ブクマつながり
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わたしは可愛いお人形を持っているの。レンという名前よ。
私の言うことにはハイ、ハイと頷くとっても従順なおもちゃ。
檻の向こうでわたしに跪づく、とても綺麗なおもちゃ。
そして、何と言ってもレンは生きているのよ。自我だってあるし壊れ難さは段違い。
どうして手に入れたのだったかしら。覚えていないわ。
気付...私的篭ノ鳥
翔破
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昔作文を書いた。
タイトルは『将来の夢』。
『じゃあ、鏡音リンちゃん』
『はい!』
幼い私は喜び勇んで返事をした記憶がある。あの頃はほんとに何も考えてなかったけど。
『わたしは、おおきくなったらおはなやさんになりたいです!』
『にあわねー』
『レンひどーい!っていうかわたしがはっぴょうしてるんだから...両手一杯の(私的恐怖ガーデン)上
翔破
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何故、戻って来たの。
<造花の薔薇.1>
はあ、と溜め息をつく。
正直なところ書庫の本は読み尽くした。手持ち無沙汰というか…まあ何回読んでも面白い、いわゆる名作というものも確かにあるけれど。でもいかに素晴らしい本であっても、何百回も読めば流石に飽きが来てしまう。
―――外に行けたらいいのに。...造花の薔薇.1
翔破
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ねえ、私だってわかってる。もう引き返せないんだって。
はじめはささやかなものから始まったはずだった。
「愛してる」
彼の言葉に薄く微笑みながら、私はぼんやりと全ての始まりについて考えていた。
始まりなんて昔過ぎて覚えてない。
―――違う。どこが始まりだなんて線引きができないだけかな。
どこかまでは、...私的赤い花
翔破
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約束をした。
思い出す景色は満開の桜で彩られている。
『やくそくするよ!』
『やくそく?』
その時、僕は子供の必死さで誓った。
『いつか、リンがもどってきたら』
『うん』
その時は疑いもなく叶うものだと信じていた。
『僕がリンを守りたいんだ、ずうっと』
『・・・えっ』...桜に、雪に(私的花吹雪・風花舞)1
翔破
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神は俺に微笑んだ!
<7.とりあえず完結>
俺はいまだかつてないくらいにハイテンションだった。
夢なら覚めるな、俺の嫁ktkr
だらしなく緩みそうになる頬を全力で引き締める。もちつけ俺。犯罪、ダメ。絶対。だって逮捕されたらリンたんに悪い虫が付いても駆除できないし!それはひっじょーにまずい事態だ。
へ...犯罪じゃないよ? 7
翔破
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割とダークです。ご注意ください。
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闇のダンスサイト、二人で踊りましょう。
私は、限界だった。
世の中には耐えられないものがある。例えばいじめとか。劣等感とか。空気の悪さとか。その他諸々、人によって違うのでし...Side:リン(私的闇のダンスサイト)
翔破
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君にはまだ 教えること 出来ないのですが
ホントは 教えてしまうのが惜しいのですよ
だけど 君がボクの瞳を見るものだから
うっかり零してしまいそうになる ホントの気持ち
だから ね ボクだけの秘密兵器
ギミギミック フィルターマジック
レンズ一枚通しただけで
ボクのココロ 全部隠せるといい …ダメで...ギミギミックフィルター
シンギメル
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人によってはグロテスクかもしれません。
ご注意ください。
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ぐちゃぐちゃになった『それ』を見た瞬間、思考回路のどこかが決定的におかしくなった気がした。
俺とリンは恋人同士だった。
とても明るくて可愛いリン。側にいるだけで幸せで...Side:レン(私的闇のダンスサイト)
翔破
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「リンー」
「なに、めーちゃん?」
