タグ「鏡音レン」のついた投稿作品一覧(102)
-
幽霊、妖、その他にも魑魅魍魎とか言われてるのまで、兎に角この国にはそういう類のモノが多い。
大抵は気の所為とかで済まされるのだろうけど、レンの場合、そういう訳にはいかなかった。ハッキリ言って、視える。色々なモノが。
だから今までのまぁ、それ程長くは無い人生の中、そういう経験を他の人よりも経験し...銀狐との出会い 1
-
「ねぇ、レン。お願いがあるんだけどさぁ・・・」
「・・・またですか」
「またです」
呆れ顔でレンが巫女服姿の蒼に聞くとコクリと蒼は頷いた。その様子を見てレンは諦めた様に ハァ、と溜息を付いた。
「何で俺がマスターの悪霊退治とかに付き合わなきゃならないんですか・・・」
「それはレンに霊感があるからだ...社の主
-
「なっ・・・!? こ、“殺しの初音”・・・!?」
先程まで金属バットを持っていた男は両腕をダラリとぶら下げたまま叫ぶ様にしてミクのあだ名を言った。その腕は動く事は無い。ミクが木刀を振るった勢いで折れてしまったのだろうか。
「へぇ・・・。私のその呼び名を知ってるんだ・・・。なら・・・これからテメェが...戦闘、終了
-
何だか胸騒ぎがしたから、何故だかは分からないけど、アイツのいる場所も分からないのに、身体は勝手に動いて、―まるで、アイツのいる場所が分かるかの様に―、そして、アイツを見つけた時、アイツが不良達に囲まれているのを見た時、何故だか分からないけど、思うよりも早く、そう、あの時みたいに頭よりも身体の方が動...
戦闘、中盤
-
「・・・・・・ちょっと、良い?」
終業式が終わり、各自家に帰ろうとしたり、友達と夏休みの予定を話し合っている中、帰り支度をしていたレンに、リンはそう言った。
レンはリンに話しかけられたのが自分ではないと思ったのか、ポカン、とした顔でリンを見つめていた。そして、小首を傾げる。一方、リンはと言うと頬...メランコリック その後
-
海に近い老舗の旅館に泊まって二日目の朝、リンは波の音で目が覚めた。それほど大きくは無い波の音だが普段聞き慣れていない所為か、或いは眠り慣れない場所だからか微かな音にも身体が反応してしまった。
まだ少し眠い身体をゆっくりと起き上がらせ、ゴシゴシと目を擦る。ふぁ、と欠伸をしてふと横を見てみると隣で眠...戦闘、開始
-
マスター、蒼のボカロ達が実体化出来る様になってから、そこそこの月日が経った、ある日。リンはリビングで一人でいた。レンは蒼と共に曲のレッスンを受けており、当然此処にはいない。更に言うとこの家は防音設備が完璧過ぎる位完璧なので音が漏れてくる事は無い。本当に、無い。
他の人(・・・?)達も自身の部屋に...この作品中に出てくる写真の人は誰でしょうか?
-
はらはら、と殆ど葉桜になっている桜の樹から遅咲きの桜の花片が一枚、寂しげに落ちてきた。あぁ、もうそんな時期なのだな、と思いながらレンはフゥ、と息を付いた。
高校に入って一ヶ月余り、大分高校生活に慣れてきた。そうすると訪れるのは何か詰まらないな、と言う感覚だ。高校、と言っても中学の延長線の様なモノ...春は其処に
-
「ねぇ、死神様」
「その呼び方止めろ」
「・・・憐君さ、私ちょっと質問があるのだよ」
「・・・何だ? 下らない様なら帰らせてもらうぞ」
「あぁ、そうじゃなくてさ・・・」
「なら何だよ・・・」
「深朽ちゃんてさ・・・ケルベロス五十体瞬殺した事あるって話・・・本当?」
「・・・・・・・・・・・・・・・は...死神様、鎌の人って強いんですか? ~鎌を持てない死神の話 凄く番外編~
-
「よっしゃぁ! 到着ぅ!」
ピョンッと車から文字通り飛び降り、グンッと背伸びをしながらミクはそう叫んだ。その後からは疲れた顔をしたレン、リン、ネルが各々の荷物を持ちながら車から降りてきた。因みに全員、制服のままである。
「・・・なんでミク姉・・・あんなに元気なの・・・」
「しかも終業式終わったの数...夏休みの出来事
-
「あー、あー、♪~♪~」
発声がてらに少しだけ、リンとレンに渡そうと思う歌を紡いでみる。うん、大丈夫だ。声の調子も申し分ない。これなら大丈夫だね。
自分で自分の事を褒めるのも何だけども、私はコクリと頷いた後、一つのフォルダの中に飛び込んだ。其処にいるのは、Act2のレンとリン。
今日は大切な日...誕生日おめでとう!
