タグ「KAITO」のついた投稿作品一覧(260)
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幕張メッセで開かれている、「ワンダーランド・ショウ」の会場で。
「ハミングス」のブースでは、リンちゃんを囲んでの、大騒ぎになっている。
その騒ぎの輪からそっと逃れて、ホールを抜け出し、通路のベンチに座ってホッと一息ついたのは、駿河ちゃんだった。
「フー、おっかけ君たちのパワーは、すげぇや」
彼女はつ...玩具屋カイくんの販売日誌(225) 2つの新製品
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れおんさんとルカさんが、会場の自分たちのブースで、商品を裏から出し、積み上げていると。
会場のむこうから、1人の女の子がこちらに歩いてきた。
「あっ! リンちゃんだ!」
めざとくその姿を見つけ、ブースの横にいた男の子たちが騒ぎ出した。
「リンちゃんん!」「うわぁ、本人だぞ!」
ブースに群がっていたお...玩具屋カイくんの販売日誌(224) またまた撮影会、リンちゃん大人気!
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「ムッフフフ。オタク君たちの反応も、上々デスネ」
れおんさんは、賑わっているブースの横で、満足気につぶやいて、手に持っている新製品を見つめた。
「うーん。ヤッパリ、よく出来てますネ」
ガレージキット、フィギュアの展示会、「ワンダーランド・ショー」の会場で。
れおんさんの勤める会社「ハミングス」のブー...玩具屋カイくんの販売日誌(223) 「リンリン・はっちゅーね」、スタート上々!
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「え、出ちゃった?って、何が?」
テトさんに続いて、レイムさんも目を丸くして、尋ねた。
ぱみゅちゃん、りりィさんも、そろって紙魚子さんの顔を見る。
2×4=8。八つの目に見つめられて、さしもの紙魚子さんも、ちょっとタジタジとなった。
「ニコビレ」の一室には、早くも不思議な雰囲気が漂いはじめたようだ。...玩具屋カイくんの販売日誌(221) ドール、販売合戦開始!
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「あ、こんにちは、白堰嶺さん。どうしたんですか」
ニコビレの廊下で、足を止めて、紙魚子さんはレイムさんに言った。
「いま、ちょっと仕事で使う材料を、買いに行こうと思って」
「あ、お忙しいんですか」
ちょっと残念そうに、レイムさんは言った。
「いえ、そんなに急いでるわけじゃ…。何ですか?」
「はい、い...玩具屋カイくんの販売日誌(220) 不思議が、出ちゃった?
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「わざと、じゃないよ。だって、偶然に居たんだもん。あたし、ハミングスの雑貨って、好きだし」
口をとがらせて、駿河ちゃんは言う。
「わざととは言ってませんけど、でも、さすがに情報通の駿河さんですね」
ちょっと笑って、マスターの吉さんが言った。
「この子、結構、早耳だからね~」
霧雨さんが、笑いながら、...玩具屋カイくんの販売日誌(219) テトさんとりりィさん、ニコビレに…
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「ハミングス」にあるレストラン「カフェ・ドナ」。
さきほどまで遅い昼食をとっていた、ルカさんとたこるかちゃんはそれぞれの仕事に戻った。
いまは、女の子のお客が1人いるだけとなった。
「ふん。さすがに美味いな。ここのカレー」
そう、つぶやいて、駿河ちゃんはコンパクトキーボード「ラメポ」を取り出して、メ...玩具屋カイくんの販売日誌(218) テト・ドールの新製品!
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「じゃ、年明け早々には、発売になるんですね」
たこるかちゃんは、スパゲッティをフォークに巻きながら言った。
「うん。なんとかね。もう、ホラ、オタク…じゃなくてさ」
ルカさんは、そう言いかけて、ライムジンジャーのソーダを一口、口に含んだ。
「んー、リンちゃんマニアの人たちの、リクエストがすごいのよ」
...玩具屋カイくんの販売日誌(217) 「リンリン・はっちゅーね」 VS 「テト・ドール・ナチュラル」!?
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「なんか、ちょっと変な話になってきたわね。マスター、これおかわり」
カウンターに座った霧雨さんは、身を乗り出すようにして、コーク・ハイのグラスを差し出した。
「強めに作ってね。酔わないと聞いてられないかもね」
そういって、彼女は笑った。
「カフェ・つんでれ」のマスター、吉さんの話が、なにやら不思議な...玩具屋カイくんの販売日誌(216) オカルト談義、白熱!?
