タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧(55)
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「――――――ロ、シアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!!!!」
ルカの悲痛な叫びが、一気に全員の意識を呼び戻した。
同時に、その絶望感が伝播する。
「ロシアン……あんた……!!」
「嘘だろう……!?」
「ロシアン……ちゃん……そんなぁっ……!!?」
「ねこ……助...SOUND WARS!! XVII ~審判~
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《ビビーッ!ビビーッ!ビビーッ!ビビーッ!ビビーッ!》
鳴り響くアラーム。警告灯で赤く染まる操舵室内。
それはどう解釈しても―――――退艦警告。今すぐの退艦を命じる警告音だった。
「な……何なの……!?これはいったい……!?」
困惑するルカ。完全に油断していたことが、その焦燥に拍車をかけていく。
周...SOUND WARS!! XVI~神獣、絶望と共に征く~
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「くそっ……遅かったか……っ!!」
悔しげに、レンが破壊された町の門を叩く。
リン、レン、鳴虎がその町の入り口に到着した時には、既にそこは惨状と化していた。
破壊され、鉄屑と化した戦車や戦闘機。
零れた燃料が独特のオイル臭を撒き散らし、そこかしこで引火し燃え広がっている。
そしてその合間に、目を...【※流血表現強め】四獣物語~魔蟲暴走編③~
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『ぐ……ああああ……っ!!』
膝をつき、呻き声を上げるハク。地面に描かれた電子魔法陣は今にも消えてしまいそうなほど明滅を繰り返していた。
突然の不調を目にして、グミの表情が困惑に包まれる。
「え!?ええ!?メ、メイコさん!?ハクさん、どうしちゃったの!?」
「…………あの子の能力、『ボカロマスター』...SOUND WARS!! XIV~ハクの本気③受け入れられた力~
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「……状況は概ね理解できました。3分……は厳しいか。5分で引きずり下ろします」
腰まである白髪を束ねたリボンをほどきながら、あっさりと爆弾発言を放つハク。
あの巨大戦艦をたったの5分で墜落させる―――――普段の彼女であればあり得ない、大きく出た言動に、グミは目を丸くした。
メイコは動揺こそしなかった...SOUND WARS!! Ⅻ~ハクの本気①She's VOCALOID's master!!
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「……ミキさん。聞こえるか?」
――――――――――ミキの正面に立ったレンの第一声が響いた。
その『音』を認識し、言葉を返すミキ。
《……ニンシキ。カガミネレン》
やはりその無感情な口から放たれたのは、プログラムに沿った定型文。感情も意思も奪われたミキは、完全にコンピュータ同然の反応しかしない。
本...SOUND WARS!! Ⅺ~迸る感情の奔流~
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―――――時間がないことが分かっていても、完全に硬直してしまうほどの衝撃。
その部屋の真ん中に座した可愛らしいバイオメカは、それほどの存在であった。
「……ね、ねぇルカ姉、あの子ってもしかして……」
「……もしかしなくても……あんな特徴的な姿したVOCALOIDはそうそういないわ」
ミクの震える声に...SOUND WARS!! Ⅹ~無感情の動力炉~
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『……え?』
唖然とした表情でルカが辺りを見回す。そして耳を澄ませる。僅かに『心透視』も発動しながら。
しかし―――――船が落下していることを示す音は何も聞こえなかった。船底が空気を割り裂く轟音も、激しいGに引っ張られた積載物が天井を叩く音も。
空中戦艦『破壊者』は――――――――――墜ちていなかっ...SOUND WARS!! Ⅸ~動力炉捜索作戦~
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「……あ、ルカ姉!こっちこっち!!」
ミクが扉の前で手を振っている。ちょっぴりうなだれたリンとレンを引き連れたルカがそこに駆け寄っていった。
「もうっ、リンもレンも無茶しちゃダメでしょー!?ルカ姉もんの凄い形相でぶっ飛んでいったんだからね!?」
(ミク姉が言うかミク姉が……)
心の中でぼやくレンだが...SOUND WARS!! Ⅷ~動力炉爆破作戦~
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「……さて……どこだ?」
急ブレーキをかけ、廊下のど真ん中で、考え込むレン。急に前を走っていたレンが止まったおかげで、リンはブレーキをかけ損ね、躓いて顔面から地面に突っ込んでいた。
「ちょ、何すんのー!!?」
「何もしてないだろうが!? 勝手にすっ転んどいて何言ってんだ!?」
「ぐぬぬ……で、何急に...SOUND WARS!! Ⅶ~量産型爆破作戦~
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――――――――――私達は誰からも愛されなかった。
