ku-yuの投稿作品一覧
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「線香花火、買ってきたんだ」
結月君が、線香花火を買ってきた。
「普通に花火やってもよかったけど?」
「コッチの方が好き」
「なんか寂しい気もする」
私は線香花火は嫌いだ。ぱちぱちと、光が飛んではすぐ消えて。太陽も消えてしまって。僅かにしか輝かない。刹那にしか輝かない。暖かい光だけは好きだけど、たっ...線香花火【結月ゆかりの双子の弟・紲星あかり】
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「時計屋ー。」
ツバメがきた。
何の連絡もなく来る奴らが多いので、もう慣れてはいるが、連絡ぐらいはしてほしい。
「ツバメ、何のよう?」
「いやー、明日ホワイトデーじゃん。」
「あーそうだね。」
「ボクって誰からもらったっけ?」
・・・・・・、覚えとけよ。
大した数もらってないだろ。
「機械人形から貰...時計屋ホワイトデー
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ノスフェラトゥが、何か大きな包みを持って走ってきました。
「うさぎさあぁぁぁん。」
「まず止まろうか。」
「今日さ、なんの日か知ってる??」
「まぁ、一応ね。」
「だから、はい!!」
「ありがと・・・。これは・・・、何が入っているの?」
時計屋くらいの大きさがありました。
「チョコだよ、機械人形のと...時計屋小説もどき(IN バレンタイン)
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今日は私の誕生日でした。
一人で住んでいる私には、祝ってくれるマスターも逝ってしまって居ないので、寂しくケーキを買いに行きました。
ホールで買っても意味がなさそうですので、ショートケーキで済ませようと思いました。
でも、来客があるかも、という淡い期待を持ってしまったために、ホールで買ってしまいました...ルカさん誕生日なので
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「ふぅ、これで今日は終わりだな。」
とあるサーカスの団長は、そう言って椅子に座りました。
最近、公演が多くて大変なご様子。
青髪の青年の率いるこのサーカスは、団長の両親から受け継いだ由緒正しきものでした。
親の七光りで保っていると、そういう輩もいましたし、サーカスの演目を揶揄する者もいました。
しか...道化師と壊した人形~Lost Actor Circus~
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「兄さん、何やってるの?」
「うわぁっ・・・って、何だ、お前かよ。」
遊郭番のところにいる双子の従者、その兄を探しに来ていた弟が声をかけました。
「何でそんなに驚くの?」
「い、いや、別に?」
「じゃあ何やってるの? こんなところまで来て。」
従者兄のいた所は、時計屋の家からは死角になっていて、なお...時計屋の小説(時計屋いません)
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「リン、誕生日おめでとう。」
そう言って君は、野花を摘んで渡してくれた。綺麗な花、可愛らしくて。照れくさそうに笑いながら。綺麗な包み紙で、本当に小さな、でも、これ以上ないほどの心のこもった花束だった。
「よく覚えていてくれたね、わかりにくいのに。」
「大切な日でしょ。忘れないさ。」
その何ヶ月か...君との思い出
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レンにキレた。
だってミク姉の魅力について語ってたから。
私の前で、ほかの女のことを。
だから、部屋から出ていった。
「レンもしょうがないわね。」
メイコ姉の所にいった。
「レンは、私の事を話さない。」
「だって、リン、レンが見てるとすぐ物投げちゃうじゃない。」
そうだけど、見つめられると恥ずかしく...好キナノ リンver
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リンと喧嘩した。
どっちが悪いというか、ミク姉の魅力について語ってたら、キレられた。
なんで? 何かやった?
「それは、怒るよ。」
カイトに聞いた。
「だって、ミクはかわいいから。」
どういう意味だ? このシスコンは。
「だって、僕以外にも大人気でしょ。」
まぁ、そうだけど。
だから語ってたんだけど...好きだよ レンver
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カイト:えーと、(比較的)無事マスターから解放されたので誕生パーティーの話し合いでも。
レン:じゃ、プレゼントから決めようぜ。
ルカ:そうですね、では皆さんに言ってもらいましょうか。
ミク:私は・・・蜜柑が良いと思います!
