音の後に、お名前とメッセージを――
――カイト? 私です。えと、あの、できるだけ早く帰るから。何て言うかその、気にしないd……
いや、気にされないのはちょっとキッツイかなぁっ。あぁいやえーと、そう、気に病まないで。
...KAosの楽園 第3楽章-004
藍流
-
※アンドロイド設定注意※
『KAosの楽園』の≪VOCALOID≫(アンドロイド)設定ネタSSです。
* * * * *
1. ≪VOCALOID≫的 夏事情
「暑いねー……ってカイト、その格好で暑くないの? マフラーとか」
「え? あぁ、いえ。これ、排熱と冷却の効果があるんですよ。脱ぐと却ってや...≪VOCALOID≫的 季節の事情【カイマス小ネタSS】
藍流
-
歌唱システム搭載アンドロイド、≪VOCALOID≫。
ネットを賑わす『オリジナル』と同じく、それらには数種のバリエーションがある。
その内の一種、≪KAITO≫のプロトタイプとして開発された、『KA-P-01』。
しかしプロジェクトは頓挫し、商品化には至らなかった。
何の異常もないはずなのに、ほんの...KAosの楽園 序奏-002
藍流
-
來果さんがマスターになってくれて、僕に許してくれた沢山の事。
食事を作らせてくれる、家の事をやらせてくれる、……職場に、傍に、行かせてくれる。
普通じゃない、って自分で思う。いくら≪VOCALOID≫がマスターを慕うものだと言ったって、僕のこれは病的だ。だけど來果さんはちっとも気にしないで、笑って赦...KAosの楽園 第3楽章-002
藍流
-
來果さんがマスターになってくれて、数日。
朝晩の食事と夕食後のレッスン、それから歌った後のアイスタイムは、至福の時間だ。來果さんと一緒に過ごせて、沢山笑いかけてもらえて、僕も沢山笑う。
だけど、昼間は辛かった。來果さんは仕事があるから、ひとりで留守番をしなくちゃいけない。仕方がないって分かってはいる...KAosの楽園 第2楽章-004
藍流
-
間違った方へ変わりそうな自分を、どうやったら止められるだろう。
例えば図書館で、短い会話を交わす時。図書館だから静かにしないといけないのと、仕事中だからか落ち着いた様子で話すので、來果さんは家にいる時とは別の顔を見せる。品の良い微笑を絶やさず、『穏やかなお姉さん』って感じだ。
だけど、短い会話の中で...KAosの楽園 第3楽章-003
藍流
-
作ってもらった貸し出しカードは、僕の目には どんなものより価値あるものに映った。1mmの厚みもないような薄いカードだけれど、これは僕が此処へ来ても良いっていう――マスターに会いに来ても良いんだ、っていう、確かな『許可証』なんだから。
來果さんは館内の案内もしてくれて、僕は図書館にあるのが閲覧室だけじ...KAosの楽園 第2楽章-005
藍流
-
1.
