寺保の投稿作品一覧
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彷徨う私に救いの花を
静かな森にはひとつのメロディが
寂しいと嘆いたのはいつかの思い出ですか?
水音を溶かすように囁いているのは誰?
欠けゆく蒼い月の夜
失くした影を探してる
私を包む貴方の歌声がやさしい
振り落ち積るは時間の欠片
つま先埋めてこのまま眠ろうか
悲しいという言葉もあの時失くしたのかな...虧
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青色を忘れた遠くの空に
慟哭が響いて朝日が墜ちる
舞い上がれ鴉よ 虚ろな星よ
呟いて時計は秒針を止めた
欠陥品で出来たふたりぼっちの時間
重ならぬ心音で刻まれるこの世界を
重ならぬ僕たちは今も尚愛せるのか
嗚呼、あの街の鐘が鳴る
さあ、抜け出そうか二人の場所へ
見下ろした廃墟はまるで鏡さ...lost horology
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蒼く影が沈み
彼方空が謳う
繋ぐ声は願い
闇へ落ちぬように
巡る星達
初めての飛翔で
遠き黎明を追いかける
幾億千もの祈りの言葉で
呼吸もできなくなりながら
この冴えきる夜 羽ばたき続ける...ピルグリム
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窓際で揺れた小さな赤い花弁
連れてきたひとはもうどこにもいない
誇らしく空を仰ぎ見てるキミを
僕は目を閉じてしっかり焼き付けた
手を伸ばすその指先に触れたものは
真っ白なひとりの部屋を駆け抜ける春の風
どうか徒花と呼ばないで
空によく映えてたこの花と
僕の頬は一緒に乾いてく
明るい光の中で...dry flower
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足元の泉からは言葉が生まれ
手のひらの小石からは詩が生まれた
夜には音が降り注ぎ
風がそれを繋ぎとめた
凍てついた空に歌は響く
目を開いてごらん
流れゆく銀は朝焼けを誘うだろう
傍らに光を感じ
息吹く声を数えよう
慈しみ 憐れみ 祈り 誓い...未だ穢れなき詩(仮)
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風の音が過ぎ去った
震える夕さり
薄明かりに誘われて
今ひとり野道さぐり行く
淡き臥待の月
雲に触れて
陰はただ たおやかに
目蓋に寄り添う
儚く消えてしまう翅音
常闇を僅か照らし...ウスバカゲロウ
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ゆらり舞うは椿の
暗がりに萌ゆ紅
甘美な香を纏った
白き素肌を彩る
玻璃(ガラス)の瞳は虚と
蜉蝣を追いかけてる
君に注ぐ灯は
標にさえもならない
嗚呼、棄てられた君と
僕の失くした両手は...其ノ娘 見世物ニツキ、
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00:19)零れ落ちた一雫は
00:26)いま光の中へ消えようとしている
00:33)眩しさと寂しさは手をとり夢路へ
00:39)水面(ミナモ)に揺りかご浮かばせ
00:46)さあ朝日を迎えにゆこう
00:51)空が謳う歌を石英に閉じ込め
00:59)西へ流れる雲にさよならと
01:04)言葉にはで...朝靄の中に消えゆく
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見上げ祈れば吹き抜く風
振り返らずに僕を置いて
ゆらめく音 鎮魂詞が
唇から 零れ落ちた
夜を突き刺す 月のナイフは 傷跡すらも 残すことなく
もがき苦しむ 僕を尻目に 今無情にも 抜け落つ
在りし日の夢 移りゆく刻 そっと佇む 君の残像
儚い物と 知っていたけど 飛立つ場所は 遠い
嗚呼 昇る灰色...ash
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擁いたのは抜け殻
冷めず横たわる空間を
僕は見つめることしかできずに
淡く赤く
花弁は未だそこで
彩りを添える
言葉にさえならぬのなら
沈黙を以てつたえよう
指先で涙を流し
唇で温もり分かつ...ピロートーク(ちょっと大人向け?)【曲募集中】
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逆さ吊りの傀儡(マリオ)たちが
唄い出した真っ赤な月夜に
瞳を閉じ願い馳せた
水底にはさざめく
闇が手招き
声が溺れた
止め処ない流れに身を任せれば
踊る様に浮かんで誘う彼岸花
微笑が自嘲へと歪んでいくを
観賞していたは仄暗い波紋...赤の水葬
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【A】
静かなる大地に
生まれ落ちた雫は
罅割れた心に
染み渡る様で
【B】
夢に眠る僕等を
呼び醒ました言葉が
鮮やかな光纏い
弾け飛んでく...龍の化石
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誰からも看取られず 停止した歯車が一つ
どしゃ降りの交差点 信号は正常(シグナル イズ オール・ブルー)
砕け散るガラスは まるでさっきの科白
触れるのも躊躇う 鋭さ纏い 光る
廻り始めた 歪な形
キミのいない日常が
音を軋ませ 刻んだ パルス
直線になる
please cry out the ER...エラーコード【曲募集中】
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遠くに消えてゆく白い雲
吹き抜く風はただ澄んで
いつかの記憶追う永い旅
小鳥の囀りは遥か
高くかざした手を 握り締めては
空の言葉 掴まえようとして
叫んでも、叫んでも 届かない貴方へのラウダを
あと何度、あと何度 もう何度歌ったか知らない
聞こえてる? 聞いている? 聞いていて貴方への想いを
厭き...吟遊歌人
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透けるような風が揺れる
