タグ「曲募集中」のついた投稿作品一覧(37)
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【Aメロ】
花丸の答案用紙に 赤ペンの褒め言葉
手作りの金メダルを下げて
走った 真夏の空の下
満開の朝顔の観察日誌は
水をやるたび色鮮やかに
字がきれいねと頭を撫でられて
絵がうまいねって褒められて
【Bメロ】
向日葵のような伸びしろ...拝啓、何者にもなれなかった僕へ
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サビ)
暗い部屋の中で光る
四角い箱の向こう広がる世界
画面越しに映るあなた
誰よりも輝いて見えたの
A)
あなた色に染めた髪
お気に入りをカバンに詰め込んで
出かける街に いつか
すれちがったりしないか なんてね...ラブレター
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A)
うまく笑って言えたかな
君の横顔に「またね」と手を振った
あれが最後と知れたなら
気の利いた別れを紡いだのに
B)
さよならはいつだって突然だ
気づけばあの日から何年だ
声も表情(かお)も薄れて思い出だけが
幻のように輝いて 胸を焦がした...Nerine
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夕焼け空が今日も痛くて
明日になればなんて何度目の願い
しっかり者の烙印なんて
とうの昔に焼け落ちて
真面目なふりして動けぬ姿
涅槃のように転がってる
いっそ本当に死体になれば
何もしなくていいのにな
寝るのも食うのも面倒だ
代わりの薬でなんとか生きて...親愛だった貴方へ、六畳間の箱の中より
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会いたい 会いたい
君を全身で抱きしめて
会いたい 会いたい
もうこの体に流れた血が
ただの土くれだったとしても
もう一度だけもう一目だけでも
会いたい 会いたい 会いたい
目が覚めれば森の中
傍らには黒焦げの屍肉が
天を仰いで朽ちていた...沼男
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分かってんだよ もうさ
どう足掻いても どうせ
泣くほど惜しんでも絶対
戻れやしないことなんて
分かってんだよ いっそ
あの日に帰れたらなんて
なんど悔やんでもそんな
現実になりはしないこと
降りた船 潮の香り
朝まで飲み明かした宴...ヨーソロー
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目覚めて冷えたシーツに触れて
ぼんやりとした頭で流すニュース
傍らにあるコーヒーメーカーを
見ながら淹れる紅茶の葉
なんだか左が寂しくて
あまり隣が見れないや
うっかり焼きそうになった食パン2枚
袋に戻してため息ついた
揃いで買った歯ブラシや
マグカップも一つになって...コーヒー
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よう 誰もこちらを見向きもしない
試しに舌出して煽ってみようか
棘だらけの靴で蹴り飛ばした
吸い殻が側溝で散らばった
穴だらけの耳に聞こえる罵声
右から左に通過して
全部「それあなたの感想」で
済む話だって気づいてしまった
どうしようもない気分の日は
酒と薬を流し込んで...五分の魂 2022ver.
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路地裏 酒気帯びの常連が
徘徊する繁華街
撒き散らかされた嘔吐物に
群がる鳩の群れだけが自然の産まれ
路上喫煙は禁止だと
掲げた立て札に焦げた痕
投げ捨てられた吸い殻が
排水溝に積まれている
転がった鼠の死骸を...繁華街
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優しい人になりたいと
言ったのは別に嘘じゃない
ただそれが心からの
優しさなのかそれとも
ただの真っ赤な偽善なのか
自分でもわからない
僕は僕がわからない
泣いてる子供を見て
ハンカチを差し出し頭を撫でて
大丈夫かいと微笑めるよ...独白
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気づいたら随分と前から
僕は動く死体になっていた
生前の記憶を頼りに
起きて働き食べて眠って
土気色の肌に
貼り付いた笑顔を上塗りして
生きてるふりだけが上手くなる
今ではぼやけた記憶だけが頼りだ
青空を見れば
「清々しい」と深呼吸をして...リビングデッド
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大人になればなるほど
代名詞ばかりが増えてきて
誰も私の名前を呼ばなくなって
自分の輪郭すらあやふやだ
雑踏に紛れた景色に成って
無色透明の薄い影
どんなに産まれた瞬間想いを込めて
名をつけてくれたのだとしても
このまま誰にも呼ばれないのなら
この名詞には何も意味がない...一方通行
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やることやってりゃ文句はねえだろ
それだけを掲げて生きてきた
まともぶるのも疲れたな
そろそろ少しはしゃいでいいかな
なんでもかんでも壊してみたいの
ホームドア 窓ガラス 規律背反
荒地になれよと爆弾投げて
逃げ惑う人 やれ愉快だな
仮面を外すのは久しぶりだ
張り付けすぎて癒着して...picaro
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僕が僕である必要性なんて
世界にはどうしたってなくって
それが遣る瀬無い日には
眠るために酒をあおった
赤錆びた左手首は
今ではもう勲章みたいに
掲げて見せても誰にも
賞賛なんてされなくて
愛してほしいって叫びを
具現化した血だまりが...衝動
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捨てたものの中に今更
大切なものがあったって
積み重ねた言葉の塵が
とっくの昔にカビを生やした
建前 感情 人間愛
なんでもさらけ出してあげるから
ごみ箱の中だけは見ないでくれないか
見られたら全てが終わる
僕の憎しみがそこにはある
妬み嫉みを笑顔に変えて...garbage
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好きなものに名札をつけて
