タグ「MEIKO」のついた投稿作品一覧(24)
-
「なんで、・・・あんたがそれを知ってんのよッ」
「私これでも二人が良い関係になるように影ながら努力してんのよ? ま、あれは完全に王の天然だけど」
こそこそとしている姫と女王に王は声をかけました。
「二人ともなに話してるの?」
「なんでもない。女の子同士の秘密なんだから」
姫は答えながら立ち上がり...桃桜姫と薔薇の女王9
-
王はなんて物持ってるんだと言いたげに姫を見ます。姫はすぐに否定しました。
「な、なにそれ? 武器なんて一つも持ってない」
「いんや。あの時は持ってたぞ。高々と振り上げてたじゃないか」
姫は必死で記憶を手繰ります。
「高々と・・・振り上げる・・・」
ぶつぶつとつぶやいたあと、ようやくその言葉に当...桃桜姫と薔薇の女王8
-
「ねぇ、なんで二人は戦っているの?」
「あんたには関係ない」
女王に睨まれながら即答されるも、ここで引き下がってはまた戦いが始まってしまう、と思った王は勇気を振り絞り睨み返しました。
女王は王がすぐに引き下がると思っていたのですが、意外にも睨み返してくるのでたじろいでしまいました。
「な、なによ...桃桜姫と薔薇の女王7
-
その頃、女王は姫と対峙していました。
女王はがむしゃらに走り続け、いつのまにか庭へと来ていたのです。そこには姫が待ちかまえていたかのように立っていました。女王は気持ちを切り替え、余裕のある笑みを見せつけました。
「何しに戻って来たのかしらね。森の奥でおびえながら隠れていたのではなくて?」
「・・...桃桜姫と薔薇の女王6
-
しばらくして森の奥の小人たちの家の前には、スカートをたくしあげている姫と、殺気に満ちた目をした女の子が対峙していました。女の子とはもちろん女王のことです。
正直姫はあまりやる気がありませんでした。自分がそれなりに強いということを知っていたからです。向こうから申し込んできたとはいえ、もし大けがをさ...桃桜姫と薔薇の女王5
-
そして小人たちの家ではすっかり小人たちとなじんだ姫が一人で留守番をしていました。
「んー!! やっぱみんなといるのも楽しいけど、一人になりたいときもあるのよねー」
上半身を伸ばしながら、姫はベッドに寝転がりました。
「ふあー。ねむい。でも今寝たら夜寝れなくな・・・・・・zzz」
それからしばら...桃桜姫と薔薇の女王4
-
時は少し戻って前の日の昼。女王の魔の手から逃げ延びた姫は森の奥の方に向かっていました。
しかし、前日に降った雨で足場は悪く、進むことが困難でした。どこかで休みたいと思っていた姫はある小さな家を見つけました。
その家の屋根はとても低く、姫はかがまないと中に入れませんでした。家に無断侵入した姫は物...桃桜姫と薔薇の女王3
-
女王は使用人に、姫を殺して夕食に出すように命じました。
しかし使用人は気が弱くそんなむごいことができるはずありません。なので姫を殺さず森の奥へ逃がし、鹿の肉を用意することにしました。
その夜、食卓ではいつもより早く女王が席に着いていました。そこに、やたらテンションの高くした王が入ってきました。...桃桜姫と薔薇の女王2
-
むかしむかしあるところに、とある魔法の鏡を持つ女王がいました。
その鏡はなんと自我を持っており、喋ることが出来たのです。噂によると質問すればなんでも答えてくれるとか。
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番強いのは誰かしら?」
「もちろんそれは女王様っすよ。何回言ったらわかるんすか」
これが女王の日課で...桃桜姫と薔薇の女王1
-
少年は超巨大タコにマグロを差し出そうとしました。しかし超巨大タコは少年の存在に気づいていません。少年は超巨大タコを力一杯マグロでつつきました。やっと超巨大タコは少年の存在に気づきました。しかしどういうわけか、超巨大タコはそれを攻撃してきたものと認識してしまい、少年を足ですくい上げてしまいました。
あ...人魚レン6
-
ようやく帰ってきた少年を姉は叱り、そして抱きしめました。
しかし、どこか呆然としている弟に気づいた姉は理由を尋ねました。
ぽつりぽつりと経緯を説明する弟の話を聞いて、姉は確信しました。
「あなたはその子に恋をしたのよ」
そう諭された少年はびっくりすると同時に納得もしました。そしてますます、少女のこと...人魚レン3
-
海の上はあいにくの曇り空でしたが、少年は物珍しそうに、きょろきょろとあたりを見渡していました。
そうしている内に、空にどす黒い雨雲が現れました。
姉は経験上その雲が嵐の原因だと言うことを知っていたので、海に戻ろうとしましたが少年の姿が見あたりません。
