nIbomの投稿作品一覧
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無題
眠ったような瞳で
キリキリ痛む心臓で
僕は言葉を反芻してる
無味無臭な感情の交錯
逃げ出したい 忘れたい
ほら、どうせ僕が悪いのさ
季節は還らない
バターみたいに削った命を
「不味い」だなんて僕は言ってさ...*無題
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DTM
チラつく画面(まど)の文字
擦った眼にしみる
時計が指し示す
午前2時5分
僕の部屋は暗い
水の中のようだ
青に照らし出され
夢と混ざり合う
01(ぜろいち)が紡ぐメロディーを...DTM
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Orbiter
閉塞感 空洞音
地下鉄のホームに潜む悪魔
毎日に飽きた僕が
こんな風に泣きたくなる理由は
きっとそうだ ヤツのせいだ
そうさ僕は悪くない 廻る思考
Ah 責任転嫁が日常 「くだらない」とかボヤいて
怠惰に時間食い潰す そんな日々が続く
命の重さを量っているの...■Orbiter
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forest
貴方は何処? 貴方は何処?
私は今 声を枯らし
薄暗い森で迷子のまま
私は此処 私は此処
空を切った 腕が傷付き
虚ろな目が闇を見つめてる
置いてきぼりのマリオネット
糸の切れたマリオネット
果ての無い逃走の経路...*forest
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Crash
嵌った罠が魂削る
偽善者の仮面被った Innocent
聞こえるだろ Symphony of Duty
本音なんて叩き潰せと言う
朽ちた花弁を濡らす雨
誰も彼もが無表情の Guiniol
都市の空覆う黒雲は
君の心さえ隠してしまう
Sense of Life...Crash
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Jellyfish
まだ目蓋が重い 朝焼け
脈拍を数えてる フリして
流れてゆく先は白い闇
ユラユラ リ 朝昼夜 見果て
どこまでも時を進む
フラフラ リ 晴レ雨雪 霙
知らぬ間に明日を巡る
月の影が残る 朝焼け
存在すら希薄な デラシネ...■Jellyfish
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リベリオン
言葉のマシンガン 提げて
「それでは。」なんて 手を振った
天気はおおむね良好で
乾いた風が渦巻く
蔓延る既成概念の
銃弾 掻い潜ったって
何だか虚しい現状に
言い訳 増えてくばかり
心を武装しても...■リベリオン
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あの日の夏は翳の中に
響く蝉時雨は夏のカノン
触れる程近くで季節が変わっても
僕のこの胸には刻まれてく
風に乗せた夏と青い空
どんな思い出さえ忘れるなら
深い悲しみにもいつか慣れるのだろう
昨日は青く澄んで空の彼方
手を伸ばしてみても届かない
川のせせらぎ 沈んだ記憶...■あの日の夏は翳の中に
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Noisy Radio
螺子 「ヒトツ。」
透明な水の底 沈む
自動思考回路 歪む
錆びた脳が
待ち望む狂気 君の視線
ミキサー詰めた諸々を
グルグル グルグル
混ぜたらどうなる?
町外れの路地...■Noisy Radio
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SAKURA*GRADUATION
桜、待ってて ほんの少しだけ
僕らやり残したことがいくつもあるから
みんな バラバラの道 進んでいく
その前にどうか あと少し
時間は過ぎてく 目も眩む早さで明日へと
駆け抜けていく日々 戻れない昨日を
「後悔したくない。」
たったそれだけの感情で
今 僕らの前に...SAKURA*GRADUATION
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Revive
そこはアスファルトの海
言葉が溶けて消える
あんな漂白した雲
僕には眩し過ぎる
何も無い 空の心に咲く透明な花
不甲斐ない 涙にぬれた頬 なでていく光
情けなくてつらいや
ため息ひとつ 白くにごる
ああ こんな僕を助けてくれ...■Revive
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BREAKDOWN
秘密のpassword
教えてあげようか?
感覚を閉ざし
sparkする
仮想理想郷
Cyber space
「実在」の不在
僕ら皆 亡霊(ごーすと)
電脳回路(しなぷす)の海に...■BREAKDOWN
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半信半疑
一途な愛で染めてよ
夢なんて見たくないわ
捻じれ月の夜更けに
真っ赤なルージュを引いても
寂しいだけの私を
夜の檻に閉じ込めてしまった
貴方の罪を さあ悔い改めてしまいなさい
全て吐き出してみせるの
稚拙な嘘に私が気付かない訳無いでしょ?...半信半疑
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沈黙したフォルダ
夢から覚めた僕は
両手が空っぽなことに初めて気づいた
もっとたくさん持っていたはずなのに
夢の中に置いてけぼりにしてしまったみたいだ
地下鉄の軋み
割り込むように流れるMP3
君に会いに来たんだ
名前も知らないのに
生臭い都会の風...*沈黙したフォルダ
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Es-エス-
「Es」 誰にも届く筈のない
自意識過剰な心を
今でも持て余している
鏡合わせのピエロ
世界は噛み合わずに
誰もが無感動で
空虚な瞳の奥
孤独な夢を見てる
あなたは嬉しそうに...Es-エス-
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Evergreen
こっから先は平行線
ふたり 昼下がりの午後
冷めたお茶 挟んで
口を閉じたまま The end.
