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初音ミクは考えた。
「そうだ。レン君の家に遊びに行こー!」
ピンポーン!
「……はーい」
「こんにちわー、お姉ちゃんだよー」
ガチャッとドアが開いた瞬間、ミクは勢いよく家の中に飛び込んだ。
「お邪魔しまーす!」
「あのね……」
「ん?」
「今日、家に僕しかいないんだけど」...(※小説)ミクレン話
mikAijiyoshidayo
大好きな歌手が亡くなった。
飛行機の墜落事故。
離陸前の安全点検を怠ったらしい。
連日ニュースでは乗員乗客の安否が伝えられ、
映し出される機体の残骸や救助の様子に毎度喉の奥がひゅっと冷たくなるのがわかった。
そこに彼が乗っていたという知らせは一気に国中を不安にさせ、その夏いちばんの衝撃を与えた。
『...さよなら涙ちゃん ①
あるく
"この世は悲しいことばかり"
でもそれは
あなたのせいじゃないよ。さよなら涙ちゃん
あるく
初めて学校を休んだ。
ものすごく具合が悪くて、こんなことははじめて。
布団から起き上がる力もない・・。
ご飯も食べたくない。
どうしてこうなっちゃったのか。
理由はなんとなくわかってる。
大好きなお兄ちゃんに彼女ができたって知っちゃったから。
私、こんなにショックだったんだ・・。
今ごろお兄ちゃんは...好きって言えない!(1)
ラピスラズリ
「with you」
(from Blue Renaissance)
はなればなれで つらく凍えた
長い夜にも 消えない絆
信じてたんだ 君を抱きしめた
夢の中へと走るのさ
記憶の海を泳ぐ
イルカは僕なんだ
もぐる もぐる もぐる もぐる もぐる
もぐる もぐる もぐる もぐるよ...『with you』(feat.RYO)歌詞
Babyblue《ボカロPユニット》
「あー、映画みたーい」コウイチくんが嘆く。
「ヒット作って気になるからね」シロップくんが答える。
「フフフ」ミナトくんが笑いながらある物をとりだす。
「あー!ミナト!それ!おい!」
「手に入れちゃったんだよねー!偶然!」
どうやらチケットらしい。
「ミナト〜!お願い!サービスでウインクもしちゃうよ?...春の楓(9)
ラピスラズリ
「ミナト姉ちゃん女神だわ〜!」
「いつもありがたいよね」
「わー、おいしい!ミナトくんお姉さんいるんだね!」
ミナトくんのお姉さんの作ってくれてクッキーを私達はいただいていた。
「姉さんは何でも作るよ!ケーキとかも!」
女子力の高さ・・。
「俺コンビニ行ってくるわー!」
「俺も行こうかな」
シロップ...春の楓(8)
ラピスラズリ
大切な友達を予想外の出来事で失った私は女子が苦手になってしまった。
だけど男子はなんだか話しやすくて、それから私は男子と話すことが多くなった。
性格は色々あるけど男子だって優しい子はいるし友達になれる。
今の私は学校では基本的には1人で過ごしてる。
休み時間は男子と話すけど、お昼ごはんはみんなグルー...春の楓(7)
ラピスラズリ
あの出来事のあとも私達は友達ではいたけど、確実に以前よりも心が離れてしまった。
そんなある日また事件がおきる。
ユカはある男子に恋をしていた。
私もそれは知っていて応援していた。
ユカはバレンタインデーに好きな人にチョコをわたした。
ホワイトデーの日にロッカーでユカと私はユカの好きな男子と会う。
「...春の楓(6)
ラピスラズリ
私にはとても仲の良いユカという友達がいた。
本当に仲がよくていつも一緒にいた。
色んなところに出かけたりもしたし、ユカは大人になっても私の大切な友達だと思っていた。
ある日私達はいつものように出かけてとある女性に声をかけられた。
「すみません、この近くにコンビニはありますか?」
「はい、ありますよ!...春の楓(5)
ラピスラズリ
月曜日になった。
試練には失敗したけどこれからもミナトくんと話せるのなら私はそれで嬉しい。
午前が平和に終わりお昼休みになった。
