タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(34)
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A
くるくる
細い螺旋の小路
ゆっくりと降りてくる
途切れずに続く
A
くるくる
赤い林檎の皮は
ゆっくりと剥かれていく
途切れずに続く...満月小路
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1A
満月の腹から逃げてゆく
林檎のうさぎ達
1A
満月の体は細くなる
飛び出すうさぎ達
1S
一匹残らず居なくなって
満月も消えた
2A...新月の夜食
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1A
一般人に紛れてるけど
本当は歪んでるんだ
真実を知ったら皆いなくなっちゃうから
僕は黙って心を閉ざして
軋む音がしそうなほど無理矢理に口角上げて
ぶんぶん頭振ってぎこちなく相槌打って笑う
1B
だから僕の事を知ろうとしないで
僕の心に踏み込んで来ないで...ブランケット
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1A
ねぇ ちょっと、そこ行くオジサマ
これからあたしと小洒落たカフェに
腕でも組んで歩きませんこと?
1B
こんなにも良いお天気ですもの
日傘を回して お散歩しません?
1S
それはきっと素敵な時間
雲一つない青空に...通りすがりランデヴー
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1A
この線路は死後の国には繋がっていないから
半分以上の確率で僕は何処にも逝けない
ただ落ちて何かを失くして
振り返った自分の影に足りない部分を見つけるのは怖いよな
そんな事に気付いて
僕はまた探す
2A
その瓶には死後の青さが詰まっていないから
半分以上の確率で僕は何処にも逝けない...片道切符45
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1A
殺るならば確実に
死ぬのなら正確に
頸動脈を断ち切って
噴き出す赤が綺麗だね
1B
押さえた指の隙間から
溢れ溢れて流れ出る
生温い命は削れてく
1S...Kill or Die
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1A
明け方に漂う
甘い金木犀の香り
金色の花盛り
遠い始発電車の残響
1B
これから終わる命へ
最後の餞(はなむけ)
1C
バスルームに座り込み...金木犀
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1A
雲ひとつない冬の空
肉厚な花弁は冷たく
落ちる時を待つばかり
1B
潔く最後を迎える
儚くも美しい姿に
私もああなりたいと思う
1S
絡みついた他人の糸が...冬の花弁
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1
干(ひ)き潮が悲しみを連れ去って
淋し気にさざめく波も もう君の足を濡らせない
頬に残る痛みの跡さえ
伏せた瞳の赤みと共に消えていく
君は顔を上げて星々を見つめる
次の一歩を踏み出す為に
2
満ち潮が喜びを運び込み
穏やかにさざめく波は今 君の胸を満たしていく...La luna piena
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1A
それはあまりにも大それた夢で
目覚めた僕は 二度寝した
君が恋人で 手をつないで歩く
信じられずに 寝坊した
1B
喉の奥に何かがつかえているような
甘くはないけど切ない片思い
1S
どうして君を好きになったかなんて...溺れる
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1A
言葉が出てこないんだ
君に逢う為に生まれてきたのに
ちょっとくらいズルしたっていいじゃん
ねぇ神様
1B
何とか出逢うまでは漕ぎ着けたけど
そこから先の予定は白紙
1S
さあ行こう...恋愛メルト
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1A
巡る望月 轍(わだち)を照らす
密やかに訪ねた数だけ
深くなる溝 車が揺れる
1A
手繰る襲(かさね)と焚かれた香が
狩衣(かりぎぬ)と重ねた数だけ
交ざり合う色 御簾(みす)から覗く
1B
宵の帳(とばり)を請うる溜息...逢瀬
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1A
早く僕の前から消えてくれないかな
君が視界に入り込むと
苛ついて仕方ないんだ
1B
友人は肩をすくめて「御愁傷様」と笑ったが
その真意は何なんだ
1S
まさかこれが?
