タグ「星」のついた投稿作品一覧(40)
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私だけ知っていること伝える
難しいことじゃない想像して
ありもしないと鼻で笑う前に
一瞬でもそこに咲かせて欲しい
訪ねた誰かに渡す手紙を持って
長い階段を走って下ってくんだ
手にした誰かが笑顔になれば良い
もしかしたら涙を流しても良い
おとぎ話の結末を忘れていても
大切に言葉にした想いは音になり...風にそよぐ星の波
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新月の日にだけ会えるの
約束は一度きり必ずねって
けれどその日は熱が出て
外に出られなくなっちゃった
窓際から残念そうに夜に云う
次の新月まで会えないの寂しい
シリウスに笑われては
カシオペアになだめられては
月を巡る光に恋を問う
新月の夜だけ会えるの...新月に夜と会うの
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どうしても俯いてしまう夜に
いつまでも傾いてしてしまう朝に
握っては開いて繰り返し繰り返し
即席のインスタントお星さま
叶わないこと全部情けないこと全部
お星さまにのせて流してしまおうか
今ならキャンペーン中で無料なんだ
ついでにその涙ものっけていこうかな
毎日を流星雨にするくらいに
悩ましいたくさ...てのひらほし
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夏のエアポケット
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新星の産声に
流星の水飛沫
繋いだ手を放す爪の先まで
遠ざかる体温も
声すら届かない
途切れた囁きを信じていても
軋んでく胸
わかってたのにずっと
会えなくなっても平気
嘘を重ねた...おわかれにともした
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遮られる鍵盤を滑る指
何も言われなくなっちゃう
今でも惜しかったって思う
君に会いに行けなくなった
「何がほしい?」って聞かれて
答える事が出来なくなった
「それは君だよ」って言いたい
目を見る事も出来ないのにさ
文句を言われる事もない歩み
小言を与える事も無い他人...Cattle mutilater
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大粒叩き付ける雨の音
もう誰の声も聞こえない
良かったこれなら聞かれない
雨のふりして喚いて泣いた
言い訳が上手くなって何年目?
言い訳がバレてしまって何日目?
あの日雨に流したはずの涙が
今になって君になって還るなんて
あの場所に立てば目を閉じたって分かる
何度も見上げていた輝きの並び方...どしゃぶりSTARCHART
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気づいてないふりをしていた
星たちに気取られないように
鍵盤の鳴らす雫を越えて
夜と僕らは静かに踊る
遠巻きに見てるのも良いけど
少しはこちらにおいでよって
灯そうとした声を吹き消して
鮮やかな恒星に照らされよう
食い違ってた想い拾い
抱きしめて暖めてもう一度だけ...Funny Starry Party
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とっくに溢れてこぼれてしまっていた
サラサラと指の隙間から落ちる星たちは
きっと誰かの心で夜を容易く照らしてる
それがとても愛おしいよでもちょっとごめんね
追いかけることも手を伸ばすこともせずに
優しい風に舞うのをただ眺めていたんだ
目を閉じていてもざわめきでよくわかる
散りばめられた世界のなんと楽...星の種と鈴の実
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届かないのなら笑って
後ろめたいなら祈って
星が夜をいだくように
寂しさを唇に触れながら
いつまでもなんて呪文
すぐに冷めてしまうから
言葉に目を奪われずに
紡ぐ息を打ち明けて
この暇(いとま)を独り占めに
羽の無い背中に振り回されず...温かいココアと冷たい夜
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ねぇ今だけならきっとそれでもなお
誰かの背中押す風になれたと思う?
つま先を向けるせせらぎになれたかな
ひとしずくの想いが生まれたのなら
真実も証拠もチケットにはならない
あやふやなままの心を握りしめて
静まりかえる森の音を奏でて待ってる
迷うことは無い向かう先は一つだけ
晴れ渡る笑顔も涙降らす雨雲...歌う風と君の星
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誰かの気持ちにさわれない
爛れてしまう気がするから
どうしても近寄れない日は
鼻唄で誤魔化していよう
独りで居たいわけじゃない
感情を分解しにくいだけ
出来損ないの内臓みたいだ
道理で顔色が悪いんだね
さぁ浮かぼう闇に満ちた空
エーテルだって眠ってる...暗闇のブラインドテスター
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音のない輪郭 繰り返すグランジ
取りこぼしたアネモネ わすれな草
昔からそう思ってたんだ もう少しだけ
明日からいつまでも うつむかないで
思い出の放物線 指の間をすり抜け
ため息のエアホッケー 見ないふりしてた
逃げ出したライオン 気付かないサイレン
ポジティブなさよなら 遠くを見つめた
その先の...Spotted Brinker
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ゴールが見えているのにね
それでも周りは気になってる
自分の歩幅を疑って転ぶ
いつの間にか泥だらけなんだ
明日自分が照らされるって
夢を見ながら手は止まる
暗闇で灯るのは自分だけ
見える世界は暗く小さい
星がよく見えるだろう?
