狛街都心の投稿作品一覧
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肺の底にあるという
もうこれ以上ないくらいの異様
鏡面状の落日を
肌に落として耳を傾けるよ
整合性を嫌っても
やがて矯正された性慾で
君はプログラムされた番先を
愛でることになるのは
わかってるよね?...静かなる架空
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自分語りは まだ続く模様だ
眩暈で空が揺り動いている
逆さになったノスタルヂアは
落涙、落葉、落日、誘った
まるで樹海に滴る蜜みたいね
焼却炉より消極的な意見を
風が恥かいてる 君のガキ振りで
童貞のくせにさあ何が欲しいの?
遊園地 置き手紙 だらだら口閉じず
理想はいつだって 原稿用紙ン中...都心
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スープの底に広がる樹海 蜜の流れる廻廊で
膝まで漬かった悲しみは 録音されて嘘になった
ホラ 割とクラシックな求愛 レム睡眠の練習中 まるでマリファナみたいだろ?
(ビートニク ビートニク!)
今夜だけは誰一人死なせたくないよ
匂いを
付ける
次第に
強まる
可哀相なほど惨めだ!...或いは、晴れやかに死ねる日(no reason)
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惑星が水路に落ちてきて
季節が空回りを始めた
金属製のシフォン・ケーキ舐めて
あの穏やかな革命に賛成を
教会の鐘は鳴らない
毎週の啓蒙で君も僕も患った
クラスメイトには兎の顔した
未来の犯罪者が紛れている
嗚呼 雨が
下着を詰めて事故に遭った...セル・セレモニィ
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無力が降る
夜明けを待たずに 僕らは
最後まで笑えずに
消去法を繕った
愛情には神経がない
心に蓋をして
流れていった
僕らは
二足歩行する悲しみだからかなあ
あのメロディ 歪んでる 歪んでる...二足歩行する悲しみ
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作品の恣意性に殺されて
君はもう量刑を聞けなくなった
際限なく流る日曜日は
障害者用のトイレみたいだ
車輪が外れた瓶詰のアルジャーノン
思い出せないくらいすべてを記録している
鏡の前で過去を否定したら
あの相槌に落涙しよう
ペダンチック?
判りやすい終末に...抱擁する佯狂
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そう high
逃げ切れない
いつの間にか終曲は来ていた
猫達の集会
殺伐の途中
さっきまでファウストが白んでいた
夕焼け
忍びないね...Spangle
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真夏が終わる前に
塩素を洗い流した
シャワーの音に混じって
妙に大人びた
長髪のあの娘は
渇ききってない髪
揺らして
バス停の陽射
アイスのおごり
飛び跳ねるバッタの脚部を...mono
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タナトスを零した
だから灰神楽が舞ったのさ
内気な雪を 踏み鳴らし
最初の国で 婚礼を
ビオスが身投げした
だけど楽観的にはなれないさ
暇潰しだけの予定が
壊れた硝子で 髪を整える
雪國の...雪國の
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石畳の丘で 脊髄のような地脈を剥がした
弛んでいた祈りは 今一度耳打ちで済ました
カーテンを抜け 暗い路地でミルクを恵まれた
星海に寄せる波間は 希望らしく澄まして坐していた
空に怯えた
あのグレーが落ちてこないといいな
粉雪が振り止まぬ真夏に
明日死ぬ君が植えていった無花果の花
静謐なる床
ややあ...静謐なる床
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春すぎて 夏来たるらし
白たへの 妙なにほい
サーカスの宙空ブランコには
SOS 手書きで記されたまま
思い通りにならない
重い 遠いになった未来
仮の宿りと笑っても
まだ悟れそうにない
遥かな空に怯えて
血だらけの指を...roar
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「枕許の虚勢」
歩くのに飽きた
僕は夢を集めた
干涸びた世界とくちづけを交わすんだ
哀悼の前に
彼は最初の海で
才能を撒いた
この国に希望はない
嗚呼 冷たいドアを
ノックする...枕許の虚勢
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さよなら彩の日
舞い上がる春先
知らない国でひとりぼっち
集まってる退屈
語り合う祭日
僕達の小さな希望
絡んだのは 誰の声だろう
吸い込んだまま 吐けなくなっても
昨日遊んだあの子連れて
割と嘘つきなケモノ呼んで...季節性の奇跡
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私は憬れたのだ
壊れそうなほど純粋な朝に
枕には熱がまだ残つている
老い疲れた翼には
塗り込められた祈りがある
やがて破れてしまへども
羽ばたく為にも骨が鳴る
私は憬れたのだ
夜明けを待てずに駆け出したあなたに
燻るだけに生やした腕だろうか...或る朝の憧憬
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熟れた陽射が
僕らを焼いた
もう此処には
希望は無いさ
夢が産まれ落ちた日を
忘れてしまうのが怖いのか
我儘に見えぬこともない
誰が脛の味を知れ
風
風の群れを嫌って...風の群れ
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強制収容所が脱獄囚を探して振り回す夜間照明の狂い方と来たら、それはもうメタファーで表し難いものがあったって知らないだろう。
