タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(20)
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「なんで、・・・あんたがそれを知ってんのよッ」
「私これでも二人が良い関係になるように影ながら努力してんのよ? ま、あれは完全に王の天然だけど」
こそこそとしている姫と女王に王は声をかけました。
「二人ともなに話してるの?」
「なんでもない。女の子同士の秘密なんだから」
姫は答えながら立ち上がり...桃桜姫と薔薇の女王9
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王はなんて物持ってるんだと言いたげに姫を見ます。姫はすぐに否定しました。
「な、なにそれ? 武器なんて一つも持ってない」
「いんや。あの時は持ってたぞ。高々と振り上げてたじゃないか」
姫は必死で記憶を手繰ります。
「高々と・・・振り上げる・・・」
ぶつぶつとつぶやいたあと、ようやくその言葉に当...桃桜姫と薔薇の女王8
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「ねぇ、なんで二人は戦っているの?」
「あんたには関係ない」
女王に睨まれながら即答されるも、ここで引き下がってはまた戦いが始まってしまう、と思った王は勇気を振り絞り睨み返しました。
女王は王がすぐに引き下がると思っていたのですが、意外にも睨み返してくるのでたじろいでしまいました。
「な、なによ...桃桜姫と薔薇の女王7
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その頃、女王は姫と対峙していました。
女王はがむしゃらに走り続け、いつのまにか庭へと来ていたのです。そこには姫が待ちかまえていたかのように立っていました。女王は気持ちを切り替え、余裕のある笑みを見せつけました。
「何しに戻って来たのかしらね。森の奥でおびえながら隠れていたのではなくて?」
「・・...桃桜姫と薔薇の女王6
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しばらくして森の奥の小人たちの家の前には、スカートをたくしあげている姫と、殺気に満ちた目をした女の子が対峙していました。女の子とはもちろん女王のことです。
正直姫はあまりやる気がありませんでした。自分がそれなりに強いということを知っていたからです。向こうから申し込んできたとはいえ、もし大けがをさ...桃桜姫と薔薇の女王5
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そして小人たちの家ではすっかり小人たちとなじんだ姫が一人で留守番をしていました。
「んー!! やっぱみんなといるのも楽しいけど、一人になりたいときもあるのよねー」
上半身を伸ばしながら、姫はベッドに寝転がりました。
「ふあー。ねむい。でも今寝たら夜寝れなくな・・・・・・zzz」
それからしばら...桃桜姫と薔薇の女王4
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時は少し戻って前の日の昼。女王の魔の手から逃げ延びた姫は森の奥の方に向かっていました。
しかし、前日に降った雨で足場は悪く、進むことが困難でした。どこかで休みたいと思っていた姫はある小さな家を見つけました。
その家の屋根はとても低く、姫はかがまないと中に入れませんでした。家に無断侵入した姫は物...桃桜姫と薔薇の女王3
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女王は使用人に、姫を殺して夕食に出すように命じました。
しかし使用人は気が弱くそんなむごいことができるはずありません。なので姫を殺さず森の奥へ逃がし、鹿の肉を用意することにしました。
その夜、食卓ではいつもより早く女王が席に着いていました。そこに、やたらテンションの高くした王が入ってきました。...桃桜姫と薔薇の女王2
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むかしむかしあるところに、とある魔法の鏡を持つ女王がいました。
その鏡はなんと自我を持っており、喋ることが出来たのです。噂によると質問すればなんでも答えてくれるとか。
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番強いのは誰かしら?」
「もちろんそれは女王様っすよ。何回言ったらわかるんすか」
これが女王の日課で...桃桜姫と薔薇の女王1
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少年があの浜辺についたのは夜でした。そこには誰一人いませんでした。
少年は次の日の夜まで待つつもりでした。そして少女が現れなかったら、いさぎよく帰るつもりでもありました。