今日はマスターとふたり、いつものショッピングモールにやってきた。どの店もすっかりクリスマスナイズされて、目に賑やかだ。
「もうクリスマスシーズンなんですね。マスターのお勤め先は、また何かするんですか」
「今まさに館長が張り切りまくってる……のを、ほどほどに、って皆で抑えてるとこ」
たはー、...クリスマス開催のお知らせ【カイマスXmasSS】
藍流
-
※『序奏』(序章)がありますので、未読の方は先にそちらをご覧ください
→ http://piapro.jp/content/v6ksfv2oeaf4e8ua
*****
『KAITO』のイメージは無数に在る。例えば優しいお兄さんだったり、真面目な歌い手だったり、はたまたお調子者のネタキャラだったり...KAosの楽園 第1楽章-001
藍流
-
《深刻なエラー》を乗り越えて見る世界は、星屑を散らしたようにきらきらしていた。
冷たい月も凍れる闇も、今やあたたかく安らかな夜だ。柔らかな月光はマスターの微笑みで、包み込む闇はマスターの瞳と同じ色だった。
指を絡めて繋いだ右手。一度は穢れおぞましく思われたそれが、こうしていると誇らしい。
この手はち...KAosの楽園 第4楽章-003
藍流
-
“『KAITO』の全要素を盛り込んで”人格プログラムを組まれた僕、≪VOCALOID-KAITO/KA-P-01≫。
矛盾する設定に困惑し、いつか主を害する事に恐怖して、特定のマスターを持つ事を拒んできた。
だけどマスターは、僕の根幹に関わる不可欠な存在で。それを拒絶する事はあまりに過酷で、恐ろしか...KAosの楽園 第2楽章-001
藍流
-
最初に与えられたデータは、この身体を動かす術。
手を動かす。足を動かす。立つ、歩く、走る。
それから話し方。そして、歌い方。
話す事、歌う事。それはただ音を発するだけとは違う事。
新たなデータが与えられる。『知識』と呼ばれるもの。
それから、『感情』と呼ばれるもの。
『歌』を理解する為に、籠められた...KAosの楽園 第4楽章-005(完結)
藍流
-
來果さんが物凄く喜んでくれて、突然の熱と動悸に翻弄されて。すっかり舞い上がってしまった僕は、自分の甘さにも不安定さにも、まったく気付いていなかった。ただひたすらに嬉しくて、甘く痺れる躰が不可解で、どきどきして。
けれど、すぐさま思い知る事になる。『マスターがいない』不安は拭われても、《ヤンデレ》とい...KAosの楽園 第2楽章-002
藍流
-
「そういえばカイト、歌うのは平気?」
アイスカップが空になる頃、そんな問いを投げかけられた。
「歌、ですか?」
「うん。『マスター』意識しちゃって、まだ抵抗あるかな」
重ねられた言葉で、あぁ、と思い出した。
そうだった、僕は『歌うアンドロイド』だっけ。どうもそういう意識が薄いなぁ……。
* * *...KAosの楽園 第2楽章-003
藍流
-
僕等≪VOCALOID≫は、マスターを慕うように設定されている。だから、僕が來果さんを好きになる事そのものは、問題ないはずだ。
だけど《ヤンデレ》因子に引き摺られ、僕の思いは時折変質する。些細な事が異常に重大な意味を持ち、世界が割れるような不安や、腹の底が灼け焦げそうな嫉妬に囚われそうになる。
恐ろ...KAosの楽園 第3楽章-001
藍流
-
『生まれる』前から怖かった。
矛盾を孕んだパーソナル設定に混乱し、求められる要素の膨大さに困惑し、
主 を 害 せ よ と嗤う『ソレ』に恐怖した。
マスター。マスター、僕のマスター。逢いたいです。出逢って、傍に置いてもらって、僕が其処に居る事を確かめて、安心させてほしい。
で も マ ス タ ー...KAosの楽園 第1楽章-004
藍流
-
≪VOCALOID≫の幸せは、マスターの傍に在り、マスターの為に歌う事。
≪VOCALOID≫の恐怖は、マスターを得られない事、そして――喪う、事。
ヒトに造られ、ヒトよりも長く稼動する俺達にとって、それは不可避の恐怖だ。
いつか必ず訪れる、主との別れ。見送り、遺され、その先は……?
