nIbomの投稿作品一覧
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ただ一つの希望
眩い朝に光が満ちて
新しい命 目を覚ます
希望を宿して
長い時間飛び越え あなたを見つけた
「また会える」と約束した
腕の中 確かな温もり
もう二度と放さない
今二人 繋ぐ手と手
涙 頬を伝った...ただ一つの希望
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行く春に捧ぐ
流れる雲はうわの空で
風が新たな日々を告げる
悲しみに手を振れたならば
私もどこかへ行けるかなぁ…
時移ろい 春の嵐
ただ俯き 暮れる街で
花と雨に 揺れる痛み
ひらりひらりと命は散りゆくの
光り滲む今日の瞬間を抱きしめて...■行く春に捧ぐ
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INSOMNIA
花冷え 濡れる罅割れた声
ベランダから舞った鵺
酷く胸が痛む理由を
君に尋ねた
一人きり目を瞑り 息を殺す
闇に潜む夢が醒めない
沈んだままで君は
笑っていたのだろう
暗い瞳が 僕を見つめてた...■INSOMNIA
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イントゥ ザ フロンティア
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さあ 出発だ
向かう場所はユートピア
安い片道切符を買って
大気圏を突破したら
無重力に眩暈 ふらり
窓から見えた景色
教科書で見たような
蛍みたいな光...■イントゥ ザ フロンティア
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アメ
曇った 空があった
ただ それだけだ
まるで当たり前みたいに
曇った 空があった
君は そこに居た
居たんだ
雨は 降らなかった
朝からの 濁った空
つまらなそうに 俯いて...*アメ
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遠い記憶に咲いた薔薇
そこは誰もいない花園
忘れ去られた庭よ
風に揺れる花弁 くちづけ
貴女の幻 想う
凛と咲き誇る オールドローズ
今も変わらず
微かな囁きに目覚める
ドアは閉ざされたまま
毎朝交わした言葉さえ...遠い記憶に咲いた薔薇
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世界の果ての少女
閉じ込められた場所は
白い壁ばかりの部屋
明り取りの窓から 揺れる
金色の光
誰一人訪れぬままで
一日を過ごす
陽が暮れて 夜が明けて
私は忘れ去られて
あなたに...■世界の果ての少女
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春の流星
星の浮かぶ深い
海の底から見上げていた
微笑むきみのこと
今でも忘れていないよ
流れて沈む時間の砂が
水面を覆う 桜の花揺らした
どんなに離れても
想えばいつでも傍にいる
心の音二つ...春の流星
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Blue bird
世界は閉じた鳥籠で
ゆらゆら揺れてる
波音に耳を澄ませて
檻の中で眠る日々よ
複雑に揺らいだ蜃気楼
夢のように
そう 哀しみも苦しみも忘れよう
私を守る青い鳥籠
「手を伸ばして 振り向いて 行かないで」...Blue bird
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複雑怪奇遊園地 -ユ・メ・ノ・ク・ニ-
複雑怪奇遊園地の
扉の鍵は壊れて
進めば後には戻れない
思い浮かぶ幾つかの顔には
もう記憶も思考も辿り着けない
「こっちおいで」と
金の目した猫が鳴く
私を惑わす 暗い迷い道
歪む鉄路に...■複雑怪奇遊園地 -ユ・メ・ノ・ク・ニ-
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Ressentiment Complex
寒い雨 打たれて
空を仰ぐ私は
何のためにこの歌を歌うの?
悲しくて辛くて…
飾るように薔薇を抱えてた
硝子に映る情けない私には
こんな命 愛することなんて
難しすぎると
呟いた...Ressentiment Complex [応募用]
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嘘の世界と少女A
降り注ぐ嘘 罵声が飛び交う都市
青いライトに跪く罪人の群れ
狂い始めた世界に背を向けたら
歩き出そうか 狂気に終焉を告げる場所へ
機械仕掛けのアダムとイブが
嘆いた虚しさを
受け入れるならこの世界には
心は生きられないんだ
雲に隠れた太陽はユメウツツ...■嘘の世界と少女A
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Bad end
風抜ける路地を駆ける人影。
迫る夜に月が零した涙。
誰一人手を汚さぬストーリー。
いつまでも続くメビウスの帯。
訳もわからぬまま連れ出されて、
震えながら眠った。
「今にわかる。
こんな必死で僕らが、
トリックから逃げ続けている意味が。...■Bad end
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ゼロサムゲーム
A
遊ぶように 言葉紡いだ
意味を無くし無為にダラダラと
灰色の街に埋もれて
ここから声を張り上げている
歌うことすら 飽いた頃には
何も見出せずに
これまでを振り返っては
「あの頃…」などと呟いている...■ゼロサムゲーム
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望郷
A
その日考えたことは
甘い綿雲 いつか
青いソーダ水の果てに
ふつふつと沈む幻影
A
泡が腕をなでながら
消えていく日々 涙
風も追い越して生きるの...*望郷
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Progress
どうせできやしない
僕には向いていないと
心締めつけてる
弱音と 悔し涙と
変わらない臆病な唄
口ずさむのはあの日の僕
情けなくて笑えない
「辛いことならやらなくていい。」
優しい言葉 君が呟く...Progress
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ポラリス
心細く君を探す
僕はまるで迷子のよう
朝焼けにひび割れた
長い夜の中 ひとり
止まない後悔に傘を差す
微笑みに光宿し
弾む声 君が紡ぐ歌
深い夜を恐れぬように
優しく瞬く僕だけのポラリス...■ポラリス
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裏切りの対価に…
A
ほろ酔いの背後霊と歌う声
酒樽に隠されてる鍵の束
振り向けば逃げられない夢の痕
砕け散る十二時過ぎ 鐘の音
B
くすんだチェス盤 マスの上で
君の次の手を待ち続けた
裏切りに染まる黒い駒が...*裏切りの対価に…
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Apocalypse
葬られた記憶と焼き付いた約束
余白に書き込んだ懺悔こそ「軌跡」
古ぼけた試練に付き添う者は無く
一人また一人と望みを絶たれた
蒼褪めた熾天使 導く声は途絶えて
霧に映る影法師 謳われた言葉微睡む
空が裂け瞬き 光射した摩天楼
高き鐘の音 閉ざす「永遠」
風に散り滲む 純白の花よ...■Apocalypse
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Domus Aurea
バラバラに崩れる
顔が揺らめきながら見てる
絡み付いた僕 存在
感覚が研ぎ澄まされて
光など届かぬ
僕の非現実的世界
視線の窓 夢 崩壊
これ以上何を望むの?
