nIbomの投稿作品一覧
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Evil Animals
幾億年過ぎたろう?
アタシの生が 命が
あぁ 邪悪な泥に塗れて呼吸する
今はまだ遠く
目が退化したままでも感じる光
今はまだ遠く
伸ばす腕は鉛の様 沈んで…
楕円軌道の
揺り籠で眠る赤子 無限の輪環...Evil Animals
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最果ての天使
喧騒 耳を塞いで待って
言葉は今 流しに捨てた
寂しいなら海を見下ろして
叫べばいいわ このまま果てへ
手錠の鍵は君に預けたまま
あたしは折れた翼で何処へ行けばいいの?
グッバイ・ララバイ
今日が壊れて
何度も何度も書き殴ったノートにすら...*最果ての天使
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行方知れずの銀河鉄道
弾むレール 星屑の
音符浮かぶ 銀河五線譜
揺れる身体 当てもなく
運ばれてる 今日までずっと
夜の車窓 映る顔
僕はすでに”名無シ”になって
星の海を泳ぐように
漂ってる宇宙旅行者
孤独を乗せた車輪が軋む...行方知れずの銀河鉄道
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Pilgrim~歩けども歩けども~
閉ざした記憶の門
絡み芽吹くヘデラ
麗らかな春の陽にさえ
ほどけぬ冬を抱いて
緩やかな坂道を
鉛の脚でゆく
耳を掠め不意にざわめく
風の唄 聞きながら
何故 人は過去を...Pilgrim~歩けども歩けども~
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夢幻回顧
刻の歯車 錆の浮いた夢
君の面影 探す旅路へ
罪を重ねて 芽吹く時計草
いつか僕らが刈り取るのだろう
懐中時計に潜む記憶
笛の音色 眠る刹那
透けた足跡 君を望む夢
凍る指先 辿るまほろば
星が堕ちても 僕はただひとり...夢幻回顧
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暁の随に
(1A)00:27~
そんじょそこらの野良猫如く
夜に紛れ物思い
月影に酔う尋ね人
その日暮らしの代償
(1B)00:41~
そんなボクらを救ってくれよ
何でこんなに「カナシイ」のかな?
歩く先で白む空気と...■暁の随に
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Future
失くしたモノもたくさんあるけど
泣いたりしないよ 僕は前を向くよ
訳もなく笑っていた頃
どんな困難だって
簡単に越えられる気がしてた
一歩進むたび 景色が変わるの
思ってた場所とはまるで違う
一歩進むたび 首を傾げてさ
「こんなハズじゃない!」 叫んでみても...■Future
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アネモネ
凛と吹く風みたいに
縛られず 儘 生きてきたの
悔いる言葉だけが
上っ面を撫でる心は
風に舞い上がって
大気圏をすっと突破する
アネモネの花言葉に
君が少しダブって見えた
ボクの中 廻って落ちた...■アネモネ
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偽薔薇アリス
赤い三日月の不思議な童話
イカレた悪夢にランプが灯り
「そいじゃ、今日も始めましょうか」 と
山羊面をした帽子屋はボヤく
不気味にニタリと猫が笑えば
黒い門番が行く手を阻む
「君の逝く道、其方じゃないよ」 と
指し示す先で鬼火が踊る
此処は何処か?と 誰に聞いても...偽薔薇アリス
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真夏の逃亡劇
塞いだ心になだれ込む熱い風
やめろ! こんな僕には
あの季節は辛くて…
弾ける飛沫と
日に焼けた素肌
裸足で駆けるビーチって
TVの向こうで
繰り広げられる
ユメ幻でしょう?...真夏の逃亡劇
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旋律は海の涯に
儚き歌を紡ぐ鳥よ 何処へ行く?
眼下に望む海の導くまま
日々は時雨れて 立つ瀬なく
孤独な命は萎れゆく
星に願えど 叶わずに
また陽は昇るだけ
留まることを許さぬ世界よ
もし私が心を殺して
塵も残さず消えるなら...■旋律は海の涯に
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zero
泳ぐ電動の似非ネオンテトラ
揺らぎ透き通る尾ひれの光
計算され尽くした泡の動き
カオスの縁は夢の底
きっと僕らは生まれて死ぬまで
その意味を解読し続ける
二重螺旋の裏側の世界
そこに答えなど無いというのに
嗚呼 このまま沈めば戻れない...■zero
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ルサンチマン
しょげた曇天の空に視線を投げて
「またこれか。」と舌打ちを打つ
悪い予感だけはいつでも当たる
傘をなくした午後の都心
ずぶ濡れやむなし ため息ばかりの
こんな生き方じゃ気も滅入るや
何が悪いのか教えてほしいと
ガラス映る 僕に問う
今日も明日も そう変わりゃしないのならば...*ルサンチマン
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君に捧ぐ歌
徐々に暮れる赤に
染まる街の景色が滲んで零れた
君の面影 幻に手を伸ばす
さらば 愛しき人
風が攫う言葉
今も胸に突き刺さる
君の悲しげな笑顔
移り変わる季節
時が君の記憶さえ奪うのならば...■君に捧ぐ歌
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Unidentified Flying Object
巨大宇宙にリンクして ピ・ポ・パ [ Hello World . ]
公共の電波ジャックして 1.2.3(ワントゥスリー) [ Welcome ! ]
「こんな僕。」にも出来るコト 本当だって 簡単に
あの空だって飛び越えて 行ける
どんな超展開...■Unidentified Flying Object
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線香花火
日がな一日 飽きまして
変わらない天気に嫌気差す
ぼんやりあくびに目を擦りゃ
遠く聞こえてくる とおりゃんせ
線香花火 黄昏 明日の空は
昨日と変わらず青いだろ
空っぽな感情を丸めて喰らえど
涙 涙 ひた落ちる
通り過ぎた季節の呼び声が...線香花火
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ウタカタ
閉じ込めた水槽 泳ぐ熱帯魚
映り込む私は まるで人魚姫
朝昼夜 くるり回る
意地の悪い時計
私は今日も働きアリ
未来はドコだ?