読みかけの本 退屈な話
パタンと閉じた表紙には
今までの事 ふたりの明日
微笑むキミの絵
セピアの午後よ 眠れ...■Evergreen
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フェアウェル
風は他人事 夕陽が照らす
うつむいて僕は歩いた
子ども達の声 遠く響いて
なんで こんな 寂しい気持ちが
溢れて消えないの?
咲いて 散った 花が僕に問いかけた
「キミは『今』を生きてるの?」
泣いて 泣いて 泣き腫らした真っ赤な目が
夕陽を受けて少し痛んだ...■フェアウェル
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断線テレフォニック
真四角な空間
ただ一つ テレフォン
扉は閉ざされて
眠れない僕だけ
ノイズすら鳴らない
受話器には沈黙
断線は誰のせい?
錆びた鋏 片手に
「誰かそこに居るの?」...断線テレフォニック
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無題
言葉は崩れた
一輪咲いた花の露に
歪んで映る青い空
吸い込まれてく
無限に浮かぶ
想いの欠片たち
僕らは戻れない
黒く濁る川に渡された
細い糸の上を歩く...*無題
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無題
空は曇ったままだ
季節を終わらせた冷たい風
静けさが覆い隠したのは
君を失った痛み
呼吸が一つだけ
この世界で凍えてる
無表情の仮面に
積もり 白く塗り替えて
どうか 消してしまえ...*無題
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追憶の秋桜
寂しくて目を覚ます夜
君のことをふと思い出す
月明かり 静かに照らす
窓辺揺れる影は 秋桜
まだ癒えない胸の痛みは
そう 若すぎた恋のせい
悲しげな その横顔
見つめていたのに
君の優しさ 甘えていたから...■追憶の秋桜
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遙か雨
小夜時雨が響く夜更けに
砂時計は止まる
いつかくれた 言の葉ひとつ
今も胸を巡る
風に舞う光は 重さを捨てて
ひらひら昇る 空の彼方へ
雨雲に閉ざされた私の世界
君の面影 浮かべて
何度も何度も 名前呼んだ...■遙か雨
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ディアボロ
言葉ばかり重ねて
君の気持ち見えない
アンバランスな関係
このまま続けるの?
理想ばっか気にして
本当のトコ 疲れてる
「ありのまま」 そんな言葉に
憧れてばかりさ
形骸化カタストロフィ...■ディアボロ
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Rainbow
「人ごみの中でひとりだった。
色とりどりの傘。 足音。 みずたまり。
虹でも見えないかなって暗い空を見上げて。
どこまでも深い、雨の底を眺めた。
たったひとり。 ひとりっきりで。
ずーっと…雨の底を眺めていた。
私は、セカイが変わる瞬間を信じてたんだ。
たぶん、ね。」
...■Rainbow
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無責任スピーカー
貴方の時計がカラカラ鳴れば
ザンネンでしたと歯車嗤う
なにゆえ 私は赤信号で
昨日から立ち尽くしてるんだ?
発条仕掛けの鴉の行進
らぢおが歌う葬送曲と
君らの啼き声 譜面に刻めば
私も立派なべーとーべん、ね?
あれ ここはドコ?...無責任スピーカー
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THE TRUTH
壁の落書きが「正義」を喚いてる
騙し合い続ける ゲーム
言葉の弾丸 虚構の拳銃で
次の犠牲者が出る
巡り巡る憎しみと
悲しみの連鎖 絶えず
ひとつひとつ並べてく
ドミノ 全ての事象が
絡み合い 縺れては...■THE TRUTH
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かくれんぼアリス
いつもあなたの事見てるの
きっとあなたは気付いてない
足跡をたどって歩いていくの
白ウサギ 追いかけてくみたい
小さなアリスは夢見てる
醒めない迷路で迷子になった
どうか私に気付いてよ
明日も言えずに後ろから見つめるだけ
名前さえ知らなくて...かくれんぼアリス
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静けさとノスタルジー
きっと僕もいつの間にか
嫌いなオトナになっていたんだ
斜めに世界を見下ろして
拗ねたように嗤う
薄汚れたノラ猫が
僕を見上げてニヤつく
明日の明日のその明日
どこまで続くか 日常
崩れて散らかった 積み木の中で...■静けさとノスタルジー
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Dreamy dreamer
羊まくらに あいさつして
今日はどんな夢を見ようか
星くず 散らした空の向こう
飛んで行けそうなドキドキ抱いて
閉じた目蓋 たたく扉
夢の中ではどんな願いもすぐに叶うから
Good night!(ぐっない)
今日も夢見てる 物語の主人公
目蓋を開く瞬間に とけてしまう魔...■Dreamy dreamer
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Dizziness
淡い空 咽ぶ風
灰色に染めてゆく
寂しげな旋律が
僕を今 塗り潰す
石畳に刻む音の傷痕も
明日を生きていく誰かの詞も
忘れ去った頁の裏側へと
葬られてしまう真実の意味を
嵐が感情を隠して...Dizziness