カズの投稿作品一覧
-
癖になってしまった「まぁいいか」で
美しい思い出は廃れていく
届いてほしいと願った
あの願いは迷子になっちゃったよ
明日なんてこなくて良いからさ
昨日よ帰ってきてくれないか
明日へ向かう僕の体はいらないから
誰かに与えてくれないか
輝いた目の奥にキラキラ光る
その夢を寂しさで濁した心ごと...廃棄僕
-
a
雨中の帰り道に
君の赤い傘がまわる
栗毛色の長い髪が
スカートとともに揺れている
田舎駅で君は
楽しそうに話してる
灰色の雨に君の傘
アジサイとともに色を添える
b...コードレス
-
今日を賄いきれてないまま
持ち越す昨日を 月に投げつけても
まだ涙は流せないで
いつから太陽は僕を嫌いになった
夢にまで出てくる子供の声
夢にまで見た 叶えられなかったこと
吠えた言葉にならなかった文字も
解読できない勉強なんて
今までの半分は夜以上だったようなもの
忘れられないアルファベットが...大人
-
すれ違った誰かに運命感じる
杜撰な機密情報 漏れ出しちゃって
ハイ 目でさようなら
君を探しにゆく
手を引いてくれたあなたには
なんにも ときめかない
ショートしちまった心臓。
ずっと君を探している
傍観者決め込んでたんだ
反撃諦め、反芻切れ切れに...権化
-
君をいったい何度なかせたことだろう
幸せだと思えた事はあっただろうか
そうだといいな
違う時間の中 偶然重なった角度
僕の一瞬で終わってしまう 君の一生
退屈に殺されまいと
外を眺める君に
僕はすべてを与えているようで
本当の所何もしてやれない
奪ってきた時間は...チョコレート
-
思い返す 斜め前の席
もうほとんど白黒で
青い色すら残っていない
苦しんだいろんな事も
端の方から崩れてくる
流れていく
ねぇ 何も怖くないなんて嘘だった
君が怖くて近づきたかった
不格好に構えたナイフは
今どこへ向いているのかもわからない...褪せる
-
時間を六回くらいやり直して
どの町も僕は過ごしたし
どの選択だって選んできた
でもまだわからない
10年先からのメッセージは
届かないまま繰り返して
やっぱり僕には過去しか見えない
歯車になりかけた身体
自覚し始めている意識
嬉しくなんかないよ、違うんだよ...(non title)
-
誰にも考え付かないような事がしたい
検索結果0.何秒で表示された思惑は
所詮チープだったって 大発明をど忘れした
写った自分の名前たちに焦燥するよ
検索結果数千件連なったドッペルゲンガー
自分の過去まで掘り返して 僕は打ちひしがれる
未だ知らないことがありすぎるのに
一番外を知ってしまうのなら
憧れ...ドッペルゲンガー
-
A.
強くなりたくって 言葉を放つ僕らは
流れる血に鉄を含んだ 内側はやわらかいまま
見下したくって 文字を追う僕らは
賢くなっていく自分に 未だ飽きることはできない
いつの間にか すっかり弱くなった賢人
否定すんのにも疲れた鉄 見えなくなっていく文字
強いままの子供たちは 器用な指先を以って
夕焼...賢人の書架
-
N.C.
寝る前に呟いてみる
さいなら、今日の僕。
a.
なにがあったかわかんないけど
明日は違う僕で今日を見るでしょう
きっと悲しいこともあったね
今までで一番つらいかもね、そうだよ
b.
なんでか解らないけど...さいなら、今日の僕。
-
a.
どうしました?
街角で君は人待ち顔で
儚げに空を見上げてる
とどめを刺しきれない希望に焦がれて
どうしました?
街角舞う楓が連れ去った
君が一番好きな季節
追いかけても届かないんですよ
s....夢待ちラブソング
-
a
なんとなくきっとそんな感じ
僕が生まれたころは確かそうだったような
確か、確かにそうだったよ
あれは誰だったか、あぁそうだきっとそうだろう
何一つわからなくたって、隠したって
生きていけないこともなくはない
よくわからない、わからないけどきっとそんな感じ
b
感情を明確にしても...そんな感じ
-
a
タイムマシンがあったなら
二年前への理想郷
確かにあったハズの
二年前の朝、教室
a.
白い息が吸い込まれる
僕の前はただの現実
どうにか逃げたいなんて
すごく格好悪いよね...冬街(ふゆかい)タイムマシン
-
a.
夢の中で鳴っているあの音が
朝までついてきた夢を見た
眠っている笑っている幸せな
そんな夜のままの電気が光る
眠くてぼやけたこの目では
君は太陽のように見えてしまう
b.