リン:うちにいっぱいあるよ。貰ったらしくて。
ミク:うちにもあるのよ。
カイ...鏡音誕生日
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「リンせんぱーい!」
「グミ、何?」
「先輩はぁ、誕生日何がほしいですか?」
「何で私に聞くの? ふつう秘密にしとくものでしょ。」
「えーだってボク今年生まれたばかりでよくわからないんですよ。 思いつくといったら、ロードローラーくらいなんですけど。」
「あぁ、もうそれファンに貢がれてるからいらない。...GUMIの不幸?
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「やっぱし寒いよね~。」
12月ももうすぐ終わる。
リンと一緒に生まれてもう二年になった。
「そうだな。 真冬だから。」
「やっぱりマフラー持ってくればよかったかなぁ。」
「じゃ俺のマフラーつける?」
「え? レンは大丈夫なの」
「平気。」
「わーありがとう。」
あの頃とは違うな。...(non title)
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リン:マスター、クリスマス近いよねー?
LRマス:そーだねー。
レン:プレゼントとかあるよね?
LRマス:サンタさんが来ればね。
リン:いや、どっかのおじさんに頼むのって気が引けるんだけど。
レン:だって、サンタって、寝ているところを・・・。
LRマス:アレは違うから、刃物で一突きじゃないから。あの...クリスマス前
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蒼く輝く月の下には、質素で小さくってみすぼらしい、だけども不思議と足動くサーカスの小屋があるんだ。
やってきた人、口々に言うのは「美しい人だ」と。
テントには真っ赤垂れ幕があるんだ。
サーカスがあることを伝える唯一の目印なのさ。
その色と同じ色のドレスを着るのはこのサーカスの取締役の女の人だ。
「わ...Hate figure's princess~嫌われ者のサーカス~
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いつの時代でしょうか。
ある国がありました。
国民は、とても怒っていました。
なぜなら、王はとても厳しい弾圧を行ったのです。
とある法を破ったものはすぐに捕まり、地下にある労働施設で働かせるのです。
しかも、多大な税金をかけておりました。
払えなければ、家族を人質にしてお金を稼がせもしました。
その...とある国のお話
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言葉も知らない機械だった私の話。
生まれたのは、部屋の中、真っ暗な部屋。
作ったのは無表情な人たち。
何度も何度も失敗して成功していたから。
私は成功した物の一つ。
ただそれだけ。
箱庭のように小さな、作られた自然のある部屋にずっといた。
閉ざされている、この部屋の中。
私が作られた理由も、存在意味...貴方が教えてくれた事
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ある国の王は悪逆非道な王でした。
王女の国であったはずの国でした。
でも、前の王女が彼を王にしたのです。
でも、彼の姉は殺されました。
国が殺したのです。
だから、この国が嫌いでした。
だから、王は民を虐げました。
例えば過酷な労働を強いるとか、多くの税をかけるとか。
「そんなことをしていては、いつ...Un corvo―鴉―
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ある国の『王子』は、処刑台にいました。
そうですね、原因は歴史。
昔のお話が今日にまで。
まず最初に、この国の歴史でもお話いたしましょうか。
この国には、対立する国がございます。
昔から対立と言えば、宗教、領土、資源・・・。
利害のみを追求し続けた結果ですね。
でも、しばらくすると、問題は解決しまし...Je manque de devenir
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カイト:めーちゃーん、見て見てー。
メイコ:何かしら?
ルカ:私も見ても良いですか?
メイコ:いいんじゃない? 知らないけど。
カイト:ほら~、綺麗じゃない?
メイコ:・・・・・・。
ルカ:・・・・・・。
カイト:えー、無反応ー? つまんないなぁ。 仕事で好きなの選べたから見せたのにぃ。
メイコ:あ...(non title)
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大嫌いなあなたへ
いつも思うけどあなたって本当に酷いわよね。
だって、いつも嫌なくらい一緒にいたのに、嫌って言ってもついてきたのに。
なのに、何で?
私をおいて独りぼっちにするの?
