nIbomの投稿作品一覧
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無題
僕はいくつも悲しみを抱いていた
だけどいくつかは「逃げ」だった
そんなことを思い出しながら
いま君の涙を見る
夜の入口 沈んだ太陽が
町の音を連れていく
俯く僕 口閉ざす君
素直に泣けばよかったんだ
こんなに後悔するなら...*(non title)
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【応募用】 黒い子猫の独り言
橙色 ランプが燈れば
騒がしい街も眠るよ
黒い身体 しなやかなしっぽ
僕はひとりで街に出る
誰も彼も夢の中
三日月も 星屑も
僕に道を譲るよ
誰もいない真夜中
起き出してお散歩...☆【採用】 黒い子猫の独り言
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雨の記憶
どれだけの雨を越えて
聞いて 見て 歌っただろう
さめざめと泣いて
赤い目を擦る
背中合わせの君と
背中合わせの僕と
ひたすらに傷を舐め合い
ひたすらに罵倒し合った
さようならは聞こえない...*雨の記憶
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無限世界
酷い雨だ なんて冷たい
肌を傷つけ 流れ去る痛み
硝子は幻影を浮かべ
この現実の不確かさを
声も無く唄う 唄う
清廉なる彼女の衣に
縋りついた記憶の断片
純白な錯覚に囚われ
存在すらも曖昧になる...*無限世界
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【応募用】 仮面舞踏会 masquerade
1番
眠ることを忘れ
澱んで歪む夜明け前に
全てを漆黒に染める
《泣いてしまわぬように…》
星が巡り沈む
夜の淵 光は届かず
闇刻館と名を馳せ
忘れられた墓所...☆【採用】 仮面舞踏会 masquerade
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箱庭コビト
かつて時間を止めた箱庭で
僕は延々と歯車に語りかける
「ハロー 君はずいぶん無口なんだね」
誰の声もしないこの庭は
置き去りの温もりが眠っている
今日も歯車回る 変わらずに
僕は延々と歯車に語りかける
「ハロー 今日もどうやら元気そうだね」
ひとりきりの庭で待っている...*箱庭コビト
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沈黙~その考察の断片
僕は沈黙を聞く
ひたひたと揺れる水面に漂い
風と波に溶け出す感情
走り去る青天の霹靂
嗚呼、これ程にも五月蝿いのか
僕は沈黙を聞く
言葉が零れ落ちる玻璃幻想
恍惚としては澱み
思考を遮る骨の城壁...*沈黙~その考察の断片
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晩鐘
A
遠くの鐘が近付くのは 私が
今にも消えたくて黙っているから
誰にも見つからないように…
B
それは雨の日の夕暮れ
冷たい夜が肩にすがってくる
優しく耳をくすぐるように
語る言葉 雨の音に溺れ...*晩鐘
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幾何学の罠
青い部屋 曇る窓
狭い部屋
揺れる蛍光灯
寒い部屋 硝子窓
狭い部屋
揺れる影法師
昏倒して バラバラの幾何学
歪んでいる 歪んでいる
窒息して ひとり形而上学...*幾何学の罠
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囁き
夜通し 小さな声で囁いた
まるで夢物語
君は笑ってくれた
ただ優しく 笑ってくれた
やがては 気付く日が来るけど
それまではいいだろう?
走ることに意味がある
そうなんだ きっとたぶんね
星が叩く窓が...*囁き
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この手を取って
この世界が何なのか
手を取って教えてほしい
"いつか"なんて言わないで
ほら、この丘に遊びにきて
君のことは知らないよ
僕のこともわからない
ただ歌う声だけが
溢れ出して止まらないんだ
夢に恋していたんだよ...*この手を取って
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☆【採用】夜奏恋歌~月夜に舞う花~
風も眠ってる 青い夜の調べ
甘く可憐な 夜想曲で幕は上がるの
そっと見上げた夜空に降る星が
踊る私を月(あなた)から遠ざけた
忘れないで
私はここで輝いているのだから
時が巡って 嗚呼 私は散って
蓋を閉じて音楽を止めたら
私なんて覚えていないのでしょう...☆【採用】 <夜奏恋歌~月夜に舞う花~>
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泡沫の岸辺
泡沫よ 眠らないでいて
寒々とした 海の傍らで
ひとり 寂しげに 消えてゆくのなら
星は 海に落ちて
薄っぺらい闇 夜は過ぎていく
泡沫の歌声 パチリ弾けて
ああ、朝なんだって気付くの
空は白けた朝ぼらけ
生まれたての朝日と 潮騒の音...*泡沫の岸辺
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光の庭
A
山河の果て 虹の麓(ふもと)
貴方(あなた)はそこで眠っていた
安らかな寝息は春の風となり
喜びを運んでゆく
B
優しい貴方は小さく目覚め
私に唄を教えてくれる
日だまりは天使の寝床となって...*光の庭
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<終わりの日>
午前六時半 そっと窓を開け
夢から覚めた僕は言った 「今日が終わりの日」
テレビでわめいてる 眼鏡のニュースキャスター
いつも通りの朝が来ない ま、そりゃ仕方ないか
警報だとかなんとか それが それで あれが どれだ?
