タグ:終末史
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私はつかんでいたエレベーターガールの服を放し、二、三歩後退りした。
《あなたの生き様と大差は無いのでしょう?》
私は恐怖の眼で目の前に流れる映像を凝視した。お腹の大きな女性が命を絶ち、銃を片手にキスする二人、少女をおぶっている少年…
私はその映像から目を背けたかったが何かがそうさせなかった。私は、そ...終末史episode3―新世紀③―
Raito :受験につき更新自粛><
チーン
今度はあまり時間の立たないうちに、エレヴェーターが停止した。扉が開くと、さっきとは違う風景が広がっていた。でも、私は先ほどのショックのせいか疲れた表情でゆっくりと顔を上げた。
今度はどこかの都会にこのエレヴェーターは止まっていた。しかも空中に…
私はこの街を見下ろすような位置にいた。かなりの...終末史episode3―新世紀②―
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ここはどこだろう…?周りは霧のようなもので覆われていて、はっきりしない。
昇る~昇る~…
どこかから聞こえてくる歌に合わせて、この空間の壁についている半円状の円盤の上を針が滑っていく…
何かが…確実に近づいて来る…?でも、どこからだろう?
昇る~…
うん?もしかして…
チーン
下だ!!
気づいたとき...終末史episode3―新世紀①―
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ガチャガチャガチャ…
「だめだリン!開かないよ…」
僕達は今、旧国連本部ビル、旧国連の中心となっている建物の前にいる…
安全保障理事会の控え室もこの中にあるはずだ…
ただ……自動ドアが開かない!考えてみれば、廃墟になってしまったこの建物に電気が通っていないのは当然のことだ。
はぁ~どうしよう…このく...終末史episode2―一縷の願い③―
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「にぃちゃん、これって…」
「うん、これがこの本が代々受け継がれてきた理由だよ!」
これを使えば、新人類に支配され心を失った世界を変えることが出来る。
「でも、『対象の人間の意思以外の存在全てを破壊する。』ってなんか怖いね…」
「うん…でも今の僕達に出来ることは、たぶんこれしかない…」
「今までの全...終末史episode2―一縷の願い②―
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暗雲立ち込める地球。物陰に潜む一組の兄妹。
届かぬ月の光の下、二度と同じ道を歩まぬために、選び抜きなさい人類が行く道。
「なあリン、昔の人は、こんな空のことをねずみ色の空とかいったんだって…」
「ふーん。でもにぃちゃん。ねずみって何だろうね?」
___________________________...終末史episode2―一縷の願い①―
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始まりの朝が来た。僕は早々と家を出て、バスで工場へ向かった。そしてリンを待った。昨日のことがあるから、リンが口をきいてくれるか不安だったが、半時間後にバスから降りてきたリンは案外普通だった。それでも僕には、なぜだかリンのテンションが普段より低いように思えてしかたなかった。
「…おはよう。」
恐る恐る...終末史episode1―理想郷③―
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ガチャ…
「ただいま…」
私はボソッとつぶやくように言った。
「アラ、オカエリ、リン。」
また聞こえる、母さんの無機質な声…
母さんと父さんは、三ヶ月前にすでにアンドロイドになっていた。それ以来なんだか二人の声が遠くから聞こえてくる気がする。
「リンハ、アシタダッタカナ?」
「ソウヨ、トウサン。」
...終末史episode1―理想郷②―
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―今日行われている全人類のアンドロイド化計画は、50年前に行われた国際連合の人類再興企画案によるものである。将来的に起こるであろう化石燃料の不足に対応すべく提出されたこの企画案には、当初から倫理上の対立と一部の人間によって可決されたという事実から批判も多かったが、現在の計画の進行状況を見る限り、この...
終末史episode1―理想郷①―
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