田端の投稿作品一覧
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無機質な群青に 僕ごと射す煌々と橙の
瞬く点滅は曇り空に飲み込まれてゆく
無意識に頷いた 一瞬引っ張られた記憶に
朧げ言葉だけ色も褪せ飲み込んでゆけば
変わらないものは 変わったのは誰
不偏的な気持ちはひび割れて
溢れ出す水は 注ぎ足した愛は同じ姿でいられない
もっと純粋で透明で 綺麗だった想いは
...無題
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コインの表を裏返したら それもまた表になり
君は裏側に気付けないままだ
目にしたモノしか信じない 愛せない君じゃ
ちょっと長持ちしそうにも無いや
あてがった枠じゃピンとも嵌まらない
嗚呼そうかおかしいのは僕の方かい
今から本当の事を話そうか
それとも戦争でも始めるかい
踵鳴らして饒舌な演説も今じゃ
...表と表
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せめて もう少しだけ近く
それは 彼方まで遠く
針を 戻せたのなら深く
愛を こぼれる程 注ごう
傾かない秤(はかり)
正しいと決めたのは僕
信じたのは君
砕けちった夢の欠片を集めよう
やがて 季節さえ忘れても
それは 当たり前のように...秤
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退廃と過ぎてゆく音に 塞ぐ人達の群れ
まるでそれは 語られない ありふれた夢
繰り返し何度目の夜も いつからか変わらない
望んだのは 望んだのは鮮明な色 心を見つけだして
I show...I show...
君を呼んでいる真実を明かせない僕は
I show...I show...
答えにならない言...I show
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不確かなline踏み込んで 見つめたらreach?
no watch paint dry!
怱々(そうそう)に副(そ)うほどに簡単に 叶える願い
不実なPerverse person
視線を外して 逆さまに落ちて
言葉は底へ この体空へ
麗(うら)らかなdays塗り替える 嘘つきのcolor
oh ...Perverse person
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それは最もな言葉を置き去りに隠れてしまった
跳ね返す傘もないんだなんて 見送った心
やがて真っ白な体に嘘ばかりを塗り重ねていって
元通りにならないと知り 新しい形を作る
全てを嫌いになんてなれないんで
それなら深く愛せるように 抱いて 抱いて
後悔だって先回りできなくて
ならせめて今は選ばないまま ...Postponement
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一瞬の空白に 空前の絶望感
飲み込まれないように 心を夢に渡す
散らかった光沢に 目を奪われたなら
押し寄せるのはいつでも 心乱す幻
明日の扉は音を立てず 何を与えそして何を失くす
金切り声のアラームひとつ 鳴らしてくれたら良かったのに
手遅れの午前に 蒼白の失速感
生まれはしない希望 どこの誰か...長い夢
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伸ばす指先 虹を壊しつかむ
色は儚く とけてしまった
伏せる眼差し 空ろに瞬いて
真っ直ぐ歩く 帰り道だ
言わなくて わかりあえて
ただそれだけ それだけで嬉しい
このままね 変わらないで
息を止めた 終わらないプロローグ...プロローグ
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抱きしめたシグナル放つ 話す言葉を探してる
目に見えないメロディ 刻む時計は何時(いつ)
不染色の水槽 浮び沈む小さな魚影
隠れてしまうその前に dead white sear 暴いて
ピリオドを打つスコアを終わらせて彼方(あした)へ送る
誰も知らない夢に my your word 迷うわ
縺(も...Frolic Score
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光を隠してく、歪な雲は
生まれた空を奪い覆い尽くす
やがて訪れる暗闇へと針は進んで
照らす灯を失っても
この叫びはあなたに届くでしょう ずっと
終末を彩る花 散りゆく運命を
抱きしめて微笑むのは、美しく咲きたくて
嗚呼、過去の煌き遠く
伸ばす腕を掴み返してStar
降り注ぐ雨、色の無い...Star in My Heart
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届かないこの声は青に溶けゆく
沈む、重なった闇の底へ
気づかせて揺れ踊る過去の光
冷えきった体を包んでくれGentle lie...mu...