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「おや、いらっしゃい」
入口のドアが開いて、「カフェ・つんでれ」に入ってきたのは、霧雨さんだった。
「どーも」
傘を閉じて傘立てに入れながら、彼女はそうつぶやいた。
「まだ、雨が降っていますか?」
マスターの吉さんが尋ねる。
「うん。まだ。大分小降りになってきたけど」
そういって彼女は、カウンターに...玩具屋カイくんの販売日誌(215) 「つんでれ」で、オカルト談義!
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さわやかな秋晴れの、日曜日。
公園の敷地いっぱいを使って開かれているのは、「アート&グッズ・フリーマーケット」。
手作り作品や自作のアートを、展示販売する催しだ。
「それ、いいですね」
「そう?安くしときますよ」
ホットドッグをほおばりながら言うレンくんに、ぱみゅちゃんが答える。
公園の一角に止まっ...玩具屋カイくんの販売日誌(214) 信じる者に、不思議は起こる?
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「よおし、と。これで終わり」。
引越し用の箱にテープを貼って、デフォ子さんは入口のルナさんに、手を挙げて挨拶した。
「おつかれ様。作業、終わった?」
ルナさんが聞く。
「うん。なんとか。引越し屋さんにも、連絡しといたし」
彼女は手をパンパンとはたきながら、立ち上がった。
ここは、デザイナー支援施設、...玩具屋カイくんの販売日誌(213) デフォ子さんのニコビレ卒業
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ゆくりさんのお店「ゆっくり」に、駿河ちゃんが遊びに来てから、ちょうど一週間後。
あの日は、お客のりりィさんや店員のレンくんを相手に、駿河ちゃんがいろんなおしゃべりをしていった。
今日は、ゆくりさんが逆に、お客として、りりィさんのお店「上海屋」に来ている。
お茶が飲めるちょっとしたコーナーで、ゆくりさ...玩具屋カイくんの販売日誌(212) 上海屋の午後のひととき
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テト・ドール人形の、目玉が動く?
マスターの言葉に、テトさんと霧雨さんは思わず、人形をのぞき込んだ。
しかめ面をして、しばらく見続けていた霧雨さん。
しかし、人形に変化はなく、諦めたように顔を上げた。
「ぜーんぜん、動かないじゃない。ホントに動いたの?マスター」
そういって、疑わしそうに、彼を見つめ...玩具屋カイくんの販売日誌(211) テト・ドール in つんでれ
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ゆくりさんのお店に、お客としてやってきた駿河ちゃん。
りりィさんたちに訪ねられて、“人形”の秘密を少し、話し始めた。
「あたしと姐さんで、デフォ子さんに、特注のはっちゅーね人形を作ってくれるよう、頼んだんです」
そう聞かされて、ゆくりさんは興味津々の様子で聞いた。
「あらー、そうなのー。でも、特注っ...玩具屋カイくんの販売日誌(210) 新しいドール
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キャラクター雑貨のお店「ゆっくり」に、お客でやってきた駿河ちゃん。
彼女は、お店でバイトをしているレンくんと、顔見知りだった。
「たまに、ライブハウスで会いますよねッ。へえ、ここでバイトをされてるんですかぁ」
駿河ちゃんの言葉に、レンくんは頭を掻く。
「ええ、雑貨が好きなもんで。ええと…」
「あ、あ...玩具屋カイくんの販売日誌(209) 「ゆっくり」と、駿河ちゃん
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テトさんの店、「カフェ・つんでれ」で。
お客の霧雨さんが、テトさんに熱心に勧めているのは…
新製品のアイデアについてだった。
「こんどのテト・ドールに?」
テトさんは、霧雨さんに聞き返した。
「そうです。テトさんの製品ですもん、デザインとかはきっと、素晴らしいと思うけれど」
霧雨さんは、うなずきなが...玩具屋カイくんの販売日誌(208) 霧雨さんの“新製品”提案!
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テトさんの店で、やたらとはしゃいでいる霧雨さん。
ハイ・テンションな彼女の様子に、やや面食らってしまったテトさんだ。
「まあ、昼間に来るこのお店も、素敵ですねえ!アタシはいつも、夜の“バー”の時に来ることが多いんです」
そんなことを喋りながら、霧雨さんはハーブティーを注文した。
手には、なぜか“はっ...玩具屋カイくんの販売日誌(207) 霧雨さん meets テトさん
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「ふぅん。そう、それじゃあー、あれなのー?」
相変わらず、のんびりとした調子で、ゆくりさんは聞いた。
「あのお人形が、不思議なしゃべり方をするのは、仕掛けがあったってわけなんだ」
「うん、そういう感じもしますね」
レンくんは、カウンターの中で、店のチラシやクーポン券を揃えながら言った。
ゆくりさんの...玩具屋カイくんの販売日誌(206) いらっしゃいませ!
