タグ「VOCALOID」のついた投稿作品一覧(232)
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「そうなの?こんど、ミクさんが絵本を作るの?」
ルカさんはそういって、ミルフィーユをひとくち、口に運んだ。
「ええ、そうなんですよ」
コヨミ君はうなずいて言った。
「それも、絵本といっても、4コママンガと絵本をミックスしたみたいな、です」
「へえ、面白そうね」
ルカさんは、にっこりと笑った。
ルカさ...玩具屋カイくんの販売日誌(305) はねっ返りのトートバッグ
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リンちゃんとみおちゃんが話をしていると、向こうに座ってる他のメンバーが、
話をやめてこちらを見ている。
「ちょっと、今のこと話してみるね」
そういってみおちゃんは、席を立った。
リンちゃんは、手元のウーロン茶をコクリとひと口飲んで、考えた。
「うーん。もし彼女たちが、ミクさんの絵本に出るとなると.....玩具屋カイくんの販売日誌(304) エンタメと、サブカルと、絵本!?
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居酒屋「たまかね」の席は、ほぼ満席だ。あちこちで、声高に話す声、談笑する声がさざめいている。
その、ちょっと奥まった場所のテーブルに陣取っている一団。
「キステン」の、スタッフとメンバーの打ち上げの飲み会が、行われていた。
さっきまで、大勢の観客の歓声で、にぎわっていたライブハウス「マルクト」、
そ...玩具屋カイくんの販売日誌(303) 「キステン」と、リンちゃん!
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こんど作る、絵本の中に、2つのガールズ・バンドを登場させてはどうか...。
ひらいさんのそんな提案に、コヨミ君は首をかしげた。
「“シグナル”のほかに、“キステン”も出すんですか? なぜ?」
ひらいさんは、にっこり笑って言う。
「リンちゃんのいる“シグナル”は、高校生のアマチュア・バンドよね」
「え...玩具屋カイくんの販売日誌(302) 絵本でバンドが、“対バン”!
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「このバンドが出る、絵本のお話だったら、面白くなりそうね」
彼女は笑って言った。
出版プロデューサーとしてのカンが、そう思わせるのかも知れない。
「ですよね。僕も期待しているんです」
コヨミ君は、笑顔でうなずいた。そして、続けた。
「絵本を通じて、ひらいさんも今後、音楽やバンドとの関わりが、増えられ...玩具屋カイくんの販売日誌(301) バンドが活躍!絵本がスタート
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「アリガトー!」
女の子たちが叫ぶ。
「ワァーッ」という、すごい歓声が、ステージに向かって押し寄せる。
ホールの壁ぎわで、その様子を見ながら、ひとりの女性がつぶやいた。
「ふーん、すごいものですね。ガールズ・バンド...。元気、いいですね」
その横で、青年があいづちを打った。
「そうでしょう。ひらい...玩具屋カイくんの販売日誌(300) バンドが、絵本の主人公!
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ミクさんは、カップの紅茶を一口飲んで言った。
「そうねぇ、でも、やっぱり普通の“絵本”から、作って行こうかな」
「そうするの?」
彼女はうなずいて、手元のノートを閉じる。
「うん。協力してくれるところもあるし。コヨミさんがらみの絵本の出版社なんだけど」
テトさんも、コーヒーを飲んでうなずいた。
「そ...玩具屋カイくんの販売日誌(299) ミクさんの絵本、スタート
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「いろいろ、工夫できそうね。でも、どんなキャラが出てくるの?」
テトさんが聞く。
「うん、やっぱり今回もリンちゃんを出していくんだ。彼女のやってる、バンドをネ」
ミクさんは言う。
「バンドかぁ。彼女のやってるガールズロックのバンド?」
「そうそう。リンちゃんの“シグナル”ね」
“シグナル”は、リンち...玩具屋カイくんの販売日誌(298) ウェブ絵本、ウェブ4コマ?
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すごすごと、厨房へと戻っていくソラ君を見ながら、
テトさんとミクさんは、話を続けた。
「絵本ね。4コマ漫画風の、か。面白そうね」
「でしょう。ほら、あの...。“となりの猫山さん”みたいな? あんな感じのホノボノ系で、さ」
そう聞いて、テトさんは、ニヤッと笑った。
「ああいう、日常系の、絵本とかマン...玩具屋カイくんの販売日誌(297) オシャレな絵本? マンガ?
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新しく作る絵本について、いろいろ話しはじめた、ミクさんとテトさん。
ちょうどそこに、ここ「カフェ・ドナ」のシェフの、ソラ君がやってきた。
彼女たちのいるテーブルに近づいて、言う。
「いらっしゃいませ。ミクさん、ようこそ」
「お久しぶりです!」
彼はテトさんにも挨拶する。
「テトさん、どうも」
「どう...玩具屋カイくんの販売日誌(296) 絵本をはじめよう!