いびつな欠片(ピース)集めてみても
揃うはずも無かったのに繰り返し
詰まる言葉は、そう
水底で息を止めてしまった心のせい
見つめてもこの空は色を変えない
泳...Gentle lie
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視えないで 触れないで
聞かないで 謂わないで
薄く 薄く 溶けて儚く
淡い色に 沈めた体
深く 深く 落ちた水底
されど 消えてしまえないのは
本当は望んでいるんでしょう
見上げた光が 僕を包む
白く眩しく 僕を呑んでゆく
隠した刃先さえ 忘れるような...Dyes
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俯く程に、小さくなる声を
捨てたくなくて耳を澄ませてる
あまりに綺麗なこの赤い空は
君だけを隠してくようで
手折れ往く花の終末を知って
濁った水が心を攫った
彼らの種は朝を迎えるのか
僅かでも、水を与えよう
幸せを謳い続けた
鳥達は、彼方の空へ...Hello world
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天井(そら)を塗り替えた迷彩に
美しい色を探している
まるで置き去りの心
小さな声〝奪われた〟と
泣き止まないでこのまま
枯れれば音が消えてしまう
まるで傾いた心
掬(すく)い上げる 両の手のひらから
赤に生まれた命の鼓動(おと)は悠久の夢へ
青に染まった静寂は微熱の中...Dye color
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SignSignSign...
耳鳴りのような響音に
振り向いても誰も居ない
嗚呼 誰も居ない
「呼ばれている気がしたんだ」
助ける事は、出来ないだとか
ただ返事を、するだけなら出来るだとか
鳴り止まずに 耳を塞ぐ
僕の手は 熱を持っていた
しんしんと鼓動を乗せて 繰り返すSign......live sign
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綺麗さだけ捉えたvision
日常に愛なんて無い
求めて跳ね上げた泥水
これが本当(リアル)でしょう
凍てつく 夜は虚しくて
覚めない 夢を願うの
叶えてよ 全てを捨てて
永遠の手錠をかけて
言葉なんかじゃ足らないわ
重ねて Immorality...Immorality
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白く染まる冬の朝は寒くて
でも 暖かい吐息
窓を見つめ ふわりふわり
舞い散る粉雪が溶けてゆく
降りつもる雪
そのずっと下の土にね
眠るつぼみが 春(あさ)を待ってる
静寂さと灰色空
しんと冷えた季節に眠るよ
ひとつ 手のひら...White town
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右に倣(なら)え 足並み揃えた鳥は
おさらば 左の空へ
愛を時代遅れと笑える頃に
正義は蔓延(はびこ)るのです
聞きたくも無い慟哭(どうこく) 君が
歌ってるのさ ひたすら
明けない夜更けを切り裂いて
見つけた光が怖くて逃げるんだ
体を揺らした心臓が
憎くて 左胸を掴んだ...慟哭
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傷ついた鳥みたく 飛べないと笑う
羽など持たないその姿で
何度も激しく蹴り上げ走るけれど
一歩先の未来に追いつけない
ねぇDesire 全てを捨てて
曖昧に溶けていけば
嗚呼Desire きっと此処には
何も残らないの そう、何も無かったの
幸せに焦がれては 見えないと隠す
流れる雲は形を変えた...Desire
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錆びた鉄の街で蝶は踊る
指先を掠めては また夜空に消えて行った
時間に手を取られ夢の先で
幻に目を奪われ深く深くへ...
