アキラの投稿作品一覧
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遠雷、知り合い、午前二時。
今日も架空の君を見てる。
すがるように ためらうような
氷のように うつくしいひと
心と体は
こんなにも離ればなれだ
箱の中の猫と話す
午前の電話は限りない
丁寧に消したはずの過去が
ひとつひとつあなたを責める...感傷罪
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夢の中でも泣いてるあたしのAM
世界が揺れた 悲しくはない
ぬるい霧雨 世界は揺れた
あの音だけでつながっていたのに
恋しか知らないままでいたかった
耳をふさぐてのひらをなくしたの
雨音が遠くなる
うずまきによみがえる
あのとき君は好きだって言った
夢の中でも泣いてるあたしのAM...「8bitで愛してくれ」
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名前のない夢をみている
明け方の霧のなか
ひとりでに傘はひらいた
はだしで踏んだアスファルト
まだ暗い
味覚のない午後のロードショー
朝をうしなって晴れ
折れた傘を捨てたら
軽さに目がくらむので
また暗い...名前のない夢をみている
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世界の裏側で 夜が明けるのを見ていた
入江に虹はかからない
水のない夜の海のこと
ねえ 君は知っている?
お星さまみたいに
途方もないこと
全部ぜんぶ教えていて
氷の海で踊ろう
あらゆる曖昧を許したいの
あたしはあたしで輝きたいから...月が丘天文台より
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遠雷、永い永いアフタヌーン
奇跡みたいな旅の途中
おもちゃの指輪と溶けたヒールで
あなたのために歩いてみたい
砂糖漬けのボリジ
まだ味がしないの
あなたの夢でいさせて
世界中のあこがれで あたしを飾らせて
あたしはImitation 今はまだ嘘
スワン・レイクはいつだって苦い...イミテーション・スワン・レイク
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出会ったんだ
見つけたんだ
今だって夢に見ている
がらくたピアノの上で跳ねる
自由の音符は地球色
高くて遠い甘さにふれる
この声はいつだって虹色
夢に見たんだ
「いつか君だけのパスポートを」
明け告げ鳥の歌のなか...鶏鳴の夢とめざめ
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おはよう おはよう
月に漕ぎ出す 帆船のあざみ
かえらない朝を目指して
いま ゆくのだ
夜明けは遠い漣の中
つめたい指さえいとおしい
それでも夜にはかえれない
だから ゆくのだ
きみをさがしに
ああ きみにこそ...Because I
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右手が揺れて
地面を指した
昨日とおんなじ雨が降ってる
溺れてしまえたら?
らしくないかな
ひとみが濡れた
室外機から
時化たライターをなぐさめてる
きれいじゃない空に
すべて流れた...葉月、雨宿りのルールに
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はーとがゆーの それは「ろまんちっく」かい?
すいーとすいーと 見せてよ A to Z しんでれら
クラップ・ユア・ハンズ ぱぱっぱっぱっ
ダーリン・ダーリン ちゅるっちゅっ
ビビッときてる あの子の電波に
返してみたいの キュートなエモーション
でもね だけど あのね あらら?
充電不足で 寝癖だ...シンデレラA
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音のはじまり
ふるえるのどで
こたえて となえて
あなたを 追い越した
20回目の夜に
影を踏んでよ
いまでもぼくは
ふるえて とまれない
あなたの隣でとどまる水が後ろを引くよ
あがいてもがいて手を伸ばしてもいつまでたっても苦しいの...そうして誰かの傷になって
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ここにいたいと甘える目のままで
ガラスを砕くしなやかさでふれて
ウユニの赤 イチイの青 しかたないけど わかんないよね
ただしいことは きれいなだけ あたしは匙を投げつける
永々遠に
「それもありかな」なんてらしく告げて
長いふるえに見切りをつけてみせて
コーラの海 漕ぐばら色 わかんないから しか...カンシエンス
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やさしさ 飲み込む
にじんだ アルファベット
テーブルクロスに
消えないカフェ・ラテの跡
ふたりは ふたつで
知らないことばかりで
甘さも 苦さも
想像さえできなくて
たとえばどんなに近くにいたって
あなたの感じた痛みは分からないね...ぼくらは今日も揺れている
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予報外して つま先は濡れた
つまんない霧雨も
そんな言葉じゃごまかせないよ
狙いハズれて ゴミ箱行きだ
予定を鳴らす12センチ
誰かに会うのは疲れちゃう
夢も希望もあったもんじゃないけど
1、2、3、で 世界よ変われ
君が信じた才能が ニセモノじゃない力なら
いつか勝手に咲いてくれるでしょう...マガマガ
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影を伸ばして笑ってた
坂道の途中
三年後の風景画
背伸びをしていた 遠い夏の日
背が伸びていくたびに
とどまれないことを知った
ぼくらは今日も揺れている
降りだした雨もくぐり抜けて
叶わないものなんてなかった
世界はこんなにも狭くて...未知へ
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A
今夜は君のために
あの三日月を落とそう
君が望むなら永遠さえも花束にしよう
恋なんて気が付いたら
落ちていた そんなものさ
迷い星のひたむきにそろそろ振り向いてほしいな
B
君という引力に
これ以上逆らえないのさ...アストロマンス
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ずっと眠っていたのかも
