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「……状況は概ね理解できました。3分……は厳しいか。5分で引きずり下ろします」
腰まである白髪を束ねたリボンをほどきながら、あっさりと爆弾発言を放つハク。
あの巨大戦艦をたったの5分で墜落させる―――――普段の彼女であればあり得ない、大きく出た言動に、グミは目を丸くした。
メイコは動揺こそしなかった...SOUND WARS!! Ⅻ~ハクの本気①She's VOCALOID's master!!
Turndog~ターンドッグ~
「……はぁ……はぁ……はぁ……」
大きく息をしながら、メイコが量産型の残骸を足元に叩き付けた。
そしてあまり余裕のない声で、後ろに立っているミク達に声をかける。
「ね……ねぇ、ミク、リン、レン……あんたたち、何体倒した?」
「わ……私は300体ぐらい……かな……」
「あたしとレンで……400体ぐらい...SOUND WARS!! Ⅴ~救いの焔~
Turndog~ターンドッグ~
日が暮れて夜訪れ 街は闇に飲み込まれ
運命(さだめ)の時が来たようだ 感じていないか?
牙を磨きあげた 選ばれし者とあらば
ためらいはいらないのさ
この星に光がまた 帰ってくることを
信じるなら 歩き出せ リビングから 寝室へ!!
寝ッろぉぉぉ~~~~っ!! 速く
寝ッろぉぉぉ~~~~っ!! 今すぐ...戦士よ眠れ~明日へのZZZ
Kinra
「あ……待ってルカさん!」
いざ戦いに出ようとしたところで―――――不意にネルがルカに駆け寄った。
「これを……!」
「ん? ……これは!」
ネルが手渡してきたのは、新品の鉄鞭。しかもその質感は、前回の改造鞭以上に柔軟かつ強靭であることが触れただけでわかってくるほどの代物だった。
「たった二本の鞭じ...SOUND WARS!! Ⅲ~蘇る音色のハーモニー~
Turndog~ターンドッグ~
《――――――ギャギャギャギャギャギャッ!!!》
悲鳴のような摩擦音を立てながら、ネルフォンバイクがルカ達の元へと突っ込んできた。
停止すると共にネルがバイクの上から飛び降り、駆け寄ってくる。
「お待たせー!! ……ってあれ、ミクがぶっ倒れてると思って救急修理セット持ってきたのに……ってあれれれ!?...SOUND WARS!! Ⅱ~量産されたDIVA《戦闘員》~
Turndog~ターンドッグ~
主演:鏡音リン、鏡音レン、亞北ネル、健音 テイ、初音ミク(おまけ)
(ネル) レン君は今日朝練ないんだね 借りてたノート返さなきゃ 返すだけでなんでこんなに緊張するの それがばれないようにしたらつい冷たくなっ ちゃう
(テイ) ああぁ今日もレン君かっこいい 朝一でフェンスにしがみついて 汗を流す爽や...レン君が愛されてしかたないうた
時富まいむ
徐々に暑さが遠のく九月下旬。
お客の少ないこの頃、ネルは特に依頼もないのに俺の部屋に入りびたりである。
「……暇ー……」
「本店の方は大丈夫なのか?」
「お客さん少ないのよこの時期って……ほら、ちょうど学生は新学期だったり、受験生は追い込みはじめだったり、社会人だっていろいろ忙しくなるじゃない? だ...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑩~
Turndog~ターンドッグ~
「……馬鹿な」
唖然とした表情でレンが呟いた。
「そんな……馬鹿なっ!!? だって今……確かにミク姉が壊したはずじゃあっ……!?」
そのミクもまた、目の前の現実が信じられなかった。
確かに船の真ん中をぶち抜いた。本当の力に目覚めて、その力を以てその場で編み出した奥義で、確かに船を轟沈したはずだった。...輝く鏡、拡がる音 Ⅵ~エピローグ~
Turndog~ターンドッグ~
「ターンドッグさん、ネルちゃん呼んでくだs」
『あたしならここにいるよちびボカロね!?』
「え、えっ!? な、なんでわかったの!?」
「カマかけてみた!!!!」
「……おい」
この間、俺の部屋の扉が開かれてから3秒間のことである。少なくとも俺はこれ以上速い改造受注のシーンをこれまでに見たことがない。...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑨~
Turndog~ターンドッグ~
[某所 廊下]
「…行ったか」
モニタールームにだれもいないことを確認すると、ネルは歩き出した。
ついにこの時が来た。あれを読んでしまってから、私はこうすると決めていた。
今までUTAUたちの雑談やら何やらが騒がしく響いていた廊下も、今はネルの足音のみが響いていた。
ボーカロイド殲滅、と言っ...BATTLELOID「STAGE13.5」
風のファンタジー
『さて―――――』
ロシアンが斜に構えて、私の事を見上げた。
