タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧(174)
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お江戸
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[第14話]~閃く
「下手人の疑いがかかっているんだから、店に出るのは危ないよ。」
と連に言われて私は、今、連の部屋で一人考えを巡らせていた。
連の文机を勝手に借りて、唸る。
何故か書ける達筆っぽい字で、紙にさらさらと今わかっていることを書き連ねる。
下手人の疑いが強いのは、私と霧岐屋さん。...緋色花簪
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[第13話]~手掛かり
こんなことがあるのだろうか。
私と霧岐屋さんの簪の全く同じところが欠けているなど。
私は顔をしかめた。
霧岐屋さんとめい子さんは、唖然と簪を見つめている。
「す、少し、事を整理しましょうか。」
あせり口調で連が言う。
「そうですね」とめい子さんが、言って、霧岐屋さんに...緋色花簪
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[第12話]~疑い
静まり返った連の部屋。
私と連は目を見開いて、めい子さんの方を見つめる。
「う、そ、でしょう…。」
私が少しぎこちなく笑ってそう言うと、めい子さんは目を伏せた。
それで全てがわかった。
みくさんは、本当に殺されたんだ。
「昨日、反物を持って行ったときは、変りはなかったの...緋色花簪
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[第11話]~きっと
いつも通りの平凡な1日だった。
蜩が鳴きはじめた、夕暮れ。
呉服鏡屋は、もう店じまいしようとしていた。
店表に出ていためい子さんが、急に大きな声をあげた。
「みくさん!」
私の隣で品の整理をしていた、連がひょいと顔をあげる。
続いて私もそちらを見る。
そこに立っていた...緋色花簪
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颯
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If...
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狂ったように騒ぎましょう
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show time
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[第10話]~笑顔
がらりと開け放った襖の先に居たのは、連と、それに寄り添うみくさんだった。
2人共私の思わぬ登場に、唖然と、口を開いている。
私は、そんなこと気にせず連に近づいて行った。
そして、連の腕をぐいと持ち上げ、みくさんから引き剥がした。
「お届物の反物は、若旦那がお渡ししましたね?...緋色花簪
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凛、
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ココロ
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悪ノ召使*リグレットメッセージ
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秘蜜~黒の誓い~
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[第9話]~恋路
なぜだか、りんとめい子が客間から出て行った。
めい子曰く、みくさんが私に話があるようだ。
「めい子が、みくさんが私に話したいことがあると言っておりましたが。」
私は、恐る恐る、目の前にいる彼女に問う。
みくさんは、目を伏せて、言い出しにくそうに話しだす。
「・・・お凛さ...緋色花簪
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夏、思い出。
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[第8話]~日和
季節は過ぎて、少しずつ蝉が鳴き始めていた。
鏡屋に来てもう2カ月になるだろうか。
結局、奉公することとなった私は、鏡屋の店先を掃除していた。
空は少し雲はあるが、綺麗に晴れていた。
だいぶ強くなった日差しが、私の肌をさす。
「ふう…。」
と汗をぬぐって、また始める。
そん...緋色花簪
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[第7話]~喪失
私は、布団で眠っているお凛をひたすら見つめていた。
「姉さん…?」
呼びかけても返ってくるはずのない反応を、待つ。
とても綺麗な顔だった。
じきに朝だと気づいて、目を開けるのだと信じていた。
小刻みに震える唇を無理矢理動かして、お凛に再び話しかけた。
「姉さん、朝ですよ。...緋色花簪
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[第6話]~たったひとりの
姉さんは私の誇りだった。
この町では有名な、呉服鏡屋。
有名な訳は、鏡屋自慢の娘にあった。
働き者で気立てが良く、その上料理の腕も大層なものだった。
当然のように縁談は掃いて捨てるほどあった。
”お凛”だ。
私の二つほど年上の、たったひとりの自慢の姉。...緋色花簪
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[第5話]~存在
何処からか、鶯の声が聞こえる。季節なんて気にしてなかったけれど、今は春だった。
丁度、巡屋から鏡屋に戻るところだ。
「本当にお騒がせしました。」
めい子さんが言う言葉に似合わず、頬を染めてかいとさんに言う。
私は、ぺこりと巡屋さんにお辞儀した。
程なくして私と、連と、め...緋色花簪
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[第4話]~過去
頭の中が、ざわつく。私は、その場から1歩も動けずにいた。
早く、此処から離れないと、連とめい子さんに気付かれてしまうのに…。
私のほうへとだんだん近づいてくる、2人の足音。
「…りん…。」
連が、私の名前を呟く。
瞬間大きく波打った私の心臓。
「りん…、今の…聞い…」...緋色花簪
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[第3話] ~秘密
巡屋から帰った私は、連の部屋で饅頭をかじっていた。
かじりながら、巡屋であったことを思い返していた。
私を噂した奴は、絞め殺してやる、と思った時のあの頭痛。
緋色の簪をくれた時の連のあの複雑な表情。
あの顔を向けられてからは、まともに連の顔が見れていない。
「はあぁ…。」
...緋色花簪
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[第2話] ~かんざしや
ああ・・・私はどうして此処に居るんだろう…。
呉服鏡屋へ来て現代の時間では、1週間が経った。
一向にどうして此処へ来たのかを思い出せていない。
「空が綺麗だなあ・・・。」
ひとりで、縁側にちょこんと座って、空を眺めていた。
都会ではまず見ることのできない綺麗な澄み切っ...緋色花簪
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[第1話] ~ 出逢う。
目が醒めると、私は見知らぬ場所にいた。床には畳が敷かれ、横には神棚がある。
どうみても私の家ではない。
”ここは、どこだろう・・・?”
それすら思い出せない。でも、自分の名前ぐらいは思い出すことができた。
私の名前は ”鏡音リン”
しかし此処は何処だろう・・・?...緋色花簪