どんだけ後悔したって知らないんだからね。
あなたも、あなたを奪ったのも、絶っっ対に許さないわよ。
女の子が怖いってこと...Long-distance love of emptiness and ground
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一人は金色の髪。
一人は新緑の髪。
一人は可憐なる少女(アリス)。
王族の民。
一人は夢を見る少女(ガイア)。
冥界の民。
私は絶対に・・・・・・。
歌姫、あぁ、夢を見せてくれた姫。
私は一緒にずっといたのよ。
幼なじみだもの、仲が良かったもの。...二人の歌姫=AliceとGaiaの詩
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初めて出会った時の事はきっと忘れられない。
「はじめまして」って、もう七日前のことなのね。
時が経つのは本当に早いわ。
あなたに出会ったときの驚きは覚えているわ。
私の中での理想の人。
夢の幻想の中で見ていた人。
もう緊張しすぎちゃって、会話もままならなかった。
「僕はレン、君は?」
「は、はいぃ?...夢薔薇 〔純愛ver〕
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初めましてと言ったのはあなたと出会った日。
あれは7日前のことね。
あの時はまだつぼみだったわ。
芽生えはしていたけどね。
よろしくと言って、会話をあのねから始めるようになったのは5日前よね。
あなたとの会話、何気に合っていたわ。
やっと咲き始めたのよ。
私の恋花、赤い薔薇。
棘は鋭くてふれる私の手...夢薔薇
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未来の地球。
その世界はどんな世界なのでしょう?
今宵は未来に生きる少年のお話をしましょう。
植物は枯れ果てました。
人は醜いですね。
壊すことしかしなかった。
今止めようとしている抗争・殺戮・テロなど、当たり前なのです。
そんな世界ですからね。
町なんて言うものは形なんてありません。
ただの瓦礫の...願=幻/ネガイハマボロシ
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アリスの前に一人の男がきた。
可憐なる少女の最期をみた彼が。
アリスは戻らない。
例え可憐なる少女が磔刑になっても。
奪った王を血祭りにしても。
男はアリスのフィアンセだった。
民はアリスを愛していた。
愛する者を失った悲しみ。
愛する者を殺された恨み。
愛する者を奪われた。...二人の歌姫=Alice
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「次の宝石姫はあの子らしいぞ。」
「あの子が・・・。」
「だったら、代わりを見つけたらどうだろうか。」
「宝石姫にふさわしい者をか?」
民は見つけました。
磨けばその宝石姫をも越える美しさを持つ代理を。
それこそが彼。
少女として仕立てあげられた少年。
危ういものに惹かれたのです、だから少年を姫に。...閉じ込められた宝石姫
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「民が喜んでくれるなら…。」そう言っておりました。
「なんと美しい!!」「あれが宝石姫か。」
それはそれは美しい、ドレスを着た“少女”がおりました。
“彼女“は宝石姫でした。
左眼がガーネットの者だけが得ることのできる称号でございます。
“彼女”の美しさは磨けば光りつづけるようでした。
でも、“彼女...閉じ込められた宝石姫
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リン:マスター、おはよー。 ってあれ? マスターは?
レン:まだ寝てるけど?
リン:もう十時なのに? 起こさなきゃ。
リン:マスター! 朝だよ。
マスター:あ、リン。 おはよう。
レン:マスター、顔赤いけどどうかした?
マスター:え? どうもしないけど。
リン:ちょっといい? うわっすごい熱!
マス...(non title)
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「ああ、どうしようか。」
とあるサーカスの団長が呟いた。
彼のサーカスは旅をしながら世界中を歩いてきた。
それまでにいろいろな芸をやってきた。
空中ブランコ、玉乗り。
そんなありきたりなものはそのサーカスではやらない。
お客さんは何を望んでいるの?
「今まで見たことの無いようなとてもとても楽しい演目...道化師と壊した人形
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レン:ハロウィンだねぇ。
リン:pixivもハロウィンだったね。
LRマスター:ということで、衣装ドゾ。
レン:えー。
リン:どんなのかなぁ? 魔女っぽいね。
レン:・・・化け猫? てか、肩モロ出しっすか。
LRマスター:どっかのPV見て作ったんだけどなぁ。
レン:何の曲だよ。
LRマスター:そこは...ハロウィン