タグ「MEIKO」のついた投稿作品一覧(127)
-
悪食娘コンチータ エピローグ
「む。」
思わずそんな声を漏らしながら、グリスは腰かけた執務室の上でその上半身だけを思う存分に伸ばした。
あれから、二か月ほど経過した頃合いである。季節はすっかり冬へと移り変わり、窓の外には薄く積もった雪が見える。その雪をぼんやりとグリスが眺めた時、背後から執務室...小説版 悪食娘コンチータ エピローグ
-
悪食娘コンチータ 第三章 暴食の末路(パート8)
「オルス。今日は不寝番だ。」
フレアが用意した心づくしの夕餉を終えて寝室に移動したところで、グリスがオルスに向かって唐突にそう言った。寝室はグリスとオルスの二人で一部屋を利用することになっている。
「はい?」
いきなり何を言っているのだろう、...小説版 悪食娘コンチータ 第三章(パート8)
-
カイトとみんなと新年会!
-
悪食娘コンチータ 第三章 暴食の末路(パート7)
「お姉さま、グリス先生、お待たせいたしました。」
そう言ってフレアが再び食堂へと戻ってきたのはそれから一時間程度が経過した頃であった。その手にはプレートに載せたシフォンケーキ、その後ろから続くオルスはどうやら紅茶を手にしているらしい。そのまま、フ...悪食娘コンチータ 第三章(パート7)
-
悪食娘コンチータ 第三章 暴食の末路(パート6)
途中でちょっとしたトラブルに巻き込まれながらも、オルスらの三人がコンチータ領へと到達したのはそれからきっかり三日後、十月二十日の昼過ぎのことであった。
それにしても、寂れた街だ。
オルスは街を歩きながら、思わずそのような感想を心の内に抱いた...小説版 悪食娘コンチータ 第三章(パート6)
-
悪食娘コンチータ 第三章(パート5)
さて、貴族らしからぬ軽装で王都を意気揚々と出発したオルスたちが途中の宿場町であるフィリップの街へと到達したのはそれから四日が経過した時であった。街道はこの街を基点に三股に別れている。一つはオルスが属するロックバード家の領地であり、黄の国南部最大の都市であるル...小説版 悪食娘コンチータ 第三章(パート5)
-
カイトとアイスとクリスマス!(前編)
まずい。 カイトは強く、そう、とても強くそう思った。街は華やかに彩られる十二月、いつの間にか日本中で恒例行事となった、イルミネーションが輝く街中の映像がカイトの脳裏にちらついた。
今日は12月24日。そう、クリスマスイブである。
今年こそは。そう、今...【クリスマス特別企画】 カイトとアイスとクリスマス!(前編)
-
悪食娘コンチータ 第三章 暴食の末路(パート4)
翌朝十月十三日の早朝五時、オルスはほんのりとした寝不足を感じながらも夢うつつから覚めて、はっきりとその瞳を見開いた。グリスと約束した時刻は六時だったか。三十分ほどすれば出立しなければならないな、とオルスは考えてベッドから降り、昨晩の内に用意しておい...小説版 悪食娘コンチータ 第三章(パート4)
-
悪食娘コンチータ 第三章 暴食の末路(パート3)
「大体、貴方が言っていた、ヴァンヌとやらの証言通りね。いえ、もっと酷いことになってそうだと言った方がいいかしら?」
明るく映える長い髪を揺らしながら、どの人間が見ても美しいと表現するだろう女性が艶かしい口調でそう言った。女性の名はルカという。黄の...小説版 悪食娘コンチータ 第三章(パート3)
-
悪食娘コンチータ 第三章 暴食の末路(パート2)
「グリス先生?」
不思議そうな口調でそう言った少女の声で、グリスは漸く我に返ったかのように瞳を瞬かせた。
「ああ、フレア君。なんだったかな?」
やれやれ、私としたことが情けない。そう思いながらグリスはそう答える。ヴァンヌとの面談を終えて数日後...小説版 悪食娘コンチータ 第三章(パート2)
-
悪食娘コンチータ 第三章 暴食の末路(パート1)
王立学校講師兼一般内務官であるグリス=アキテーヌの元には、彼が好むと好まざるとを問わず、様々な人間が自然の内に訪れる。裁判制度や警察制度がまだ確立されていないこの時代において、民衆からの不満の解消や治安維持、それに揉め事、権利義務の主張などを申...小説版 悪食娘コンチータ 第三章(パート1)
-
悪食娘コンチータ 扉絵
-
今回の項目は、気持ち悪くて途中読めなかった人向けのあらすじです。
そんなに怖い表現とか、気持ち悪い表現は使ってないつもりです。
しっかり全部読んでいただいた方は飛ばしてしまって構いません。
・・と言っても、第三章の投稿は来週になりますが・・。
ではでは、お気軽にどうぞ。
悪食娘 コンチータ 第二章(...小説版 悪食娘コンチータ 特別編 第二章のあらすじ
-
閲覧注意
念のため。
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート13)
「遅いなぁ。」
リリスは皿洗いを一通り終えると、小さな溜息と共にそう呟いた。ここのところ料理人がいないものだから、食事の支度から後片付けまで、全てレヴィンと二人で回さなければならない。この後レヴィンと二人で食事を摂...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート13)
-
閲覧注意
食事時にうpしといてあれですけど食事前は閲覧しないようにしてください。
お肉が食べられなくなる危険性があります。
ほか、精神的に不安なら絶対に閲覧しないようにしてください。
第二章が終わったら気持ち悪くない、さっぱりとしたあらすじを書く予定なのでそちらを見るようにしてください。
では、食後...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート12)
-
警告:閲覧注意
何度目か分かりませんが。
これまでとは想像を絶する気持ち悪さを誇る文章になっています。
というか犯罪的文章になっているような気もするので、閲覧時は十分に注意してください。
食事前は如何なる理由があろうとうも閲覧禁止です。
その他、気の弱い方、年齢の若い方
絶対見てはいけません。
...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート11)
-
閲覧注意
今回も相当に気持ち悪いです。
食事前にはくれぐれも見ないようにしてください。
それ以外の時間に見て、嘔吐感を覚えた、頭が痛くなった、食欲が減退した等の被害が発生しても責任持てません。
もし些末でも不安があれば閲覧しないで下さい。
それでは、覚悟できたかたと耐性のある方だけどうぞ。
悪食...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート10)
