タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(152)
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#74「憧れ」
就寝前、私はミクさんの部屋のドアをノックした
中から、返事が返ってきて、私はゆっくりとドアをあける
「あ、マイちゃん!どうしたの?」
お風呂上がりのミクさんは、髪が濡れ、結んでいなくて、いつもと違った雰囲気が漂っていた
「えっと……うんと……ちょっと、お話、いいですか?」
「え!うん...妖精の毒#74
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#72「帰宅」
釣りを終えた後、私とレンさんは一緒に帰ることにした
「今日は楽しかったです!」
私は、いまだに手に残る、あのビビビッという感触を忘れられない
「そうか。それはよかったな」
レンさんの機嫌もなおったようだ
でも……やっぱり、謝らないとな……
「あの……レンさん?」
「ん?何?」
「レン...妖精の毒#72
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#70「生活」
五日後……
私の風邪はとっくに治り、久しぶりに外に出た
やっぱり、外の空気は気持ちよかった
今日は天気もいい
カイトさんは、一昨日から再開した診療所の仕事に出かけている
熱が下がった日の夜、私に「何もできなくてごめん」と言っていたが、それは仕方ない事……
カイトさんに心配かけないよう...妖精の毒#70
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#69「看病」
私は風邪でベッドに横になっている
すぐとなりにミクさんが見ていてくれる
「あ、ごめんね。マイちゃん、風邪ひいてるのに私、ぺらぺらと……」
ミクさんがそういって氷嚢を取り替えてくれた
「いえ……」
確かに少しめまいがするのは事実
でも、寝たからだろうか……いまはそこまで苦しくない
「あ...妖精の毒#69
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#68「夢幻」
ここは……どこ?
辺りが真っ暗で何も見えない
私の上下左右全てが真っ暗
見えるのは私の体だけ……
いや……真っ暗じゃない……真っ暗だったら、自分の手や体も見えないはずだから……
「……リン」
私は名前を呼ばれて後ろを振り向いた
「……誰?」
そこに立っていたのは、自分と同じ色の長い髪...妖精の毒#68
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#67「矢印」
リンちゃんが風邪で倒れた
レンの話しによると、僕に心配かけないようにと内緒にしていたらしい
僕はリンが寝ているそばで、氷を変えてあげる
すると、リンちゃんが目をさました
「あ、ごめん。起こしちゃったね」
リンちゃんは、虚ろな目で僕を見つけると、起き上がろうとした
「ちょ、ちょ、ちょっ...妖精の毒#67
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#66「高熱」
リンちゃんが高熱で倒れた……
ただの風邪だとは思うが……妖精だし、断定はしづらい
リンちゃんは僕のベッドに寝かせ、服は汗をかいていたのでミクに着替えさせてもらった
氷で頭を冷やしてはいるものの、他にする術がない……
というのも、ルカさんが言っていた通り、人間と妖精では、薬の分量が異な...妖精の毒#66
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#65「迷惑」
僕とミクが孤児院に戻ると、多くの子供たちが僕を温かく迎えてくれた
「おかえりー」
「お医者のおにいさん、一緒にあそぼー」
そして、あの二人が僕を見て、一言ずつ
「おかえりなさい。カイトさん。……その様子じゃ、もう心配いりませんね」
リンちゃんが二コリと笑う
やはり、僕は感情が顔に出や...妖精の毒#65
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#64「灯火」
「……い…………兄!…………カイト兄!!」
うう……ん?なんだ?
僕が目を開けると、目の前には一面の星空が見えた
「カイト兄!!」
そして、そのまま目線を下げると、ミクが立っていた
「あぁ……ミク……どうしたんだ?」
「どうしたじゃないよ!カイト兄!なんでこんなところで寝てるのさ!」...妖精の毒#64
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おとなどりーむ
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ねぇ…もう、おしまい?
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#62「意義」
シスターが壊れた孤児院の修繕費と、僕の後任の医者を探すために首都に出かけているらしい……
「え…いや…僕の後任の医者って……だって!この村の医者は、僕がいるじゃないか!?」
僕は納得できないでミクにせまった
「だって…カイト兄が行方不明になるから………」
「行方不明って……たったの数...妖精の毒#62
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#61「本名」
ミクが髪も結ばないまま、下におりて行った
僕は自分の部屋に荷物を置き、ミクの後を追った
僕が階段をおりると、義弟たちと遊ぶリンちゃんと、いつもの髪留めでツインテールにしたミクがいた
そして、ミクがリンを見つけると目を丸くしていた
「あ…あれ?!マイちゃん!?帰って来てたの!?」
ミク...妖精の毒#61
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#60「恩人」
孤児院に帰ってきた僕は、部屋に居るというミクに会うため、部屋のドアをノックした
返事がなかったので、呼びかけてみると、ドアが開き、ミクがでてきた
彼女は髪を結わずに、長い髪を揺らしながらうつむいている
「ミ、ミク?げ、げんきだったか?」
どうやら僕は、まだ緊張しているようだ…上手く口...妖精の毒#60
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#15「代価」
ミクに残された時間は…もうわずか……
それは一目瞭然だった
でも…僕は諦めきれなかった
「ミク!しっかりしろ!お前は僕が助ける!」
「ふん!【諦めなさい】。人間風情が【クチハテ】の毒を中和できるもんですか!」
僕の後ろで発せられたその言葉に怒りを覚え、発した人物……あの桃色の髪の女性...妖精の毒#15
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#14「終末」
