タグ：吸血鬼

あれから、リンは毎日のようにあの広場へと足を運んでいた。
もちろん手にはあの本がある。しかし、前のように物語の世界へと入り込むことは出来なかった。
ちょっとした木々の音や風の音に敏感に反応して、つい辺りを見渡してしまう。
「……はぁ…」
リンは開いていた本を閉じると、頭上を見上げた。
紺色の空と煌く...

「…一体どんな話なのかしら、今から楽しみー」
鬱蒼と茂る林の中をリンは明かりも持たずに軽やかな足取りで歩いていた。
いくら満月といえど、林の中はほぼ暗闇に等しい。
だが、その暗闇はリンにとってなんら障害にはならなかった。
それも至極当たり前のことだ。
何故なら、月と闇が支配するこの世界は―――真紅の...

私はずっと自分の運命に
流されるように生きてきた。
ううん、生きてきた…じゃない、
生かされてきたんだ。
それが当たり前だと思ってたし、
不満に思うこともなかった。
私を取り巻く世界は優しくて、
絹のローブのように包みこんでくれていたから。
だから疑問に思うことすら
思いつかなかったんだ―――。...

あなたのをも血を吸って私は生きていくよ
だから今度こそあなたを吸う
勇気で
私は夜を駆け巡り貴方を見つけた
十一月
幹部に知らせてあなたを射止める
その役目をさせられる
十二日の夜のとき
あなたは彼女とラブラブで
ちょいとお二人美男美女...

るなてぃっくばぁんぱいあないと
1番
Aメロ
まあるい月が浮かぶ頃に
漆黒(くろ)い柩から目を覚ます
気だるい眩暈喉の渇き
潤す術は吸血行為ね
Bメロ
ツンと伸びた髪に真紅(あか)い目
ちょんと突き出た牙で...

調子外れの手拍子
無邪気な瞳輝き
また誰か誘っては
不協和音を奏でる
空に向かって
歌を唄ってみるの
今日も明日も
同じ言葉で
黒を赤で染めて滲む世界
悪い夢さえ見させはしない...

真っ赤な月夜に今晩和
とっても可愛いお嬢さん
一人歩きは危ないよ
可愛いボディーガードのくまさん連れて
こんな真っ暗な裏通り
誰もいないの？
一人ぼっち？
どこにも行くとこない？
そんな寂しそうな目をしてさ
僕が何か解ってるの？...

[Ａメロ１]
天を地に　月を陽へ
静寂に　覆われる闇夜
孤城より　漆黒の
翼翅広げ　飛来し現る
[Ｂメロ１]
妖美な　微笑で
惑わせ　沈める
聖なる　乙女は
この腕の中...

　さあ、今日こそは！　そう意気込んでリンはレンの部屋の襖を　スパァン！　と壊れそうな程勢い良く開く。いかにも迷惑そうにレンが振り返るがそんな事は気にせずにリンはつかつかとレンの部屋に入り込み、ストン、とレンの目の前に正座した。
　そして口を開いて言葉を発しようとしたが、その前にレンが袖をまくり、むき...

深い、深い、沼の底の、
暗い、暗い、神殿の奥。
紅い、紅い、血に染まった。
怖い、怖い、吸血鬼様。
人っ子一人近付いただけで、彼女はニヤリ、不気味に笑う。
『なんて美味しそうな人間なのだ。妾は食しとうなってきた』
ああ、我らの偉大な吸血鬼様!!どうか私達を食べないで。
この血一滴吸われただけで、私の...

「ねー、良いでしょー。ねぇ、レン、頂戴よー」
「駄目なモノは駄目」
「良いじゃん、減るもんじゃ有るまいしー」
「一応減るから」
「むぅっ・・・！」
　金髪の腰まで有る髪を少しだけ揺らしながら、蒼目の少女は頬を膨らまし、己が視線を向けている同じく金髪蒼目の少年をキッと睨んだ後、小さく叫んだ。
「良いじ...

S:愛してあげる　綺麗に残らず
食べ尽くして吸い尽くして
キミは全てワタシのモノよ
A:次のターゲットはキミね
白い肌　長い指
ワタシ好みよ
A:愛のトラップしかけて
待ってれば落ちてくる
時間次第ね
B:どうにも止まらない衝動が...

※注意※
登場人物たちは、これらで想像して下さい。
のえ→リン
龍→レン
なつき（通称：なっちゃん）→ミク
これじゃないと、上手くイメージが掴めないと思うので。ワンクッション的なシーンとか特に。（今のところ、ワンクッション的なシーンは出てきません！！；；）
全体としては、一話一話を何回かに分けて読み...

※注意※
登場人物たちは、これらで想像して下さい。
のえ→リン
龍→レン
なつき（通称：なっちゃん）→ミク
これじゃないと、上手くイメージが掴めないと思うので。ワンクッション的なシーンとか特に。（今のところ、ワンクッション的なシーンは出てきません！！；；）
全体としては、一話一話を何回かに分けて読み...

