タグ「重音テト」のついた投稿作品一覧(117)
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ミクさんは、カップの紅茶を一口飲んで言った。
「そうねぇ、でも、やっぱり普通の“絵本”から、作って行こうかな」
「そうするの?」
彼女はうなずいて、手元のノートを閉じる。
「うん。協力してくれるところもあるし。コヨミさんがらみの絵本の出版社なんだけど」
テトさんも、コーヒーを飲んでうなずいた。
「そ...玩具屋カイくんの販売日誌(299) ミクさんの絵本、スタート
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「いろいろ、工夫できそうね。でも、どんなキャラが出てくるの?」
テトさんが聞く。
「うん、やっぱり今回もリンちゃんを出していくんだ。彼女のやってる、バンドをネ」
ミクさんは言う。
「バンドかぁ。彼女のやってるガールズロックのバンド?」
「そうそう。リンちゃんの“シグナル”ね」
“シグナル”は、リンち...玩具屋カイくんの販売日誌(298) ウェブ絵本、ウェブ4コマ?
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すごすごと、厨房へと戻っていくソラ君を見ながら、
テトさんとミクさんは、話を続けた。
「絵本ね。4コマ漫画風の、か。面白そうね」
「でしょう。ほら、あの...。“となりの猫山さん”みたいな? あんな感じのホノボノ系で、さ」
そう聞いて、テトさんは、ニヤッと笑った。
「ああいう、日常系の、絵本とかマン...玩具屋カイくんの販売日誌(297) オシャレな絵本? マンガ?
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新しく作る絵本について、いろいろ話しはじめた、ミクさんとテトさん。
ちょうどそこに、ここ「カフェ・ドナ」のシェフの、ソラ君がやってきた。
彼女たちのいるテーブルに近づいて、言う。
「いらっしゃいませ。ミクさん、ようこそ」
「お久しぶりです!」
彼はテトさんにも挨拶する。
「テトさん、どうも」
「どう...玩具屋カイくんの販売日誌(296) 絵本をはじめよう!
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2人でお茶を飲んでいる、この店で、店長をしはじめると言う、テトさん。
おだやかなBGMが流れる、気持ちのいいレストラン、「カフェ・ドナ」だ。
「え、このお店の?」
不意の言葉に、ミクさんはちょっとびっくりした。
「まだ、日取りとか、はっきり決まってはいないんだけど。」
テトさんは、答えた。
「この秋...玩具屋カイくんの販売日誌(295) 新しい絵本 & 新しいコーナー!
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「いいねー、絵本。すっごい、楽しみだよ」
テトさんは、目を輝かせて、言う。
「で、いろいろ、描くこととか決めてあるの?」
ミクさんは、うなずく。
「うん。おおまかな内容とか、アイデアはね。でもね」
彼女はまた、紅茶をひと口飲んで、つづけた。
「細かい設定とかは、これから決めていくんだ。力になってほし...玩具屋カイくんの販売日誌(294) ミクさんの絵本と、テトさんのお店
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「絵本? ウン、わたし大好きだよ」
テトさんはうなずいて、アイスコーヒーのグラスを口に運んだ。
「だよね。絵本の、コレクションもしてるって聞いたから」
ミクさんの言葉に、彼女はちょっと恥ずかしそうに笑った。
「そうなんだ。結構、かわいい絵本を集めるの、好きでさ」
グラスに軽く両手を添えて、テトさんは...玩具屋カイくんの販売日誌(293) 絵本の新シリーズ!
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紙魚子さんの話を聞いたりりィさんは、首をかしげて腕を組んだ。
「ふぅん、不思議な、面白い噂ね。でも、仕事で一緒に組むと、必ずヒットするなんて…」
彼女はちょっと身を乗り出して、ニコッとした。
「クリエイターの人なら、ちょっと興味が沸く話ですね」
紙魚子さんは、ちょっと驚いたように目を見開いた。
「あ...玩具屋カイくんの販売日誌(247) クリエイターなら気になる…?
