タグ「UTAU」のついた投稿作品一覧(73)
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UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その15「三人vsタイプH(その1)」
「ユフ…」
テトの声に反応して、ユフは少し目を開けたが、すぐに閉じた。
駆けつけたモモは、ユフの額に手を置いた。
後から来た小隊長がモモの肩を叩いた。
「どうだ?」
振り返ったモモは...UV-WARS・テト編#015「三人vsタイプH(その1)」
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UVーWARS
第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その14「二度目のステージ」
「ねえ」
帰宅途中のOLが足を止め、傍らの友人を呼び止めた。
その先には、駅の小さなイベントスペースで踊っている二人の少女がいた。
友人はOLの指さす先に二人の少女を見たと思った。
...UV-WARS・ヨワ編#014「二度目のステージ」
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UV-WARS
第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その14「ミクだけじゃないよね」
日が沈み始めた頃、テトは桃を促して帰り支度を始めた。
「じゃ、車、借りるよ」
テトはセカンドバックを掴むと、モニターの前のテッドの頭を押した。
「?」
テッドは振り向いた時テトの憮然とした表情には...UV-WARS・ミク編#014「ミクだけじゃないよね」
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UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その14「ユフvsタイプN」
無数の矢を受けて、サラは倒れた。
「ユフ、あとは、まか、せ、…た」
そのサラの頭上を白い塊が通りすぎた。
白い塊は両手、両足を力一杯伸ばして、ユフに変わった。
ユフのハーフコートが風を受けては...UV-WARS・テト編#014「ユフvsタイプN」
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UVーWARS
第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その13「みんなに聞いて欲しい」
わたしには「通して下さい」と「レンきゅーん」という声が重なって聞こえた時だった。
「危ないぞ」
「押すなよ」
太い男の声が聞こえた。
故意か、悪意か、声のする方から何かがステージ...UV-WARS・ヨワ編#013「みんなに聞いて欲しい」
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UV-WARS
第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その13「インストールの続きと素麺」
インストール開始から18時間後、現実(リアル)に初めて体(ボディー)を得た初音ミクが、最初に動かしたのは右手だった。
〇
最初の動作を確認してから、数時間、テッドは熟睡した。
...UV-WARS・ミク編#013「インストールの続きと素麺」
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UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その13「サラvsトラップ群」
テトの目に砂漠の真ん中に立ち尽くす人影が映った。
〔あいつが、タイプN!〕
砂の中から砲台が複数現れ、テトたちに攻撃を開始した。
それは18ミリの機銃掃射だったが、テトの盾に弾かれる結果になっ...UV-WARS・テト編#013「サラvsトラップ群」
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UVーWARS
第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その12「ボーカロイドと甘い歌声」
トレーラーの横には、「VOCALOID」の文字がでかでかと書かれていた。
外で黄色い歓声が上がった。
思わず外に顔を向けると、トレーラーの横が上に開いて、中にバンドマン四人と黄...UV-WARS・ヨワ編#012「ボーカロイドと甘い歌声」
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UV-WARS
第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その12「初音ミクをインストール」
リビングに戻ったテッドに、部屋の中央に正座をしているミクが目に入った。
テトはミクの頭皮を捲ると、カバーを一部外して、HDMIケーブルを挿してテレビと繋いでいた。
桃はUSBケーブルで外付け光学...UV-WARS・ミク編#012「初音ミクをインストール」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その12「小隊vsタイプN(その2)」
突然、また、モモが叫んだ。
「止まって! トラップです」
全員が前のめりになりながら、急ブレーキをかけた。
しかし、目の前は砂漠しか映らなかった。
「どこ?」
「目の前です。幅100メ...UV-WARS・テト編#012「小隊vsタイプN(その2)」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その11「ユフさんとの出逢い」
文化祭が終わり、生徒会役員の選挙が始まった。
わたしたちがやることは、残務整理と引き継ぎのための書類作りだった。
意外なことに顧問の先生は、私たちに手を抜くように言った。
「お前た...UV-WARS・ヨワ編#011「ユフさんとの出逢い」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その11「間奏」
「というわけで、今度の土日は、一泊二日で大洗で海水浴です」
「テト姉、山にしようよ。そっちの方が涼しいし、荷物も少なくて済む」
「どこに泊まるのよ」
「テントとか、車の中とか」
「君は実にバカだなあ。桃ちゃんの親戚の家...UV-WARS・ミク編#011「間奏」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その11「小隊vsタイプN(その1)」
小隊長は先頭を歩きながら、モモに聞いた。
「あとどれくらいだ?」
「予定地点とは少しずれましたが、残り100キロぐらいです」
「モモにしてはずいぶん曖昧だな」
「この砂嵐のせいです。光学測...UV-WARS・テト編#011「小隊vsタイプN(その1)」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その10「夏休み・盆踊り・告白、ちょっぴり文化祭」
田舎のおばあちゃんは、近くの神社にお参りに行った帰りに、石段を踏み外して転び、顔を切るけがをしていた。
