タグ:猫又ロシアン
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「……こんな大取物は正直したくなかったよ。後始末が面倒なのでね……」
「すいません、課長……」
「というか君、いつの間に元に戻ったんだ?」
「あはは、ついさっきでして」
「あははじゃないよ……まさか君にオジサン呼ばわりされる日が来るとは思わなかった。文句だけは言わせてもらおうか」
「す、すみません…...SOUND WARS!! XVIII ~エピローグ~【ヴォカロ町シリーズ第一部エピローグ】
Turndog~ターンドッグ~
「――――――ロ、シアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!!!!」
ルカの悲痛な叫びが、一気に全員の意識を呼び戻した。
同時に、その絶望感が伝播する。
「ロシアン……あんた……!!」
「嘘だろう……!?」
「ロシアン……ちゃん……そんなぁっ……!!?」
「ねこ……助...SOUND WARS!! XVII ~審判~
Turndog~ターンドッグ~
《ビビーッ!ビビーッ!ビビーッ!ビビーッ!ビビーッ!》
鳴り響くアラーム。警告灯で赤く染まる操舵室内。
それはどう解釈しても―――――退艦警告。今すぐの退艦を命じる警告音だった。
「な……何なの……!?これはいったい……!?」
困惑するルカ。完全に油断していたことが、その焦燥に拍車をかけていく。
周...SOUND WARS!! XVI~神獣、絶望と共に征く~
Turndog~ターンドッグ~
『ぐ……ああああ……っ!!』
膝をつき、呻き声を上げるハク。地面に描かれた電子魔法陣は今にも消えてしまいそうなほど明滅を繰り返していた。
突然の不調を目にして、グミの表情が困惑に包まれる。
「え!?ええ!?メ、メイコさん!?ハクさん、どうしちゃったの!?」
「…………あの子の能力、『ボカロマスター』...SOUND WARS!! XIV~ハクの本気③受け入れられた力~
Turndog~ターンドッグ~
「……はぁ……はぁ……はぁ……」
大きく息をしながら、メイコが量産型の残骸を足元に叩き付けた。
そしてあまり余裕のない声で、後ろに立っているミク達に声をかける。
「ね……ねぇ、ミク、リン、レン……あんたたち、何体倒した?」
「わ……私は300体ぐらい……かな……」
「あたしとレンで……400体ぐらい...SOUND WARS!! Ⅴ~救いの焔~
Turndog~ターンドッグ~
《ガー、ガー、ガー……》
カラスの声が響き渡っている。大分日が傾いたからだろうか。因みにハシブトガラスは「カー」なんだけどハシボソガラスはちょっと濁った『ガー』らしい。byTurndog。
「ねぇ、二人とも、今夜も泊まっていく?」
ちょっぴり淡い期待を抱きながら、先生とルカちゃんに話しかけるが……。...ヴォカロ町に遊びに行こう 14【コラボ・d】
Turndog~ターンドッグ~
「じゃあ、私帰りますね!」
鞄、もとい学校のスクールバッグを肩にかけてそう告げたミクちゃん(ドジっ娘)。
その言葉を聞いて、ルカさんとミクさん(歌姫)は驚いたように目を丸くした。
「そんな! ゆっくりしていけばいいのに! 私同じ初音ミクとしてもっともーっと話したいところだったのに!」
「それにこれと...ヴォカロ町へ遊びに行こう 13【コラボ・ゆ】
ゆるりー
~~~かなりあ荘、Turndog視点~~~
あ……ありのまま今起こったことを話すぜ!
