nIbomの投稿作品一覧
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☆【採用】夜奏恋歌~月夜に舞う花~
風も眠ってる 青い夜の調べ
甘く可憐な 夜想曲で幕は上がるの
そっと見上げた夜空に降る星が
踊る私を月(あなた)から遠ざけた
忘れないで
私はここで輝いているのだから
時が巡って 嗚呼 私は散って
蓋を閉じて音楽を止めたら
私なんて覚えていないのでしょう...☆【採用】 <夜奏恋歌~月夜に舞う花~>
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泡沫の岸辺
泡沫よ 眠らないでいて
寒々とした 海の傍らで
ひとり 寂しげに 消えてゆくのなら
星は 海に落ちて
薄っぺらい闇 夜は過ぎていく
泡沫の歌声 パチリ弾けて
ああ、朝なんだって気付くの
空は白けた朝ぼらけ
生まれたての朝日と 潮騒の音...*泡沫の岸辺
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ミク
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光の庭
A
山河の果て 虹の麓(ふもと)
貴方(あなた)はそこで眠っていた
安らかな寝息は春の風となり
喜びを運んでゆく
B
優しい貴方は小さく目覚め
私に唄を教えてくれる
日だまりは天使の寝床となって...*光の庭
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<終わりの日>
午前六時半 そっと窓を開け
夢から覚めた僕は言った 「今日が終わりの日」
テレビでわめいてる 眼鏡のニュースキャスター
いつも通りの朝が来ない ま、そりゃ仕方ないか
警報だとかなんとか それが それで あれが どれだ?
僕は僕で気にせずに 明日も 今日も 嫌なことばかり
街に出てきて...元応募用<終わりの日>
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退屈なバラード
町はいつの間にか冬模様
曇天は心にまで入り込みBlue
室外機の回る住宅街を抜け
幾度も雨傘の花畑に酔う
町はまるで星の海みたいだ
だから夜の空に人が住んでいる
馬鹿なことを言う愚か者さ
そう言って世界は僕を遠ざけた
夕べの月は立ち去ってしまって...*退屈なバラード
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断罪の日
A1
血塗れの三日月がぶら下がる
断罪の日に呼び声
怒声や哀願の歌 大地に満ちて
青白い暁の前 震える
B1
背中をさする冷気の手は
古い記憶を思い出させた
静かな冬が訪ねてくる...*断罪の日
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<蒼空旅路 ~カゼノカケラ~>
振り仰いだ空に 風が描いたのは
いまだ眠る物語の 楽園と
心の奥底 潜んでいた想い出
君の懐かしい背中が 僕を導いてる
多くの出会い別れ 繰り返しの その中で
通り過ぎたもの 追い風となってゆく
果てなく広がる空の下で
僕は旅を続ける
涙も風がさらうだろう...元応募用<蒼空旅路 ~カゼノカケラ~>
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<絶叫>
無益な時は腐り あたしを殺す
灰色の町に降る 苦い雨のよう
嘘が騙りだす嘘 真実、何処
朝日が昇る前に また夜になる
引出しにはナイフ たった一つ
罪もない明日さえ 切り裂きたい
走れど 走れど まだ辿り着けず
膝を折り 祈る真似を
するだけ あたしは 傷付いた身体...元応募用<絶叫>
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<深緑の王座>
折り重なった
枝揺れる天蓋(てんがい) へと
星をこぼして
人知れず生き続ける
風寄せる音に耳傾け
満月は時の移ろいを告げる
哀しみ 掬(すく) って
星屑に注ぎ込んだ
夜空の泉に...元応募用<深緑の王座>
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<?疑問符??>
君は何を話したか?
昨日か今日か明後日か?
いまさら何かを恐れるか?
転んでも立ち上がった君さ
君は何を見てたのか?
上下右(うえしたみぎ)も左に同じ?
いまさら何を求めてる?