荷物を片づけているとミナトくんが声をかけてきた。
「カエデちゃんこのあと用事ある?」
「ううん、お昼食べるだけだよ」
「よかったらさ、俺たちと一緒に食べない?」
嬉しいお...春の楓(4)
ラピスラズリ
ミナトくんに謎の試練を与えられ、いつもと違う毎日になっていた。
そして私はミスに気づいた。
1週間を勘違いしていたのだ。
金曜日にミナトくんと別れたあと残り2日あるから大丈夫だと思っていたけど、土日を計算に入れるのを忘れていて月曜日で1週間経ってしまうからすでに試練に失敗していたのだ。
この1週間で...春の楓(3)
ラピスラズリ
「おはよー」
近くにいた男子に挨拶をしてミナトくんが教室に入ってくる。
本人が観察を許可してるんだから、もう思いっきりどうどうと謎の試練に挑んでみようと思った。
ミナトくんと目が合った。
私に気づくとミナトくんがニコッと笑って手を振った。
私も手を振り返した。
近くの席の男子が少し驚いたような表情を...春の楓(2)
ラピスラズリ
ああ、またか・・。
私はため息をついて同時に恐怖をいだいた。
それは席替えの日のこと。
私はクラスの女子がみんな恋する男子のとなりの席になってしまったのだ。
彼の名はシオン。
シオンと私は普通にしゃべるクラスメイトというかんじ。
私はシオンに恋はしていない。
ところが最近クラスの女子のボスがシオンに...春の楓(1)
ラピスラズリ
一瞬霧がかかったかのように曇っていた視界が晴れる。
貴方の後ろ姿が見える。 右手には薬缶を持ち、左手の湯飲みに熱湯を注いでいる。
否、貴方が其れを注いでいるのは湯飲みでは無かった。ちょろちょろと流れ出る白湯は、あなたの指を、手の甲を、手首を濡らし、床に滴り落ちる。然し貴方は、その赤く熱する手をま...底が見えない青い夜に
RuBisCO302
窓の向こうから聞こえてくる雨音にふと気が付いた。顔を上げると、またこの鬱陶しい雨が降り出していた。
ため息をついて雨漏りの箇所に手元の空瓶を置きながら、横目で時計を見た。帰ってからもう2時間も経っていた。
余計な昔の想い出に耽過ぎてしまった。 テレビをつけると、観ようとしていた特番はいつの間にか...ありもしない悲喜劇を紡いでいた(下)
RuBisCO302
「サザエさん サザエさん サザエさんは愉快だな~♪」
今日はボカロの特番があると聞いたので。これはチェックをしなければ、と帰るやいなや靴も脱がずにテレビをつけたのだけれど、日付か時間を間違って覚えていたのか。流れているのはサザエさんのEDテーマだった。
スマホでもう一度確認してみると、どうや...ありもしない悲喜劇を紡いでいた(上)
RuBisCO302
夢の続き
私にはよく見る夢がある
真っ暗な中に彼岸花が咲いており
ただ、そこでぼーっとしてるだけ
そんな夢
この夢を見始めたのは小学六年生の時
いつものように9時に布団に入りウトウトし
深い眠りについた
そして気がつくとそこに立っていたのだ
私は今年で16歳になる...彼岸花
マリーヌ
夏への扉
天国か地獄か
ターミナルに佇む
この先余所見注意
「ビッグ・ブラザーはあなたを」
月の裏側のテレスクリーン
タイムマシンから
信号を受け取った
「一方通行」
通り抜け禁止のサインだった...夏への扉
かたゆめデスク
いつも見てくれる人「あんたまた失踪して…たんだな?」
咲「え?なんのこと~(汗)」
見てくれる人「5月で止まってるよ?」
咲「あれ?投稿してなかったか?」
咲「毎日やってたような…」
見てくれる人「それpi◯iv(ピ◯シブ)のことだろ?」
咲「?(・・?)」
見てる人「とぼけんな!もう6月だぞ!っう...咲が失踪していたそうです…
兎岻咲
目が覚めると青空が窓から覗いていた。窓を開け、外を見ると桜の花びらがひらひらと舞い落ちている。突然だが、私には密かに想いを寄せる人がいる。決して仲が悪いという訳ではないのだが、自信が無くて想いを伝えられないまま長い時間を過ごしているので桜の花びらに想いを乗せて相手のもとまで飛ばせたらとまで考えてし...