『ゆるりー家のミクさんが遊びにきたと思ったらいきなり何もないところで盛大にすっ転んだ拍子に時限転移用PCに吸い込まれて行った』
何を言っているかわからねーと思うが俺も何が起きたのかわからなかった……
世界最大級のド...ヴォカロ町に遊びに行こう 12【コラボ・d】
Turndog~ターンドッグ~
あの後神威さんは意識を失って倒れた。
補正が効いているにも関わらず、出血が多すぎるという理由で。
で。
『本っ当に、ごめんなさい!!!!!!』
現在、改造専門店『ネルネル・ネルネ』本店でございます。
簡潔に状況を述べますと、ルカさんが神威さんに土下座してます。
……え。
「私、何があっても二人を守れ...ヴォカロ町へ遊びに行こう 11【コラボ・ゆ】
ゆるりー
『さて―――――』
ロシアンが斜に構えて、私の事を見上げた。
『避難は終わったか?』
「ええ、全員シェルターに避難完了」
『よし。ではルカ……まずは心透視で町全体のヤクザを洗い出せ』
『O……K!!』
全身の発音器官を揺るがし、町一杯に調査音波『心透視』を広げた。因みにうちのボカロ達は喉だけじゃなく...ヴォカロ町に遊びに行こう 10【コラボ・d】
Turndog~ターンドッグ~
「私の仕事場に行きたいって!?」
ルカさんが目を丸くしてこちらを見つめる。
「どうして!? ゆっくり観光してればいいのに」
「その観光は昨日十分したからな」
「それに、なんだか今日嫌な予感がするんです。何かとんでもない事件が起きそうな…」
こういうときの私の勘って、三割ぐらいの確率であたる。
だから...ヴォカロ町へ遊びに行こう 9【コラボ・ゆ】
ゆるりー
――――――――――深夜。
先生とルカちゃんも、そしてめーちゃん達も寝静まった頃。
私とロシアンだけは、ボカロマンション前の公園で静かに対峙していた。
『……準備はいいか?』
「ええ、もちろん」
全身に装備した鉄鞭の状態を軽くチェックして、ロシアンの問いに答えた。
『―――――では、行くぞ』
唸るよ...ヴォカロ町に遊びに行こう 8【コラボ・d】
Turndog~ターンドッグ~
「しかし、凄い町だな」
私がロシアンさんの話を聞き終えると、神威さんがぽつりと呟いた。
「え?けっこう普通だと思いますけど…」
「いや考えてみろよ。一日にこんなに事件が起きる町普通じゃないだろ」
「確かにそうですけど…」
「ま、こんな世界の町だからね…って、いいところなかったの?」
「事件とかそっち...ヴォカロ町へ遊びに行こう 7【コラボ・ゆ】
ゆるりー
《ててーんててーんててーんててーてててん♪》
ミクとロシアンと3人でルカちゃんと先生をからかっていると、いきなり私の携帯が鳴った。
このメロディは…………………。
「ダブルラリアットですか?」
「自分の曲を着メロにしてるのか……」
「い、いいじゃない別に……」
だがそんな悠長なことも言っていられない...ヴォカロ町に遊びに行こう 6 【コラボ・d】
Turndog~ターンドッグ~
ロシアンさんの背中に乗って街の上を移動するのに数秒。
驚いている間に、イベント会場とやらに着いたようだ。
『ほら、着いたぞ。さっさと降りぬか、無駄に力を使いたくないのだ』
「あ、あぁ、すまない」
十数秒前にも似たようなやり取りをしたような。
いや、あなたたちにとっては普通であろうこの光景は、私たち一...ヴォカロ町へ遊びに行こう 5【コラボ・ゆ】
ゆるりー
「ふむふむ成程、町について私についての情報を集めてたら、これにいきなり襲われて、軽くいなしてたところに私たちが来て、その隙を狙って噂のチョークアタックをぶつけたところパワーアップ補正で破壊力満点の一撃を叩き込んでしまい、巻き添えでロシアンがぶっ飛んだと……」
『巻き添えというわりにはこの吾輩でも冗談...ヴォカロ町へ遊びに行こう 4【コラボ・d】
Turndog~ターンドッグ~
転移された先でまず見たものは、ごく普通の町並みだった。
わけではなく。
「…ここ、どこだ?」
町外れの、寂れた…町?
いや、町かな。うん。
「誰もいませんね」
キョロキョロと回りを見回す。
確かマスターとターンドッグさんの話では、「ルカさんとロシアンを迎えに行かせるからよろしく☆」だっけな。
…うん...ヴォカロ町へ遊びに行こう 3【コラボ・ゆ】
ゆるりー
「……大丈夫だといいがなぁ」
ゆるりーさんのがっくんとルカさんを見送った後、俺はぽつりとつぶやいた。
「まだ言ってるんですか? 本人たちも言ってたし、たぶん大丈夫だと思いますよ?」
「……だといいがなぁ」
もう一度言葉を繰り返す。
確かにヴォカロ町は平和な町だ。だが平和と言っても、『あの世界』基準で...ヴォカロ町へ遊びに行こう 2【コラボ・d】
Turndog~ターンドッグ~
やあ諸君。吾輩は猫又のロシアンである。
しかしメイコには驚かされたものだ……奴の潜在音波とやらがあれ程まで怪物級の大技だったとはな。
思えばこの町に来て初めてであったのも奴だった。あの時も驚かされたが、仮にあの時あの潜在音波を放たれていたら、吾輩はあの時点で猫又の力を解放していたかもしれんな……。
...ロシアンのデータファイル⑦
Turndog~ターンドッグ~
やあ諸君。吾輩は猫又のロシアンである。
……ん? 今回吾輩はいなかったのに何故データファイルにデータを書き込んでいるのか、だと?
ふん、ここまで来たお主らなら、ここで吾輩が何というかぐらい読めるだろう?