-
閲覧注意
最高に気持ち悪いです。読まれるときは十分に注意してください。
食事前に読むのは厳禁します。食欲なくされても責任持てません。
具合が悪くなられた場合も、同様に責任を持てません。
それでは、覚悟できた方だけどうぞ。
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート9)
「料理?」
「その通...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート9)
-
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート8)
「やれやれ、これは参ったな。」
呆れた様子で、レヴィンがそう言った。翌朝のことである。いつまで経っても厨房に現れないヴァンヌの様子を図りに来たレヴィンとリリスは、ヴァンヌの部屋に残された、綱状に加工されたシーツが窓枠から外に投げ出されているこ...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート8)
-
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート7)
思わず毀れた溜息は、誰もいない厨房の壁にどことなく消えていった。
あれから一週間程度の時間が過ぎ、朝晩がすっかりと冷え込むようになった早秋の晩。ヴァンヌは心底疲れ果てた、という様子で大きな吐息を漏らした。本日の晩餐はレヴィンとリリスがどこから...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート7)
-
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート6)
代わりの料理人は、レヴィンが思っていたよりも早く、その日の夕方には見つけることが出来た。いや、正しく料理人と言えるのかは分からない。ただ、コンチータ領に所属する農民の娘が半ば興味本位でレヴィンの誘いに乗っただけ、と表現した方がよほど的確な表現で...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート6)
-
なんども言いますがグロいので以下略。
ではでは大丈夫な人はどうぞ。
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート5)
「もう、何をしているのよ。」
両手を腰に当てて、拗ねたような口調でリリスがそう言った。場所は再び厨房、先程バニカの食事を終えて、食器の片付けにとレヴィンと二人で訪れた時のこと...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート5)
-
※何度も告げますが、グロテスク表現を含みます。
苦手な方は読まないで下さい。
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート4)
「今日も、素晴らしいディナーになりそうね。」
薄気味悪い笑みを漏らしながら、バニカがそう言った。今日の料理はオクトパスの焼き物らしい。バニカの目の前に差し出された、...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート4)
-
※今回も若干グロテスクな表現を含みます。
注意して読んでください。
気持ち悪くなられても責任もてません。。
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート3)
ランチタイムに現れた料理人は、瞳が落ち窪んだ、病的にまで頬がこけた、青白い人物であった。
「マイヴェイと申します。」
低く、そして響...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート3)
-
※閲覧注意
今回から、多少気持ち悪い表現が含まれています。
苦手な人は読まないで下さい。大丈夫といえば大丈夫です。
・・でも気分を悪くされても責任持てません。
それでは、宜しい方はそのままお読みください。
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート2)
ああ、爽快。
大気を覆う熱が立秋を迎...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート2)
-
悪食娘コンチータ 第二章 コンチータの館(パート1)
夏も半ばを過ぎて、それまで肌を刺すような暑さも幾分かは和らいだこの時期に、避暑という名目で王都を離れる貴族は通例ならば存在してはいなかった。ただ今年に限っては、唯一の例外として、少人数ながら精鋭の護衛を引き連れたバニカ夫人だけがコンチータ男爵領...小説版 悪食娘コンチータ 第二章(パート1)
-
悪食娘コンチータ 第一章 王宮にて(パート7)
「落ち着いて、フレア。」
オルスがそう言いながら、フレアの透き通るような美しい腕を掴んだ場所は屋敷から飛び出して正門へと向かう前庭の中央、人型に彫刻された噴水が手にする壷口から、さんさんと暑気払いのための水分を放出している場所であった。
「離して...小説版 悪食娘コンチータ 第一章(パート7)
-
悪食娘コンチータ 第一章 王宮にて(パート6)
コンチータ男爵の葬儀以来だろうか。暫くぶりに見るバニカ夫人の姿は、オルスにとっては少なからず衝撃を与える姿であった。簡易的な食堂にも使用できる、木目が美しい、樫の一本木で作られたテーブルの上座に腰かけているバニカ夫人の、かつて美しく整えられていた肌は...小説版 悪食娘コンチータ 第一章(パート6)
-
悪食娘コンチータ 第一章 王宮にて(パート5)
「十人目?」
オルスが思わず、鳥籠に閉じ込められた鑑賞鳥のように呆けた口調で聞き返してしまったのは、フレアの回答がそれだけ現実感の無い回答であったためである。その言葉に対して、フレアは心の底から嫌悪するように眉を潜めながら、変わらずの厳しい口調の...小説版 悪食娘コンチータ 第一章(パート5)
-
悪食娘コンチータ 第一章 王宮にて(パート4)
翌日。
その日もまた、真夏らしく湿気の薄い、からりとした晴天に恵まれた一日であった。天空から降り注ぐ光に遠慮はなく、それを遮る雲も存在していないから、熱気が直接に地上にまで降り注いでいる。木々はまさにこの世の春とばかりにその緑を一面へと巡らせていた...小説版 悪食娘コンチータ 第一章(パート4)