sioの投稿作品一覧
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週刊連載中弛み中のコミック
格安のスニーカーの紐がほつれた
煙に撒いた様な街の色 僕らだって事情を抱えている、メーデー
親戚郎党皆殺しにして 今日も暇潰しに興じている
月曜日の報道 クラスメイトを死なせた少女Bが笑っている
ああ 退屈な人生
最寄りの駅では今日も人間がごった返している
行くも帰るも否...或る街と少女B
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太宰を気取った奴らの性分も 起伏に富んだ猿真似の自傷
教育課程の過程から漏れ 社会に馴染めぬ底辺の日々 ずっと、ずっと
太宰を気取った奴らの性分も 冷笑の滲んだ言葉も愛していた
溝底で漂うだけの唾を 掬い上げて踊らせた提言の日々
三人称を単数で割り切れず
現在形で綴る俯瞰の文字 ただ酔って文学を謳う...脱走兵Aについて
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交差点の群れ 容易く僕らは色を損なう
電信柱 クライマックスへ向かう
夕陽を見ていた、アニマルズ
パリ、テキサスから現実へ向かう
電車の窓から眺めていた 景色はエンドロールの様だった
それが脳裏を掠めた秋暮れのローリングデイズ
壮大で退屈な今日の中継点
ロックバンドが歌う ドント・ルック・バック・イ...It’s a Wonderful Fuxxxn World
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(Where do you want to go? Either one is fine.)
ああ 山積みの便箋に未読の言葉たち
溢れそうなカルチャーの海で泳ぐ白山羊の子供達
(Where do you want to go? Either one is fine.)
また夜を明かす様に答えを探す ...聖歌隊の夜
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波打つ隙間 鯨達の群れ 灯台の明かりの、その粒子の群れ
どうしようもない後悔と希死念慮が この夜を照らしている
手紙を描くなら そこにアポロジー 宇宙を巡る、アポロの様に
迷子になって疲れ果てた思考が感情に溺れていく
最初に言葉が在った 神様はそれを宝石とした
次に痛みが出来たから 僕らは傷付けあう...無題の灯台の宛て
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オールドファッションって こんな感じだったか?
ベタつくくらいの味わいで困っちゃう
廃品回収の声と昼過ぎの太陽
シーツにくるまって寝たふりしよう
ドーナツを穴だけ残して食べよう
Warning &Warning!
環状線を転がる林檎
追いかけたネズミがバターになる!
信じていないかい? 型破りのポッ...オールドファッション
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僕が天才だったら
君が感動するようなお話を書こう
僕に絵の才能があって 頭が良かったら
誰もが絶賛するような漫画を描いてみたい
意味のない“たられば”は雨に洗われ 排水溝に流れる
何かを履き違えて、すれ違い
交差点の中の群像に溶け
やり直しのできない人生の 誰かの色に混ざって行く
ぱっぱっぱらっぱっ...真夜中の子供達
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目を見張るような山頂の 向こうに虹を見つけた
それから耳鳴りが毎日聞こえる様な気がした
誤魔化す様に声を張って 出来るだけ大きく響く様に
ママにおねだりして買った スニーカーもピカピカに ああ
新品の煌めきと 正反対で見窄らしい背丈と
初めの一歩はまだ下手な雄叫びと一緒だった
喉奥から出ただろうか ...クライマー
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喉元過ぎたら忘れよう ユーモアのない 欠乏症のあいつら
焼き切れる程の痛みも 痛かっただけだ 傷跡をなぞって 傷跡を歌おう
いつかは描き直そう 甚だ勘違いの あの夢にしていた事も
間違えた表現も それすら御門違いだった 誰かのせいにして
忘れた顔を思い出して 忘れた声を取り戻して
スワロウは深夜高速...再点滅
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道標の影 まだ夜の途中 耳元で囁くラジオスター
すっかり埋もれた一等星 思い出すのは閉店した本屋の名前
僕の中にしかない思い出が 僕を形作るものだとしたら
その頭の中のテレパスが お気に入りのパズルになるかな
何千万回と踏み締めた土 ユグドラシルの歌が胸を突く
弾けないまま売ったギターの弦が鳴った ...夜半のネオンライト
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スーパーチャンクとギターの音
夏の昼下がり 汗っかきの太陽の雨
いつまでもランドセルに降り積もった後悔を背負っている
まともな事は何一つもないまま
飽き性の狂気と手を繋いで
くだらない今日を書き殴った 電車の中
加藤君 僕らはいつの間にか同い年になってしまったんだね
相も変わらず同じ曲を聴いているん...ギルド・フォー・ユー
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偶然が絡んだ糸の様な日々が
物語になるリズムで 本は進んでページをめくる
箸休めのエピソードを挟んで
お気に入りの言葉だけポケットに投げ入れた
街が水色に滲む様に 雨が降れば傘達が踊る
俯瞰の視点で見下ろしていた いつまでも あの屋上で
僕らは意味が群がった偶像 そこに意義が根を張った車軸
心臓が転...物語の回転
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何処へ行こうか少年 あのアイダホの地平線の向こうへ
雨に唄えば君も主人公 いつかの友情をなぞった 手触りで
なあ僕ら不滅だぜ 火の鳥が歌い踊る宇宙で
たらればや思想や見果てぬ夢すら灯って 星にしようぜ
廃品回収の車のオフビート 商店街のゴミ溜まりと
「カラオケ行こ!」って手を引いた 忘れちゃった声と...ギブ・ミー・ギブ・ユー!