A1-
誰も知らない森の
茨のつたう館
静寂壊す時計
鳩が呼ぶのは誰だ？
ローソクに火が灯り
地下室のドアを照らす
濃くなる闇の中で
目を覚ますのは誰だ？
-B1-...

Ａ
月の光で　影絵芝居
扉を開けて　アリアを歌え
手を取って　その瞳を見た
まるで暗闇　ギニョルは踊る
逃げるウサギ　狩りは今すぐ
太陽嫌いのアリスが笑う
捕まえた？捕まえて　罠にかけて
実在の証明　反射する
Ｂ...

ある夜 音もなく現れたヴァンパイア
私の腕から流れる血を見て

ぶっ倒れた

今日 私は拾いものをした
血を見るのが駄目なヴァンパイア
噛りつけば 視界には入らないから
生きるには困らないらしい...

(Aメロ)
闇が深くなっていくまた暗い夜が始まる
周りの人間に興味はない
ただの置物に見えるの
愛はいらないそう教えられた
だから君のその笑顔も私に対するその声も
すべてわからない
(Bメロ)
「愛してるよ」
なんて言わないで...

夕鳴きの鴉さえ死んだように眠り出す頃。
カラダの奥底から目覚める。―――もう一人の、『私』。
蔦を絡ませた古びた洋館。かつて住んでいた主が死んでから、存在さえも忘れ去られ。
今は最上階の部屋の窓際に、黒い柩が鎮座するだけ。
軋んだ音を立て開かれる蓋。蒼白い手はくしゃりと真紅の薔薇を握りつぶした。
夜...

I love you cause you are 'one',
My distiny is play your enemy.
My call is to kill you call you,
It is doom,and ...
My wish.
Black amnion,you get from,...

飴色の瓶に琥珀の液体
その中に僕の指から垂れる血
このひとしずくが彼女を生かす
彼女は紅の吸血鬼
彼女は夜な夜な部屋を出る
腰の後ろにナイフを挿して
同胞を狩りに街をさまよう
彼女は紅の吸血鬼
吸血鬼の長は金髪の双子
無垢で冷酷な二人の子供...

夜目が覚めると　私の心は貴女への想いで満たされます
愛する貴女に　今宵は会えるでしょうか
綺麗な月も　貴女の美しさを見れば雲に隠れ
どんな素晴らしい宝石も　貴女の美しさには劣ることでしょう
I wanna say I love you
伝えたい想いが私にはあります
I wanna say I lov...

※ちょっとだけ流血表現注意です！※
ハートのエースが
夢に出てきて
あたしにこう言うの。
『血が足りない』って
『血を寄越せ』って
あたしにそう言うの。
本能なら
仕方ないよねって
あたしは笑って答えたの。...

血にまみれたその　白い首筋　かぶりついたなら　どんな味なの？
血を求め狂う　この私の前にひれ伏して　この私の願いをすべて叶えなさい
ひとつでも願いが　叶わなかったその時には　その　白い首筋にかぶりついてあげる
（きれいな血に染めて　この空の下をすべて
もっともっと赤い色に　染まったのならわたしはきっ...

　月明かりに照らされた　
　私の横顔
　永久に変わらない　その姿
　涙が零れる
　月明かりに誘われて　窓を開けた事が
　今はこんなに　後悔してる
　無知な　私の罪
　生き血を啜る化け物と呼ばれ
　何度も涙を流したよ
　一人きり過ごす夜...

【A】
満月を背にした黒い翼
青の吸血鬼が
僕に笑いかけた夜
【B】
甘美な誘惑
僕はその牙を受け入れた
君がどうしてと叫んでも
僕はごめんねとしか言えなかった
【S】...

【A】
人々のざわめき
私の横を通り過ぎて
夜の暗さも忘れてる
【B】
夜闇に飛ぶ蝙蝠
変幻すれば私の敵に
【S】
闇よ恐れよ
汝を狩る者...

ミツメテイテ
目を反らさないでいて
君を愛してしまったんだ
もう離したくない
だって離したら君は逃げるのでしょ？
月の無い夜に
僕は独りで歩いていた
いつも独り
だって人間は醜い僕をみると逃げるんだよ
そんなある日...

瞳閉じれば
闇の中捕われた君が映る
愛と言うなの
欲を糧に咲く薔薇に絡まる
差し出した手に縋り付け
愚かなのは君なのか俺なのか？
冷たい身体を掻き抱いて
赤と白の華で敷き詰めた柩の中
愚かしくも狂おしいVampire
君の首の銀の十字架...

深い森の奥
一人お城に住んでいる
心優しい吸血鬼
ある時森に迷い込んだ
小さく可愛い男の子
心優しい吸血鬼は
その子をお城へ連れて行く
蝙蝠傘に大きなマント
赤いワインを一口ごくり
牙の覗くその口で...