僕は僕で気にせずに 明日も 今日も 嫌なことばかり
街に出てきて...元応募用<終わりの日>
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退屈なバラード
町はいつの間にか冬模様
曇天は心にまで入り込みBlue
室外機の回る住宅街を抜け
幾度も雨傘の花畑に酔う
町はまるで星の海みたいだ
だから夜の空に人が住んでいる
馬鹿なことを言う愚か者さ
そう言って世界は僕を遠ざけた
夕べの月は立ち去ってしまって...*退屈なバラード
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断罪の日
A1
血塗れの三日月がぶら下がる
断罪の日に呼び声
怒声や哀願の歌 大地に満ちて
青白い暁の前 震える
B1
背中をさする冷気の手は
古い記憶を思い出させた
静かな冬が訪ねてくる...*断罪の日
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<蒼空旅路 ~カゼノカケラ~>
振り仰いだ空に 風が描いたのは
いまだ眠る物語の 楽園と
心の奥底 潜んでいた想い出
君の懐かしい背中が 僕を導いてる
多くの出会い別れ 繰り返しの その中で
通り過ぎたもの 追い風となってゆく
果てなく広がる空の下で
僕は旅を続ける
涙も風がさらうだろう...元応募用<蒼空旅路 ~カゼノカケラ~>
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<絶叫>
無益な時は腐り あたしを殺す
灰色の町に降る 苦い雨のよう
嘘が騙りだす嘘 真実、何処
朝日が昇る前に また夜になる
引出しにはナイフ たった一つ
罪もない明日さえ 切り裂きたい
走れど 走れど まだ辿り着けず
膝を折り 祈る真似を
するだけ あたしは 傷付いた身体...元応募用<絶叫>
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<深緑の王座>
折り重なった
枝揺れる天蓋(てんがい) へと
星をこぼして
人知れず生き続ける
風寄せる音に耳傾け
満月は時の移ろいを告げる
哀しみ 掬(すく) って
星屑に注ぎ込んだ
夜空の泉に...元応募用<深緑の王座>
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<?疑問符??>
君は何を話したか?
昨日か今日か明後日か?
いまさら何かを恐れるか?
転んでも立ち上がった君さ
君は何を見てたのか?
上下右(うえしたみぎ)も左に同じ?
いまさら何を求めてる?
日々は弛んで引き伸ばされた
夏色の冬晴れや...*<?疑問符??>
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<雪に埋もれる>
花びらはらり 坂の上
上か下かも 夢のうち
ふらり揺らめく 両足が
ここに立つなど 認めない
言の葉は 不誠実だと 知っている
私なら そう答えるか その矛盾
手のひらで 遊ぶ言の葉 翻し
地に落ちた 砕けた破片 見つめてる
花びらはらり 雪の雲...*<雪に埋もれる>
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【応募用】<空へ至る伝説>
現れた左目 赤く燃える歌い手
太陽は蒼褪め 光無くした世界 僕が生きる世界
その人は静かに目を閉じ 携えたリュートをつま弾く
それは遠く僕が知らぬ町 描かれる光満ちた空
歌声はやがて掠れて 倒れこんだ彼は
赤い瞳涙浮かべ 息を引き取った
歌われた町へと 僕は今旅に出る
赤...【応募用】<空へ至る伝説>
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<星のように>
A
片方のイヤホンで聴く メロディー
こぼれ落ちていった
空を行く綿雲
ユラメイテ ユラメイテ
大気が星のように降った夜
町は冬に染まってく
B
肌寒いと笑った...*<星のように>
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<夢喰い竜のラフィストル>
夢だったんだ
スポーツ選手 小さい頃から
ある日怪我して医者に言われた
諦めなさいと
親に当たり散らしたり
自暴自棄にもなっていた
気持ちいいくらい晴れた空が
何より大嫌いになった
晴れ渡った...元応募用<夢喰い竜のラフィストル>
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【応募用】<雨音>
滴る 鈍色の町に影が流れ 足音が遠退く
かじかむ指先に光る 銀の指輪 滲む
lu-la 街角のカフェで鳴る ヴィオロンは
lu-la あの頃と変わらずに泣いている
「会いたい」 言わないわ そんな 口に出すと惨めな言葉など
ひとりで眺めた町並み 弱い雨が落ちる
lu-la 夢は醒...■<雨音>
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<velief>
両手いっぱいの この想いを
空に向け 放り投げた
世界に届けと
明日誰かが 笑えるように
今 僕は この丘から
歌い続ける 今日も
僕らは いつでも
探しているんだ
本物だとか 信じられること...元応募用<velief>
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【応募用】<幻想>
そぅ…
ランプは 消えたね ふたりは これまで
幻想 幻影 苛立ちが…
ふたりで 見上げた 夜空は もう
君は 誰なの? 夜空が 沈んで ひとり
ランプは 消えたよ 蒼い火 暗闇
街の灯 移ろい 月夜に 左手
嗚呼…
そぅ…...☆【採用】<幻想>
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<古城>
風薫る 深い森の淵
記憶は遠い夢 風化の紡ぐ旋律
彼女はいまだ眠っている
立ち上る陽炎は映し出す
幻影を食らう人々の黄昏
古城に踏み入り一人
少女は踊る 軽い足取り
純白の衣装 透ける肌
誰もいない舞台の上...*古城
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飾り付けた星空が
キラキラと涙をこぼすのは
たぶん私が今
君を考えているからでしょう
時間は私を置いてきぼりで
ここには私ひとり
思い出に沈んでみても
空は滲んだままなんだ
勝手な想像の中で...*滲んだ物語