『避難は終わったか?』
「ええ、全員シェルターに避難完了」
『よし。ではルカ……まずは心透視で町全体のヤクザを洗い出せ』
『O……K!!』
全身の発音器官を揺るがし、町一杯に調査音波『心透視』を広げた。因みにうちのボカロ達は喉だけじゃなく...ヴォカロ町に遊びに行こう 10【コラボ・d】
Turndog~ターンドッグ~
『ネルちゃん、お願いがあるの』
――――――――――何気なく考えた、受験生カルテットを祝うためのセール。
俺は今さらだが―――――このセールは双方にとって大成功だったのではないかと思った。
『ちびボカロを―――――作ってください!』
目の前のちずさんとゆるりーさんに、ロケット砲のように飛び込んで抱き...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑨~
Turndog~ターンドッグ~
「ほほぉ。このIHコンロを修理してくれ、と? どこも壊れていそうにはないけれど」
「しるるさん曰く、ただの持ち運び用で機能がいろいろ簡略化されてるから普通に使えるようにしてもらって、と」
「ふーん……そりゃつまりあたしの自由にしていいってこったね?」
「ま、まぁそうなるのかな……」
『きらーん』とい...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑧~
Turndog~ターンドッグ~
「さてっとぉ!!」
どっかりとカウンターに腰を下ろし、俺の部屋の扉を輝く眼で見つめるネル。その扉が開くのを、今か今かと待っている。
「ネル……いくら何でもそうそう同じ日に客が現れたりはしないと思うぞ……?」
「わかんないでしょっ!?」
「じゃあせめてもう少し屋台を前にな、机が開いてくれんと勉強もでき...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑦~
Turndog~ターンドッグ~
ネルが『スターシルルスコープ』を生み出してからかれこれ一か月ほど経った。
ネルはあの時の経験が生きてか、少ない材料で高品質の物を作ることにハマったらしく。
今では『ネルネル・ネルネ出張店』で売っている物はほとんど普段の半分から5分の1ほどの材料で作ることができるようになっていた。
そう、ネルはかなり...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑥~
Turndog~ターンドッグ~
いろは・リュウトとの死闘から一週間。
メイコ、リン・レン、そして未だロリ化したままのルカは、『改造専門店 ネルネル・ネルネ』にて、ネルが現れるのを待っていた。
しばらくして……
《♪てんてんてててーん♪》
どこかで聞いたことのあるようなチャイムが鳴った後、奥の扉が開いてネルが現れた。その後ろからは―...輝く鏡、拡がる音 Ⅱ~満身創痍~
Turndog~ターンドッグ~
―――――それは小さな一言だった。
「ねぇどっぐちゃん、髪伸びて来たんじゃない?」
「ふぇ?」
遊びに来ていたネルに呼びかけられて、どっぐちゃんが振り向いた。
言われてみれば、確かに随分と髪の長さが伸びたような気もする。年明け前に切ったはずなんだけどなぁ……。
「ちょっとあたしが切ったげるよ!」
「...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版⑤~
Turndog~ターンドッグ~
もそ、もそ、もそ。
ほかほかのご飯を噛み締める音だけが、ジムの中に響いていた。
律も、煉も、俺も。誰一人として言葉を発することなく。
昨夜の大騒動の後、俺に潰されたと勘違いして気絶していた豚饅頭の役人は警察に連れていかれた。
どうも俺たちへの脅迫以外にもいろいろと裏で悪事をやっていたらしく、タイミン...四獣物語~幻獣少年レン⑥~
Turndog~ターンドッグ~
『…………!』
律と煉の耳が同時に動く。
聴覚の敏感な二人にとっては―――――あまりにも耳障りな音。
「……聞こえるね」
「ええ……大勢でここに迫ってる」
その数秒後の事だ。
《―――――ガシャンっ!!》
入口の扉が壊され、入ってきたのは―――――大勢の獣憑きを連れた、役人だった。
「……町の皆まで...四獣物語~幻獣少年レン⑤~
Turndog~ターンドッグ~
《ビィィィィィィィ―――――――――――――――ッ!!!》
部屋の中で、激しいブザーが鳴り響く。
真ん中には正方形のリング。そこで俺と対峙しているのは―――――赤い髪の『少女』。
どっしりと構えて、拳を握りしめ俺を鋭く睨みつけてくる。
相手は自分から動くことのないカウンター型だ―――――仕掛ける...四獣物語~幻獣少年レン②~
Turndog~ターンドッグ~
「へぇ……清花ちゃんと会ったか!」