桜色-小説
Lunamikan
僕はなんで生きているのだろう。
結局君と僕じゃ世界が違うっていうのに
彼女は言った。
「私と友達になるときっと君も傷つくだろう」と
その言葉は分からない。
君と一緒に生きたいと願うのがなんで駄目なの…
君を救いたい。そう願っただけなのに。
僕は僕なりに生きてきた。
意地もあった。 ...君が望む世界
hibiki__95
クリスタル・メロディ
chapter1-2
ホテルの庭園はまるで絵画のように色とりどりの花に溢れていた。
池を彩る蓮の花々。ステージ上のダンサーのように並ぶ色鮮やかなタチアオイに、地上を照らすような向日葵の群れ。
ガラスの温室も、美しく咲く南国の花や植物が透けて見えて鮮やかな色彩を放つ宝石箱のよう。...クリスタル・メロディ 1-2
彩織
結局始業のチャイム2分前に写し終えた詩。
彩羽はやはり呆れの表情だが内心ホッとしている。
彩羽「(だって日付的に今日当てられるのは詩だもの。)」
彩羽はそれを見越して詩にノートを見せたのだ。
詩「ホントに助かった!ありがとね彩羽!!」
教室内だというのに人目を気にせず詩は再び彩羽に抱きつく。
彩羽は...【小説版】嘘塗れクラウン
衣泉
山紫水明 小さな村
それはそれはたいそう美しい娘が居た
幼き頃、八卦見から
「この娘は恋をすると、きっと災いをもたらす」
そう言われた
親からは 「恋を決してするな」
そう固く教えられた
十七になる頃、娘は一人の若者に恋をした。
やがて、互いに惹かれ合い
二人は恋に落ちる...短い冬の恋 (短編昔話)
rai。
人間界には超能力者達が作った最高傑作なる神の椅子が存在していた。
座った者は人間の感情を操る事が出来ると言われている。
椅子に座る者は心良き人と決められていたが一人の口の上手い男性に座られてしまったのである。
口達者は心の底から喜んだ噓が真実になるのだから、まず矛先が向かった先にいたのがイケメンと美...絶対の椅子
白うそP41号
[chapter:8エピローグ]
[[rb:入沢 > いりさわ]] 健が突然飛び出して、車に轢かれそうな僕を助けたのは、五月下旬のことだった。奴ら、とうとう僕まで狙い出したらしい。
「助かったよ、ありがとう」
「猫が…」
「え?」
「お前んとこの猫がうるせぇから相手してやってたら、たまたまお前がいた...四月の僕らは嘘が吐けない
カードの井戸
こんな暗い路地裏までようこそおいでました。此処は、貴方の夢を見るところ。
簡単に言えば予言ですね。
予言の代償は貴方の記憶。
どの記憶が失われてるかは私にもわかりません。 それでもよろしければ今から貴方の夢、見て差し上げましょう。
そうですか。
貴方は記憶を大切にする方なんですね。
そうなることも分...貴方の夢 見てあげます。
夜空
「やがて光に包まれる」
#0
ソフィアは今夜も窓の外の闇に紛れて、自身を街に広がるネットワークに接続していた。その方法は幽体離脱のそれと似ていると感じた。
眠る一歩前の意識が飛びかけるあのまどろみ。その状態で体が宙に浮かび上がるイメージ、天井からぶら下がったロープを掴み引き上げるイメージで精神と...『やがて光に包まれる』【小説】
タカハシリュウヤ
風が吹いていた。それは真冬にしては穏やかな風だった。ひんやりと冷たい割に吹き付けるような強さがなかった。長い石の階段を駆け上っていく私の火照った体には丁度良い。
「今日の景色はどうかな」
人気のない丘の上にある公園に、私より先に到着したカイトはそう言った。年明けからしばらく経ち、学校帰りに私達はいつ...柊
リパリィ