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「あーぁ。つまんねーの。ねぇ君達はさ」
そこに現れたのは仮面をつけた黒マントの男。
「楽しませてくれる?」
そう言って男はナイフを取り出した。
ボクは何が起こったのか解らなかった。でもただ一つ理解できたのは―――…
リンが震えていたことだ。
「リンっ!大丈夫!?」
ボクはリンに駆け寄った。
...銀の少女 17
ドロシー
しばらく歩いていると家があった。森の中にありそうな家だ。ま、森の中にあるんだけど…
「ここよ」
リンは言うとドアを開けてくれた。
「ありがとう」
そう言って中に入った。
「結構いい部屋だね」
「でしょ!」
と得意げに胸を張るリン。
「あ、紅茶でいいかな?」
準備をしながら言った。...銀の少女 16
ドロシー
ボクはある日散歩をしていた。天気が良くて何もなく、いい日だった。
その時、花畑にある少女がいた。少女はボクに気付くと、手招きをしてくれた。
ボクは少女のところに行った。すると少女が、
「私はリン。キミは?」
リンと名乗った少女はとても可愛い笑顔で言った。
それにときめき(べ、別にそんなんじゃ…)な...銀の少女 15
ドロシー
「ごめんね…りん。ぐるぐる巻きにしちゃって」
「うん、いいよ。別に。ボクは気にしてないから」
この言葉を発したりんは“しまった”という顔をした。
気になったから、
「そういえばりんっていつから“ボク”って呼ぶようになったの?」
りんはドキッとした顔をして、やがて仕方なさそうに言った。
「実は...銀の少女 14
ドロシー
りんは横たわっているが、意識があるらしい。身体が少し動いている。
「りん、大丈夫?」
「―――ぅん…」
答えてくれた。良かった…
「痛くない?」
「痛くは…ない、けど…」
途中で言葉は途切れていたけどりんの身体を見ると解った。
その姿はとても…痛々しかった。
「ねぇりん。私の家に行こう...銀の少女 13
ドロシー
「――――ぐぁっ」
男はその場に倒れた。そして頭から血が出ていた。
「き、貴様っ…――!!」
男は顔をあげ、私に向かって言った。
「何?手前に貴様呼ばわりされる筋合いはないけど」
そう言って床に転がっている男が持っていたナイフを拾い、男の顔の前に突き出した。
「さぁ、りんに謝りなさい。じゃな...銀の少女 12
ドロシー
彼らはどうして戦うのだろう。私は、仮面の男が憎い。
でも、あの男はりんに対してどういう感情を抱いているのだろうか。
憎い。嫌い。イヤ。それだけなのだろうか…
もっと違う何かがあるはず…そう、何かが…
ビシャ
私の顔に何かがかかった。触ってみると血だった。
誰かが流した血。何のために?誰のために?
私...銀の少女 11
ドロシー
誕生日記念ですが「銀の少女」の番外編です。
なので本編終わるまで見ない方がいいです。っていうか見たらこの先面白くないよ!カイト兄さん誕生日記念~あの頃~
ドロシー
「大丈夫…?リンちゃん…」
「りん?」
りんの声が聞こえた。よかった…生きてる。
「私は大丈夫だよっ」
目を涙でいっぱいにして恐る恐る目を開けた。
目の前にいるりんの姿は…――――――
自分の血を浴びて赤く染まったりんの姿はとても――――――――――
私を守ってくれる騎士、ナイトみたいでした―...銀の少女 10
ドロシー
「えっ…」
私はりんの方を見た。りんは唖然としてなにも言わない。
「おや?どうしたのかな?ん、ウィッグ?もしかして女装してたのかな?」
あははちものすごく腹が立つ笑いをする男。うぜぇ。
「――――――っさい」
「ん?何かなぁ?」
「っさいって言ってるだろうが!!!」
りんはそう言って男に殴...銀の少女 9
ドロシー
「りん!大丈夫!?」
「うん…大丈夫…」
ドサ
ん?何か落ちt――――――
髪の毛?っていうかウィッグ?
顔をあげると―――――
「りん?」
長髪だったりんの髪がショートになっていた。
「髪、どうしたの?」
「え、髪?」...銀の少女 8
ドロシー
私は立ち上がって窓の外を見た。
ん…?誰だろう。誰かいる…
気になって外へ出た。
「リンちゃん!」
「あ、りん!」
りんがそこにいた。
「久しぶり」
「そうだね」
「ねぇ、わたしの家にこない?」
「え、行ってもいいの?」...銀の少女 7
ドロシー
―――――――――ん……ここは?
起きてみるとそこはベッドの上だった。
確か私…トゲが刺さって倒れちゃったんだよね…
でもどうして?
辺りを見回すとそこに一輪の薔薇があった。
私がとってきたの?でもあそこで倒れて…
誰かが運んでくれたのかな?
でもそれ以外で…あるかな?
明日になれば…会えるかな?
...銀の少女 6
ドロシー
外にでも行こうかな。
つまらなくなった外に出た。
やっぱり、りんはいなかった。
そうだよね…
少し歩いていると、
あ、薔薇だ…
部屋にでも飾ろうかな。
トゲに触らないようにつもうとしたら、
痛…
薬指にトゲが刺さった。...銀の少女 5
ドロシー
「え?」
私は起きた。目の前には誰もいない。
「リンちゃん!!!」
外から声がする。
外を見た。
あ…りん…
りんは私に向かって手招きをしている。
その窓枠の向こう側でどうか私を誘わないで。
こんなことしたくなかったけど、カーテンを閉めた。
そして私の視界に入ったのは…飾り立てた銀のピアノ。...銀の少女 4
ドロシー
ん…?
また…白い世界が…
あの子…
「ここにいてはいけないよ」
どうして?
まただ…声になってない…
「ここにいると…」
ガシャン
え?
何かが壊れる音がした。...銀の少女 3
ドロシー
気がつくと私は家の前にいてすっかり夕立も通り過ぎていた。
何だったのかなぁ…
私は家の中に入った。どこも壊れてないかなぁ…?
そう思って家の中を見回した。
あ…鏡、割れてる…
壁に掛けてある鏡の左下が少し欠けていた。
あれ…?でも、破片がないのはなぜだろう?
不思議に思ったがそれ以上は考えなかった。...銀の少女 2
ドロシー
クッション
これは150Pさんの曲「銀の少女-awaking mix-」の自己解釈小説です
話の中に出てくる童話「赤い靴」は多分、女の子は死んじゃうんだと思います。でも、子孫という設定でお願いします。
では本編どうぞ(^^)ノ...銀の少女 1
ドロシー