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クソ映画の承の部分で眠ってしまったり
どうしようもない承認欲求を拗らせていたり
明日も何処かで戦争が起こるけど
ティーンエイジャーが望むのは この街の終わりさ
大怪獣、壊して あいつらを殺して
大怪獣 雨が降れば 全部が流れるだろうか
「お母さんはね、あなたの名前に大事な意味を付けたの。似合う人間に...ティーンエイジ・ライオット
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ブコウスキーの当て書き 不始末をポケットに
あのライトノベルの端っこから零れ落ちた
夏が咲いた
炭酸水の底で檸檬が泳いでいる
感情の奥の希死念慮も そういうものだろう
乱反射の向こうで太陽光を睨んだ
夜を生きる僕らで駆けよう!
僕らが大嫌いだった
爽やかなあいつらに唾を吐いてやろう
この街の未解決事...夏季限定レモンスカッシュ殺人事件
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モダンな鼓動で畦道を駆ける自転車
ローコードの車輪と いつかの流行りのバンド
お母さんの罵声と風邪引きの心臓で 迅る日々に
忘れていたみたいね 宿題の答えも
アセットは閉じ込めた風景
真空パック 瞳の裏で
あの夕陽のグラデーションごと焼き直し
また始めようぜ 少年少女
さあ、前を向いて 姿勢を正して...僕らの約一ヶ月間戦争
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眠れない夜の隙間に口遊んで
気付いたら口真似のリバティーンズ
灯台守が竜を飼い慣らす夢
エンディングはいつものアイラブユー
ありきたりな線で描き損じたグレムリン
醜い僕らの間抜けなチャット・ベイカー
弱い僕らは 弱い僕らは
強い言葉に頼って また雨曝しで
弱い僕らは 弱い僕らは
強い言葉に頼って ま...銃口に笑う
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ローファイな僕らの転がる音 瞼の裏に焼き付く思い出と
あの夏をいい加減に越えていこうぜ サイダーガール その憧憬も無駄じゃないさ
回るのは日々も円盤も地球儀も 交わって拗れて傷になる
あの時、言い掛けた捨て台詞が サウダージ 口の中で弾けて痛い
真空パック 閉じ込めた
大長編は単行本にならなかったな...ローリングデイズ・グローリーデイズ
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導線のない言葉を束ねて
はじめに傷痕をなぞって歌にしよう
埃を被ったお化けのピアノ 続きのない、あのラジオ
それから それから 描きかけの、あの漫画
眠れない君に謎掛けをひとつ 明けない夜に指折り数えた、ふたつ
踏み切りの向こう やけに狭い世界の果ても
オンボロのスニーカーで踏み越えて行こう
こんな...よだかの詩
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ネヴァーランドから飛び出した絵本 除け者の獣の僕ら 終止符を打つ独白の区切り
カットアップした記憶が走馬灯みたいに コマを割って描いたもの
あらすじとかに表すとしたら起承転結じゃ足りないと思う
サヨナラしたままじゃ寂しいから 明日とかには会いに行くよ
日常の隅に灯る 明かりがきっと文化だった
しょう...おはようサリンジャー
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耳鳴りとModern Vampires of the City
難解な音楽性 小説の中の色恋は薄っぺらい
色褪せないLPは初期作 暇潰しの新譜
氾濫しそうな川のイメージ 封じ込めた記憶
「僕ら何処へ行くんだろう?」
君は誰になるんだろうね
パレードが僕らを連れて行く
南下する青年達へ ハーメルンが笛...僕らの死に際に鼻歌を
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正解は不正解で×に近い△を生きる
答案のない水面に石を投げた午後三時
自転車を立ち漕ぎする制服のあの子の
名前も思い出せない 気が付いたら大人だ
氾濫しそうな川の音が聞こえそうな
本日の天気予報は雷雨だとみんなが言っている
本を開いて現実から逃げ出した
扉の向こうの口論も聞こえないように
怪獣の王様...×に近い△を生きる
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開いた傘の外側に かさ増しの青春
雨より降り頻る桜吹雪に凍えそうだ
半信半疑の半死半生で メーデーを唱えた唇から
滑り落ちた祈りが いつか呪いになって
あとがきは ここから足跡をなぞるだけ
筋書きは変わらない 僕らが化け物になるまで!
