アキラの投稿作品一覧
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たとえばいま
二足歩行のぼくは
四足歩行のきみを見つめている
伸びた影は足がかり
月の砂漠に心変わり
きみとぼくのいのちの距離
きみの息を探して
遠く近く 雨雲のにおいがした
たとえばいま
二足歩行のぼくは...二足と四足の曖昧模糊
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焦がしちゃったスポンジケーキも
バッテンだらけのさっきのテストも
やり直せたらいいのにな
何でもないことで泣いた日も
君に笑われちゃったことも
やり直せたらいいのにな
バスタブに浮かべた涙も
なかったことにしてほしいな
やり直すのは簡単さ
ふたつのキーでさようなら...Ctrl+Z
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ふらり、と
浮かべる
他愛のない空想
吐き出した声は
釈然としないまま
ふらり、と
ただよう
安寧に腐りたい
君だっていつか
大人になってしまうの...浅はか
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瞬きの合間に 揺り籠ひとつ揺れて
君のため口ずさむ メロディ
水際を歩く夢を見てた
懐かしく思い出す 宛て名のない手紙も
星くずをちりばめて 誰かへ星座を描く
冷たさに焦がれた君の手を
容易くすり抜けた海
足元をさらう波 世界を急かす
サカナにはなれない 誰よりも知ってる
泡の中 泣いていた 君をさ...そして子守唄は海へと向かった
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あの日 置いてきたものを想っている
昨日の その前から
そうだね 行ってしまうんだね
きっと 長い 長い旅になるだろう
また会えたら 手を振ってくれないか
振り向いたってきっともう届かないから
会いに行くよ 迎えに来てくれないか
そうして僕はまだ 夕焼けを想っている
そうだね 行ってしまうんだね
き...「いってらっしゃい」
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キミと繋いだ左手から
あふれる新しい世界は
これもそれもあれもどれも
ひとつもマトモじゃないの
口から出任せで気を引いて
キミのせいなんて嘯いて
マトモじゃないのはアタシの方
なんて言ってあげないから
うまく言葉にできないから
音なんて追い越しちゃってよ!...スーパーソニックアイラビュー
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いつ泣いたどう泣いた
過程か結果か原因か
どれを取ろうとつまらない
鱗から鱗まで
たどる線のゆらぎ
今日もどこかで産声があがるだろう
灯るあかりの居心地に
耳を塞いで知らん顔
特等席を決める感性
泡になれるほど綺麗じゃない...深海魚
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ホコリのなかでうずくまる
朝日を弾く眠たい目
誰かが見つけてくれるまで
弱虫は動き出せやしない
触んないでよ
もっと触れてほしくなるでしょ
笑わないでよ
もっと笑ってほしくなるでしょ
答えないでよ
もっと答えてほしくなるでしょ...トランジエント
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白い雨の降る 目蓋の裏から
世界を変えていくこと
空想を泳ぐ クジラの夕昏
忘れかけた約束に
声と声をなぞる
浮かんでは沈んで
見つけられないひと
たぐり寄せた指先
言えなかったことも
スプーンひとすくい...やさしいあさのために
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綴り抜かしてひっくり返した
アルファベットを滲ませる
沁みて広がる茶封筒まで
溺れる勇気をくださいな
テーブルクロスに散った否と
君が散らしたかがり火に
似たような道を期待してる
カプチーノの甘さも分からない
君と僕とじゃ
同じ味はしないだろう...カプチーノデイ
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しあわせって言ってよ 嘘でもいいからさ
耳を塞いでた手を離したら
君の声がよく聴こえた
思惑重ねて 嘘で塗り固めて
積もり積もって 壊せなくなった
「大人になるってこういうことさ」
嘯く世界を眺めてたつもり
言葉だったものを掻き集めて
風に吹き飛ぶ間隙の重さばかり量ってる
ひとりでいるなんて何でもな...echo
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優しさ 落っことして
笑顔の 代わりにした
知らないでしょ
寂しさ 蹴っ飛ばして
涙の 代わりにした
知らないでしょ
きみが知らないうちに
あたしもうこんなところにいるの
あたしも知らなかった
それはあの日の風船に似てた...浮遊病
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あの日と同じひどい雨に
君の忘れ物持て余してる
生温い街にひとりきり
みずたまりに溶けていってしまえ
饒舌な君を遠く思うほどに
わたしは言葉を失くしていく
惰性で続くこんな日々も
いつか光が射すと思っていた
心は渇いていくけれど
今日も傘の中は大雨だ...雨を呼ぶ
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僕たちは大人じゃなくて
それなのに子供じゃいられない
喜びも不安もすべて
掻き鳴らせ モノクロ・コントラスト
空の高さを思い知ったあの日
額縁越えて溢れ出す現実
ため息だって 立派な呼吸だから
傘をたたんで ふれる意味を探すよ
思惑で武装した左手が君を汚す
レールから飛び出して 選んだなら始まるのさ...モノクロ・コントラスト
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忘れた
爪のかたちも
真冬のにおいも
銅貨のつめたさも
薄氷の定義も
霜の降り方も
インパチェンスも
忘れた
お湯のあつさも
マフラーの繊維も...忘れた
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クライベイビー 泣こうじゃないか
ありったけの声で
ふらり触れた 雨の気配と
ウソみたいなキミの横顔
僕はそれをどう呼べばいいのか 分からなかったんだ
キミの本当の笑顔が見たいだけなんだけど
どうやら僕では 少し役不足みたいだ
クライベイビー 今日も
笑顔で乗り切ろうとして
クライベイ...クライベイビー
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通りすがりの誰かさんの顔色をうかがって
笑われないように目立たないように
そんなふうにキミはここまで歩いてきたの
落し物も失くし物も ぜんぶ宝物
名前をつけたら もう忘れないね
誰かが忘れてた夢を届けに行くよ
100年なんてあっという間 それでいいわけないでしょ!