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2人でお茶を飲んでいる、この店で、店長をしはじめると言う、テトさん。
おだやかなBGMが流れる、気持ちのいいレストラン、「カフェ・ドナ」だ。
「え、このお店の?」
不意の言葉に、ミクさんはちょっとびっくりした。
「まだ、日取りとか、はっきり決まってはいないんだけど。」
テトさんは、答えた。
「この秋...玩具屋カイくんの販売日誌(295) 新しい絵本 & 新しいコーナー!
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「いいねー、絵本。すっごい、楽しみだよ」
テトさんは、目を輝かせて、言う。
「で、いろいろ、描くこととか決めてあるの?」
ミクさんは、うなずく。
「うん。おおまかな内容とか、アイデアはね。でもね」
彼女はまた、紅茶をひと口飲んで、つづけた。
「細かい設定とかは、これから決めていくんだ。力になってほし...玩具屋カイくんの販売日誌(294) ミクさんの絵本と、テトさんのお店
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「絵本? ウン、わたし大好きだよ」
テトさんはうなずいて、アイスコーヒーのグラスを口に運んだ。
「だよね。絵本の、コレクションもしてるって聞いたから」
ミクさんの言葉に、彼女はちょっと恥ずかしそうに笑った。
「そうなんだ。結構、かわいい絵本を集めるの、好きでさ」
グラスに軽く両手を添えて、テトさんは...玩具屋カイくんの販売日誌(293) 絵本の新シリーズ!
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「いろいろ、なんか、お世話になりました!」
サナギちゃんとリンちゃん、そして駿河ちゃんは、ドアの前で、ツクヨミ少年たちに挨拶をする。
ニコニコ笑いながら、3人を見送る moonlit の人たち。
なにやら不思議な、あれこれがあったが、一件落着かな。
リンちゃんは、元気になった友達を見ながら、そう思っ...玩具屋カイくんの販売日誌(292) はっちゅーね新展開!?
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「あれ、リン。駿河さん。あたし、なんで?ここに。あ、そっか」
なにやら、ぶつぶつとつぶやきながら、サナギちゃんは部屋を見回して言った。
「そうか、ここ、ツクヨミ君のいる会社だね」
リンちゃんは、彼女に向かって言った。
「そうだよ。サナギ、あんたこの頃、ちょっとヘンだったよ」
「なんで?」
2人は、言...玩具屋カイくんの販売日誌(291) 「ツクヨミ少年とツクヨミ様」
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駿河ちゃんは、小さく「え?」と声を上げた。
「ちょっと、リンちゃん、これ。見て」
うなずきながらリンちゃんは、顔を近づけてビンの中を見る。
リンちゃんも、同じものを見ていたらしい。
そして、顔を上げて、部屋の隅に座ってこっちを見ている、サナギちゃんを見た。
「リン。どうしてここにいるの」
軽く、手を...玩具屋カイくんの販売日誌(290) 「小ビンとサナギちゃん」
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ツクヨミ少年は、ベニスズメさんと少し会話を交わして、
リンちゃんと駿河ちゃんを招き入れるように、一室の中に入れた。
さほど広くない部屋には、壁に向かっていくつかの机と机が置かれていた。
「あ、サナギ」
室内を見渡して、リンちゃんはつぶやいた。
端にある机の前の椅子に、目をつぶってサナギちゃんが座って...玩具屋カイくんの販売日誌 「透明な小ビン」
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それを聞いて、リンちゃんの好奇心がムクムクと湧き起ってきた。
「あのー、もし良かったら、会わせてもらえませんか。そのツクヨミさんに」
リンちゃんの言葉に、ベニスズメさんは目を見開いた。
「え? ええ、いいですよ。でも...」
口ごもる彼女に向かって、くったくのない笑顔を見せるリンちゃん。
「平気です...玩具屋カイくんの販売日誌 meet the ツクヨミ少年
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リンちゃんをモデルにした、はっちゅーねシリーズの人形、“リンリン・はっちゅーね”。
いま、売れ行き好調なこの新商品。
そして、リンちゃんとサナギちゃんが登場する、PV(プロモ・ビデオ)の制作をしたのが、月光企画だった。
そのビデオを作っている最中に、はっちゅーねの生みの親であり、ライセンスを行うミク...玩具屋カイくんの販売日誌 (287) あの夜の出来事!?