出血の量がすごくて、救急車を呼ぶほどだったのだけど、傷だけ...UV-WARS・ヨワ編#010「夏休み・盆踊り・告白、ちょっぴり文化祭」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その10「初音ミクのボディー」
翌日、テトは桃と車でやって来た。
テッドの家は国道から脇に逸れ海に向かって降りる道の突き当たりにあった。
道はテッドの家の前で行き止まりになっていて、ガードレールの向こうはちょっとした崖だった。
...UV-WARS・ミク編#010「初音ミクのボディー」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その10「サラvsテイ」
サラとテイの周囲は全てがオレンジ色の空間だった。ただ、足元は一緒に取り込まれた砂地のままだった。
サラは右足に力を込めた。砂を踏みしめる音がして足が少し砂に埋もれた。
サラは腰のホルダーから小型の銃...UV-WARS・テト編#010「サラvsテイ」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その9「亞北ネルという親友」
球技大会も無事終わり、生徒会選挙が行われたが、対立候補もなく、無風の選挙だった。
会長はわたし、副会長はネルちゃん、書記は長藤君、会計は2年生の泡音リサ(あわねりさ)という女の子、先生...UV-WARS・ヨワ編#009「亞北ネルという親友」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その9「ミクの希望とヨットハーバー」
沖のクルーザーはどこかに行って、青い海の水平線は夏特有の靄に隠れて、見えなくなっていた。
ミクが話しかけるまで、テッドは自分がリビングにいることも忘れていた。
「マスター」
テッドは、壁の時計...UV-WARS・ミク編#009「ミクの希望とヨットハーバー」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その9「コクピットvs砂嵐」
コクピットにいる全員が凄まじい重力に晒された。
一気に自分の体重が百倍になったのと同じ感覚だった。
指一本動かすことが不可能だった。まるで、指が釘で打ち付けられたようだった。
不意に加速が止ん...UV-WARS・テト編#009「コクピットvs砂嵐」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その8「シスコンの兄」
入れ替わりに兄が入ってきた。
「ちょっと、いいか?」
いつものわたしに甘甘な雰囲気ではなかった。
少し緊張した空気が流れた。
「父さんと母さんにはまだ言ってないんだが…」
兄は自分のスマ...UV-WARS・ヨワ編#008「シスコンの兄」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その8「踊る初音ミク」
画面は真っ暗だったが、突然スポットライトが一人の影を浮かび上がらせた。
そのシルエットだけで、それが誰なのかすぐに判った。
〔ミク?〕
よく聞くダンスナンバーのイントロが流れて、画面の中のミクが動き出した。...UV-WARS・ミク編#008「踊る初音ミク」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その8「輸送機vs流星雨」
突然、機体がガクンと揺れた。
あまりの大きな揺れに全員シートベルトが体に食い込むほどシートから投げ出されそうになった。
「きゃ!」
「うわ!」
「え、なに?」
機内の照明が非常事態を示す赤に変わり...UV-WARS・テト編#008「輸送機vs流星雨」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その7「UTAU学園入学案内」
わたしは、UTAU学園の話をしようと母の夕食の後片付けを手伝った。
母が洗った食器を布巾で拭いて食器棚に戻しながら、「進路の話」風に始めた。
「学費とか、下宿費用とか、食費とか、全部...UV-WARS・ヨワ編#007「UTAU学園入学案内」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その7「人造人間開発計画」
「で、モモちゃん、ご感想は?」
桃はテトに向かって一直線にテーブルを乗り越えてきた。
「すごい、スゴい! 凄いです!!」
目を輝かせて、鼻息も荒く、テトに迫る姿は、飼い主の投げたボールをくわえて戻ってきた...UV-WARS・ミク編#007「人造人間開発計画」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その7「テトvs小隊長(デフォ子)またはネネvsルーク」
帰り道は驚くほど平和だった。
機体もさほど揺れることなく、雲の中を滑るように進んでいた。
テトと小隊長以外は、疲れた体を休めるように深い眠りに落ちていた。
小隊長は...UV-WARS・テト編#007「テトvs小隊長(デフォ子)またはネネvsルーク」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その6「紫苑家の夕飯」
わたしは、家の前でネルちゃんと別れた。
とりあえず、遅くなった理由は、二人で口裏を合わせて、入学式の反省会をしていたということにした。
わたしの家は分譲住宅の中の一戸で、周りは似たような家...UV-WARS・ヨワ編#006「紫苑家の夕飯」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その6「ボーカロイドを触ってみた」
画面の中の八人の視線は、桃に集中していた。
桃の視線は完全に画面に貼り付いていた。
桃は目の前のテーブルを乗り越え、テレビ画面に向かった。
〔なんだ? 何をする気だ?〕
画面の中のミクたちも戸...UV-WARS・ミク編#006「ボーカロイドを触ってみた」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その6「リツvsサラ(?)」
テト、モモ、小隊長の三人が発生装置の穴を出ると同時に、発生装置は大きく揺れた。
その頂上から火柱が立ち上ぼり、空をおおう雲に突き刺さった。
同時に、地平線の向こうから日が昇り始めた。かすかな雲の...UV-WARS・テト編#006「リツvsサラ(?)」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その5「ステージからの誘い」
着替えた衣裳は、スカートの下が長めのスパッツのものとパンツスタイルの二種類があった。
ネルちゃんとじゃんけんをして、勝ったわたしはパンツスタイルを選んだ。
サイズはわたしにはぴったり...UV-WARS・ヨワ編#005「ステージからの誘い」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その5「彼の作ったボーカロイドたち・3」
「テッド君、君の作ったヴォーカロイドたちを、桃ちゃんに見せてやってくれ」
「え?」
長年テッドの家に出入りをしていたテトが、ミクたち、ユーティリティープログラムの存在を知っているのは当然だった...UV-WARS・ミク編#005「彼の作ったボーカロイドたち・3」