「はい、彼女が置き忘れたシルルスコープ届けてくれて、それを追いかけてですね」
「どうだ? 彼女、いい子だったろ?」
「なんかターンドッグさんが言うといかがわしく感じるんですが…ええ、いい子でしたよ!」
「なんでいかがわしいの!?」
謎な会話を繰り広げる俺と雪りんご...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版④~
Turndog~ターンドッグ~
かなりあ荘に戻ってきた俺たちは、することもないのでとりあえず外に出てみた。
すると―――――
「ふんふん、スコープの注文ね。今すぐ材料用意できる?」
「あ、明日になれば……元旦から申し訳ないんだけど……」
「へえ、いいじゃん縁起良くて! 明日は本店の方もすっからかんだから、まさしく来年最初のお客様よ...dogとどっぐとヴォカロ町!Part11-5~年収め:ゆるりんてぃあ+ちず~
Turndog~ターンドッグ~
……一年というのは早いものである。
気づけば木枯らしが吹き、昆虫は姿を消し、俺は生き甲斐を失い、どっぐちゃんは自らの髪にくるまり、ルカさんは灰色のコートを着て出勤するようになる。
師走―――――12月とはそんな時期だ。人肌恋しくなるぐらい寒く、それ以上に忙しい。
そんな冬の時期――――――――――
...dogとどっぐとヴォカロ町! Part11‐1~年収め:しるる・清花・ネル~
Turndog~ターンドッグ~
「うにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅ…………………………」
ミクが頭を抱えて悩んでいる。
『TA&KU』との戦闘でもなければ悩むこと自体が殆どないあの子が唸りながら悩むとすれば。
まぁ、『あの子たち』についての問題かなんかあるんだろうな。
そう思いながら、久々の休暇をとった私は紅茶を静かにすすっていた。...【リンレン誕】愛する双子に追憶の音を
Turndog~ターンドッグ~
「へえ? ルカさんが子供にねえ……どうなってるのか調べてみたいなぁ……」
「もう少し落ち着いたら調べさせたげるわよ、ネル」
「ネルお姉ちゃん……あんまりいじられたくないよ……」
「う゛っ!!? う……なんて破壊力……このあたしが良心の呵責に苛まれるなんて……」
『改造専門店 ネルネル・ネルネ』のカウ...仔猫と竜と子ルカの暴走 Ⅳ~Queen of VOCALOID・HATSUNE MIKU~
Turndog~ターンドッグ~
――――――――――#10
AKITANERU――――――――――うわあやられたあぁ、なんつって、ぇえ!!!
「結月、前みいや!!!さっきから!!!!!」
言われて、ハッとした。急ブレーキに急加速とドリフト、アグレッシブな運転をしていた。
「聞こえ取るか!!返事せんでええから、クラクションや...機動攻響兵「VOCALOID」第6章#10
九十九折坂の狐
<Dear My Friends!番外編 クリプトン王国の「くるしみますパーティー」>
(クリプトン王国 王室)
カイト王「ねーねーめーたん?」
ゴスッ!
メイコ王妃の拳骨が頭部に直撃した。
カイト王「ぬぉぉ…」
メイコ王妃「貴方、最近だらしないんじゃないの?」
カイト王「だぁ~ってさぁ~、娘達...Dear My Friends!クリスマス番外編 クリプトン王国の「くるしみますパーティー」
enarin
――――――――――#9
「ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
SUKONETEI――――――――――六十四月流操剣術師の三、師屍
奇声とショートエコーに続いて、空からビッチとピンクの毛玉が落ちてきた。戦闘配備していた量産型たこルカが着地点にわらわらと押し寄せた。落下の衝...機動攻響兵「VOCALOID」第6章#9
九十九折坂の狐
とある夜のこと―――――。
『ターンドッグさーん、まだ起きてますー?』
「……ん?」
夜も更けたころだというのに、ゆるりーさんが訪ねてきた。
「はいはーい、なんぞ……ってぬお!?」
ドアを開けてびっくり。ゆるりーさんが抱えていたのは、でこぼこした風呂敷包みだ。
「よっこらせ……っと、夜分失礼します」...dogとどっぐとヴォカロ町!~改造専門店ネルネル・ネルネ出張版③~
Turndog~ターンドッグ~
――――――――――#8
いざよいまちりゅうそうけんじゅつおうぎてんのだん、こうりゅうついち。
彼女の右手の長いほうの刀、左手の短いほうの刀。流れるように踊る右手の刀の裏側で、左手の短い方は水銀灯の光を照り返して、そのまま刺す様に思えた。
だから、ずっと短い方の刀を見ていた。あれが、僕を殺すこ...機動攻響兵「VOCALOID」第6章#8
九十九折坂の狐