タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(21)
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見て見ぬふりをしていても
いいけれど
それじゃあなたは
私の愛に気づかないんでしょう
言葉だけで済むなら私も
楽だけれど
それじゃあなたは
私の愛に気づかないんでしょう
けど でも でも
ねえまた黙ってどこに行くの?...だいすきっ
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夕日に伸びた影がひとつ
やけに寂しく揺れていた
一人は嫌いじゃないけれど
独りは虚しくなるもんだ
その場限りの愛想なら
装備可能な経験値
大人になるんじゃなくて
大人にさせられていくんだと
愛される才能なんてないから
せめて笑顔が欲しかった...僕
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最期に想ったのは君のこと
届かず消えていった声のこと
幸せになりたかったけど
全てが全て過去形だ
追い抜かれた身長
言いすぎてしまった言葉も
今となっては思い出だ
笑っちゃうくらいの思い出だ
前向きってなんですか
普通ってなんですか...ばいばい
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嗚呼 嗚呼
君の声がもう聞こえない
嗚呼 嗚呼
何処に行けば
また君に逢えるのかな
揺らした鞄 あてもないまま
右往左往 津々浦々
想い出が有り過ぎて
空の色すら恨めしい
暑いあの日に買った氷菓を...寂寥
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理解って理解って
理解ってもらうことを諦めて
一人になって独りになって
僕の人間強度は上がった
戸惑いも衒いもなく
その場限りの縁を気休めに
優しくされることを期待しないほうが
優しくされるというのも変な話だ
抱きしめたかったのは僕自身で
僕自身がどうでもいいなら...かっこわらい
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間違った また間違えた
行き止まり また探さなきゃ
巡り巡ってここに来たけれど
おかしいな 同じに見える
幸せに ただなりたかった
自由の味を知りたかった
容易い夢じゃないことくらい
わかっていたはずなのに
もっと思い切り走っていれば
上手に空を飛べたかな...翼
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暁の闇に揺れる
荒野に眠る友を想う
土くれから湧き出す蛆が
死にたくないと喚く
同胞のよう 渇望のよう
蛆の一匹に君の名をつけた
代わりに愛せるかと
縋ってみた
育って育って割れて羽化
気味が悪くて潰して捨てた...朔夜
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感情が壊れたみたい
目の前に潰れた鳩の死体
どうやら僕は停まったみたい
なんだか世界がぼんやりと
動いてるような滲むような
空が青いって言われなくちゃ
気づけないような年月(としつき)を
何回も繰り返して
足元しか見られなくて
どうにもならないことばかり...apathy
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いつ死んでもおかしくないくらい
末期の状態モルヒネちょうだい
踏み外して飛び落ちちゃって
死にたくないけど死にたいや
深刻なバグが発生しました
麻痺させなきゃ続かぬ容体
切り刻んで首くくっちゃって
どうにもこうにも消えたいや
息ってどうやって吸うんだっけ
鼻から吐いて口から吸うの...くすり
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そこにいないなら
もういらないや
君の名前つくもの捨てちゃおうか
僕がいらないなら
もういらないや
僕を嫌いな君が僕も嫌い
ねえ ねえ ねえ
いつかどこかで
出会ったとしても
ねえ ねえ ねえ...僕は君を忘れることにした
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「会いたい」と一人泣いた
鳴らない電話 握りしめて
『明日』になった 今日もまた
明日を待っている
最終電車が飲み込んだ
僕の肢体 崩れ落ちて
鳴り止まない 拍手が
青空に消えていく
叶わない想い 飲み込んで
暮らすには重すぎる...最終電車
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得意なものがあったって
胸を張って誇らしげに
語ったところで今はただの
落ちぶれた引きこもり
刺さり続けた敗北感
ドア越しの期待感
悲鳴に似たノック音
叩きつけた夢の残骸
耳障りな世界から
ひたすら逃げた代償は...敗北感
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鏡に映る僕は誰?
反射硝子は真実を見せる
取り繕いに長けたと自称
愛想笑いで誰かを騙す
鏡に映る僕は誰?
笑顔が素敵な天使のような
微笑が迎えてくれると
信じていたのに
鏡に映る僕は誰?
こんな悪魔を僕は知らない...戯曲
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此処が哀しみの底なんだとしたら
あとは這いずり上がるだけとか
気休めに似たそんな言葉を
今はもう聞きたくもない
剥がれた爪が治る前に
削げた肉が叫んでる
哀しみの波に溺れてこのまま
息が止まればいいのに
掴んだ声を握りしめた
それだけを頼りに生きてた...恋哀
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荒んだ心が加速して
暗夜に舵もないままに
乗り出した世界戦線
宵闇に溶けていく
思い出と生きていくなんて
綺麗事を並べては
思い出に熱はないよと
冷えきった体 自分で抱いた
ここはどこだ 深海のように
歪んだ輪郭の隣人が...暗夜行路
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君に見せた既視感は
昨日僕が鏡の前で
必死に作った笑顔の真似だ
君が苛立つ寂寥感は
陽の当たらない心の中で
僕が抱える本当の僕だ
理解者だと微笑みながら
頬を殴られることにも慣れた
殴る右手の悲しみと
殴られた左頬の悲しみを...共依存症候群
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歪んだ裂傷引きずって
歩く街の中
どれが自分でどれが他人に
つけられた傷なのかもう分からない
痛みなんてもうないよ
強がって微笑んでみても
滲み出す嘘が気になって
黒しか着られなくなった
昔は良かったなと
懐かしんでみるも...笑
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大切にしていた宝物が
腐り落ちていく音を聞いた
真っ赤に熟れたそれは
摘み頃を間違えた私を
責めるように
ぼとりと落ちて
潰れてしまって
貪るように蛆がわく
描いた夢に
すがった希望に...恋心
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ひびだらけの自分の身体に
鉄条網を巻いたみたいだ
ぐらりぐらりと傾く度に
トゲが刺さって息を飲む
私を殺してしまいたいなら
このまま背中を押せばいい
巻き付いた鉄条網ついに
深く刺さって噴き出して
溢れた液を愛と呼んだ
愛にまみれて溺れ死ぬ...溺れる
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歩道橋から飛び降りて
羽の具合を確かめた
踏み外した人生を
手繰りよせるのは
もう無理だ
僕の背中にはどうやら
骨と肉しかなかったようで
叩きつけられた地面に
顔が半分沈んでいった
醜い僕の中身も...天使が落ちる
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破裂しそうな情念が
耳に絡み付いちゃって
優しいふりした羊が
僕の首に手を回した
ずっと一緒なんて言葉は
泥にまみれたようで
掬い上げてもなんだか
嘘臭くて捨てたんだ
単純思考に溺れた魚の
理解者は陸の上...哀歌