僕は絶体絶命のピンチを迎えている……
今、僕の両手にはシスターとマイちゃんが……
そして、目の前には【樹木】……
そんな状態なのに、さらに僕を追い詰める光景が目に入った
「あ……あ…ミク!」
ミクが【樹木】の枝にからまってグッタリしている
ミクの長い髪が、細い手脚がダランと垂れ下がる...妖精の毒#14
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#13「脱出」
現在、信じられないことに下の階には、あの【樹木】がいる……
そして、下の階にはシスターやマイ、他にも義弟、義妹たちがいる
それを僕とミクで助けに行こうとしている
僕は階段脇にあった消火器を手に持った
あらかじめピンを抜いておく
「ミク…階段をそっと降りるぞ」
「うん」
僕らは小声にな...妖精の毒#13
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#12「襲撃」
その日の深夜、僕は部屋の窓から外を眺めていた
相変わらず外は森ばかりで、明かりがなく暗い
森の方から虫が鳴く声が聞こえる
僕は自然の音を楽しんだ
そして、ある程度楽しむと窓を閉めて寝ようとした
その時、森の入口付近で何かが動いているような気がした
真っ暗でよく見えない
前回同様、何か...妖精の毒#12
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#11「感情」
翌日の夕方、診療所からの帰り道…
僕を待っていた人物がいた
「お?レン!どうしたんだい?」
それはレンだった
「ちょっとお前に話がある……ついてきて」
レンはそういうと人通りの少ない方に歩いて行った
…といっても、この村自体にそんなに人はいないのだが…
「なんだい?森の入口までつれて...妖精の毒#11
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#10「問診」
僕とマイは、こっそりと僕の部屋に入った
ほんとはミクを騙したことに、少し罪悪感があった
でも、この子が困っているようだったので、こちらを優先してしまった
「さ、ここなら大丈夫だよ。好きなところに座って」
僕がそういうと、彼女は机の椅子に座った
キィという音を椅子がたてる
僕はベッドに...妖精の毒#10
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#9「マイ」
夕方、僕が仕事を終えて孤児院に帰ってきたときだった
「あ!こら!マイちゃん、待ちなさい!」
ミクが誰かを追いかけている声が聞こえた
そして、奥の部屋から、【あの子】が出てきた
昨日、森で助けた、黄色い髪の女の子だ
【その子】はきょろきょろしている
「おーい!君!体は大丈夫なのかい?」
...妖精の毒#9
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#8「旧知」
僕は自室で、今日起こったことを振り返っていた
「あれは……なんだったんだろう……それにあの子は…」
あの【怪物】は……
あの子は……
それにあの夢は……
疑問は積もるばかりだった
コンコン
部屋のドアがノックされる
「カイト兄……入っていい?」...妖精の毒#8
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#7「救出」
僕は決意をして、近くに落ちていた棒切れを片手に【怪物】に突撃した
「やめろぉぉぉ!!」
僕は力の限りおもいっきり、棒切れが折れる位、少女を捕まえている枝に渾身の一撃を叩きこんだ
すると、【樹木】は少しだけひるんで、少女を離した
彼女が地面にどさっと落ちる
僕はそれを素早く抱き上げると、...妖精の毒#7
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#5「出発」
次の休みの日
僕は、森に薬の材料をとりに行こうと準備していた
「おい!お前!」
「ん?なんだいレン?」
僕はレンに後ろから声をかけられた
「お前、今日も森に行くのか?」
「うん。それも僕の仕事だからね」
僕はレンの方を見ないで、荷物の点検をしていた
薬草事典、ルーペ、飲み物に応急処置用...妖精の毒#5
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#4「脅威」
僕は明るい日の光で目が覚めた
「え?ここは……」
しかし、そこは自分の部屋ではなかった
僕はなぜか森の中にいた
しかもその森は、いつも薬草を取りに行く村近くの森とよく似てはいるものの、すこし違った雰囲気があった
「ここは一体どこなんだ……」
僕は立ち上がると辺りを見回した
しかし、周り...妖精の毒#4
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#3「成長」
僕は村の人が用意してくれた小さな空き家を利用して診療所を開設した
正直、医師としての経験がまだまだ浅い僕だったが、それでも精一杯やることをやった
そして、僕がここに来て二カ月が過ぎ、仕事にも少しずつ慣れてきたころだった
診療所が休みの日
僕は孤児院の廊下にあるベランダに出て外を眺めてい...妖精の毒#3
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#2「鈍感」
奥の部屋に入ると、若い女の子がお茶を沸かしていた。シスターは椅子に座っていた
「さぁ、カイト君、そこに座って」
シスターは自分の向かい側に僕を座らせた
「早いものね……あなたがここに来たのがついこの間のようよ。でも、実際には二十数年も経っているのね」
シスターは目を細めて、僕の顔を見る...妖精の毒#2
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みくが雨に濡れちゃったので…
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#番外編
【はじめに】
私の作品『初音ミクという名のソフトウェア』を見てくれてありがとうございます
万が一、まだ本編読んでないという方がいらっしゃったら、そちらを先に読んでもらえますと大変嬉しいですww
http://piapro.jp/bookmark/?pid=shiruru_17&view=t...初音ミクという名のソフトウェア#番外編
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#11
ミクのデータを解析し始めて、早くも5時間がたった
その途中に会社から電話が来たり、インターホンが鳴ったりしていたが、私は一切にかまわずミクのデータを解析していた
「だめ……このままじゃ、間に合わない!」
「マスター!諦めないでください!」
「わかってる!」
私は必死にキーボードを叩き続ける
...初音ミクという名のソフトウェア#11