れいん の投稿作品一覧
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【A1】
壊れてしまうほどに聴いた
歌はとつぜん表情(カオ)を変えた
こんなに苦しくなるなんて
火照った心を冷ましてく
【B1】
伝う記憶 かき集めて
ゆれる籠に鍵をかけて
後悔さえ抱き締めては...勿忘草(仮)
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にじんだ 青い手紙
のみこむ ナミダ
ふるえた キズは深く
なくして 知る
サヨウナラ ぬくもりさえも 忘れてく
サヨウナラ まばたきの 先みて
いま ただ また 愛してた
また いま あふれた...サヨウナラ(仮)
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軌跡が響く この部屋で
朝が来るのを待っている
そんなイイコのフリをして
愛の帰りを待っている
空に浮かぶは 呟きと
消えゆくさだめの嘆き歌
頭に浮かぶは 温(ヌル)い夢
さめないままに美化される
とても無様な成れの果て
それでも止めようとしないのは...Room
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目を背けた 萎びた玩具の様に
手足 操られ 続けている
遠く何処へ 踊らされていくのか
さえ 知らず今も まだ生かされている…
靴さえ持てずに 質素な毎日をこなす
幼い少女は 赤に目が眩む
血の色した 魅惑の中毒(ポイズン)
歯止めに勝てない 悲しき本能
手をのばした 禁忌(タブー)の甘い罠に
髄は...赤の呪縛
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【A】
言い訳 割れた爪(ネイル)
滑る マニキュアと口先と
かしずき紡ぐ誓いは
聞き慣れない呪文が いい
【B】
アイシテル ハナサナイ
そんな在り来たり望んでないの
マギレテク ワスレテク
他人事(ヒトゴト)は水に流した...欲ばりガール
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不揃いのジグソーパズルと、
不器用な震える指先。
はじめから、おわりまで、
予測不能のまばたきの先。
なぜ、ヒトはヒトを笑い
なぜ、ヒトはヒトを貶し
なぜ、ヒトはヒトを憎み
なぜ、キミひとりすら、
笑顔にすることができない?
キミの心をのぞき見る...不揃いパズル
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愛はいつも一撃必殺
殺さないよう 手加減しながら
握りしめたは 青白手首
どうしたら逃がさず守れ(シバレ)るの?
自家栽培ポイズン まぜこんじゃって
最後に一滴 隠し味ブラッド
出来立てほやほや 召し上がりませ
本日、狂おしき恋愛戦争(バレンタイン)
蔦薔薇の刺でとどめを刺すわ
絡み付くほろ苦チョコ...狂愛バレンタイン(仮)
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忘れられた夜空 まだ過去(ココ)にいる
未だ見えぬ未来(アシタ)には 光はあるの?
指折り 数え歌 何処にいるの?
朽ち果てた約束が ハート傷つけてく
夢の世界で余韻探す
振り返れば あの日の影
きっと 見つかる気がすると
深い森で 迷子のまま
彼方 見果てぬ愛を浮かべ
羽広げ 何処へ消えた?...眠りの森の夢
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真夜中の黒 埋まる溜息
数えても消えない幸福感(ユメノアト)
退屈しのぎ 妄想ゲーム
自虐の罠に疲れて眠る
鮮やかな現実は眩しくて
息苦しいよ 壊したいよ
掻き分けて進んだ先には
奈落の底 嘲笑う声
均された世界で飼われた
従順なるペットは...憐れなペット
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生まれた時から運命は
物語(モジ)の羅列をなぞってく
抗うことすら拒まれて
必然の中で何も出来ずに
お姫様はいつも憐れで
王子様(ウンメイ)を待ち続けてる
勇ましさなんて要らなくて
ママゴト遊びに明け暮れる
綺麗なドレスも 可愛いお菓子も
心の奥まで届きやしない...(タイトル未定。)
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星空、好奇心きらきら
穴が空いた心を通った針
いつかは縫い合わせて
思い出のクローゼットに収納する(しまう)時がくる
言葉、リボンぐるぐる
今日見た何かを人は知らない
見据える先が真っ暗で
マッチを灯すことに必死なだけなんだ
ねぇ、貴方に私は見えますか?...(タイトル未定。)
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夕焼けこやけ カラスのお歌
もてあました 真っ赤なお靴
ふらふらふらり 風と追いかけっこ
ふらふらふらり 髪が踊っていた
「ここでいい子で遊んでいてね」
今日も変わらず 景色に溶ける
聞き耳たてれば 数多の笑い声
ゆらゆらゆらり すれ違う空気
ゆらゆらゆらり 私の心もゆれた
嗚呼 いつになれば愚かな...ブランコ
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迷い込んだ
黒白迷宮(モノクロ・ラビリンス)
心に移り気 見ない芝居(フリ)した
歩み 進むほど迷い、戸惑う
悲劇の主人公だ、なんて
混乱(ヒステリック)になってみたり
大地に伝わる息吹(イノチ)の
叫ぶような嘆きの愛の歌(ラプソディ)
聴こえない、
いいや 聴きたくない...黒白迷宮(モノクロ・ラビリンス)
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今日もドアを叩く音が
耳に触る 気に障る
いくら赤い毒を盛っても
付き纏うなんて暇人ね
単語を美味しく酌み交わす
そんな夢をみたりもしたわ
小気味よい音が私を
罠に嵌めようとするの
近づく足跡 弾む心音
それは嘘?誠?...囚われ人形
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とある愁い日、
相変わらず揺れる秒針
今いる場所は知っているようで
僕の知らない未知の狭間
記憶を手繰る、
幸せそうな声が聞こえる
いつか変わると知りながらも
続くことを願っていた
黄昏インシュレーション...黄昏インシュレーション
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混沌とした荒れ模様
垂れ流しの気分と血液
いつの間にか 穴が空いてた
浮足立つ時は 憂鬱な時に
愛のお墓をつくりましょう
一途を生き抜いた 強い瞳を
言葉を飲み込んだ 苦の声を
いつまでも忘れぬように
涙の灰で出来た揺り篭に
安らかに眠る赤子のように...鎮魂歌(レクイエム)
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掴んでもすり抜けてく風
離れていく 気づかぬフリ
テノヒラ 繋いでくれるなら
幸福の意味 埋め立ててしまえ
現在(イマ)の涙の色は何色?