あの星座の名前も 誰かが付けた暴論なら
今、目の前を横切った光も...マクスウェルの悪魔
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シューゲイズ 足元に気を付けて
世界の音を塞いだ 君の野放図のメーデー
シューゲイズ 世界の終わりも
繰り返すだけの日々も彩った二十四色
何も正しくないまま 僕を肯定してくれ、どうか
信仰も思想も継ぎ接ぎのまま解き放つんだ少年
搔き殺せ 潰れるほど、圧倒的な君の声で
怖いぐらいに 怖いぐらいに 綺麗...メーデー
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溶けたアイスクリーム 冷めた午後の紅茶
瞼の奥には遠い国のロードムービー
殺したい奴が多い とくに暑くなる季節には
負けたくないまま 間違ってないまま
耳の奥で木霊するファンフーレ
何かが始まる合図がした気がした
でも 何も始まらなかったから
僕らで始めに行こう
蹴散らせ ベンガルトラも風に駆けて
...最強だった僕らへ
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やあ きっと一億年振りぐらいだろう
すっかり変わった髪型の事とか
記憶の中で 匂いの隅で
いつかの あの三日月をなぞった
ねえ 見世物小屋から抜け出そうぜ
来世でもまた会えるように
震える声で 新町駅の手前で
黎明の陽を浴びながら花を結んで
世界の秘密とか 後悔と平行線の歌とか
出来るだけ火に焚べる...三日月少女とサヨナラの陽
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詐病の腹痛と進度それなりのゲーム
雁字搦めの現実に不貞寝している
下を向いて見えない振りをした靴紐の事とか
もう分かんないや 何がしたいのかも
攻略本のない盤面に
やり直しのできない感情論
昨日から引き摺った胸の痛い理由とか
何度唱えたろう 優しくなりたいって
他愛無いかもなあ
有象無象の中に溶けて...敗北の作法
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メリーゴーランド飛び乗って起きた 僕は雨曝しのままのピーターマンだ
ねえねえ ネバーランド 終わらないで この物語の行く末を刻みつけてよ
眠気瞼 ゴーカート 交通事故で折れた心のまま歩き出したね
ねえねえ 願わくば、僕ら 何者にもならなくたっていいのに
世界の車窓を眺めた 西武池袋線沿いの夕焼け
寝...新解釈
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続きのないリブート映画の後日譚で
起承転結の承の部分で躓いている
青い鳥がさよならを嘯いて逃した
幸福の二文字に もう一本、線を引いて
境界線の向こう 地平線を描こう
平行線のまま笑い合おうぜ きっと
また会えたら 降り積もった雪みたいなアンソロジー
スニーカーの裏にくっついて離れないよ
やるせない...Favorite
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言いたい事まとまらんで昼になる
放課後を思い出す
夕暮れのサイレン 目の前にディスプレイ
今、会いに行くよ
くだらんユーモア 毒にも薬にも
ならなくても それで良くて
多分、相変わらず同じ様なクソつまらん僕らで
何を話そう
どうしようもないお前でも しょうもない俺でも
似た様な慣性の星の下...群青