揺らいでる
痛みに似た 胸中(こころ)を絞める糸は
繋ぐ行く先を持たず宙に垂れてはらりと 絶えた
交わる 朝と夜の隙間で
色を決めかねて
まるで透明な世界の中...End of dusk
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狭い箱の中なんて 酷い例えようで屁理屈説いた
その箱には沢山の ドアがある事にも気づかずに
内側から鍵をかけた君が
その手でドアを開く時を
壁越しに待ち続けてる僕は
君に 伝えたい事がある
悔やんで泣いて さめざめとして
乾いて瞳は澄み渡ったかい
君が 隠してしまった 小さな光
今 見つけるんだ...Door
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足元 僕を象(かたど)った 影伸びて
幾星霜の光を覗いている
ここでは 人はお互いを求め合い されど
傷つく事を恐れては嘘をつく
映りゆく砂上 微かな希望
あまりに儚い色をしてる
誰かが水を 与えるのだろう
目を逸らす僕は
悲しくて いつまでも泣いていた
流れ出す まるで どしゃぶりの雨のよう...Star again
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手の中で 歪むジオラマ 街に明かりが灯る
傷ついた 姿照らした 光を睨んだ
塵と消えそうな 儚さを抱きながら
二足(にそく)を引き摺る程の 理由は僕にはわからない
終わりの無い争いに 何度も 何度も
君は向かうでしょう
ガラス越しに見つめるだけで
蜃気楼のようにまた 消えて 僕等は
夢に迷うでしょう...Over The Darkness
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藍色滲む 空のグラデーション
立ち尽くすのは 夢の跡
愛に混ざった 僅かな毒には
気づかないまま 幾千の朝
未来を描き 瞬く君と僕は
一歩先に広がる染み一つ
拭えなかったね
最大に描く インクの切れ場所
一筆の掠れたラブレター
最愛の君と 最低な恋を...ラブレター・ソング
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一粒ずつ 踊りだすメロディ
予告も無く降りだした雨に濡れ
すぐに止むさ 呟いたメロディ
だってこの水は涙なんかじゃない
傘を差し 胸の奥風が吹く
君を 君を迎えにゆく
顔を上げたら 頬をなぞった
一粒の雨 冷たさが
今 沁みて伝わる 奥へ奥へ
心の熱に 触れて溶けた...Melody Rain
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深く冷たい水の中 僅かな熱を守るような
指先で掠め取れる 些細な感傷を放つ窓
願いは交じり合うもので
やがては大きな国になる
手繰り寄せた細い糸
望んだ愛情の先へ
誰も彼もの名前も知らない君と
一人だけの大事な私が出逢う
そして二人重なり離れるとき
実感 酷く痛む胸の奥を知って...I&Someone
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触れ合えない境界だって 気づいてから
音も立てずしがみついた この狭さに
並び立てては捨てていった お気に入りの
ガラス細工 破片の奥 覗き込んだ
瞳映す 透明な色 失せて
鏡のように 僕を映すだけ
光散らす 閉じ込めた意図
込み上げてる 心は雨模様
埋められない程の穴だって やがていつか
ちり積も...雨模様
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まだ明けない 夜のすみっこで
二人で手をとり朝を待つ
誰もいない終電ホームの
明かりが消えてった
次の電車に乗って お別れしなくちゃね
でも一度だけの指きりしよう
また会いましょう。
二人で悲しみの背比べしたってさ
想いは計り知れない程なの
ごめんねなんて 悪い事してないはずなのに...また会いましょう。
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深く吸い込む息を呑んだなら どこまで行こう
漠然と進みながら探す
生まれた時には持ってたはず
大切なもの大事に
抱きしめられないのは何故?
目に見えないから 気づく事も無い
忘れてゆく日々の中
目を覚まして ほら わたしの大事な
今日はすぐに過ぎるから
朝の温度に身をゆだねながら このまま行こう...Important
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この声が届く音速
どうやらまだかかりそうだ
待ち列にあふれる雑音(ノイズ)
最後尾はノドの中
君へ、君へ、
へんじがないただのしかばねのようだ
呼んで、呼んで、
僕自身 忘れてしまった4文字のなまえ
この足が進む鈍足
どうやらまだかかりそうだ...4文字のなまえ
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