頭だけキッチンから出した格好でめーちゃんが声をかけてくる。私は読み掛けの雑誌から顔を上げて返事を返した。
「あのね、もう夕飯なんだけど、まだレンが買い物から帰ってないのよ」
「え?」
ちょっと驚いて壁の時計を見上げる。
銀の針が示しているのは七時半。別にそんなに遅...なまえのない そのうたは
翔破
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「鏡音リンさん」
「なあに、鏡音レンくん」
「またシャー芯全部無くなってんですけど、これどういうことですか」
「へえー、それは大変ねえー」
「反省のかけらもないとかッ…!」
<だって気になるのよ>
私こと鏡音リンと彼こと鏡音レンはクラスメイト。席が隣で班も同じで、なんかこの思春期特有の男女の微妙な...だって気になるのよ 上
翔破
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とても綺麗な夢を見た。
手を伸ばしても抱え切れないほどの花の群れ。
色とりどりに咲き誇り、一つだって同じ花はない。
そのただ中を歩く私の足が花を踏む。
折れていやしないかと慌てて足を退けてみれば、花は無事元気な姿を見せた。
こんなに綺麗なのに丈夫だなんて、理想的。
さあ花を摘んで花輪を作りましょう。...両手一杯の(私的恐怖ガーデン)下
翔破
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何度もお礼を言い、電話を切って、冷蔵庫へと向かう。
そういえば…買い物しないで帰ってきたのだった。
不安だったら種を植えたのと同じアイスの方がいいと言っていたが。
カフェモカアイスあっただろうか。
見落とさないように冷蔵庫を漁る。
…残り一つ。ギリギリだな。
というか足りない気がするが。
とりあえず...KAITOの種16 中編(亜種注意)
霜降り五葉
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暦に載りて 早六月(むつき)
人気が少し 分散したわ
ここらでも一度 花を咲かせ
ファンを戻すよ 抗議状
一番槍 一番煎じ 切り込み隊長初音ミクだ
ミク魂 変な捏造のせいで ニコでの私の扱いは ネギ
ちょっと待って やだぁ! ネギはオプション
変な事言うと 斬るぞ 長ネギで
ちょっとパンツ見てるんで...抗議状 【下克上ミクver】
カミナリ
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雨が降っている。
豪雨とまではいかないが、それなりの量だ。
問題は雨よりも、風。
強い風が吹いていて雨を強くさせている。
意味の無い傘を閉じて、雨をもろに受ける。
あっという間にびしょ濡れになってしまった。
風が強くて元から濡れていたが、傘があるかないかで大分違うな。
水を吸って重くなった服がどんど...KAITOの種18(亜種注意)
霜降り五葉
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アイスとその他諸々が入った袋が重い。
歩く度に揺れ動き、手が痛くなっていく。
その横で美鈴がアイス入りのぶんぶんと袋を振り回している。
そうしていると、やはり高校生のようだ。
ぽつりと美鈴が話しかけてくる。
「…モカ君が熱出した時、何考えましたか?」
美鈴の口調は答えを求めているような感じではなかっ...KAITOの種20(亜種注意)
霜降り五葉
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太陽が一番元気な時間。
マスターが帰ってくるまで、まだまだ余裕がある。
洗濯物はちゃんと干してあるし、さっき掃除機もかけた。
ベッドメイキングもした。
マスターの部屋の窓はもう少し開けておくとして…後は……えーと………。
……無い?終わった?
あ……いやでも買い物はマスターに頼まれてないし。
…やっ...KAITOの種 番外編2(亜種注意)
霜降り五葉
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マスターは今、家にいない。
何してるのかとかは知らない。
夜には帰ってくるとは言ってたけれど。
退屈しないようにと色鉛筆と画用紙を置いて行ってくれた。
氷KAITOが苦労しながら楽しそうに絵を描いている。
何の絵かはすぐ分かった。
「みー!」
何アイス?
「み」
バニラか。...KAITOの種 番外編(亜種注意)
霜降り五葉
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モカの様子がおかしい。
熱がある。
息も荒い。
とりあえずわかるのは、尋常ではないということ。
泣きじゃくるコウの横で、モカが苦しそうに目を開ける。
「………………ま、す……た…?」
大丈夫か、どうした?