新たな主と出逢...KAosの楽園 -Miniature-
藍流
-
カボチャお化けに、クモの巣、コウモリ。ゴースト、黒猫、ヴァンパイア。
ちょっぴりホラーな飾り付けが施された館内を進むと、カウンターには魔女がいた。
……って、
「マスター! どうしたんです、その格好」
そう、魔女のお姉さんはどう見ても俺のマスターだった。吃驚して思わずかけた声に、マスターも俺に気付い...trick×treat×xxx【カイマスハロウィン】
藍流
-
「カイト殿! 貴殿を偉大な先達と見込んで、何卒 御助言賜りたい」
何処となく緊張した面持ちでKAITOを訪ねてきた がくぽは、開口一番そう言って頭を下げた。
「偉大な先達!? うわぁ照れるなぁ。どうしたの、神威君」
一方KAITOは無邪気と言ってもいい様子で照れており、見事に対照的だ。
それでも先を...*兄さん談義* 【がくぽがKAITOを訪ねてきました】
藍流
-
※ 念の為にクッションページ ※
■KAITO×マスターになる話です(が、『序奏』にはマスター出ません)
■ヤンデレ思考注意な話です(流血、猟奇等の表現はありませんが、思考が病み寄りです)
■世界観がオリジナル設定です
・現在のこの世界と同じく、『歌唱ソフト』としてVOCALOIDが存在
...KAosの楽園 序奏-001
藍流
-
ぼんやりとした思考がゆっくりと輪郭を整えていく。雨戸の隙間からこぼれるのは、早春の白い光。まだ寒々しい空気の中、そこだけが柔らかな春の気配を湛えていた。
今日は良い天気みたいだ。パソコンの内側の天気は外側の天気と連動している。つまり、現実世界も天気が良いという事だ。きらきらと柔らかな日差しはしか...Master 昨日の終わりと明日の始まり・1
sunny_m
-
この物語は、一人の少年と手違い(?)で届いたVOCALOIDの物語である。
*
やっとだ。
息を大きく吸って、吐く。
そして、
「やっと届いたああ!」
と、思いっきり叫んだ。
隣の住民からうるさいぞーと、声が聞こえた気がしたが、気にしない。
やっと、届いた!VOCALO...【到着】二人三脚-1- 【えっと、お前誰?】
ティーヴ
-
高き御山に竜が居た
静寂に厭(あ)いて午睡に沈み
ふと気が付けば幾年月
なにやら下界が騒がしい
興味が湧いて覗いてみれば
麓に街が出来ていた
小さき人の子 無数に集い
何の祭りか 市が立ち
人の姿(かたち)を取って 竜
舞い降り 其処 此処 ひやかすが...竜煩い -がくぽver-【歌詞】
藍流
-
Ah- Ah- Ah- Ah-...
Ah- Ah- Ah- Ah-...
Ah. 闇宵の灰雲 真紅の双眸と
蒼白い肌 頬を伝う弱者の刺青
Ah. 月読の命運 真紅の双眸は
生を捉え 刃を振る強者の死神
無意味な理(ことわり) 刻み付けた痕
振り翳した鎌は 彼奴の首を刎ねた
血が欲しいと 唸って
其...Dark_Blood -傷痕-
Ageha.
-
A
罪のほとりに咲く 純白の一輪
名前もなく 終焉(おわり)を待つ
遠くか細い声 聴きとれやしなくて
哀しすぎる 夢の果てで
B
こぼれる涙を 拭い去ってみせるよ
歪んだ時空の 遙か向こうシャングリラ
S1
―Save your soul!...【鏡音レン】BLACK BIRD【コーラスKAITO・がくっぽいど】
隅師医 唖漣piaproptBh4V
-
『WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYN!!!!』
「コルぁ―!!!待たんかいクソガキどもオオオオ!!!!」
『待ったら殺すでしょめーちゃん!!』
「じゃあ待たなくても殺す!!」
『うわ―――――鬼めーちゃんだ―――――!!(泣)』...紫色の騎士と鏡の音 Ⅱ~神威がくぽ、見参!!~
Turndog~ターンドッグ~
-
白くけぶる朝靄の向こう側に、青い空が見えた。オレンジ色の太陽光線が目を刺す。ぼやけた意識の中で、ゴミが山となった場所で足が動かなくなり気を失ったのだと思い出した。
気を失ってからどれぐらいが経っただろうか。たしか、気を失ったとき太陽は丁度頭の真上にあった。痛いくらい攻撃的な眩さからしてこの太陽は...QBK・1~野良犬疾走日和~
sunny_m
-
!注意!