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れおんさんたちのいる「カフェ・ドナ」にやってきたのは、ミクさんだ。
「お待チシテマシタ。あ、ご紹介します。こちら、ミクさん。“はっちゅーね”のドールの、生みの親デス」
れおんさんは、彼女をオサカモトさんに紹介した。
新商品の“リンリン・はっちゅーね”で、いま一緒にコラボをしているけれど…。
ミクさん...玩具屋カイくんの販売日誌(242) ミクさんと“リンリン・はっちゅーね”
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コヨミくんの言葉に、テトさんとマスターは、びっくりした。
「えっ、行方不明って、なに? どうしたの」
コヨミくんはコーヒーカップを置くと、ちょっと考え込むようにして続けた。
「ええ。昨日ですけど、ボクの店の“鑑定団”に、リンちゃんのお兄さんのレンくんが来たんですよ」
「うん」
「その時、彼、心配そう...玩具屋カイくんの販売日誌(240) 妹が行方不明で
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だんだん、大きなヒットになっている“リンリン・はっちゅーね”。
でも、その裏に見え隠れするウワサの“妙な会社”…。
そんななかで、そのライバルとしてやっぱり人気が出始めているのが、“テト・ドール・ナチュラル”だ。
作者の雑貨アーティスト、テトさんのお店「カフェ・つんでれ」。
ここで、彼女と、仕事の仲...玩具屋カイくんの販売日誌(239) リンちゃんが一昨日から…
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「ねぇねぇ、その、“リンリンはっちゅーね”と組む、“月光企画”って、どういう所なの?」
レイムさんは、興味ありげに聞いた。
「最近、紙魚子さん、話の中でときどき、口に出すよね。その会社の名前」
レイムさんの問いに、紙魚子さんは答えた。
「うん。変わった会社でね。このごろ、またあそこが動き出したのかな...玩具屋カイくんの販売日誌(238) 変わった会社
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「そうですか。テトさんの新商品、好評なんですね。私も頑張ろうっと」
レイムさんは、手に持った発注書を机の上でトントン、と揃えて言った。
その横で、紙魚子さんとりりィさんが微笑んで見ている。
ここは、レイムさんの入居する「ニコビレ」。
今日は彼女の事務所に、りりィさんが来ていた。
新作のアクセサリーを...玩具屋カイくんの販売日誌(237) はっちゅーねの新商品に?
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レンくんは、少し心配そうに言う。
「あいつ、何か最近、落ち込んでるようなことが多くて」
「あら、あのいつも元気なリンちゃんが?」
ゆくりさんは、聞き返した。
彼は話をやめて、手に持ったガチャのカプセルを、筐体に入れ終えた。
そして話を続けた。
「うん。あいつの部屋に行っても、ぼーっとしてることも多い...玩具屋カイくんの販売日誌(236) 妹がヘンなんです
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ダンボール箱を開けながら、レンくんが言う。
「わあ、この“進撃の騎士”、なんか可愛いね。デフォルメ・タイプのやつですね」
箱の中の、大きなビニール袋の中に、小さなカプセルに入ったフィギュアがいっぱいつまっている。
「夢中になって、仕事忘れないでよー」
袋を手に持って、ためつすがめつしているレンくんに...玩具屋カイくんの販売日誌(235) 販売好調、ドール新製品!
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はりきって、商品を売っていたリンちゃん。
ごったがえしていたブースの前も、やや落ち着いてきた。
その様子を見ていて、ルカさんは、れおんさんに言った。
「ねえ、そろそろ、開放してあげたら?リンちゃん」
れおんさんは、うなずいた。
「ソウデスネー。ボクもちょうど、そう思ってマシタ」
そして、おおげさに言...玩具屋カイくんの販売日誌(234) アリガトウ、ゴザイマシタ
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頭を掻きながら、レンくんがゆくりさんのお店に戻ってきた。
「すいませーん、遅くなっちゃって」
ジロリと彼をにらんで、ゆくりさんが言う。
「遅いわよー。りりィさんのとこで、ダベってたんじゃないのー?」
「ダベる、って、なんか、懐かしい言葉ですね」
ホソノさんが、微笑んでボソッと言う。
ん?という表情で...玩具屋カイくんの販売日誌(233) ホソノさんの商品論は?
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ブースの売り場には、リンちゃん目当てに行列ができている。
リンちゃんは、テキパキと商品をレジ打ちしたり、にっこりと手渡したり。
ときには、握手などもして、サービス満点だ。
「ねえ、れおんさん。ダメでしょ、大事な彼女にあんなことさせて」
ルカさんは、ブースの横からその光景を眺め、ちょっと口をとがらせる...玩具屋カイくんの販売日誌(232) リンちゃんに魅入る人
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ゆくりさんとホソノさんが、テト・ドールについて、いろいろと話し合っている、その頃。
幕張メッセの「ワンダーランド・ショウ」の会場は、あいかわらず賑やかだった。
れおんさんとルカさんの「ハミングス」のブースは、なかでも一層、盛り上がっていた。
新製品「リンリン・はっちゅーね」を手にしたリンちゃんを、男...玩具屋カイくんの販売日誌(231) リンちゃんドール、ますます加熱!
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ゆくりさんのお店に入ってきた男の人。
それはテトさんたちと一緒に、新しいテト・ドールを作っている、ホソノさんという人だった。
「いやね、まあ、来週から、このドールの販売が、本格的に始まりますでしょう?」
微笑みながら、ボソボソと話す彼。
「えー、そうみたいですねー」
あいづちを打つ、ゆくりさんに、細...玩具屋カイくんの販売日誌(228) ドール、いよいよ販売開始!