浮かんで割れる ため息
届かない太陽 寂しい水底
鮮やかな夢を見せて アクアリウム...ウタカタ
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栄華之夢
乱世に咲かせ 大輪の花
息継ぐ間も無く鳴く 不如帰
あの世もこの世も 天上天下
私のこの手に乗せてくだしゃんせ
叫べ 喚け 雨雲を呼べ
嵐の中輝く 稲光
轟く太鼓の中 鬨の声上げて
走り出したら止まらない
咲いて 咲いて 散りゆく様を...■栄華之夢
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エレジー
瞳失くした仔馬
電飾の無いメリーゴーランド
私はまた此処に来て
君の姿探してた
過去と未来 その枠を出て
君が住まう 死後の世界
錆びて風に泣く観覧車
廻らない時の歯車
ルララ ルララ そっか 消えた命が...エレジー
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無題
キーの音が泡の弾ける音のように
澱んだ夜に絡まって響く
言葉はバラバラに解体されて
蜘蛛の巣に触れてぶら下がる
僕は此処で生きている
他人事のような真実に身震いする
手を伸ばせば傷付くだけさ
息を吸えば焼け付くだけさ
目隠しの天使は窓辺に憩う...*無題
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The Coffin of Insomnia
目覚めぬ幻夢 歪な現世
背後に迫るは見知らぬ隣人
額に嵌った 私の輪廻
巡り巡れど無残に散る
永久(とこしえ)を辿る度 原初に戻る
孤独な絵画は微笑んで
降り止まぬ通り雨 身体を穿ち
貴方の影が手招きする
エトランジェ どこにも逃れ得ぬ楽園(エデン)...The Coffin of Insomnia
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拾われ猫と君の唄
優しい笑顔が朝の合図なら
柔らかな温もりは そう 夜の子守唄
出会ったばかりの僕はまだ幼くて
雨が降りしきる中 じっと耐えていた
おもむろに拾い上げた手のひら
僕の濡れてる毛並みを優しく撫でた
あの日 君に出会えなかったら?
君の手から逃げてたら?
そんなこと考えてはあくびをする...■拾われ猫と君の唄
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青空シンドローム
僕が描いた夢
設計図は未完成
風を掴んで飛ぶ
自由気ままグライダー
青空 轍引く
飛行機雲 辿る指
空を見上げている
僕は今日も二足歩行
高鳴る鼓動が僕を急かしてる...■青空シンドローム
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無題
書き出しはこうだ
「それならば旅に出よう」
脈絡も無く始まる君の言葉
際限なく君の心を辿る
膨らんだ憂鬱に呑み込まれた世界
片隅のブランコに揺られて
君の残した手紙を読んでいる
「君に会えてよかった」
足跡すら残さずに消えたから...*無題
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コキュートス
熟れた体温 火傷した時計
夢の鮮度 とうに朽ちた薔薇
そうゆう言葉が口から溢れている
占有している思考が噛み付いてる
煩雑な理がロープになって僕を吊る
閉ざされた水槽に魚になった僕が居る
久し振りに向き合う (end of the world)
鏡写しの君に (end of the d...コキュートス
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Dear friend...
それじゃあ、テディ
僕はもう行かなくちゃ
寂しいけれどお別れだね Dear friend...
幾度目かの鐘が鳴り響けば
白い鳩が空を埋め尽くすんだ
泣き笑いで手を振る
必死な声も届かない
僕は一度振り返るだけ
どんな言葉でもどうしても伝わらない...■Dear friend...
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Radiate signal
空の彼方 白く染まる
眩し過ぎて目を細めた
青く深く 空映して
澄んだ露が キラリ光る
夢の余韻 寝惚け眼(まなこ)
目を覚ました薄いリアル
鏡越しに作り笑い
そんな僕に嫌気が差す
駆け抜けていった一瞬を...■Radiate signal
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ジャーニー
そうだよ 僕らはいつか旅に出る
履き崩したスニーカーを足に突っかけて
荷物はほんの少しだけでいい
きっと旅の途中で ほら 増えていくから
「どこへ行けばいいのか」なんてさ
聞く当てもない
僕がどこへ行くのかなんてさ
誰も気にしちゃないさ
息を吸って前を向く 空は今日も真っ青だ...■ジャーニー
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EDEN:NEDE
排ガスに霞む視界
拉げた罪の箱庭
転げ落ちてく もう止められない
誰も知らない 気にも留めない
耳塞いでも 目隠ししても
動悸と眩暈 止むことも無い
騙し合うのが普通になった
傷付いたならやり返せよと
大きな声で喚いているよ...■EDEN:NEDE
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Boredom
明るい昼下がりのカフェ
緩く渦を巻くコーヒー
何もない時間に飽きた
私に刺激を頂戴
咲くはずもない花に
毎日水を注いでただ待ってる
「これが私の愛の形。」と
言い聞かせて自分を騙した
行き交う人の群れに...Boredom