-
「あっ、死神様めーっけ!」
「・・・・・・・・・・・・」
死神―もとい、憐は声をかけてきた少女(だが実年齢は二十二である)の方を見るとげんなりとした表情を見せた。
「あー、ひっどいなぁ! 何もそんな顔しなくたって良いじゃん!」
少女―もとい、紫音は憐のそんな表情を見てプゥ、と頬を膨らませる。つく...過去と現在と、 ~鎌を持てない死神の話 番外編 6~
-
「お泊りしに行こうよ!」
元気良くミクがこう言ったのはもう直ぐで夏休みだと言う、朝から夏真っ盛りの、丁度SHR(ショートホームルーム)が終わってからの事だった。
「お泊り・・・って・・・小学生じゃあるまいし・・・」
少し頬を引き攣らせながらリンは言った。ミクはその様子をさほど気にも留めずに「ん~...夏休みの計画
-
何となく、そう、何となく、行きたかったから。
ふと外を見れば土砂降りの雨が降っていて、その音が轟々唸っている様にも、まるで誰かを呼んでいる様にも聞えたから―――
私は外に飛び出した。
何となく、そう、何となく、アイツが行きそうだったから。
ふと外を見れば土砂降りの雨が降っていて、その音が轟...雨は好き、雨は嫌い
-
ザザ・・・ ザザ・・・
波の音がする。この町外れにある、小さな港。其処に、一人の少女が佇んでいた。胸に、羊皮紙を入れた、ガラスの小瓶を抱き。
フワリ、風が吹けば、その金色の髪はフワリと風と共に踊る。
少女は固く閉じた瞳を開く。その蒼色の瞳は愁いを帯び、目の前に広がる海を見つめていた。...白ノ娘
-
モゾリ、と布団の中で寝返りを打って、むにゃむにゃと訳の分からない寝言を呟く。そして、は、と気付いてリンは目を覚ます。
ムクリ、と起き上がり、ファアア、と大きな欠伸をする。そして、起き立ての頭で思考を巡らせる。と、その思考が完全に覚醒する前に、下の方から「んん・・・」と言う声が聞こえた。そしてその...嫉妬 ~天使の迷い子 番外編~
-
全然つかめない、つーか良く分かんない
全然しらないうちに、て事あんの?
ココロ奪われるなんてこと、・・・はぁ?
あるはずないでしょ、当然!
出会いはほんの些細な事だった。中学も二年に上がり、学校生活もそこそこ楽しくなってきた時、リンはレンと出会った。
何となく噂で聞いた事はある。自分と苗...【自己解釈】 メランコリック 【原曲崩壊注意】
-
それから、数日が経ってもリンが天界に帰れる方法は見つからなかった。
「やっぱり無いのかねぇ・・・。でも天界にあるのにこっちには無い、なんて可笑しい話だよなぁ・・・」
「そうですね・・・」
リンはそう応えて表情を曇らせた。帰れない事は確かに不安だ。けれど、レンは自分の時間を削ってまで(正確には学校...天使の迷い子 2
-
「♪~♪♪~♪」
泉の近く、其処で綺麗な歌声が奏でられていた。歌っている本人―少女は木に腰掛け、目を閉じ言葉を紡ぎ出す。サワ、と風が吹けばその歌っている少女の柔らかな金髪をフワリと宙に踊らせる。金色の髪に白で統一された服、そしてその背中からは穢れを知らぬ様な、純白の翼が生えていた。
「♪~♪~♪♪...天使の迷い子
-
「あ、ちゃんと水気切れよ」
「其れ位分かるわ」
リンはレンの言葉に小さく溜息を付くと手に持っていた大振りのレタスの葉っぱの水気を切り、そしてそれを思い切り千切った。
「・・・・・・・・・・・・」
相変わらずこの幼馴染は豪快な性格らしい、いや、そうだと確信した。少しの間レタスを大きく、しかし食べや...食事
-
ザワザワ ザワザワ
人が集まる。斬首台の周りに。 そして、
斬首台で命を狩られるのは この国―黄の国の王女。
その金色の髪を風に任せ、その蒼色の瞳は固く閉じられ――
国の頂点に達していた時の煌びやかなドレスではなく、みずぼらしい服を着て