ソファの上にクッションを置き、モカをその上に移動させる。
コウが涙を拭いながらソファに飛び乗っ...KAITOの種16 前編(亜種注意)
霜降り五葉
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うーむ…どんなのならばいいんだろうか。
留守番する時間の長いモカとコウのために、暇つぶし用に何か用意してやろうと思い、買い物に来た。
しかし何を買えばいいのか。
確か色鉛筆が大きくて描きにくかったとモカが言っていた。
だから千羽鶴用の小さい折り紙を買おうと思ったのだが…、正直これでもでかい気がする。...KAITOの種11(亜種注意)
霜降り五葉
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笹を貰った。
そういえば、今日は七夕だった。
雲のある紅色の空を背中に、道を歩く。
歩く度に乾いた音を立てる笹を見て思う。
願い事か…。
願い事を短冊に書いて笹に飾ると、願いが叶うんだ。
折り紙と画用紙。それから笹を用意して、モカとコウに説明する。
真剣に笹を眺める二人は理解してくれただろうか。
モ...KAITOの種22(亜種注意)
霜降り五葉
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寒い。外に出たくない。
だが横でみーみーと散歩を促す奴がいる。
どうしたものか。
この寒いのに。
大体今日予報は雨だぞ。
氷から生まれただけあって寒さには強いらしい。
だから寒いからと言っても聞かないし、太陽が出ていなくても関係ない。
出たいか出たくないか。それだけだ。
この間外に出てから散歩が気に...KAITOの種10(亜種注意)
霜降り五葉
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「か…可愛い……!」
何度目かの台詞。
ソファに座る彼女が言った。
視線の先の机にはモカとコウがいる。
黒ゴマイトがその横でため息をつく。
「マスターさっきからそれしか言ってないですよ」
「しょうがないじゃん。クロより断然可愛いんだから」
それを聞いて拗ねたように、顔を膨らませる黒ゴマKAITO。
...KAITOの種19(亜種注意)
霜降り五葉
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陽の光が部屋に差し込んでくる。
暖かい。
ぽかぽかと気持ちが良い。
薄い毛布を手にして窓際へ向かう。
今日こそは昼寝したい。
忙しいのとコウの邪魔で、ここのところ昼寝する暇が無かった。
麗らかな今日。昼寝には最適だ。
陽に当たりながらぬくぬくと眠ろう。
「み」
コウが後ろを付いて回る。...KAITOの種14(亜種注意)
霜降り五葉
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緑茶。ジュース。チョコ。ポテチ。鶏肉。素麺。袋麺の醤油と塩。シーチキンとコンビーフとコーンの缶詰。アイス。
買い物リストを見ながら買った物を思い出す。
…よし、ない!
ホッとしながらリストをしまって地面に置いていた袋を持ち上げる。
…………おっもいんですけど!!
マスターったらどうして重かったりかさ...KAITOの種 番外編4(亜種注意)
霜降り五葉
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マスター
謎。全てにおいて謎な人。
性別、年齢等において決定的な記述はなし。
マンションの三階に在住。KAITOの種を手に入れるまで一人暮らしだったようだが実際はわからない。
器用貧乏、地味な人。
興味があれば何にでも手をつける。
何でも出来るが秀でたものはない。
一つの事に集中している時、稀に周り...KAITOの種 どうでもいい設定
霜降り五葉
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窓から入ってくる風は湿り気を帯びていて、今すぐにでも雨が降りそうだ。
背中でその風を受けながらフライパンを動かして、綺麗に焼き上がったホットケーキを皿に移す。
ふむ。
我ながら中々上手く作れたと思う。
一枚のホットケーキに包丁を通す。
何等分がいいのだろうか。
普通ならば六等分だが、食べる人の事を考...KAITOの種17(亜種注意)
霜降り五葉
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*亜種とイメージ崩壊注意*
我が家にはカイトと帯人、そしてアカイトが居る。
とはいってもカイトは一緒に住む友人のものなのでおいそれと勝手に遊べないしかといって二人にはカイトの音域は高すぎてかわいそうだ。
まあ無理して歌うさまはかわいいと言えなくもないのだが…。
「あ、同居人さん何見てるんですか...「亜種注意」手のひらサイズの彼 その①「KAITOの種」
純チョコ
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カフェモカからKAITOが生まれて次の日。
今のところメルトしたりとかはしてない。
以外にもカフェモカ以外のアイスも食べるようだ。
アイスを食べてる時、相変わらず乏しい表情が凄く必死に見える。
せっせとでかいスプーンでアイスを掘り返す姿は、横から見ると面白い。
「………っ!」
…慌てて食べたせいで頭...KAITOの種2(亜種注意)
霜降り五葉
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朝、何かに起こされる。
みーみーと鳴くそれは目覚ましかと思ったが、違った。
氷KAITOだ。
時計を見る。四時。
…早起き過ぎる。
モカはまだ寝ているようだ。
つかいつの間にベッドの上に乗ってるんだこいつら。
ソファで寝てただろ。
「みーっ」
あーはいはい。何ですか。...KAITOの種4(亜種注意)
霜降り五葉
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カフェモカアイスとその他いくつかのアイスを自転車の籠にいれて風を切りながら走る。
いくつかの出来事を振り返りながら思う。
己の不甲斐無さと、コウの強さ。
二度、助けられた。
とても大きな二回。
落ち着いたつもりでいて、全く落ち着いていなかった。
冷静に成り切れずにいたせいで周りが見えなくなっていた。...KAITOの種16 後編(亜種注意)
霜降り五葉
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だんだん暖かい日が増えてきた。
晴れた日は外に出ようと思える。
「………マスター…」
ん?