輝く星も輝かない星も...いつかの流星
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花を育てているのを見られたくない
イメージが必ず先行するから
水をやっても鉢を変えても
ただ共に生きているだけなのに
花は私を知らない雨も水も同じ
きっと大地にいると思ってる
いいんだよそれで問題ない
そこに何も名前はないから
必ず何かを決められては記されて
とっかえひっかえで忙しい...名前なんていらない
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どうしても切なくなる時合
黄昏時の声が呼んでいるの
柔らかな西日が誘っていて
終わりを告げる鐘の音のよう
もう一度君の顔を見たくなって
振り向いたけどもう遅かったね
手を振る姿が小さくなってく
勝手に思い込んでもいいのかな
研ぎ澄ました優しさの花びらを
世界中にふりまくように夕暮れが...星屑の声、夕暮れの唄
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街灯のない3時過ぎ
夜はまだ逃げそうもない
木の葉がざわめき
虫がいななき
三日月があくびする
夜目がきく頃に散歩を始める
水路を縫うようなあぜ道は罠だらけ
長閑な道が一転してスリルダンジョン
さてさてお家に帰れるかななんて
誰とも話さない散歩は気が楽で...暗順応
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目の前にある道をひたすら歩き続けて
暗くなって足元が見えないからって
息を吐いて空を見上げたら満天の星空
私の足跡よりは多いかなとか思ったり
すぐに掻き消される事ばかり有るけど
一歩目を讃えられる誰かもいるけど
私は足跡のために歩いてるんじゃない
目的地だけが理由なわけでもない
等高線に沿って右往左...DRIP DRAPE DROPS
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思ってるよりも天の川はぬるくて
少し泳いで上がってたら風邪を引く
はくちょう座の性別は雄だったっけ
みずへびは男子うみへびは女子だって
あの双子座の血液型はなんだろうね
ちょっと待ってこいぬ座メチャでかい
だったらおおいぬ座はどれくらいあるの
羅針盤も六分儀も使い方わかんない
星空を歩いていると時々...てくてくこんすたれいしょん
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家に居たって自由気ままなら
地球閉じ込められた君たちと
何の違いがあるかって聞いたら
呆れて笑われるくらいにさ
「火山も海も無い」って言うけど
ボイラーとバスタブで帳消しに
「森も畑も無い」って言うなら
ベランダのプランターが兼ねてるよ
ベッドの周りに星形蓄光シール貼って
青空の壁紙を天井に張り巡ら...閉塞進行
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もらった絵の具をたくさん広げて
目を閉じて想像してみたらなんだか
何も描かなくていい気がしたから
僕はそのまま透明になることにした
僕の見る「僕のいない世界」は別に
何も変わらないどこも違わない
気を良くして歌ってみたらその辺の
野良猫が立ち止まってひと鳴きしただけ
透明な歌声は響かないからって気軽...Contact Binary Star
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大切なものを積み上げていって
順番に並べていったらいつの間にか
月まで届いていた
一番上の方はもう見えなくなって
そこからどう見えるかも分からなくて
見上げるのをやめた
あんなに大切だったものが遠ざかる
仕方がないってみんなは言うけれどでも
まだ知りたかったの
覚えきれない空まで届く一覧表...Plus Priority(except)
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三日月の夜に抱えた儚さを
閉じ込めまとめて指先に灯す
微かな灯りに満ちてく冷たさ
祈りにも似たよな罪悪感を纏う
ずるいなずるいなって何度も呟く
ある日怒られた「それなら代わろう」
月明かり届ける小さな使い魔
誰にも見えない魔法の子どもだ
ふわり(who are me?)ふわり(you are me?...月明かりに怒られた
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夢の中で辺り一面広がって散らばって
キラキラ光る輝きに囲まれているのに
僕はもう動けないって分かってしまう
これはきっと幸せなのかもしれないけど
問いかけたって欠片たちは答えたりしない
朝日と夕日を交互に反射して空に映し出す
一歩間違えば僕も星になっていたかもね
風が吹くたびに転がって星が生まれ死ん...gross glass fragment
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本当に見たかった景色はひとつだけ
迷う事なんて最初から無かったんだ
煌びやかな泡沫の光景は心が躍った
何もかも彩られていて笑みがこぼれる
だけど残念なことにボクの瞳は気付いてた
そこに足りない事ここに見えない物
誰に聞いても知らない探すこともない
不意に違和感が心を駆け巡った
ゆっくり歩いて見上げれ...手のひらに、はぐれた星ひとつ
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大きな隕石が地球にぶつかると
どこにも逃げられず人類滅亡
生き物が全くいない星になる
そんなのを昔テレビで見てた
自分たちはいなくなるだけで
それで終わっちゃうのに地球は
取り残されたら寂しくないの?
お月様と話すには少し遠いよね
誰もきっとカレンダーをめくってくれない
今が何時か調べることも無くな...万有隕石
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穏やかな灯りを見ていると
照らされていく形と影が
揺らめきによって踊っていて
海の中みたいって思ってた
マッチを使ったことがなかった
擦るだけの熱で炎が点るなんて
信じられなかったけどそれでも
試したらあっけなく軸先は輝く
虫眼鏡で紙を焦がした時だって
普段浴びている光が集まるだけで...めいぷるすとろぼ
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鏡越しの向こうガラス越しの向こう
風に揺れる木陰の向こう砂嵐の向こう
君がどこから見ているかわからない
僕がどう見えているかわからない
僕は大きく見える?それとも小さい?
お月様よりは大きいかい?プレアデスよりは?
意識してくれたならとても嬉しいよ
意識してくれなくても視界にいたら幸い
きっと僕はこ...手を振るから見ていてくれる?
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疲れた音が楽譜から転げ落ちた
吹き抜けた風に飛ばされちゃって
知らないどこかの草むらにポトン
助けも呼べずにみんな通り過ぎる
僕は何だった?四分音符?八分音符?
戻る場所も分からないまま朦朧と
見上げた先には満天の星空がキラリ
天の川の譜面を輝かせていたんだ
疲れることもなく転がることのない
光る音...音の恋、星の恋、
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さざ波が足跡を消していく一歩二歩
そよ風が痕跡を消していく十歩百歩
今いる場所も気付かないほどに
今行く先も目指せないほどに
波の音がしぶきになって問うんだ
「どこから来たんだい」って
風の音がざわめきになって聞くんだ
「どこへ向かうんだい」って
それは小さく笑っているように
それは微かに揶揄してい...目的地を設定して下さい
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