齢十四で国を率いていた少女の刑が始まるのは―...悪ノ (ラストのみ)
-
「あの・・・マスター・・・」
コンコン、と言う遠慮がちなノックの後、キィ、とレンは蒼の部屋の扉を開ける。「んぁ?」と言う返事をして、蒼がクルリと振り向いた。その隣では不思議そうな顔をしたルカが楽譜を握り締めていた。
「ん? どしたの、レン。急用?」
「はぁ・・・急用っちゃ、急用ですけど・・・」
...人生の宿題
-
私的ボカロ設定 その二
蒼 14、5位
取り合えず私設定内のボカロマスター。陰陽家の血が流れているので物の怪退治等が出来る。式神は姿を変える事も出来るが基本は初音ミクの亜種、『亞北ネル』の格好になっている。波長が合うらしい。ボカロに新しい曲を作った場合は、そのボカロの声を自ら発し、歌う。(例え...私的ボカロ設定 その二
-
「め・・・珍しい事もあるんだね・・・。レンから家来る? なんて」
如何言う風の吹き回し? とリンに問われ、ただ何となく、と応えると幼馴染は フゥン、と不思議がりながらもレンの言う事に同意した。
「んじゃさ、前みたいに入るから窓、開けといてよ」
「了解」
それじゃ、と互いの家の前で別れるとそれぞれ...帰り道 2
-
「ねぇ、レンは私の事、如何思ってるのかな?」
「・・・リンは俺の事・・・如何思ってるんだろ・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・あぁもう! 面倒臭いなぁ!
レンはリンの事、リンはレンの事、
互いに好き同士なのに全く相手の気持に気付かないんだから!
「如何すれば良いかな? ミク姉・・・」
「如何すれ...両思いなのに、あぁ、もう、面倒臭いなぁ!
-
ヒュオォ・・・
寂しげに少し冷たい風が通り抜け、思わずリンはブルリと震えた。声はもう聞こえなくなった。だからもう、レンの元へと帰りたいのだが、体がそれを許してくれなかった。何かに操られるかの様にリンの体は一歩、また一歩と歩みを進めていく。そして階段を上り終え、目の前に少し錆び付いた扉が現れた。開...お仕事です! 3
-
「此処?」
先程から少し強くなった風に髪を靡かせ、リンは蒼に問う。「そう、此処」と蒼は応え、再び廃墟と化したビルを見据える。それ程月日は経っていないのだろう、リンは想像してたよりも随分と新しいな、等と暢気な事を考えていた。
銀と金は先程までの無邪気な笑顔が消え、厳しい表情でビルを睨み付けていた。...お仕事です! 2
-
それは蒼のボーカロイド達が現実世界で過ごせる様になり、その生活に慣れ始めていた時だった。
「みーちゃん!」
「みーちゃん!」
『お仕事ですよ!』
・・・何故か二人組の子供が現れた。
その二人は現代人がしないであろう服装をしていた。黒髪短髪、銀色の瞳を持つ子の服は陰陽師の式服を少し女の子風にアレ...お仕事です!
-
「あ、いたいた」
ガサリ、と木々の枝を掻い潜り、綾は此処にある中でも一際大きな巨木に寄り掛かって眠っている憐を見つけた。何時も被っているフードは今は被っていない。
トンッと木の枝から枝へ飛び移ると綾は憐の所に辿り着いた。真正面に立っていると言うのに、憐は微動だにしない。死神だから眠らなくても平気...それは私? それとも“私”? ~鎌を持てない死神の話 番外編 5~
-
「レェーーーーーンッ!」
ガラリと自分の部屋の窓を開け、そのまま隣の家の開いている窓の中へとリンは飛び込んだ。飛び込んだ部屋の中にはこの部屋の主のレンがいて、リンの声を聞くと彼女を受け止めるべく八歳相応の小さな腕を広げていた。
ボフン、とリンは見事にレンの腕の中に着地する。いや、抱き着いた、と言...風邪引き (学パロ 番外編)