ジャガタロイモの投稿作品一覧
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答え合わせも出来ないままで言葉を話す
みんな違う位置に立ってるし 仕方ないな
窓辺で泳ぐクジラを君の目に移したくて
砂の中探してたけど勘違いだったんだ
スコップを置いて
電子の部屋で自分宛ての言の葉なんかを
空っぽの姫とふたりで作ってさ
隙間から漏れた音がどこかの誰かの希望になることもさ、あるかな
...独白
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横から見つめると君はほほえんでくれるけど
肩と肩の距離すらもどかしい心は気付かない
白い手を握るとひとつになれた気がしても
君の中の私なんか分からないから余計に悲しくて
宇宙にひとりいるよりも
私じゃない誰かがいるからしずくは霧をさまよう
同じ窓の側ずっと君と同じ景色を見たり
同じ夢を見たり 同じ...フェノメナ
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超素敵なお皿 そこにお菓子とか盛ればなおさら
すべすべのやつ、つるつるのやつ、ごつごつのやつ
今日はどれで3時のおやつ?
クッキーにはミルク 足取り軽く
選びましょうマグカップ
あなたと2人だけの時間
わたしのオリジナルな空間
特別なお出かけより
いつも通りのほうが心地よいと思えるのは君と一緒にいる...さよつむラップ
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森の中手を振ったあの子の声がひとつ
ふあふあのケーキと甘い煙が誘う
にぎやかで素敵でしょう?
子猫の声で笑う
仲間入り すぐにあなたもお気に召すわ
黄昏の瞳の移ろいに魅せられ
絹のような調はそばで囁く
鏡越しひとつずつ ピンクとブルーの薔薇
触れたならここからはもう出られないの
ろうそくの灯りにビロ...銀髪の猫のための小夜曲
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沈む日を描く男
キャンバスを湖畔に立て
沈むなと叫びながら筆を振る
何かに追われて
もう二度と夕暮れが来ないかのように
湖の中に沈む太陽を描けぬうちに
溶けていく男は土に染み込み消えた
夕日を描く男
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君と作った曲でミクと踊りましょ
音が鳴れば思わず胸も跳ねるわ
子供みたいなステップで二人踊りましょ
ここではおうじさまとかわいいおひめさまほら
ほら私のこの声がみんなを笑顔にする
君だけのメロディをエディターに打ち込んで
アメみたいな甘い言葉で愛を歌ったら
「ガラじゃない」なんて君ははにかんだ
ミクといっしょに踊りましょ
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Chase The Star
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窓から見下ろした
水色の空気の中
アベリアの街路樹
花咲くそば
角曲がるあの子に手をのばした
大切にしすぎた
光 いつからか
空を覆い潰してた
舞い上がる落ち葉に乗って
空に溶けてった...アクリル
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アクリル
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今年も雪の夜になったね
オレンジのろうそくに火を灯して
君と一緒に過ごせるのが幸せなのよ
少し緊張してる頬にくちづけを
カステラをウイスキーに浸して
頬張る笑顔がサトゥルヌスの贈り物
祝祭の夜
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祝祭の夜
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祝祭の夜
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狂った砂と魚 ジャケットイラスト
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光るやわらかな水の中で
揺れて眠りにつくの
青く燃える人魚
雪が消えたシベリア
古ぼけたステレオ
沈まない太陽
光る画面の中
地下鉄の階段
公園のベンチに
今は誰もいない...夢想終七理論(むそうついななりろん)
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夢想終七理論(むそうついななりろん)
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高速抜けて鮮明な砂嘴の夕景色
丘を転がり落ちて
君はカメラのレンズを太陽に
向けながら笑う みたいな
歩いて行けば誰かついてくると思っていた
ねえ ひねもすがら立ち尽くしたい
悲しいわけじゃ無いけど
砂と星の海泳ぐ干からびた魚
もう遠くに見える夢の中で
眠る静かな狂人...狂った砂と魚
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狂った砂と魚
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Flowering Earth
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感じた気がした視線 赤い瞳
どこへも消えないで 今そこに行くから
窓の外を眺めてた
映る世界は美しくいじわるで
越えることのできない溝
誰かと触れあうことが怖くて
差し伸べられた手 握ってもいいなら
春になると融けてしまうような命でも
あなたと一緒に
花咲く大地を歩きたい...Flowering Earth
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指を入れたその先にタッチ
揺れ動く きわどい縁を
隙を見せたその口にキャンディ
甘酸っぱい唾が湧き出す果実
開きかけのつぼみを讃えて
最高級のワインを注ぐ
赤く膨らんだ瞳にくちづけ
雪が溶けるような熱い昂り
濡れた花びらひとつ摘まみ上げ
白く長める指がうごめいて...リップ・クリップ
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リップ・クリップ
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高架下並ぶ人の中にひとり
水滴が張り付くカップを片手に渡ってた
すれ違いざま目を合わせようとして
君は人の波に飲まれてく
夏の幻か
昔夢に見てた
黒い前髪の下
微笑んでた君は少しずるい
古い蛍光灯が照らす空気に
低くうなるガラス戸の前にひとり迷ってた...黒い前髪の下
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黒い前髪の下
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朝めざした場所
一歩ずつ歩いて行けばすぐかな
なんて思ってた
気がつけば影は長く伸びて
ひとりきりなんて
別に私はなんともないわ
ここは君の街
ずるいよね
道はどこまでも伸びて行く
歩く 歩く 歩きながら...軸の上の色
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軸の上の色
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夢を見てた
おかしいな 目の高さ
曇りなく透ける空の旅に似てた
風を見てた
広がった 絵の赤さ
山に浮く鉄塔の上で夏を見てた
次会うときにはもう少し話したいけど
見えない香りに僕はきっと
西へずっと歩いたら
きっと辿り着けるだろうか...透明な香りと見えない声
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透明な香りと見えない声