日々は弛んで引き伸ばされた
夏色の冬晴れや...*<?疑問符??>
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<雪に埋もれる>
花びらはらり 坂の上
上か下かも 夢のうち
ふらり揺らめく 両足が
ここに立つなど 認めない
言の葉は 不誠実だと 知っている
私なら そう答えるか その矛盾
手のひらで 遊ぶ言の葉 翻し
地に落ちた 砕けた破片 見つめてる
花びらはらり 雪の雲...*<雪に埋もれる>
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【応募用】<空へ至る伝説>
現れた左目 赤く燃える歌い手
太陽は蒼褪め 光無くした世界 僕が生きる世界
その人は静かに目を閉じ 携えたリュートをつま弾く
それは遠く僕が知らぬ町 描かれる光満ちた空
歌声はやがて掠れて 倒れこんだ彼は
赤い瞳涙浮かべ 息を引き取った
歌われた町へと 僕は今旅に出る
赤...【応募用】<空へ至る伝説>
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<星のように>
A
片方のイヤホンで聴く メロディー
こぼれ落ちていった
空を行く綿雲
ユラメイテ ユラメイテ
大気が星のように降った夜
町は冬に染まってく
B
肌寒いと笑った...*<星のように>
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<夢喰い竜のラフィストル>
夢だったんだ
スポーツ選手 小さい頃から
ある日怪我して医者に言われた
諦めなさいと
親に当たり散らしたり
自暴自棄にもなっていた
気持ちいいくらい晴れた空が
何より大嫌いになった
晴れ渡った...元応募用<夢喰い竜のラフィストル>
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【応募用】<雨音>
滴る 鈍色の町に影が流れ 足音が遠退く
かじかむ指先に光る 銀の指輪 滲む
lu-la 街角のカフェで鳴る ヴィオロンは
lu-la あの頃と変わらずに泣いている
「会いたい」 言わないわ そんな 口に出すと惨めな言葉など
ひとりで眺めた町並み 弱い雨が落ちる
lu-la 夢は醒...■<雨音>
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<velief>
両手いっぱいの この想いを
空に向け 放り投げた
世界に届けと
明日誰かが 笑えるように
今 僕は この丘から
歌い続ける 今日も
僕らは いつでも
探しているんだ
本物だとか 信じられること...元応募用<velief>
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【応募用】<幻想>
そぅ…
ランプは 消えたね ふたりは これまで
幻想 幻影 苛立ちが…
ふたりで 見上げた 夜空は もう
君は 誰なの? 夜空が 沈んで ひとり
ランプは 消えたよ 蒼い火 暗闇
街の灯 移ろい 月夜に 左手
嗚呼…
そぅ…...☆【採用】<幻想>
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<古城>
風薫る 深い森の淵
記憶は遠い夢 風化の紡ぐ旋律
彼女はいまだ眠っている
立ち上る陽炎は映し出す
幻影を食らう人々の黄昏
古城に踏み入り一人
少女は踊る 軽い足取り
純白の衣装 透ける肌
誰もいない舞台の上...*古城
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飾り付けた星空が
キラキラと涙をこぼすのは
たぶん私が今
君を考えているからでしょう
時間は私を置いてきぼりで
ここには私ひとり
思い出に沈んでみても
空は滲んだままなんだ
勝手な想像の中で...*滲んだ物語
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紅葉が風に香る季節です
君に書いた手紙 はじめの言葉
ずいぶん前のこと
淋しい秋がまた来ましたね
君が返した言葉 なくさないように
私は胸にしまった
風が運ぶのは言葉ではなくて
頬を染める赤い夕陽
秋が膨らむ坂道に二人...*紅葉
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祭りの光 僕を囲んで
きっとどこかへ連れて行くんだ
知っていたんだ幼い僕は
まるで世界は夢のようだと
小さな音に眠りを終えて
飛び起きてみて後悔をした
間違えていた時計の針が
ただ何となく憎たらしくて
*...*夏の名残の影法師