あり得ないだろ...恋愛理想論
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1A
どうせ目には見えないなら
赤くなくたっていい
あなたとわたしをつなぐ糸
綱渡り出来ちゃうくらい
頑丈なのがいいな
1B
程よく張り詰めた 緊張感
バランス危うく 揺れてる 乙女心
1S...赤い糸
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1A
耳に馴染んだ笑い声も
電話越しのように濁る
不自然に俯く事も出来ず
揺れるコーヒーに映った
自分を両手で隠して
1B
白過ぎるカフェオレは君に似ていると思った
1S
ぐるぐると 隠していた言葉が胸で虚しく回る...夏の雨
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1A
放課後の帰り道
少しだけ遠回りして
拙い恋のメロディが辿り着く
誰も知らない公園へ
沈む太陽を見送るように
無言の約束交わす為
1B
夕暮れ フェンス越し
「バイバイ」と指先絡ませ...公園のメロディ
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1A
遠く揺れては連なる橙(だいだい)
朱く千切れた鼻緒は縁(えにし)
高くさざめく葉音に紛れ
鬼子(おに)は迷子を包引(かどわ)かす
1A
滲む爪先 玉砂利埋めて
両の掌 数えた半ば
ひとつ 重なる言葉と指が
闇から私を引き上げる...鬼灯の縁
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1A
硝子の向こうで歪む世界
夕暮れに翳せば
深紅の薔薇は棘を刺す
美しく花弁を散らして
1B
極彩色の悪夢
青褪めた骨 軋んで
痛みが歌い出す
1S...fall over
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1A
誰か さよならを下さい
寂し過ぎるこの世界に
さよならを告げる勇気を下さい
1A
僕に さよならを下さい
悲し過ぎるこの世界に
さよならを告げる勇気を下さい
1B
眩しい日差し...さよならロジック
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1A
見たくないものを見た
先輩の相合傘
透明なビニール越し
楽しそうに笑ってた
1B
私の片思いなんて
関係ないんだ
髪を切ろうかと思った
1S...透明な傘
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1A
愛されたくて 愛されたくて
ただあなたのすべてが欲しかった
どうして遠くへ行ってしまうの?
いつだって私は置き去り
仕事だからと言われてしまえば
黙って見送るしかないじゃない
1B
今日もあなたは帰らない
海の音が耳鳴りの様に響いて...銀色の棘
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1A
ねぇ あなた
もしも私が死んだら泣いて下さる?
骸に縋って泣いて下さる?
1A
ねぇ もしも
もしもあなたが死んだら泣いてしまうわ
骸に縋って泣いてしまうわ
1B
遺影を抱き締め...泣かないように
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1A
(ミク)
手を振れば振る程
さよならが近付く気がして
挙げかけた掌を強く握り締める
「何でもないよ」と
一つ
小さな嘘を吐いて
1B
(ミク)...嘘と予感
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1A
縋る背(せな)に爪を立て
溢る涙 其の儘に
紅く染まる眦(まなじり)と
胸に咲いた徒花は
あな愛おしやと 散り果てる
1B
命短き狂ひ咲き
誰に秘すとも 恋は恋とて
燃えるに任せて身を焦がす...落花
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1A
ほんの少しだけ 前髪を切った
たったそれだけ なのに気になる
おかしくないかな? 気付いてくれなくてもいいから
1A
ほんの気まぐれに 香水を変えた
いつもと違うのは 気持ちも同じ
「女の子らしく」振る舞わなくちゃオカシイでしょ?
1B
動くたびに揺れるのは...カタオモイ綺想曲
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1A
赦しを乞う事さえ
許されぬ 此の身
愛しき彼(か)の人まで
穢す程の汚穢(おわい)
1B
触れかけた 指先
逃れて 微笑む 痛み
1S
哀しみは何処迄続くのか...穢情(えじょう)
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1A
ドーナツ越しに君を見る
甘い香りは誰のせい?
丸い穴から見た君は
ほんの少しだけ私のもの
1B
唇に触れた白い生クリーム
君の唇とどっちが柔らかいかな
1S
甘いだけじゃ物足りない...ドーナツ
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1A
少しくらいマニアックな趣味なら
頑張ってついていくわ
だからたまには私の事も気にしてね
気の合う友達ばかりじゃなくて
一応、肩書きは彼女なんだから
1B
大丈夫、分かってる
あなたは趣味や友情を大事にしてて
それに嫉妬するなんて馬鹿げた事なのよ...お願いダーリン
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1A
寂しいと思えば思う程
哀しみは膨らんでいく
破裂しそうな胸の内側
どうして伝えられないんだろう
1B
だって嫌われるのが怖いから
シャツの裾を掴むのが精一杯
1S
大好きだから 大好きなんだよ...Simple
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1A
「恋愛なんて面倒」だと
嘯(うそぶ)く君の本音は何処?
ゴメンね本当は知ってる
だって僕が君を傷付けてしまったから
1A
孤独が嫌いなクセに
ひとりになりたがるのは
これ以上誰かに傷や
弱さを見せて傷付くのを避けてるから...イイワケ
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