其処らで噂してる...*Domus Aurea
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GuRu-GuRu_CAROUSEL
目が焼けるようなネオンの明かり
わかってるから もう止めてくれ
はやる心臓 制御不能
ここから逃げ出さなくちゃ
走り出したら止まれやしない
腐ったままでいられるか!
こんな街とはオサラバしよう
馬鹿らしいこの回転木馬(カルーセル)を
GuRu-GuRu 誰かの...■GuRu-GuRu_CAROUSEL(仮)
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dYSToPIa
崩れ去るこの世界に落とされた 君の涙
世界の終焉(おわり)なんて知らず
何にもわからないままで
「いつかは…」そんな夢を語り
笑い合えたら幸せ?
走り続けられるよ 僕等は
最後の審判 孤独な亡霊
息を殺して待つよ 信じて
君が残した僅かな希望を...■dYSToPIa
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Garden of nostalgia ~郷愁のアリス~
花が咲き誇る夢のような夢
遠い遠い思い出 貴方の世界
迷子の君はとても寂しげで
誰かの声に誘われるように
嘘偽りに汚れた物語
君が望むなら針は巻戻る
悲しくて 悲しくて
戻れない記憶を捨てて
踊りだす薔薇達の...■Garden of nostalgia ~郷愁のアリス~
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I'm a PIERROT.
思い出したのは
何気ない感情の起伏
柔らかなタンパク質に微睡む
拍動 脈動 「ここから」の胎動
I'm a PIERROT.
語り部としての役割を淡々とこなして
I'm a PIERROT.
怖がりな心臓をこの箱に閉じ込めたまま
笑って見せてよ こんな愚かな世界で...*I'm a PIERROT.
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習作
その大地は黒鉛で塗り潰され
饐えた臭いが鼻を刺す
私は誰に何を伝え
君は何処で何を歌う?
豪奢な屋敷に集う
寂漠と虚栄の亡霊共
口腔の闇に言葉が蹲り
私達は叫びを待つ
嗚呼、天涯の彼方...*習作
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【応募用】 人として
ここから歩き出す
できれば人として
愛などわからない
それでも願ってる
心痛み 巡る悲しみ
僕は決して忘れはしない
壊れた世界に零れた涙を
掬う彼女のように
優しく気高く生きられたのなら...☆【採用】 人として
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月夜-labyrinth
月夜の青路地
煉瓦作りの迷宮-labyrinth
愛の焦げ跡が点々
あの角を曲がれば
もう戻れない
サテンのトゥシューズ
リボンが青ざめて
この夜の公演が始まれば
口をかすめた夜想曲...*月夜-labyrinth
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存在の代償
浮かんで揺れて崩れて消えた
闇の街に潜む物語
足音は昨日を 視線は街の灯を
探していたんだろう
きっと きっと きっと…
夜空へと夢描くオーロラ
降り止まないノイズが音楽になる
星は眠り 本物の夜が近付く
静寂の奏でるレクイエムを抱いて...*存在の代償
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【採用】 オリジナルレシピ
揺れる 揺れる 丸い 星に
光り 浮かぶ 雲は まるで
小麦 砂糖 甘い お菓子
腕を 伸ばし 届け 届け
歩く 歩く 雨に 濡れて
そうだ これは たぶん 飴ね
酷く 甘く 舌が 焼ける
そして いまだ あめは 止まぬ
マジパン こねてる かみさま なにさま...☆【採用】 オリジナルレシピ
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☆【採用】 戦場の青空
「い…たい…」 声 夢?
あ、ほら 声 声、ドコ? ここ?
「い…たい…」 ねえ、夢?
ア、カと ソラ 空空 人
だ れ か き い て る ?
《何モ無いの 過去ト未来 燃えテル》
《赤ク染まる 今もあナタが メの前デ》
「い…たい…」 ての ヒラ?
違ウ? どこ? 嘘 そ...☆【採用】 戦場の青空