しばらく探しましたが、次第に風も強くなってきてい...人魚レン2
-
むかしむかしあるところに人魚たちの間で歌い継がれている、ある言い伝えがありました。
人魚が人間に恋をした
どうしても人間に会いたかった
悩み苦しみ切望して魔女に懇願しにいった
声と引き替え人間に だけど海には入っちゃだめよ
魔法が解けてしまうから
人魚は劇薬を飲み干した
...人魚レン1
-
お城に向かって走っている途中で、魔法使いはもう一度聞きました。
「本気なの?」
「本気よ。それに、仲良くなりたいんでしょ?みんなと」
「!!」
本心を言い当てられた魔法使いは手を引かれながらうつむいてしまいました。
そして、
「あの・・・」
「ん?なに?」
「その・・・えっとえと・・・・・・ありがと...眠れる森のMEIKO姫7
-
「なんで・・・今日結婚式のはずじゃあ・・・」
魔法使いは黙り込んで考えました。
MEIKO姫がここに来たのは自分を処刑するためだと気づきました。
なんせ、国の大事な姫を殺しかけたのです。それぐらいは当然だと思いました。
「好きにすればいいわ。毒蛇の壷にも入るし、真っ赤に焼けた鉄の靴も履くわよ」
魔法...眠れる森のMEIKO姫6
-
とある日、お城では盛大にMEIKO姫とKAITO王子の結婚式が開かれようとしていました。
そんなお城から遠く離れた、森の奥深く。そこにあの桃色の魔法使いはたった一人で住んでいました。
あの誕生会以来、国の人々は魔法使いを嫌悪して、森に近づくことさえしなかったのです。
魔法使いはベッドの上で、膝を抱え...眠れる森のMEIKO姫5
-
MEIKO姫はちらりと肩を落としていたKAITO王子を見ると目を瞠りました。
KAITO王子が着ていた、元はとても高級そうな服がぼろぼろだったからです。
よく見ると、体中のあちこちに傷を負っていました。
「あんた・・・なんでそんなになってまで・・・」
MEIKO姫のつぶやきに似た言葉にもKAITO王...眠れる森のMEIKO姫4
-
百年後、眠りの国の噂を聞きつけた一人の王子がいました。
それは、海を越えた向こうにある小さな国の王子で、KAITO王子と呼ばれていました。
KAITO王子は幼い頃からの婚約者がいたのですが、愛想をつかされ、独り身でした。
なので、王子はある決心をしてここにやって来たのです。
「この国の一番高い塔で眠...眠れる森のMEIKO姫3
-
王様をはじめ、誕生会に来ていた人々は悲しみました。
しかし、そんな人々の悲しみを吹き飛ばすように、声を上げた者がいました。
「MEIKO姫は死ぬのではありません。百年間眠り続けるだけでしょう」
それは、緑の女の子の魔法使いでした。
緑の女の子はまだ魔法をかけていなかったのです。
王様たちは安心しまし...眠れる森のMEIKO姫2
-
むかしむかしあるところに、とても平和な国がありました。
ある日、その国に待望のお姫さまが生まれました。
そのお姫さまは、MEIKO姫と名づけられました。
王様が開いたMEIKO姫の誕生会にはたくさんの人が集まりました。
その中には、三人の小さな魔法使いもいました。
魔法使いたちはMEIKO姫の誕生を...眠れる森のMEIKO姫1
-
家臣たちは、一軒一軒家を回りました。
しかし、その少女は一向に見つかりませんでした。
半ば諦めかけていたとき、ある家の娘が落し物を見て、他の家の娘とは違った反応をしました。
その家には、二人の娘しかいませんでした。
しかし、何かを知っているに違いないと思った家臣たちは、その家の前で待つことにしました...ミクかぶり3
-
さて、ちょうどその頃のお城では、パーティーが盛り上がりを見せているところでした。
「きゃあ、あの方が王子様よ!」
「かっこいいわ!あ!今私のほうを見たわよ!目が合った!」
「何言ってるのよ!私を見たに決まってるでしょ!」
「こっち見てー!マフラー王子!」
パーティーの主役である王子の登場で、会場の女...ミクかぶり2
-
むかしむかしあるところに、酒を持たせたら熊より怖い赤い姉と、町でも一、二を争うほどの鬼畜キャラとして有名な桃色の姉に、毎日いじめられているかわいそうな少女がいました。
その少女は、シンデレラと呼ばれていました。
「シンデレラ!酒が切れているわ!買ってきて頂戴!あとつまみも!」
「シンデレラ!私の靴が...ミクかぶり1
-
窮地を脱した男の子は、やっとお城に着き、何とかしてもぐりこみました。
しかし、お城の中は迷路のように複雑で、なかなか女の子を見つけることが出来ませんでした。
男の子がきょろきょろしながら廊下を走っていると、角で誰かとぶつかってしまいました。
弾き飛ばされた男の子がしりもちをついた状態で顔を上げると、...虹色のおとぎ話4