岩に腰掛けて海を眺めていた少年は無意識に人魚の歌を口ずさんでいました。ちょうど一曲歌い終わった頃、誰かの足音がしました。
あの少...人魚レン7
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少年は超巨大タコにマグロを差し出そうとしました。しかし超巨大タコは少年の存在に気づいていません。少年は超巨大タコを力一杯マグロでつつきました。やっと超巨大タコは少年の存在に気づきました。しかしどういうわけか、超巨大タコはそれを攻撃してきたものと認識してしまい、少年を足ですくい上げてしまいました。
あ...人魚レン6
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王宮の暮らし慣れてきた頃、庭でお互いの花冠を作っていた二人は、兵士たちがなにやら騒いでいるのに気づきました。
少女が向こうから走ってやってくる鎧をつけた兵士に尋ねました。
すると兵士は、
「化け物だ!!海に巨大な化け物がいる!」
と叫びました。
少年と少女は走って海へと向かいました。
海に着くとあた...人魚レン5
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ある日、少年は少女が口ずさんだ歌を何となく聞いていました。その歌は少年が知っている人魚の歌とよく似たメロディーでしたが、歌詞は違うようでした。
ある人間が恋をした
とても美しい人だった
声を聞くことはできなかったけどずっと一緒にいたいと思った
その人が寂しそうに海を見ていた
海に...人魚レン4
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お城に向かって走っている途中で、魔法使いはもう一度聞きました。
「本気なの?」
「本気よ。それに、仲良くなりたいんでしょ?みんなと」
「!!」
本心を言い当てられた魔法使いは手を引かれながらうつむいてしまいました。
そして、
「あの・・・」
「ん?なに?」
「その・・・えっとえと・・・・・・ありがと...眠れる森のMEIKO姫7
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「なんで・・・今日結婚式のはずじゃあ・・・」
魔法使いは黙り込んで考えました。
MEIKO姫がここに来たのは自分を処刑するためだと気づきました。
なんせ、国の大事な姫を殺しかけたのです。それぐらいは当然だと思いました。
「好きにすればいいわ。毒蛇の壷にも入るし、真っ赤に焼けた鉄の靴も履くわよ」
魔法...眠れる森のMEIKO姫6
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とある日、お城では盛大にMEIKO姫とKAITO王子の結婚式が開かれようとしていました。
そんなお城から遠く離れた、森の奥深く。そこにあの桃色の魔法使いはたった一人で住んでいました。
あの誕生会以来、国の人々は魔法使いを嫌悪して、森に近づくことさえしなかったのです。
魔法使いはベッドの上で、膝を抱え...眠れる森のMEIKO姫5
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王様をはじめ、誕生会に来ていた人々は悲しみました。
しかし、そんな人々の悲しみを吹き飛ばすように、声を上げた者がいました。
「MEIKO姫は死ぬのではありません。百年間眠り続けるだけでしょう」
それは、緑の女の子の魔法使いでした。
緑の女の子はまだ魔法をかけていなかったのです。
王様たちは安心しまし...眠れる森のMEIKO姫2
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さて、ちょうどその頃のお城では、パーティーが盛り上がりを見せているところでした。
「きゃあ、あの方が王子様よ!」
「かっこいいわ!あ!今私のほうを見たわよ!目が合った!」
「何言ってるのよ!私を見たに決まってるでしょ!」
「こっち見てー!マフラー王子!」
パーティーの主役である王子の登場で、会場の女...ミクかぶり2
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むかしむかしあるところに、酒を持たせたら熊より怖い赤い姉と、町でも一、二を争うほどの鬼畜キャラとして有名な桃色の姉に、毎日いじめられているかわいそうな少女がいました。
その少女は、シンデレラと呼ばれていました。
「シンデレラ!酒が切れているわ!買ってきて頂戴!あとつまみも!」
「シンデレラ!私の靴が...ミクかぶり1
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男の子は急いでお城に向かいました。
町とお城つなぐ長い一本道を走っていると、前方から紫の騎士がやってくるのが見えました。
紫の騎士もまた、王様に命令されて、黄色い男の子を足止めするように言われていたのです。
騎士は腰に下げた剣を抜き、男の子に切りかかりました。
男の子はそれに応戦しましたが、だんだん...虹色のおとぎ話3