家族を失い、親戚にも疎まれた私たちは、全ての人間に忌み嫌われた。
唯一信じていた人間にも、あっさりと裏切られた。
だから……だから―――――――――――――――
救いようのないクズ野郎が、愛されている様を見るのは我慢がならなかったんだ。
~~~~~...四獣物語~魔蟲暴走編①~
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リンが恐怖のあまりミクを抱えて飛び上がった頃―――レンとルカは、ようやくお互いの攻撃のダメージから回復しつつあった。
とは言っても、勢いは若干ルカに流れていた。
その理由は二つ。一つは最後に攻撃したのがルカであること。そしてもう一つは―――――レンの戦力。
(くっそ……白鯨まで使っちまった……これで...四獣物語~獣憑戦争編⑥~
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《――――――――――ガギィンっ!!》
鋭い金属音と共に、未来の昆虫の腕とリンのグレネードランチャーがぶつかり合い、火花を散らす。
先刻の激突からわずか数分で回復した二人は、再びその得物を振り回していた。
未来のヤンバルテナガコガネの前脚が地を削れば、リンのアームストロング砲が天に風穴を開ける。
未...四獣物語~獣憑戦争編⑤~
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加速。加速。―――――加速。
スピードを上げながらぐんぐん上昇していくルカ達四人。
雲を突き抜け、天空高くまで上り詰めると―――――
『……!!』
ルカの目の前には巨大な空中戦艦―――――『破壊者』。
戦艦の甲板から小さく突き出た艦橋の中。真ん中に座っている、田山と一瞬目があった。
瞬時に艦橋のガラ...SOUND WARS!! Ⅵ~戦艦内部侵入作戦!!~
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「……はぁ……はぁ……はぁ……」
大きく息をしながら、メイコが量産型の残骸を足元に叩き付けた。
そしてあまり余裕のない声で、後ろに立っているミク達に声をかける。
「ね……ねぇ、ミク、リン、レン……あんたたち、何体倒した?」
「わ……私は300体ぐらい……かな……」
「あたしとレンで……400体ぐらい...SOUND WARS!! Ⅴ~救いの焔~
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むかしむかし あるところに きんいろのかみのおんなのひととおとこのひとがいました
ふたりはであい しあわせなひびをおくり
そしてかわいらしいふたごをさずかりました
ひとりはおとこのこ ひとりはおんなのこ
かぞくよにんで へいわなひびをおくるはずでした
しかし おんなのこはむねにびょうきをもっていまし...【リンレン誕】しあわせ【四獣物語】
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『あ……あ……ああああああああああああああああああああっっ……………!!』
上空では、主砲の直撃を喰らったミクが断末魔をあげていた。
主砲の炸薬を全身に浴びたミク。化学反応で体を形作るバイオメタルが融けはじめていた。
全身の皮膚は既にドロドロ。幼くも美しい顔は、崩れ頭蓋骨がむき出しになり、喉も融けて...輝く鏡、拡がる音 Ⅵ~Twin・Append①~
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ぐらりと傾ぐ身体。
ふわりと消える音波。
タイムリミットを迎えたミクの体は、もはや完全に動きが止まっていた。
(やっちゃった……まさか……もう20分経っていただなんて……!!)
わかっていたはずだった。自分の体は20分しか動かせないことを。それ以上闘おうとしてもただの的にしかならないことを。
そのこ...輝く鏡、拡がる音 Ⅴ~鏡の音、覚醒~
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機械。
それはまさしく、人間の技術の結晶であり、人間が極めた科学のある種の形態だ。
油や電気を喰らうことで、知能の代わりに力を捨てた非力な人間に不可能なことを可能にしてきた。
発達した機械は武器としてある種の変貌を遂げる。―――――そう、普通の動物にはまず不可能な、『鋼鉄の超遠距離攻撃』―――――銃...四獣物語~獣憑戦争編③~
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「……ん~……よし、おっちゃん! これとこれ2つずつ、あとこいつ3つにこれ4つね!」
「おうよ! ところであんちゃん、一人旅かなんかかい? このへんじゃ見ない顔だなぁ」
「へへ、一人旅ではないんだけどね。双子の妹と一緒にちょっと冒険ってところかな」
「そいつぁ豪気だねえ! 気に入った、こいつも持って...四獣物語~獣憑戦争編②~
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レンが町を出てから数日後。
「うーん……」
悩んでいた。
幻獣少年は悩んでいた。
(しまったなぁ……もうちょっと金持ってくりゃよかったか……)
単身で荷物もあまり持たずに飛び出してきてしまったために、大した金を持ってきていなかったのだ。
案の定―――――現在レンの所持金:0円。もはや食べ物すら手に入...四獣物語~幻獣少年レン⑦~
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軽い。軽い。体が軽い。
なんということでしょう。まるで羽根が生えているかのように体が軽い。
これも機械心臓のおかげなのだろうか。それともテトさんの……?