さよなら。さよなら。
辛いままじゃいられない...夢うつつ
-
a.
慣れてしまった
どうしてとか
疑問も持たなくなった
ただそういう事実だけを
頭が理解して心は受け付けない
悲しくなった
もうそれにも
最初からチャンスはなかった
ただそういう事実だけを...useless yesterday
-
a.
君と帰る雪が積もる道
僕が寒いねって言うと
君はそうだねって笑って
手を差し出す
少し遅れて繋いだ僕
b.
確信がないと答えは書けない
そんな臆病な僕なんだよ
少し俯いた君の顔が輝く...B-c.notebook
-
a.
できるだけ早く逃げてきた
真っ暗な部屋の隅っこ
遙か彼方で輝く君は超新星
散らばった思いを集めて
どうにか光を発してる
月より情けない僕はスターダスト
b.
周りが暗くないとわからないような
耳を澄ませてやっと聞こえるような...星屑ディレイ
-
s.
目を開ければ未来が見える
目を閉じれば過去が見える
一呼吸タイムリープが
目前過ぎ去って
足が勝手に進んでいく
止まるなって、叫んでる!
a.
スタートは確か恐かった気がする
でもそんなもの...スプリンター
-
a.
流れていった星
半世紀ちょっとで消えちゃう星
あと何回見送るんだろう
今日は星が見えないね
一瞬を何回見逃すのかな
ねぇ、手を繋ごうか
b.
いつかの光を見上げるのは
一人じゃ寂しいからさ...繋ぐ
-
a.
ありがとう
大好きだよ、大好きだよ
君となら一番僕でいれると思う
ありがとう
大好きだよ、大好きだよ
ねぇ、でもやっぱりさ
b.
僕らきっと幸せなんだね
これ以上は恐いんだ...恋人以上。
-
a.
部屋に花を植えたんだ
知らない間に枯れるのが怖かった
近くにいれば全て見えるって
枯れない保証なんて無かったようだ
b.
埃をかぶらせ
息もさせず
見ないフリをすればよかったの!
s....(non title)
-
A.
誰の話も聞きたくない
ノイズに紛れてしまえよ
消えてくれ
誰のこともわかりたくない
君が叫んだって知らないさ
勝手にしろ
not talk but a listen
俺の頭の中ぶちまけてやる
not listen but a shout!...Master Volume
-
この世で誰が生き残るか決めましょう
a.
じゃあ多数決とって決めましょうって
そしたら迷わず自分に入れます
僕が一番肯定したいのは僕なんです
a.
じゃあ消去法で行きましょうって
そしたら誰を消せばいいのさ
こんなの作った神様に一票入れますよ
b....走り書き新世界。
-
a
窓の形に切り取られてる
瞼の裏に残った夜空
ちらちら光るいつかの光
b
なんとかなるさって呟いた
逃げるのが得意な僕なんだ
この伝えたいわけじゃないメッセージ
いつか輝ける日が来るのかな
a...残響
-
a.
フィルムが終わりを告げる
これがラストシーン
これがラストシーン
b.
肯定しないままで存在していた
触れられればそこにいたのかもね
網膜の君はぼやけていくのに
a.
劇場の幕が下がる...観葉植物
-
a.
穴に落ちたんだとても深い
展示された踊る絵画
進む度に滲んでいく
目眩はしないはずなの
b.
首輪をつけた犬
いすの下
ビーズの詰まった瓶
机の上...窓の中
-
a.
言いたいことはわからなくなった
些細な不満だったような
超越されて考えた人だったかな
b.
なにもない狭い部屋の真ん中で
膝を抱えているような
かえっていく文字たちに追い抜かれて
扉に鍵がかかった
a....手袋
-
a.
オレンジ色のサイレンが響く
そう二人の今日が終わる時間さ
繋いだ手を解いて
みんなそれぞれの道を行く
b.
帰り道、君とは違う場所へ
別れていくときには
僕らだけの秘密の合図
また明日も遊ぼうね...サンセットシグナル
-
a.
ビルの谷に回る人工の花
アスファルトはもう小川のよう
この街の天気はずっとこう
笑って泣いた君みたい
b.
虹のレールを走る電車
うまく歩けない長靴と
雨を防ぐための合羽のせいで
人との距離は解らない...天気雨の街
-
a.
穴の開いた黒い紙を光に照らして
誰も知らない宇宙を手に入れた
少し大きめの月からは
電灯のひもが見え隠れ
a.
小さい頃に見上げた満月には
飛び跳ねるウサギがいつもいた
寂しそうに独りきりで
地上の僕を見つめてた...迷子月ウサギ
1
- 2