波打ち際 温い益に
答えを出すのはだれだって怖いから
あのサイレンに立ち止まったまま
電波の先にはテツガクがある
いてもいなくても気付かないの
ピピピピ イマジネーションで放て
誰もあたしを笑えないくらい
ピピピピ エモーションのその先に
架空の雨が降っていても...ことばはいまも
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まずここに夢があって
そこからあたしが生まれたのなら
まっすぐ走って行けただろうか
まずここにあたしがいて
そこから夢が生まれてしまって
だからまっすぐには行けないの
空がぐるぐる(ぐるぐる ぐるぐる)
耳をふさいで(ふさいで ふさいだ)
傘に傾く水色の日も ほんとは悲しかったんだ
ちょっとね...パワードスイングバイ
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「夢は」
「見たい」
水が落ちて 思い出すように
砂をけって 走り出すように
宇宙は毎夜 孤独を食んで
あなたの輪郭を思い出している
迷子になって 立ち止まるように
鍵をなくして 振り返るように
ひとりのふりで 耳を塞いで
記憶のひとをねじ曲げていく...まにまに夢を経て
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春は嫌いだった
新しいスーツと制服と
ぴかぴかで歩きにくい街は
古臭くも新しくもない
ボクのシャツを笑うから
夏も嫌いだった
もちろん梅雨も嫌いだけど
気の抜けたコーラはぬるい
アスファルトには陽炎が
ゆらゆらボクを笑うから...シニストラ
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君の手を引いて
世界をこえてく
青い鳥に追いつきたいんだ
ガラスの靴とか
魔法はいらない
青い鳥が欲しいんだ
君のしあわせと
僕のしあわせが
同じ色と形になるように
君のしあわせと...青い鳥に追いついた
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天使の嘘を許せたら
ふたりここで最後のダンス
となりから見えた涙の音はあまりにも
あの星もいつか消えて
物語なら終わってしまう
最後のページに
辿り着く勇気はあったのに
君だっていつか消えて
この奇跡だって一度きりだと
知ってしまったから...囚人と天使の86,400秒
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三番街の忘れられた小さな並木道
あの子は今日もひとりきり 街灯の影と背比べ
誰がいつそう呼んだのだろう 三番街の「ガイコツ通り」
あの子は今日もひとりきり 花びらの影を数えてる
長く伸びた影が寄り添ったのは
遠い遠い昔のお話
「また明日」が来るなんてこと
思い込んでいたかったよ
ハロー ハロー エコ...ガイコツ通りのあの子
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正解のない海の色をひとつずつ挙げた
百円ぽっちのライターみたいな感傷
文字に色は見えなくても
ことばには色がついている
ふたり 同じ海をみて 生きてきた
逆しまの球体は
ひとり プラスチック越しの視界
潮騒が見えた
ばい ばい ばい
未明に見た映画がやけに響いて...コバルトブルー
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ひとりきりの夜を壊すために
月曜日 あの子は世界をつくった
Eenie, meenie, minie, moe.
いつ泣いた? どう泣いた?
産声はいつ上がる?
アイ・ワズ・ボーン 新世界
アイ・ワズ・ボーン ユートピアで
未来をつくるためだから
平らじゃない世界で
この足で立てるように...アイ・ワズ・ボーン
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きみが見ているものは 本物じゃないかもしれない
みんなが見ているものじゃないかもしれない
けれど
かさねて つないだ 数だけ
言葉は伝わらない
たとえば なまえが 変わるの
世界のひとさしで
忘れたことがアイになって
きみが見ているものに みんなは背を向けていたって
振り向くつもりなんてないんでしょ...満ちる
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何か探すふりしてれば
きっとみんな幸せさ アネスティージア
執着心がなくなれば
きっとみんな幸せさ アネスティージア
羊水みたいに想像もつかない世界
あんな目をしたあいつはどこ?
寿命いっぱい生きられたって
祝ってくれなきゃ意味がない
誰も最後の一人になんてなりたくはないから
祝わせてよ Who i...アネスティージア
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ゴキゲンな君の横顔に
はにかむ術を探してる
見つからないのは誰のせい?
不平不満を綴らせる
罫線の素直さも
空っぽになったごみ箱みたいな
くすくす笑いが耳に痛いの
君なんて嫌いだよ
フキゲンな僕は今日もまた
君の横顔を眺めてる...ゴキゲン←フキゲン
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チープなドラマみたいな
フィクションの暗がりで
僕ら踊ってる
君の手首を数えてみたり
そうして 長い長い夜をやり過ごしてきた
朝が来たらため息をついて
また日が暮れるのを ただ待っている
それでもまだ
想像のつかない世界に 居たいの? 居たいの
僕の薬指を数えたり...ステイミー
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ワンルームのお城に住み着いて
これで三度目の革命の夜
ライフラインを携帯したって
君とつながる保障はどこだ
秒針は逆に回らなくても
君がそうだとは限らないでしょ
今日何曜日だっけな
燃えないゴミの日は昨日で
何か予定あったかな
ありがちな言葉でごまかした...える どらど
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テラリウム アクアリウムを模す
ガラス窓 雨は降っていない
架空のプラネタリウムと
分かってはいたのに
ここからなら ここからならば
すべてが見えたのに
目に見えないもの
どうやらそれが
ほんとのようだ
愛して止まない...ゆめみる不定形