文句は受け付けん。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ...ロシアンのデータファイル⑥
Turndog~ターンドッグ~
―――――猫又ロシアン。彼はもう一人の『繋ぐ者』だ。
嘗ては普通の猫だった彼は、惚れた女を追いかけるため、猫神に懇願して猫又へと姿を変えた。そして同時に不死の呪をかけられ、かれこれ300年間どんな重傷を負っても彼は死ぬことなく旅を続けている。現在では惚れた雌猫又を負うことよりも、ヴォカロ町で荒れた心...dogとどっぐとヴォカロ町!Part2-1~ロシアンとどっぐちゃん~
Turndog~ターンドッグ~
走る。走る。とにかく走る。
なぜだ。なぜおまえは行ってしまった。
吾輩の前から消えないでくれ。
吾輩の……俺のもとから消えないでくれ!!
急に、木々が開けた。吾輩は急ブレーキを変え、前を見た。
そこには、小さなさびれた神社があった。そしてその祠には、猫の形を模したご神体が安置されていた。
間違いない...猫又ロシアンの過去~ロシアン、猫又になる~
Turndog~ターンドッグ~
流歌と番って行動し始めてから、一カ月がたった。
流歌は若干不愛想ではあるが、よく笑い、よくしゃべる明るい子であった。
そして何より、初めて会った時のあの行動のとおり、流歌は恐ろしく運動神経と反射神経が良かった。
猫で運動神経と反射神経が良くないというのはあるまじき体質ではあるが、それを考えても流歌の...猫又ロシアンの過去~猫又流歌、ロシアンの元から去る~
Turndog~ターンドッグ~
やぁ諸君。吾輩は猫又のロシアンである。
今日は、吾輩の過去の話をしようかと思う。そう、300年前の話だよ…………。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「きゃあ~!! ロシアンさまよ~っ!!」
「どちらに? ロシアンさまはどちらにいらっしゃるの~...猫又ロシアンの過去~ロシアン、流歌と出会う~
Turndog~ターンドッグ~
――――――――――『ヴォカロ町』。
それは、『彼』―――――Turndogが平和と叶わぬ願いを夢見て『考え』た理想の町。
もちろん彼が実際に暮らす世界は、現実世界の『日本』であり、これ以上にない平和を持つといっても過言ではない国だ。
だが彼が書こうとして思い描く世界は―――――いつだって血の匂いを...dogとどっぐとヴォカロ町!~プロローグ~
Turndog~ターンドッグ~
ちぃ……奴め、どこへ行きよった……
……ん?やぁ諸君、吾輩は猫又のロシアンである。
すまんが今吾輩は探し物をしていてな。諸君に構っている暇はないのだ。さらばだ。
(……かさっ)
ふぅ、行ったみたいだな。
やぁーどーもどーも、こんにちはTurndogです!
ちょっとね、ロシアンのデータフ...ロシアンのデータファイル⑤
Turndog~ターンドッグ~
~巡音ルカの日記より抜粋~
あの日―――――
動物病院から八又署に戻ってみると、数百人の黒猫組組員と、9人の幹部が縛り上げられた状態で届けられていた。
ドンキーの話によると、いきなり突風が吹いたかと思うと組員たちがどさどさと投げ込まれてきたらしい。
その時に机に投げられたとい...ボーカロイド達の慰安旅行(19)~猫の騒ぎと旅の終わり~
Turndog~ターンドッグ~
町はずれにある小さな動物病院。
その動物病院の玄関の扉が―――――勢いよく開かれた。
『先生!!俺だ、クロスケだ!!』
開かれた扉からクロスケが飛び込んできて、それにロシアン、そしてルカたちが続いて入ってきた。
奥で頭を抱えていた老人が顔を上げて、そして目を丸くして立ち上がった。
「むむ...ボーカロイド達の慰安旅行(18)~ロシアンの光~
Turndog~ターンドッグ~
『娘のため…………だと?』
クロスケの喉に爪を突き付けたまま、ロシアンが眉間にしわを寄せる。
『どういうことだ?詳しく話してみろ。』
少し凄みを効かせた声に、伏し目がちになりながら、クロスケはぽつりぽつりと語り出した。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>...ボーカロイド達の慰安旅行(16)~ロシアンとクロスケ-伍【想いと堕ちた心】~
Turndog~ターンドッグ~
―――――素晴らしい。血沸き肉躍るようだ。
戦いこそは俺を生かす最大の糧。このあふれる力を試せる本気の戦いこそ、俺が求めていたものだ。
ルカたちに―――――平和を好むあいつらに嫌われたくないなんて、俺らしくない感情を抱いたが故に、ずっと封じてきたが、やはり俺は戦いの中に身を置かなきゃな。
…...ボーカロイド達の慰安旅行(15)~ロシアンとクロスケ‐肆【決着の時】~
Turndog~ターンドッグ~
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