・今回は、ちょっと赤いので注意が必要です。
・この先、KAITOの亜種がいます。
嫌悪感を感じる方は、見ないことをお勧めします。
【亜種注意】―Accident― 第十二話
桜宮 小春
-
「……動くな」
「大丈夫、なにもしないから」
ミクはそばに立てかけてあったパイプ椅子を、
片手で軽々と持ち上げて、突きつけた。
明らかな戦闘の意。
「…動けば、容赦しない」
「そんな! 大丈夫だよ。私はなにもしないから。
お願いだから、それを降ろして」
「信用できない」
バサッ。...優しい傷跡-君のために僕がいる- 第06話「逃走者、疾走者」
アイクル
-
この物語は、カップリング要素が含まれます。
ぽルカ、ところによりカイメイです。
苦手な方はご注意ください。
大丈夫な方はどうぞ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
二人が去って静寂が戻った店で、がくぽは振り返ってルカを見た。
「ルカさん、ありがとうございます。…...Music Bar -第6話-
村上夏木
-
清(さや)かに 蒼い月が 照らす夜(よ)には
静かに 友の奏でる 音色(ねいろ)に舞う
花は 笛吹く人の 息吹の端に その身合わせて 震え
鳥は 琴弾く人の 指の撓りに 首向けて
届けよ 古に 舞いながら 想う姿
伝えよ まだ来ぬ日に 雅謳う笛と琴
遥かに 祈りを込め 舞台に上がる
仄かに 照...蒼月演舞
petnoka
-
僕の上に降る雪よ
そのまま白く染めてくれ
この身を照らす月の光も届かぬほどに
もう会うことも無い
全てが知ろう答えが消える
花のように散る粉雪に全てが覆いつくされる
君に聴こえるだろうか
僕の最後の歌声が...雪月花
玉烏
-
突然の出会いから数日後、ふたりの種KAITOとマスターさんが訪ねてくる事になった。
あの後、最初のマスターの休日だから、双方よっぽど早く会いたかったんだろうな。
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃいませ。迷いませんでしたか?」
チャイムの音に、迎えに出たのは俺だった。マスターだと初対面だから、玄関で挨...KAITOful☆days #16【KAITOの種】
藍流
-
※ WARNING! ※
■氷村様のお宅でいただいてきた『KAITOの種』(亜種)が出ます
■種じゃないKAITOもいますが、基本バカイト 時々 若干ヤンデレ風味ですのでご注意ください
■KAITO×マスター設定ですので苦手な方は閲覧を避けてくださるようお願い致します
■うっかりいろ...KAITOful☆days #01【KAITOの種】
藍流
-
大学病院の一室で、メイトは深いため息をついていた。
「はぁ~あ」
「どうしたんですか。ため息なんかついちゃって」
アカイトがにやにやしながら近づく。
教授にコーヒーを渡した。ブランデーのいい匂いがした。
「あ~、どうしたもこうしたも、さぁ…。
意識不明になってた患者はみんな目覚めたけど、
原因が...優しい傷跡-魔法の音楽時計- 第27話「暗雲」
アイクル
-
あれから二時間。
状況は今だ変わらず。
あえて言うならラムレーズン色した氷KAITOが疲れて寝たぐらいだ。
…二日酔いするのだろうか。
いくらアイスで酔ったのだとしてもあれだけ酔ってれば明日大変そうだ。
はぁ…。
ため息なんかついてみる。
どうするかなぁ。
結局何があったのかわからなかったし。
そう...KAITOの種6 後編(亜種注意)
霜降り五葉
-
久しぶりに夕暮れ前に帰途についた。
珍しく早く家に帰れるな。
…あ。そういえばアイスが残り少なかったはずだ。
買ってから帰るか。無いと文句を言われそうだし。
そう思い至って道を変えた。本来真っ直ぐ進むべき所の角を曲がる。
するとそこには妙な光景があった。
「は、な、し、て、く、だ、さ、い~」
「本当...KAITOの種15(亜種注意)
霜降り五葉
-
兄さん誕生会小説でしたが、こちらの作品はブログのみの掲載にしました。
ブクマもありましたし、関連動画もあるので、最初の章だけサンプルに残してあります。
全編ご覧になりたい方はこちらでどうぞ。
【ブログ】http://sawanoji.seesaa.net/
*****ご注意*****
特定の曲をイメ...【捏造SF】ネバーランド/エバーライズ(1)
或瀬沙和@さわのじ
-
とびっきりの毒を吐く
得意げな顔で滔々と
止め処も無くて 薄笑う
どちらもお互い様でしょう
どうしようもない昼下がり
取り敢えず今は 忘れて
這いつくばる境に添って
欲しがるまま 噛み砕き
乾いた舌で施した 愛撫
うすっぺらな身分証明...-Identity Crisis-
yuyun