「どこか……行くんですか…?」
外に出る準備をしているのが気になったのか、モカが聞いてきた。
買い物がてら散歩しようと思っただけなのだが…。
そうか。こいつら留守番させなくてもいいのか。
行くか?散歩。
「み...KAITOの種8(亜種注意)
霜降り五葉
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「Trick or treat!」
「………………」
ソファーに座ってテレビを見ていたレンは、いきなりの事に言葉を発せずにいた。
「反応薄いなぁ…」
「いや…、やぶからぼうに言われても困るから」
膨れっ面なリンに対し、レンは冷静に意見を述べる。
そんなレンに、リンは説明するように言った。
「今日はハ...Trick and treat ―お菓子も悪戯も―
欠陥品
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モカとコウを連れて散歩してると、声をかけられた。
黒い…KAITOに。
「あの…ここどこですか?」
……どこ、と言われても…。
涙目になりつつある黒いKAITO。
もしかして、迷子なのか。
手に地図を持っている。見ればいいのではないだろうか。
「……マスターに、地図…渡されたんですけど………マスター...KAITOの種12(亜種注意)
霜降り五葉
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玄関に入ると、大きく、コウの声が響いているのがわかった。
…五月蝿い。
美鈴を置いてすたすたとリビングへ向かう。
帰ってきた事に気がついたらしいコウが一層騒ぐ。
五月蝿いぞコウ。
「み!」
精一杯に伸ばしてくる手は、はたしてどういう意味なのか。
黒ゴマKAITOがお帰りなさいですと頭を下げてきた。
...KAITOの種21(亜種注意)
霜降り五葉
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・あくまで二次創作です
・初めに謝っておきます。すみません。
・正確には「リン」「レン」ではないのでしょうが、その辺は見逃してください。
Q.さあ、犯人はだあれ?
A.知るか。
<お願いだから、ナゾ解いて!>
ん?
僕は目をしばたたいた。
気のせいかな。なんか今、あるまじき発言が聞こえた...お願いだから、ナゾ解いて!
翔破
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どうして私は生きているの?
「ああッ、もう!」
私は腹立ち紛れにライターを地面に投げ付けた。
ライター?いいえ、役に立たないガラクタよ!火の点かないライターなんてホント使えない。
かんかん、と思ったより澄んだ音を立てて真夜中の路地をライターが跳ねていく。
その音にすら気分が悪くなって、私は地面に膝を...私的炉心融解(上)
翔破
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「リン、レン、自分の部屋が欲しくないか?」
始まりは父さんの一言だった。
「え―?なんで?」
私は口を尖らせた。だって別に不便があるわけじゃないし、今までもずっと同じ部屋だったし。なんでわざわざ分けなくちゃいけないのかな。
お父さんは暢気な顔で指を立てて見せた。
・・・あんまり可愛くない。いつも以上...私的アドレサンス(前)
翔破
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初めて会った頃、私達は非常に仲が悪かった。これは冗談とかじゃなく、本当に。
『あの澄ました女、ホントやだ』
『勘違いクンって嫌いなの』
そんな風に相手を評したのが一番最初だったような気がする。あんまり良く覚えてないけど。
そもそもその原因はと言われると良く分からない。
ただ親戚でもないのに同じ苗字で...世界の端でステップを・上
翔破
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いつもより少し遅く帰宅する。
一つ何かあると何故全く関係のないものまでトラブルを起こすのか。
理解が出来ない。
最近やけに忙しい。
そんな時に限って面倒なことばかり起こるものだし。
ああもう。早く帰ってアイスでも食おう。
どうせ二人にせがまれるんだし。家のドアを開ける。
………静かだ。
寝てんのか?...KAITOの種6 前編(亜種注意)
霜降り五葉
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春、と呼べるほど暖かい。
寒い日も少なくなった。
ただ天気がころころと変わる。ここ最近雨ばかりだった。
久しぶりに晴れた今朝、気分も自然と良くなるものだ。
雨が嫌いなわけじゃないが、しばらく続くと流石に飽きてきて、太陽が恋しくなる。
まぁそう思えるのも雨のおかげだったりするわけだが。
天気が悪かった...KAITOの種13(亜種注意)
霜降り五葉
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※ロリ誘拐とお兄さんは心配性の合わせ技
※年齢は変更されています。その他家族関係も絶賛捏造中。
※残念ながらレンが哀れなことになっています。
好きなものは好きだからしょうがない!
