霧島 要の投稿作品一覧
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Ah. 夏の光線が窓枠乗り越え
君に突き刺さるよ ほら
色の深い夕日が空を塗り替えても
明日もその明日も… 夏は終わらない
蜃気楼が見せた滑走路に続く道はそこに…
重い隔壁はセミの鳴き声でこじ開けるの
デコーダーは君 解除したら後に続け!
Ah. 夏の空の下へ今飛び出す
長い髪がひるがえる
『正しい...【C84配布】夏の扉、最後の道【Summer Refrain】歌詞
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愛の音響かせてよ 遠くまで
光の速さで届け
風を切り裂いて 空を越えて
あなたは優しく抱きしめた
ここは虹の中
死んだ者が来る場所
私は目を開いて 声を紡ぐ
いつか聞いたことがある
死者の願いひとつだけ 叶えられる存在がいると
もしそうなら届けて Ah......【C82配布】ブリリアントスフィア【トランスを作りたいのですが】歌詞
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あれは雪の降る寒い夜の遠い話
儚く消えてく光をただ見つめていた
僕は君の手を握りながら吐息こぼす
白く凍り弧を描いて紅く濡れていく
静寂の世界に落ちた七つの凶器
僕と君は 舞い踊る
No.TAILは怯えたNo.03とNo.HEADへ嗤い
No.04とNo.05は鈍く輝いた
飢えた愛が星を飲み込んでい...【C82配布】儚く消える闇を抱いて【トランスを作りたいのですが】歌詞
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対岸の火事を見るように高い場所から
冷めた目で見てる 大人はただ笑う
そう、いつだって嗤われるのは無力な僕らじゃん?
行動すら起こせない起こさない、酢漬けの拳
真っ直ぐに敷かれたレールの上でワルツを踊る
ココからじゃ何にも見えない何にも聞こえない ただの木偶
飛び出す勇気すら僕ら剥奪されたんだ
抗う...【C82配布】1959-20XX【トランスを作りたいのですが】歌詞
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ふわふわと浮かぶ僕はルナリアン
足元には銀色砂漠
さぁ始めようか 君と二人なら
どこまでも進めるはず
君が呟いた 「おしっこ漏れそう……(はぁと)」
『うるせぇ派遣社員がっ! 遅れるだろっ!』
さよならラグランジュ ちいさく手を振る
真っ暗な夜 僕らは歩いてく
帰れるのは3年後になります
エンジンは...【C82配布】Lagrangian point -L2-【トランスを作りたいのですが】歌詞
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Ah... 夕日が落ちる
Ah... 林檎のよう
Ah... 首に填められた それは冷たくて
縛られる自由 心と躯
焼けるような痛み 喉が渇く
友は既に逝き 隣で空を見る
泣き叫んでみても 明日は来ない
最後に飛んだ夜空は 酷く綺麗だったな
蒼から黒に変わり 闇に溶けてく
自由という旗を振り 私はト...【C82配布】Garrote【トランスを作りたいのですが】歌詞
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青に狂う静かな涙が落ちる
天に舞う白い欠片たちが 黒に染まった僕を包んでいた
罪と罰が零の温もりに解けて 鮮やかに輝く
雪の軌跡をなぞる様に 君は踊る
瞳に映る真冬の妖精と共に
僕は手を伸ばして掴んだけれど
青に狂う理性が「やめろっ!」と否定する
真紅を魅せる激しい渦が飛び散る
それは君or僕? 酷...【C82配布】Crazy Blue【トランスを作りたいのですが】歌詞
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黄昏の紅い海 塩の柱立てて
白い浜辺で歌う 世界の終わりを・・・
廻る月の欠片 淡く輝き
想いは闇の中 光の円環
廻る夢の残滓 電子と踊る
流れ星が二つ 夜空へ消えた
赤く煌く空 オリオンが燃えてる
昏い地平射して貫いていく
人々の悪意さえも許して
深い青の躯が駆けてく...【C82配布】流星雨【トランスを作りたいのですが】歌詞
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深い深い森の中 魔女は紅いドレス着て踊る
罪と罰に刻まれて 僕に微笑みかける
君は禁断の扉を開け
誘(いざな)われる様に
闇へと落ち消えていった
深い深い森の中 魔女は蒼い瞳閉じ眠る
僕は息殺しながら 冷たい引き金触れる
蒼褪めてる 唇が動く
遅すぎた 愛の言葉
揺れた銃口 強く押し付けて...【C82配布】銀の弾丸は誰を撃ち抜く?-Danse macabre-【トランスを作りたいのですが】歌詞
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死と舞い散れ 真っ白に
光放ち ただまばゆく
空を壊せ 幻想を
羽に乗せ 消せ
孤独を押し殺して 強さを追いかける
光の無い瞳に 映し出されたのは闇だけ
腕はもげ落ちて フレームは熱く溶けながら
それでもリンクス(山猫)は走る 速く遠く鋭く
輝ける答えを求め友を撃つ
流れた涙も血もきっと 煌く軌...【C82配布】White Grint【トランスを作りたいのですが】歌詞
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俺様天才プログラマ
「ただいま戻ったでおじゃる」
外観からは廃墟に等しい軽度汚染地域の一角、そこに『絶叫の悪魔亭』はあった。まるで大昔の酒場みたいな妙な名前だが、その栄華は朽ちている看板とともに既に失われていた。