生憎ブルックリンからじゃ出口の位置だってお決まりのヤツしかないようだ。
サナトリウムまで直結している白濁色の錆びた廊下に溜まる元害虫駆除業者の回し者だった現浮浪者の大群は...裸のランチ
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食べるものと着るものくらい気を遣えよ
祈りだって パンが足りてしまえば もう
鐘を突く
時計台のあの娘のうた
また聞いた
折に触れ
もどかしそうに笑ってくれる
愉しがった
ミスキャストで 埋められた頁を繰って
ディスタントで 煮え切らぬ熱抱えて...カンヴァス
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はじまりに即し
頁をめくり
ばたつかせた足
蛍光燈と
膨らませた胸に期待が溜まり始めるのを聴いた
この街の灯
くすんで消える
夕食の残り
ボトルの水も
二段ベッドの上で神様と遊ぶあの頃の僕...物語
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手に余る自由
あどけない自殺
夜空の縁から身を投げることさ
枯れてしまう夏
思い出のホルガが
色褪せる度に涙腺を盗られる
未読の小説が抱える浄化を歌って
彼女は息を止めずにはいられない
また会おうよ
暗闇の向こう...アイスクリームを頬張りながら世界の終わりを待ち焦がれている少女
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fly
藍
カフェインの籠る紺碧の夜空さ
lie
痛い
海岸沿いでは夕立が舞った
あれは僕を そう 使って
この場所を繋いだのだろう?
即席の眩暈と心臓病の気配
サーフロックと痩せていく声...目覚めた夏を追い掛けて
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水曜日に
君は自殺した
透明な歌を歌いながら
慣性のない
綻んだ家
ただ寝転がって夢を見てる
ああ そこから誰かが
死亡届けをポストに放り込む
ねえ 遠すぎて近寄れない
水辺の愛をくださいな...透明
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ルールの上で
遜っていた
日常が異常な
暑さで僕を焼くよ
怠惰を好む雨が
止まない日は
なかったんだってね
ほら 空は白むばかり
カーテンは閉めたままさ
諦めることに...愛すべき憂鬱
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i lost myself
i lost myself
in a rain
in a sunday
jig me with me so tight
you can shiver me
rig me rig me so strict
we can just fix
clock is stopping ...fix
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水曜日にリダイヤルした
誰一人出ちゃくれないな
三日振りの夕餉の味は
酸化鉄か何かに思えた
履き慣らした革の靴とか
メロディーやら シビックとか
栗ノ花びらに
包まれて
鼻につくのはヤな匂い
花びらに...栗ノ花
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テレビを見ている破瓜の子は
思い出したふりをしてる 少し暑い夏の日
ただ通い合わせたことで歌ってる僕らは
気紛れ次第で諦められない
劣等感の迎合や妥協が連れてくるつまらない歌詞に
手を振らなくちゃいけないんだって知っている
寂しくて 寂しくて 寂しくて
僕らは ひとりじゃいらんない
悲しそうって 言...telegonie
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とある朝
雨はまだ
上がりそうにないけれど僕は
夢を見た
この頃は
歩きにくい日が増えてきた
ふざけすぎた夜が 目の前で思いでになっていく
叶えられることがさ 少しずつ摩滅していく様だ
※
抱き寄せる悲しみを...silly
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大事そうに抱えてる硝子を彼女を食べた
愛を空にブチ撒けたすぐのあとのこと
ハロー ハロー ねじ曲がったままの回路は
朝の光で軽く導かれやがてくたばった
時に詩集は人を焼き
雨を降らせ 逆説を噛み砕いて話すが
故に感情が歪んでいる街を
作りだし 貴方は迷子になった
思い出して
実存主義の湖で...実存主義の湖
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さあ 踊ろう
ここでは誰もがステップを忘れた小鳥みたいなもんさ
なあ この眼が
いつの日か見えなくなってしまっても合図してくれればいいだろ
簡単なコードで
不完全な夢を追い
いるかホテルでまた会おうね
50年後に
さあ 遊ぼう
何から始めたって結局は大人になるんだ わかるんだよ...DANCE DANCE DANCE
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宛先だけの手紙の配達
嘘でもいい昨日も
こうやれば思い出になってくれたろ
誰かが描いた深い名画と
あの適当な革命で
すっかり忘れたダンスを踊ろう
随分溢れた夢の湖で
いともたやすく溺れてしまったら
きっと僅かな希望が遊びに
やって来て僕ら運び去るんだってさ...秋に酔う夜
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優しい
悲しい
優しい
ままでいたいよ
泣き声を止めないと
何も食べられないわけ
僕にはまだぴんと来ない
帰れない距離を
泳いだあの娘は
痩せたいって話してた...優しい
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