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「店長も、コーヒー飲みます?」
ルコ坊が、りりィさんにすすめる。
「そうね。じゃ、1杯お願い」
「はーい」
ぱたぱたと、店の奥へ入っていく。
それを見ながら、レンくんは、りりィさんに聞いた。
「テトさんの新製品で、気になる事って、なんですか?」
彼女は、ちょっと笑って答える。
「うん、大したことじゃ...玩具屋カイくんの販売日誌(227) テト・ドール人気上昇中
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りりィさんが、自分のお店「星を売る店・上海屋」に戻ってくると。
店のカウンターで、レンくんがルコ坊とおしゃべりをしていた。
ルコ坊の特製のブレンド・コーヒーを飲んでいる。
「あ、りりィさん、お邪魔してます」
「あら、いらっしゃい。納品かしら?」
彼は頭を掻いた。
「ええ、さっきウチの新製品のポストカ...玩具屋カイくんの販売日誌(226) テト・ドールの人気が!
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幕張メッセで開かれている、「ワンダーランド・ショウ」の会場で。
「ハミングス」のブースでは、リンちゃんを囲んでの、大騒ぎになっている。
その騒ぎの輪からそっと逃れて、ホールを抜け出し、通路のベンチに座ってホッと一息ついたのは、駿河ちゃんだった。
「フー、おっかけ君たちのパワーは、すげぇや」
彼女はつ...玩具屋カイくんの販売日誌(225) 2つの新製品
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「魔の会社…って、一体、何でしょうか?」
りりィさんは、紙魚子さんの言葉を聞いて、尋ねる。
「あ、ご免なさい。ちょっと冗談っぽく言ってしまいましたね」
紙魚子さんは、ちょっと頭を下げて答えた。
「“魔の”…なんてオーバーですけど。でも、その会社と仕事をするとします」
りりィさんの方に向き直って、彼...玩具屋カイくんの販売日誌(222) 業界のウワサ
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「え、出ちゃった?って、何が?」
テトさんに続いて、レイムさんも目を丸くして、尋ねた。
ぱみゅちゃん、りりィさんも、そろって紙魚子さんの顔を見る。
2×4=8。八つの目に見つめられて、さしもの紙魚子さんも、ちょっとタジタジとなった。
「ニコビレ」の一室には、早くも不思議な雰囲気が漂いはじめたようだ。...玩具屋カイくんの販売日誌(221) ドール、販売合戦開始!
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「あ、こんにちは、白堰嶺さん。どうしたんですか」
ニコビレの廊下で、足を止めて、紙魚子さんはレイムさんに言った。
「いま、ちょっと仕事で使う材料を、買いに行こうと思って」
「あ、お忙しいんですか」
ちょっと残念そうに、レイムさんは言った。
「いえ、そんなに急いでるわけじゃ…。何ですか?」
「はい、い...玩具屋カイくんの販売日誌(220) 不思議が、出ちゃった?
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「わざと、じゃないよ。だって、偶然に居たんだもん。あたし、ハミングスの雑貨って、好きだし」
口をとがらせて、駿河ちゃんは言う。
「わざととは言ってませんけど、でも、さすがに情報通の駿河さんですね」
ちょっと笑って、マスターの吉さんが言った。
「この子、結構、早耳だからね~」
霧雨さんが、笑いながら、...玩具屋カイくんの販売日誌(219) テトさんとりりィさん、ニコビレに…
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「ハミングス」にあるレストラン「カフェ・ドナ」。
さきほどまで遅い昼食をとっていた、ルカさんとたこるかちゃんはそれぞれの仕事に戻った。
いまは、女の子のお客が1人いるだけとなった。
「ふん。さすがに美味いな。ここのカレー」
そう、つぶやいて、駿河ちゃんはコンパクトキーボード「ラメポ」を取り出して、メ...玩具屋カイくんの販売日誌(218) テト・ドールの新製品!
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「じゃ、年明け早々には、発売になるんですね」
たこるかちゃんは、スパゲッティをフォークに巻きながら言った。
「うん。なんとかね。もう、ホラ、オタク…じゃなくてさ」
ルカさんは、そう言いかけて、ライムジンジャーのソーダを一口、口に含んだ。
「んー、リンちゃんマニアの人たちの、リクエストがすごいのよ」
...玩具屋カイくんの販売日誌(217) 「リンリン・はっちゅーね」 VS 「テト・ドール・ナチュラル」!?
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「なんか、ちょっと変な話になってきたわね。マスター、これおかわり」
カウンターに座った霧雨さんは、身を乗り出すようにして、コーク・ハイのグラスを差し出した。
「強めに作ってね。酔わないと聞いてられないかもね」
そういって、彼女は笑った。
「カフェ・つんでれ」のマスター、吉さんの話が、なにやら不思議な...玩具屋カイくんの販売日誌(216) オカルト談義、白熱!?