樫の木で出来た分厚い扉の先は暗く、人の気配は感じない。がらんどうの広間に調度品はほ...緋色の弾丸 その6
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そこはウォーターフロントにそびえる巨大なオフィスビル群だった。
他を圧倒するような高さと威圧感。いくつものフロアにまだらに点在する明かりは不夜城を思わせる。
ジハドには狭い部屋に無秩序に積み上げられた段ボール箱を思い起させ、その対比が少しだけ可笑しく、失われた記憶が燻る感情を覚えた。
既に真っ...緋色の弾丸 その5
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小さな依頼人
懐かしい。
その一言で全てが足りた。我が家の匂いとも言うべきものか。煙草のヤニとか何かが腐った酸っぱい臭いとかそういうダイレクトなものではなくて、長年住んでいることで染み付く生活の匂いだ。
まぁ、そんな大それた表現を使うまでもあるまい。ようするに八畳間に風呂トイレキッチンがついた...緋色の弾丸 その4
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「破損率が高いとかなり信用できないから、完璧には治せないし、いっそばっさり切り捨てるのがいいと思うけど。どうするよ?」
「消したらどうなる?」
「敢えて言うなら、そう――」
夕澪は尻尾をくねくねと揺らしながらしばらく考え込んでいた。そして丁度いい比喩が見つかったのか顔を上げ答えた。
「夢から覚めた...緋色の弾丸 その3
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「起きてくださいよ」
「う、うぅん……」
頬に冷たくて硬い感触を覚える。そして埃っぽい匂い。
うつ伏せで、なんだか床のようだ。手で撫で、このざらざらした感覚はコンクリートに他ならないと思い至る。
「ねぇ起きてくださいってば」
揺すられる。だるい。
さっきからうるさい。やかましい。
人が気持...緋色の弾丸 その2
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冷たい雫
雨が降っていた。
細い吐息は白く、晒した手がかじかむような氷雨が、暗い禍々しい黒の曇天より街へ降り注ぐ。
その止め処ないゼロ度の雫はひとりの男の頭髪に落ち、そしてコートの肩へと流れ、曇天より尚暗い色をした銃身を伝い濡らした。
「さぁ、早いとこ蹴りをつけよう」
真...緋色の弾丸 その1
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しとしとと降り続ける雨
明日になったら止むのかな
グレーの空突き破り
夕日が顔を出した
紅く染まる街
雨の匂いだけ残して
あなたのもとまで虹をかける
まるで天国へ至る階段
しとしとと降り続ける雨
早く止んでくれますように...無題
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「一番隊前へ出ろっ! 二番三番隊はボーリング班の護衛だっ!」
キメラの大群がボーリング班を包囲していた。その数十一体。それらは奇声を上げて無防備な班――主に女子供、老人――ににじり寄っている。
「班長、だめです。数が多すぎます……」
「キーハ、貴様はそれでも一番隊の斬り込み隊長か! 弱音を吐くな!...絶望の廃墟に降る死の雪_完結
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疾走するアウターバイクの速度を徐々に緩めていく。
(……そろそろだな)
放射能の安全圏をもうじき抜け出る。これより先は生身の部分を晒す事はできない。毛髪の一本すら、だ。
バイクを止め、マスクを外した。三百キロの速度から顔面を守るためのそれは頭部の露出部分が多く、お世辞にもNBC装備とはいえない。...絶望の廃墟に降る死の灰_その3
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滅亡のハイウェイ
滅亡のハイウェイ。溶け、歪んだアスファルトがそう呼ばせていた。
時速三百キロの夜風がリオンの銀髪を激しくなぶる。アウターバイクは途轍もなく速く、鋭く、凶暴で、ただひたすらに直線のハイウェイを疾走する。
この冷たく閉ざされた世界は狭かった。バイクで丸一日もかければ端か...絶望の廃墟に降る死の雪_その2
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序章ではない始まり
極小の太陽が地に千度瞬いた時、世界は滅亡した。
降り注ぐ死の灰。
冬の時代の到来と、輝ける栄光の終末。
瓦礫は風と消えていくようにその姿を崩し、陽の光を遮る曇天は温もりと共に僅かに残っていた希望すらも奪う。
荒れ果てた街、その崩れ落ちたビル跡の一角でも、今、ひ...絶望の廃墟に降る死の雪_その1
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暗いと不平をいうよりも すすんで明かりを点けましょう
終わりゃしねぇ 終わりゃしねぇ 終わりゃしねぇ 終わりゃしねぇ 終わりゃしねぇ
糞のように聳え立つ この無意味に見える記号の羅列
終わりゃしねぇ 終わりゃしねぇ 終わりゃしねぇ 終わりゃしねぇ 終わりゃしねぇ
どうでもいいから帰らせてくれ 休ませ...明かり
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むせ返る夏草の匂い
夕立の激しい雨と
濡れたアスファルトを通して夏を告げに来る
おかあさんの小さい背中
畑から上がって麦茶をつくる
おとうさんはあぜ道の中
猫を肩に乗せ草を刈ってた
見上げれば遠い雲 抜ける様な青空
セミがうるさく鳴き叫んでた
それはもう思い出せぬほどの昔話...腐り落ちた箱庭拠り