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古いマンションの一室に、いま、サナギちゃんがいるという。
リンちゃんは聞いた。
「あそこ、月光企画の部屋なんですか」
「ええと、その“関連会社”なのよ。Moonlit(ムーンリット)ってうんです」
続けて、駿河ちゃんは尋ねた。
「いま、サナギちゃん、そこで何をしてるんですか?」
ベニスズメさんは答え...玩具屋カイくんの販売日誌 (286) 月光企画、ベニスズメさんの話
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2人は、建物を見ながら、ベンチで話し合った。
「なんとなく、後をつけてきちゃったけど。何でもなかったら、どうしよう」
リンちゃんは、口をとがらせてつぶやく。
「わたしら、ただのストーカーだよね。そうだったら」
駿河ちゃんは、言う。
「でも、私とリンちゃんが2人とも、“何かある”と感じてるんだから.....玩具屋カイくんの販売日誌 (285) サナギちゃんは大丈夫 (ささげものの攻防 27)
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しばらくすると、向こうを歩くサナギちゃんは、古い建物のなかに入っていった。
まわりには、住宅地が広がり、近くには川も流れている、静かな一角だ。
「なんか、ずいぶん古そうな建物だね」
リンちゃんの言葉に駿河ちゃんもうなずく。
「この町に、こんな建物があるなんて、知らなかったよ」
それは、3階建てのマン...玩具屋カイくんの販売日誌 (284) サナギちゃんと古い建物
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街中の尾行なので、なかなか隠れるところが少ない。そこで...。
まっすぐな道の時は、十分に距離を取る。
そして、相手が角を曲がったっときに、その角の手前まで急ぐ。
そんな感じで、リンちゃんと駿河ちゃんは、後を追い続けた。
それでも、だんだんとサナギちゃんとの距離が出はじめている。
見晴らしがいい道な...玩具屋カイくんの販売日誌 (283) 彼女を操るやつ
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ずっと続く通りの向こうのほうに、サナギちゃんの背中が見える。
「行こう」
駿河ちゃんは言って、歩き出した。その少しあとを、リンちゃんが続く。
「ねえ。なんで駿河さんがここにいるの?」
彼女の姿を見失わないようにしながら、会話をする。
「あなたがコヨミさんへメールしたでしょ。それを聞いて。ま、後で説明...玩具屋カイくんの販売日誌 (282) 真昼の尾行
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「ねえ、お昼一緒に食べようよ」
昼食の時間。リンちゃんは、彼女の教室で座っているサナギちゃんに、入り口から呼びかけた。
「え?うん。いいよ」
彼女とリンちゃんは連れ立って、校舎の裏手の小さいベンチに腰かけた。
ふだんはリンちゃんは、クラスの友達と騒ぎながら、お昼の弁当を食べる。
一方、サナギちゃんは...玩具屋カイくんの販売日誌 (281) 追跡、開始!
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水曜日。
久しぶりに、学校に出てきたリンちゃん。
きのうはゆっくり眠れたし、家でレン君にいろいろ話しができて、気分的にもやっと落ち着いている。
「リン!元気?」
「ありがと」
「もう、風邪はいいの?」
「だいじょぶだよ。サンキュ」
声をかけてくれるクラスのみんなに、笑顔を見せる。
たいくつな古文の授...玩具屋カイくんの販売日誌 (280) 学校に来たサナギちゃん
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レイムさんと紙魚子さんは、暦君たちと別れて、ニコビレの廊下を歩いていた。
「でも、そのサナギちゃんっていう子、大丈夫かな」
紙魚子さんは、つぶやく。
「うん、大丈夫だよ。ワタシの勘だけど」
横でうなずく、レイムさん。
「いつも、妙な自信があるね。あなたには」
そういって、レイムさんをみつめる。
「う...玩具屋カイくんの販売日誌 (279) “はっちゅーね”は、きっと、私たちの味方
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「ツクヨミの話になると、アナタは目の色が変わるのね」
ニガ笑いしながら、紙魚子さんが、レイムさんに向かって言う。
「そういう訳じゃないけど。でもね」
レイムさんは、人差し指を立てて言う。
「今回、ミクさんの“リンリン・はっちゅーね”の仕事が無くなった事。それは、ツクヨミの月光企画にとって、かなりな“...玩具屋カイくんの販売日誌 (278) はっちゅーねは、「育てる」もの
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みんなは、ミクさんのカバンについた人形を見つめる。
「不思議ですね。実はボクのとこにも、そういうメールが届いたんですよ。地下鉄に乗ってたら」
「そう、それで、バスに乗り換えたワケね」
暦君のことばに、紙魚子さんがうなずく。
「ここ、わたしたちの方では、人形がしゃべって...。暦さんの方では、メールの...玩具屋カイくんの販売日誌 (277) よからぬ力?
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暦君は、スマホの画面を見返した。
さっきの妙な着信の、履歴は無かった。
「おかしいなぁ。オレの勘違いだったのかな」
首をかしげながら、ポケットにしまう。
ともあれ、地下鉄は降りてしまった。はやく、ミクさんたちの所に向かわなければ。
あたりを見渡すと、向こうにバス停がある。
「そうだ、たしかこの辺から...玩具屋カイくんの販売日誌(276) ニコビレのみんな