勝手なルールとか 破り捨てちゃえ ...いつかのドリーマー
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キラキラとヒカリ光る
目眩めくような 一日のはじまりに
待ちわびた日曜日を
くるりくるり急かす 時計の針
ポケットにつめこんだ 色とりどりのキャンディ
いつもどおりの日々に 魔法をかけるのさ ひとつだけ
夢へ続くこの道を 君と行けたら
どんな上り坂だって 越えてゆける
向かい風も振り...夢見る夢追人
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つぎはぎと 縫い目のさき
ひびわれて 届きそうな
足跡も かさねたかった
思い出に沈むわたしを
どうか起こさないで
てのひらを かえりみれば
よみがえる 爪のゆがみ
かきならす 喉のおくで
待ってる 待ってる
待ってる...にげていくひと
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窓のない部屋
道のない未知
届かない人
返らない問い
いつだって我慢できた
色のない朝
砂のない時計
水のないプール
雨のない日々
いつだって我慢できた...ささくれだったアリアリア
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ひそやかな吐息
左手に破片
やがて灰になる
誰彼かまわず
さよならまぼろし
さめていく部屋で
まぶたを沈める
脈絡はなくて
脈拍は異常
ガラスを砕いて...BadRoom
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おしゃべりなだけの心臓なら埋めてしまえ
訳知り顔で笑うなら
自分を塗り潰してからにしな
いつか感じた違和感を
掘り返してみりゃ案の定
積み重ねてきたモノは
キレイなままじゃいられない
ならばアナタをチョーダイします
アナタが剣を選ぶなら
アタシは盾を選びましょ...心臓は今日も饒舌に
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土曜日が終わるね
うたた寝のふりをした こんなふうにして
バスタブに沈んで
世界が終わるまでは このままでいよう
粉々になった夜なら カサネテかさねて重ねた
指のあいだをすべりおちる わたしを掬ってほしい
空っぽになるピアスホールを
誰かの好きな唄で満たす
物真似に飽きたら出かけよう...suddenly saturday
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夜空に描いた大きな夢を
見上げた誰かが笑ってゆくよ ドリーマー
君が投げ捨てた小さな夢も
ひとつ残らず継ぎ接いでゆくよ ドリーマー
君の「しょうらいのゆめ」を教えてくれないか
怖がるのは笑われてからにしろよ
朝日に崩れた無邪気な夢に
鍵をかけて塞いだのは君だろ ドリーマー
じゃあ僕の夢...ドリーミングドリーマー
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A
たとえば階段の踊り場から
たとえば鏡の裏側に
蝶々結びは相変わらず
いやよいやよもすきのうち
初めてメイクをした日
キミのことばかり想っちゃいられない
日のあたる図書館
慣れない敬語
屋上に憧れて...雨の降る場所
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いくら背伸びをしても 言葉を投げかけても
君にはもう届かなくて 僕は分かってるつもりで
綺麗に仕舞い込んだ 思い出を散らかした
「君」が溢れる部屋で ひとり 立ち尽くす
通り雨に傘をさしたこと
夜になれば ふたりきりで
天体観測に出かけたよね
僕もいつか消えて
おやすみも さよならも...僕が星を掴むとき
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人波に紛れ込んでいく
僕も 君も 誰も彼も
いつか終わる夢を見ながら
まだ知らないふりを続けてる
雨から逃げて ふたりきり
「ハジメマシテ」「久し振り」
みずたまり 雨を砕く
灰色に ふたり ぽつり
永遠を目指すひとよ
いつかまた会いましょう...カノウセイ
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あなたが向かう場所は
きっと しあわせなところだよ
あなたはどこにいても
上手くやっていけるから
いくら背伸びしても
あなたにはもう届かない
綺麗に仕舞ってた思い出を
散らかした 六畳間
通り雨に 傘をくれた 夏の日へ
あなたから 目がそらせなくなった わたしへ...ポートレイト
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「黒か白かと喧嘩は御止し
白という字も墨で書く」
誰も灰色のことを想ってはくれない
愛想笑いなんて上手になりたくない
時間だけ 勢いよく過ぎていって
いつの間にかここじゃないどこか
どこで何を間違えたんだろうって
そんなの分かるはずないじゃない
「こうしてこうすりゃこうなるものと
...アイソトープ
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長く伸びた影 ふたつ並べて
街の灯りも 遠くなって
海岸通りの帰り道には
いつも通りの笑顔があった
誰そ彼に凪いだ心なら
あの日から変わらない
手を取り笑う その瞳に
同じ明日を映してた
今までも これからも きっと、そう
長く伸びた影 ふたつ重ねて...海岸通り