棚に並べて眺めていた
奥にしまった箱の中には
埃を被ったあの日の欠片
どうしてか捨てられなくて
どうしても捨てられなくて
嫌いになったわけじゃないけれど
色褪せる思い出もあるもので
楽しさだけを心に刻んで
何が楽しかったかを忘れてしまって...シュレディンガー
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空腹が満たされない
何を食べても満たされない
開いた穴に詰め込んだ
飯と菓子を吐き出して
味のしないガムを噛む
足りない感情を埋めるように
空っぽだと気づいたのは
いつだったか 随分昔だ
誰のせいでもないけれど
誰かを責めれば少し楽だった...empty
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幸せは打ち上げ花火のように
ぱっと咲いては消えていく
あとに残るのは星一つない
虚無に似た ただの暗闇だ
楽しかったねと笑い合った誰かも
咲き終わりには跡形もなく消えていく
何度失えば慣れるのだろう
鼻をつく火薬の残り香が
確かにそこにあったと教えてくれるのに
手を伸ばせば届くと思っていた...花火
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君の笑顔が好きだった
くだらない話で朝まで笑って
いつかまた会えたらなと
近くて遠い未来を夢見ていた
あのとき僕らは傷だらけで
「私たち生きるのに向いてない」と
よく二人で話したね
でも君がいれば幸せは倍に
悲しいことは半分に
それが幸せだと思っていた...good bye
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花の折れる音を聴くたびに
泣きそうに笑う君が痛かった
また駄目だったよ なんて
強がっているその背中
抱きしめることすらできないなんて
僕にしなよ 僕でいいよ
声にならない声が溶けては消える
僕でいいじゃん 僕じゃだめなの
笑って見せれば冗句で流れるかな
嘘って言えばまた少し笑ってくれるかな...Violet
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見て見ぬふりをしていても
いいけれど
それじゃあなたは
私の愛に気づかないんでしょう
言葉だけで済むなら私も
楽だけれど
それじゃあなたは
私の愛に気づかないんでしょう
けど でも でも
ねえまた黙ってどこに行くの?...だいすきっ
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つまんねえ毎日を
彩るような何かがほしい
カップ麺に5分も
待てないような気分の昼下がり
愛情過多だと腐るかもしれないが
少なすぎても普通に枯れるんだぜ
笑いまじりに捨てた湯に
シンクが派手に音を鳴らした
なあ 今頃お前は遠い街で
映えるような写真を撮って...Like
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「面倒臭えな」が口癖で
くだらないことは承知の上で
死ねないからただ生きている
よくある話だ そんなもんだろ
均してみれば世界人類
何割強が自殺志願者だ
くわえ煙草で酒を飲んで
寝てないことを自慢気に話す
明日になれば何かが変わるって
そうそう天変地異も起きやしないし...屁理屈
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誰かを愛してみたかった
誰かに愛されてみたかった
たった一人で生きるには
人生という旅は長すぎる
飛んでしまった風船を
二度と離さないためにできること
茨を巻けば壊れてしまう
握るだけでは心許ない
いっそ糸を縫い付けてしまおう
染まれ僕の血で 赤い 赤い糸...愛寵
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どうしようもない吹き溜まり
似た者同士の巣窟
誇れるものも特にはないから
とりあえず笑って受け流して
感嘆符で飾ろうか
手を叩けばそれらしいか
正解なんて無いそうじゃないか
そうだ 人生は美しい
最終回直前に
良い奴に変わるような...tragedy
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私の名前を呼んでくれる人なら
別にあなたじゃなくても良かったの
勘違いしないで 優しさだけが取り柄のあなた
優しさが消えたら ただのよく似た誰かの中のひとり
愛していなかったわけではないけれど
思い返しても胸が痛むわけでもないわ
奇跡なんて言葉に縋ってみたけど
今じゃ犬に噛まれたような偶然だったと
...恋愛未満
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困り顔なら及第点
泣いて見せれば合格か
私は甘え方を知らないが
次があるならうまくやりたいもんだ
仲裁者気取りのidiot
あんたにその役は重すぎる
裏では針山に落としてやりたいと
囁かれていること気づかない
愉快痛快被害者気取り
先に抜いたほうが負け...Bastard
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お前には期待してるって
叩かれた肩が痛んでも
拍手喝采 祝辞の歌
今更後戻りもできないし
信じてるも頑張れも
圧にしか思えなくて
都合の良い賛辞に
言葉だけならタダだもんな
「虫けら」「諦め」 そんな視線が嫌で
信じられたことも信じたこともなくて...化けの皮
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下着姿で徘徊しようが
怒る誰かもいないし
咥えタバコで厭世気取って
夕飯用にと湯を沸かした
世間では記念日が乱立
箱の中が騒がしい
今日も平成最後のなんとからしいが
祭りごとは僕を嫌っている
人間って何年生で
卒業できるものなのかな...四畳半の片隅で
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なんでなんて聞かれたって
丁寧に答えてみせたって
分かったふりして説かれても
どうしたって響かないな
次第に疲れが見えてきて
好きにしろと言われるなら
今更僕も言えるわけがないな
ただ抱きしめてほしいなんて
出来損ないだと知ったのは
いつだったかな...ざまあみろ
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