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ニコビレからの帰り道。
レンくんは、さっきレイムさんから聞いたことを、ずっと考えていた。
「自分で注文をして作る人形、か。やっぱり、“はっちゅーね”には、秘密があったみたいだな」
彼は、そう思った。
「さすがに、りりィさんはスルドイや。人形のフシギには、裏がありそう、って言ってたものなぁ」
でも、彼...玩具屋カイくんの販売日誌(205) キディディ・ランドが仕入れるのは?
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ニコビレの作業室で、テトさんたちが、手に持った「テト・ドール」を皆で見つめていた。
さっき、このマスコット人形の“お目目”が、キョロッと動いた、とルナさんが言ったからだ。
「うーん。もう動かないなあ」
不満そうに、マコさんが言う。
「あんたの、見間違いやったんとちゃうの?」
そう言われて、ルナさんは...玩具屋カイくんの販売日誌(204) 新製品と、ライバルたち
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ティールームで、レイムさんとぱみゅちゃんの話を聞いていたレンくん。
突然、おしゃべりを始めるなど、不思議な人形として知られている“はっちゅーね”。
でも、それは、“特注”もできる、ということを知って、「へえ」とうなずいた。
「そうか。これまで、何となく変わった人形だと思っていたけれど…」
レンくんは...玩具屋カイくんの販売日誌(203) 不思議が起こる場所、起こらせる人
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ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジにある作業室で。
新しく、この施設に入居するという、紙魚子(しみこ)さんと話していた3人は、そろって、その部屋の壁を見つめていた。
「ちょうど、あの窓の下のその壁が、穴があいていたところだったんよ」
マコさんが言う。
「でも、もう綺麗になおってるね」
「ええ、壁を直し...玩具屋カイくんの販売日誌(202) ニコビレの作業室
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デザイナーたちの支援施設「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」のティー・ルームで。
レイムさんの言葉を聞いたレンくんは、思わず目を丸くした。
「作業室に空いた穴が、異界とつながっていた…んですか?」
レイムさんは、さわやかに笑って、うなずいた。
「ええ。そう。それで、作っていた“はっちゅーね”に、魔の...玩具屋カイくんの販売日誌(201) ニコビレの一日
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玩具店の店主、カイくんとその周りで起こる日々の出来事を書いている、このお話。
何となく日常系というか、ゆるふわっぽい感じで書かせていただいてます。
読んでくださっている方、どうも有難うございます。
タイトルにあります様に、主人公はカイくんのはずなのですが、あまり登場頻度は高くないのも特徴です(笑)
...玩具屋カイくんの販売日誌(200) 登場人物の紹介です。
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デザイナー支援施設の、「ニコビレ」を訪れている、レン君。
テトさんとマコさん、ルナさんたちと別れて、ティールームに向かった。
3時にアーティストのレイムさんたちと会う約束をしているからだ。
待ち合わせの少し前に入って、1人でお茶を飲んでいると、少し経って彼女たちがやってきた。
「加賀美レン君ですか?...玩具屋カイくんの販売日誌(199) レイムさんのオカルト講義
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いま活躍中の、デザイナーたちが入居している施設「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
レン君はここを訪れて、友達のテトさんたちと話している。
「そうなんですか。ここのデザイナーさんたちも、メンバーが変わるんですね」
レン君が言った。
「そうなのよ」
テトさんたちはうなずいた。
「じゃ、皆さんは今度、...玩具屋カイくんの販売日誌(198) 不思議ゾーンと、不思議な人たち
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「それでは、ひととおり自由に見てくださいね。ただ、アーチストさんのアトリエや事務所は、遠慮してくださいね」
「はい」
“村長さん”とよばれる、順さんという人に言われて、レン君は頭を下げた。
そして、一人で廊下を歩き出した。
ここは、アーチストたちが仕事場を構える「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」(...玩具屋カイくんの販売日誌(197) レン君、ニコビレに潜入!
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ディズニーのエイリアンの人形が、置いてあるカウンター。
その横の椅子に座って、りりィさんが湯栗さんと話をしている。
湯栗はいり(ゆくり・はいり)さんが経営する、雑貨とキャラクター商品のお店「ゆっくり」。
カウンターの上には、エイリアンと並んで、“はっちゅーね”の人形も置いてあった。
「まあ、面白い人...玩具屋カイくんの販売日誌(196) りりィさん探偵団、発動!?
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アーティストたちが事務所を構える「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」
上海屋のりりィさんは、きょう、ルコ坊を連れてここを訪ねている。
ここに入居するアーティストのレイムさんと、商品の仕入れの打ち合わせを終えて、ビレッジのティー・ルームに入っていった。
すると、そこでテトさんがお茶を飲んでいた。
「こ...玩具屋カイくんの販売日誌(195) かしまし商品会議