指先にはあなたの熱
耳を澄まし聴いてほしい
眠るときにうたう歌を
青い空はあなたを
永久に抱きしめる
だからさよならね
cuore eterno
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すけるようなかぜがゆれる...クオレ
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眠れない
誰かボクを呼んでる 気がした
溺れ方を 知らず 沈んだ意識だけ
水底で もがいた
言葉さえ 届かない
偽りで
次は巧く隠して 視界を
繋いだのは 小指 今にも切れそうな
糸だけに 縋るよ
優しさは 麻酔だね...out of the black(仮)
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声が散る
華の最期のように 漂う
息を止めて 刹那 時計は止まらずに
無情にも そのまま
夢のように 苦しいよ
約束は
小指だけじゃ足りずに 消えてった
空を掻いた 右手 光は儚くて
キミさえも 見えない
頼りない 足元を...into the black(仮)
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呼んで、泣いて、誰か聴いて
遠く、近く、波紋越える
叫び、嘆き、鼓動消えた
振り向く怨嗟は光の速さで
突き刺す
嗚呼、零れ落つ 空
盾は破れ 剣は脆く 崩れた
戦場嘶く蹄の旋律で猛る
いざ行かん この最果ての地に咲いた一輪
嗚呼、降り積もる 時...ラグナロク
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さよなら水平線
ゴンドラのランプ灯ることなく
往く星空を頼りに
呼ばぬ名を探す旅に出る
海底には藍色の
女神像が眠りにつく
波間に消ゆ讃美歌に
私は願いをのせずに...ディラックの海
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透き通るは 無音の風
どこまでも 蒼く...celeritas
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長い長い 愛唄を
悲しい悲しい 旋律で
永久に永久に 唄いましょう
また青がセカイを包みました
いつかワタシもあの柔らかな布に
触れる事ができるでしょうか
この枷から逃れられるでしょうか
あぁ
何処からか唄がきこえます
誰かを呼んでるみたいです...籠ノ鳥【曲募集中】
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たった一つの爆発と
赤を纏ったキミの影
朝日が昇るその前の
ゆれた世界 ゆれた硝子...crimson beat【コラボ企画用】
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コンクリの灼ける匂い 裸足のままで
逃げ水を 追い・駆ける その身を焦がせ
嗚呼 ぬけ殻が 消えてゆく
壊しても 壊しても
終わることはないのでしょう?
飛んだ わたしのこの背中には
厚さ 1μの死細胞...UTSUSEMI【曲募集中】
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白い闇を見上げ眠る 朝焼けはまだ遠く
瞼濡らす一雫は 誰のものか忘れた
要らないからと捨てたものは ただ泣声だけ
それでも歌うぼくを 他人はカラスと呼ぶ
剥がれ落ちていった 青い羽を拾い集めて
夢の中でだけでも 高い空もう一度
傘をさす子供の 帰り道が澄み渡るように...カラスノウタ
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紅い花びらが 水面に触れて
映る表情を 歪ませてゆく
くるくるりと 風車は雲を呼び
鮮やかなる 宴が今宵始まる
刹那の魅惑 灯火揺らす
逆巻いた生命[イノチ]の万華鏡
私も焦がす 鼓動を散らすように...花嵐
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黒い空を 睨む瞳は銀灰[ギンカイ]
閉ざされてた 意識は帰ってきた
指の先を 零れ出すのは現世[ウツシヨ]
こんなもの 握り潰してもいい
偽りだらけの 歯車軋む
造花の物語今 ここで咲いた
信じたものなんて 何もないけど
消えない ガラスのような記憶[メモリー]...グレイ・エクス・マキナ
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石英の彗星 静寂の刻[トキ]
指きりはいつの間にか ほどけてく
冷たい光のさす あの空
永遠[トワ]を思った
朽ちてゆく 希望の果て
飛び込むから 愛しさと貴方を追って
歌声の続きはまだ 私しか知らない...dive to TALE
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君が呼ぶのは面影 私伸びた手のひらかえりみず
淡く滲んだ足跡残し 時は駆け抜けた
知らず月は浮雲裂いて 夢に幕をおろした
耳鳴りさえ心地よいほどに
がらんどうの世界は最早 子守歌も要らない
地平線は私が消したわ
切っ先はそのままに 視線だけをそらし...crisscross step
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今、鐘が鳴り夜[ヨ]が明ける 迎えるは裁きの日
ジョーカーは一人だけ 罪を消すため
(さあ、逃げ惑え 愚かなる神の子よ)
振り向くな 追い風 満ちてゆく嘆きは
水底[ミナソコ]に投げ捨て 静寂を
この枯れ果てた地平に 還ることはないさ
もう既に救いは 過去の夢...TRIED
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この道を進めば いつしかたどりつくのか
果てのない地平を 足裏で感じて
見つからぬ太陽 変わらぬ大地の叫び
透き通る鐘の音 私を貫いて
うつむくのは 流れ落ちる 雫 地へ還すためで
映し見る 水たまり 揺れる私の瞳[メ]
この冴えきる青さの 柩[ヒツギ]を連れ歩む...ブルーグレイヴ