小説を書くのが好き。 いつも二次ばっか書いてます。 レンは誰が相手でも右側だと信じて疑わない子です。リンはがっくんと一緒になるといいよ!(何かに目覚める動画にて。) 小説のクオリティは…、どうなんでしょうか?まあ、酷くはないと思っては居るんですがねぇ。 ボクの小説って一般受けしにくいのかなぁ。
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最近、この京都で見掛ける顔ぶれが変わった。いや、増えた。
私はこの祇園にある店で働いている芸妓。
どの季節でも美しく着飾って、男を惑わせる、そんな仕事だ。
「るか姉さん、またあのお兄さんが歩いとります。」
少し上擦った声で私に声を掛けるのは、まだ舞妓の、りんだ。
「あら、ほんまや。あのお...毎朝見かけるあの人
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彼らは、むせ返るほどの百合に囲まれていた。
「まるで・・・、棺桶じゃないですか。」
部屋に入っての第一声が、それだった。
愛らしいエメラルドグリーンの瞳は瞼によって硬く塞がれ、年齢特有の小さめの手は丁寧に組まれて腹の上におかれている。眠るというよりも"死"という言葉が似つかわしい彼らを守るように敷き...試作機(プロローグ)
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「マスター」
鏡の前で、コンタクトを挿入する。
すると、カイトの姿が後ろの鏡に映る。
「…あんた何やってるの?」
その姿を見て、呆れ半分怒り半分で声を掛ける。
「え…、マスターのメガネを掛けてみました!」
何が誇らしいのか、カイトは嬉しそうに敬礼をする。カイトが嬉しそうにするたび、こちらの空...眼鏡兄さん
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私たちの学舎、機奏学園。
今日も今日とて、私たちは部活動に勤しむ。
「メイコ、モデルになってくれないか?」
放課後の美術室。書きかけの油絵を取り出し、書く準備をする。その時、カイトが声を掛けてきた。
「いいけど…、じっとはできないわよ?」
返事をすると、カイトは嬉しそうに頷く。...機奏学園 -初夏、猫談義に夢中-
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「こんばんは、――男爵令嬢様」
あなたは相変わらずお赤いのですわね。とても輝いていて眩しいですわ。
口元に扇子を当て、どこかの令嬢が嫌味ったらしく声をかけてくる。
「あら、リューネブルク子爵令嬢様。こんばんは。お褒め頂ありがとうございます、光栄ですわ。」
いくら私が低級貴族だからといって、礼儀も知ら...悲しそうな顔をした道化師 ‐clown with an unhappy face‐
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雪が降ってきた。私はそれに気づくと、淡いオールドブルーの雲間を見上げ、吸い込まれるように見ていた。
「雪が降ってきたね。」
白い息を吐き、私は隣に立つ彼を見上げた。
「本当だ。」
寒さで赤くなった顔を笑顔で染め彼は私を見る。空から舞い降りて溶けてしまう雪に自分達を重ねて、悲しくなった。でも、今は彼と...深愛(完全に独白。)ちょっとシリアスめ。
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今日は4月10日。今年高校に入学した俺達姉弟は、やっと教室への道のりを覚えた。
「ねぇ、レン。レンはさ、部活とかどうするの?」
学校への道のりを歩く中、俺の姉である鏡音リンが聞いてきた。
「まだ考えてない。リンは?」
「私もまだ考えてないかなー。ただ、中学と一緒でいいかなって。」
リンの中学の頃の部...機奏学園 -春、それは出会いの季節-
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「KAITO、さっき、何言おうとしたの?」
同じベンチに座り、マスターが先ほどの言葉の続きを促してくる。
「べ、別に、何も…。」
気まずくなった俺は、誤魔化すことにした。だって、俺だけを、なんて…。ずうずうしいにもほどがある。
「嘘だ。」
俺の頬をがっちりつかんで、マスターは俺の目をまっすぐに見つめ...デート 続き。4
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そういって引っ張られた場所は、さっきも来た男性服の売っている店だった。ここが一番着せ替えさせられた気がする。
「これとこれ、ください。あと、この服にあうアクセサリーって、どんな感じですかね?」
よくよくマスターの声に耳を傾けると、マスターはどうやら俺の服を選んでくれてるみたいだ。
「マスター、ありが...デート 続き。3
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「マスター、なんか嬉しそうですね。」
部屋から戻ってきたマスターを迎えたのは、ミクだった。
MEIKOはテレビに夢中だし、リンとレンは仲良く寝てるしで、部屋には不思議な静寂が流れていた。
「そう?どっちかっていうと、傷心なんだけどね。」
苦笑しつつ、ミクの質問に答える。
「ミク、俺、ちょっと今日マス...デート 続き。2
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「マスター、そんなことしてると、…見えますよ?」
溜め息をつき、青い青年は言った。
「KAITO。今何か言った?」
KAITOに振り返り、マスターと呼ばれた女性は呟く。
「ま、マスターは今日も美しいと言ったんですヨ!」
肩を思いきりびくつかせ、青年こと、KAITOは答える。
「そう。ならいいけど。」...デート 続き。1
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「マスター、何を聞いてるんですか?」
私はつけていたヘッドフォンを外し、声の方を振り返る。
「親愛。」
答えると、質問者のレンは困惑した表情で答えた。
「水樹奈々さんの曲ですか?マスターがしっぱ、「レン、余計なことは言わなくて良いのよ。
私ね、好きだから。」
だから、今度はアレンジで挑むつもり。とマ...マスター、何を聞いているんですか? (注)
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「あ!マスター!猫がいるよ!!」
道端に座り込み、鏡音リンは数歩歩いた先にいるマスターに話しかける。
「ん?ああ、ホントだな。でもな、リン。猫なら家にもいるだろ?」
リンに呼ばれると、マスターは彼女の隣に立ち、屈んでリンの頭を撫でる。
「だって、みんなにいっぱい抱っこされて、リンには抱っこされてくれ...道端、猫、争奪。
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「今日、何の日?」
突然、ミクが言い出した。
いきなり何を言い出すんだこのボーカロイドは。と思った。今日は4月2日。桜舞い散る出会いと別れの季節である。
(このボーカロイドがこんな笑顔で言い出す時は大抵ろくなことはない。)
「ただの休日だと思うが。学生はね。
にしてもミク、君は何が言いたいのかな?」...今日は何の日? 【日常、ほのぼの?】