どちらにせよ、先生曰く『あと三日ぐらいで退院できる』そうだ。三日後が楽しみだ。
楽しみで楽しみで眠れなくて、私は夜中だというのに廊下をぽてぽて散歩...四獣物語~大砲少女リン⑤~
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《―――――――――――――――起きな。起きなよ》
『……う……?』
―――――誰かの声で、目が覚めた。
ここはどこだろう。真っ暗。
手術は―――――終わったのだろうか?
辺りを見回すと、そこに見慣れない人影があった。
紅い髪をツインテールに巻いた女の人。私より少し年上ぐらいだろうか。
《よかった。...四獣物語~大砲少女リン④~
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「……これより、ヒト心臓形状式機械心臓移植術を開始する。お願いします」
『お願いします』
「じゃあ始めるぞ、メス!」
リンとキヨテルの会話から1週間後。リンの機械心臓移植手術が始まっていた。
「……よし、心膜を剥離するぞ。メッツェン!」
「ハイ!」
軽やかに手術を進めていく。後ろで作業をしている手術...四獣物語~大砲少女リン③~
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窓の外を枯れ葉が舞い、その枯れ葉を木枯らしが吹き飛ばしていく。
日に日に少なくなっていく木々の葉っぱは、まるで私の命のよう。
―――――そんな枯れ木のような私の人生は、もう14年になる。
こんこん、と病室のドアがノックされた。
重い音を立ててドアが開く。ずごごごごごごご。
大丈夫なのでしょうかこのド...四獣物語~大砲少女リン②~
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―――――生まれた時から、私は外の世界というものに全く触れたことがない。
もっと遊びたい。もっと外の空気を吸ってみたい。―――――それだけの願いすらも、この私の弱々しい心臓は叶えさせてくれない。
私が知るのは、無機質な病室と私につながる点滴、あとは先生や隣の病室の患者さんだけ。
外の世界と、外の...四獣物語~大砲少女リン①~
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「うにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅ…………………………」
ミクが頭を抱えて悩んでいる。
『TA&KU』との戦闘でもなければ悩むこと自体が殆どないあの子が唸りながら悩むとすれば。
まぁ、『あの子たち』についての問題かなんかあるんだろうな。
そう思いながら、久々の休暇をとった私は紅茶を静かにすすっていた。...【リンレン誕】愛する双子に追憶の音を
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『ヴォカロ町の迫撃砲』。
あたしが町の皆にそう呼ばれ始めたのはいつ頃だったか、ふと考えた。
大分昔のような気もするし、つい最近のような気もする。
いつの間にか広まっていたから、いつから呼ばれ始めたか、なんてことは覚えていない。
……でも、たった二つだけ覚えていることがある。
一つは、初めてそう呼んで...【めー誕】ヴォカロ町の迫撃砲【邂逅】
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―――――一体、何人斬ってきたのだろう。
虹色の光を纏っていた我が愛刀は、いつしか深紅に染まり鈍ってしまっていた。
我が心は、黒く荒んでしまっていた。
たった一人の命のために、ここまで多くの人間を斬ったこともなかったろう。
せっかく洗われた心が、またも穢れてしまっていた。
ああ、誰か、誰かもう一度、...【がっくん誕生祭】穢れ~武士の葛藤~【黒猫組壊滅直後】
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テーブルの上にそっとマスターノートを置いて、ルカは一つ息を吐いた。
「…久しぶりに、マスターの声を聴いた気がするね。」
「そだね…。……マスターたちの、本音。聞けて良かったな。」
ミクが静かに言葉を合わせる。
「ルカさん!マスターノートはどこに置いとくの?」
リンが飛びつく。が、ほんの少...【特別編】手紙 ⑤~エピローグ~
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