<1.とりあえず通報>
『さあみんなー、カイトお兄さんの体操の時間だよー!』
『は~い!』
その明るい返事に、画面を食い...犯罪じゃないよ? 1
翔破
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あれから二時間。
状況は今だ変わらず。
あえて言うならラムレーズン色した氷KAITOが疲れて寝たぐらいだ。
…二日酔いするのだろうか。
いくらアイスで酔ったのだとしてもあれだけ酔ってれば明日大変そうだ。
はぁ…。
ため息なんかついてみる。
どうするかなぁ。
結局何があったのかわからなかったし。
そう...KAITOの種6 後編(亜種注意)
霜降り五葉
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久しぶりに夕暮れ前に帰途についた。
珍しく早く家に帰れるな。
…あ。そういえばアイスが残り少なかったはずだ。
買ってから帰るか。無いと文句を言われそうだし。
そう思い至って道を変えた。本来真っ直ぐ進むべき所の角を曲がる。
するとそこには妙な光景があった。
「は、な、し、て、く、だ、さ、い~」
「本当...KAITOの種15(亜種注意)
霜降り五葉
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・まさかのミクオ登場。派生キャラが苦手な方はご注意ください。
邪魔だったら取り除けばよくない?
<3.とりあえず登校>
「あ、レンくんおはよう!」
「おはよレン」
鬱々としていた俺は後ろからかけられた声にちょっとだけ振り返った。
並んでいる二人の姿。いかにも学生っぽい清潔さを微妙に羨ましいと思ったり...犯罪じゃないよ? 3
翔破
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わたしには好きな人がいます。
<番外編>
わたしはリン。小学校二年生、7さい。
学校は4時間じゅぎょうで、きゅう食はあったりなかったりします。
いつもおうちにかえるのは1時半くらい。
ルカお姉ちゃんがかえってくるのはけっこうおそいけど、リンはさびしくないよ。
だって、おにいちゃんがあそんでくれるから...犯罪じゃないね。
翔破
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「俺はもっとモテていいと思うんだ」
至極真面目な表情で言われたその言葉に、私は一瞬片割れのバグを疑った。
<青少年の健全な主張>
「よく考えてみろよ、リン」
私の困惑なんてよそに、レンは真剣に続ける。
「クリプトンとしては今現在女声タイプ四人に対し男声タイプ二人、単純計算すれば俺は二人から引っ張り凧...青少年の健全な主張
翔破
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「ねえねえ」
「ん?何」
私の声に、雑誌を読みながら適当に答えるレン。
まあ答えてくれただけいいけど…もうちょっと答えようがないのかな。人間関係って大切なんだから!
でもそんな抗議は口にせず、ひとまず横に置いておく。本題に入らないと。
「この番号ってさぁ」
レンに左肩を見せるようにしながら、問う。
...心配ご無用!
翔破
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夕方。
パタパタと廊下を歩き、リンはレンの部屋のドアに手を掛けた。
ガチャっ
「レン~」
「っいきなりノックもしないで部屋に入ってくんなよバカリン!!」
「ぴゃあっ!ご、ごめん!」
ドアを開けて部屋に入ると、突然レンの怒声が振って来た。
反射的に悲鳴を上げて謝罪の言葉を言うと、レンはフ...思春期なんです。
ひそか
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枯れた 木の葉 土に還れず
頭上 高く 消えた星空
寒さ 怖さ 身体を寄せ合い 生きて
歩き 出せば 壊れた広場
木々の 隅に 捨てられた猫
僕の声は かすれてしまった
やり場の無い怒りと憎しみなど
思う程貴方を苦しめるだけ
けれど人はエゴばかり
私欲嫉妬ちらついて...近未来都市
涼風涼雨