望みは 無理矢理の赤い糸
待てど暮らせど 一人きり
咲き誇る赤いアネモネ
沢山の愛(イロ)を注いでください
もぎ取らないでください...アネモネ
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澄んだ空気を吸い込んだ
ライト踊り始めた日暮れ
烏はおかえりと鳴いてる
少し駆け足 景色を巡らせ
此処が何処だか忘れそう
朽ちた身体は土に熔けて
言の葉だけが白を埋める
いつかは枯れ行くこの焔(イノチ)
ぐるぐる回って誕生(モトドオリ)?
切り落とした髪は燃えて...日々終焉
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咲き乱れる花、はな、ハナ。
零れた魔法をもう一度
呑みこんで瞬きしたら、
曖昧すぎる関係をみた。
私の愛(セカイ)なんて、偽りの姿
薔薇の棘のような物語
甘かった赤い腐った果実
巡り、マワル、repeat…?
涙を必死に集めて集めて
まるで悲劇のヒロイン気取りね...薔薇の少女
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水面に写る醜い化物(ワタシ)
また一寸の風に震えてる
ただ祈るだけの日々に
消えてしまう術を下さい
焼け爛れた記憶をそっと
冷たい心に閉じ込めた
無理矢理つくった宝箱
ただきつく抱き締めて
倒れた世界 壊れた太陽
今日も一輪の花が枯れた...退廃的世界
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海底深く疼く鼓動
哀しみから生まれたブルー
いつか夢も泡に変わると
魔女の歌声(ササヤキ)が
聞こえた気がした…
懐かしい歌 たゆたう髪
何ひとつ色褪せないまま
閉じた瞳にうつりこむ影
私を狂わせていくの…
噛み合わない視線が...不協和音マーメイド
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目に映る夜 光はなくて
ただ闇が僕をあやしてくれる
揺れる空気の冷たさに
心まで凍てついてしまいそう
毛布にうずめた躰が
動けなくなる まるで金縛り
あともう一歩で僕は
人形(マリオネット)になれる
無機質な刃物(ナイフ)の感触
感じられるうちが花...狂愛事件
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目蓋の裏にしがみつく
終わりゆく思い出たち
セピア色に染まっていく
その手を掴んでいたかった
幾重にも時を溜め込んでも
変わらない立ち位置に
永久に似た歪んだ愛と
寄り添うしか出来ないまま…
明日を待つ夢の中で
揺れる暗闇におびえていたね...夢の中の夢
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僕は道化師(ピエロ)
くるくる回る 輪廻の様に
今日も笑って泣いて笑って
何もかも するり 堕ちていく
満員電車の中 ただ突っ立って
閉じ込められた商品みたいに
濁った瞳は窓の外にかじりつき
有りもしない自由を探している
僕ハ今ドコニ居ルノカ
至急 誰カ応答セヨ…...道化師(ピエロ)
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指先に触れた貴方の腕
鎖に繋げておきませう
毎日毎日運んであげる
深紅と漆黒の薔薇を…
嘘をつくこと許さない
裏切り? …頭で考えて
チープな御託を並べる位なら
甘い甘い純血を頂戴?
貴方だけは私の脳(ナカ)に
綺麗なままで保存したいだけ...闇夜吸血姫(アンヤキュウケツキ)
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ねぇ あの日の夢
星に閉じ込めたの
いつか動き出す螺旋を
バツの悪そうな顔して
笑った風の気まぐれ
覚えているでしょうか?
白い階段を跳ねるよう
駆けた一瞬に似た夢
触れそうな震えた指先
知らんぷりして...夢見る白兎
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世界がまだ綺麗だった頃
まだ何も知らない無垢さ
無邪気に笑うだけで楽しい、
そんな白い子猫は今日も
こっそりこちらを見ていた
疑うことを知らない罪は
あの世界なら許された
ただ真っ直ぐに見つめている
そんな子猫に太陽は微笑む
月は冷たく睨んでた...太陽と月と星、猫の微笑
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錆び付いた身体(ボディー)
不協和音 きっとわかってたわ
機械(マリオネット)に涙なんてないんだって
伝うのは汚れた汗(オイル)
精密に造られた 完璧すぎる虚しさ
きっと抱いてる 奥底の自分自身(ワタシ)
一度でイイ 壊れてしまいたい
瞳に映る青空も 君には灰色に分析されて
何処となく悲しげ 笑って...機械(マリオネット)の涙