タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(24)
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「退屈ね」
冷たいコンクリートに四方を囲まれた部屋で、女は言った。
時刻は深夜2時を廻ったところだ。今夜は雲が出ていなくて、錆び付いた鉄格子の窓から覗く月明かりも、より一層明るく感じる。
女の顔はとても整っていた。シルクのような薄桃色の長い髪に、少し暗めの茶色っぽい瞳。雪のように白い肌。すらりと伸び...トランプ。
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君が遠くて、遠くて、まだ見えなくて
空が近くて、近くて、手が届きそう
海は深くて、深くて、底は見えない
恋は熱くて、苦くて、冷たかった
僕は何処に居るのかと
問いただしてみても
反ってくる言葉はどうしたって曖昧なのです
街の片隅で誰か泣いていた
その手に確かに、刻まれたあの夢
からまわり、うそさがし...Jumping down Girl To You Smile Again.
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奏でているよ… 終わらないセカイの夢
―――夢桜―――
「なぁ」
上から掛けられたその声に、蓮はゆっくりと顔を上げた。時代の境目に起きた戦争の名残、辺りは未だ焦げ臭い匂いと赤黒い世界が広がっている。
連は目の前に立つ男に視線を移した。
男も、訝しげに自分を見る蓮の姿を瞳に映す。
10代前半の背格好...【自己解釈】 夢桜 ver,蓮 【ひとしずくP】
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夢見ていたい終わらない世界の夢。
―――夢桜―――
「凜!」
春の訪れを感じさせる季節。桃色の桜が美しく咲き始める頃、父が主催する社交会に出席していた少女は、ゆっくりと振り向いた。
肩のあたりで切りそろえられた綺麗な髪を後ろで結い、桃色と紺の袴を身につけたその少女は、声を掛けた人物の顔を見て、端正な...【自己解釈】 夢桜 【ひとしずくP】
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出会いも別れも全て運命なんだ。
―――Calc,―――
「ミク」
そう呼ばれた気がして、私は思わず振り返った。
誰もいない、いつもどおりの帰り道。少しでも期待してしまった自分を自虐的に笑う。
ああ、まだ忘れきれてないんだよ。君のこと。
「・・・っだから、なんで分かってくれないの!?」
「ミクこそ・・...【自己解釈】 Calc. 【ジミーサムP】
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明日を歌うよ。
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「可哀相に・・・。」
「まだ、高2でしょう?」
「まさか、2人もなんて・・・。」
一様に喪服を身に纏った参列者達が、次々と棺桶の中に、色とりどりの花を添えてゆく。
俺は白い百合の花を手に、棺桶の横に立つ。
死に化粧をして、長いまつげを伏せ、冷たくなって其処に横たわる人物。
「・・・嘉神音・・・。」
...【第3話】 君の言葉と片羽のアゲハ。 【闇に浮かぶ光は儚く脆い】
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数日がたった頃。
俺の携帯が、着信を知らせる。
ポケットの中から携帯を取り出し、点滅する文字を見る。
「え・・・」
思わず携帯を落としかける。
そこに浮かび上がっていた文字は、
「ミク・・・。」
小刻みに震える手をなんとか押さえ、画面を開く。
無機質な呼び出し音だけが俺の脳内を廻る。
恐る恐る、通話...【第2話】 君の言葉と片羽のアゲハ。 【真実の裏にある暗い闇があなたを拒む】
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彼女は死んだ。
花のような笑顔と、深い深い、絶望の闇だけを残して。
『女子高生殺人事件』
新聞やニュースで大きく取り上げられたこの事件。
被害者は初音ミク。
前日夕方、友達と別れた後に連絡が途絶え、翌日自宅から数キロ離れたマンションの一室で死亡しているのを、近所の住人が発見した。
ミクは俺の自慢の彼...【第1話】 君の言葉と片羽のアゲハ。 【あなたの笑顔は青空に消えた】
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「・・・分かってるよ」
何よりも大切で、何よりもなくしたくないものなのに。
人は弱くて、いつでも不安だから。
その大切な、あたたかいものを、自分の手で壊してしまう。
それでも強がって、独りで涙を流して、心の扉に鍵を掛ける。
綺麗な言葉とか造ったお世辞とか、同情とか、冷え切った手のひらには何も残らない...優しさと温もりと、「 」を教えてくれた君へ
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闇の中僕は一人で凍えていた
ただ孤独で寂しくて誰かの手を待っていた
夜が来る度に胸の奥に墜とされた声
もう君にも会えないのかなって
そう思っては泣きたくなった
光を失った街は何故か哀しく見えた
世界中でただ一人
誰かに手を差しのべられる僕になりたいから
僕らが描いた未来があって
其処には君が居て僕が...僕と君と誰かの証。
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はじめは小さな音でした
たくさんの光が集まって
私は大きくて綺麗な音になりました
4度目の季節が巡って空が青くなる頃
私はまた歌います
振り返ればあの日から
歩んできた道がある
みんなと紡いだ世界の色
きっとこれからもずっと
忘れないよ、君に誓う...39の音は世界の証
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通りゃんせ、通りゃんせ
ちょいと其処逝くお嬢さん
あんたは何処へ逝くんだい?
怯えなさるな此処は天神様の細道じゃ
悪木盗泉鳴く頃に祇園精舎の鐘の声
冷たい水には舌絶てて
眠り逝くまで踊りましょう
通りゃんせ、通りゃんせ
ちっとお待ちよお嬢さん
御用が無いならお帰りよ...とおりゃんせ。
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今日で14回目の365日目
明日は14回目の1日目
一歩ずつ歩いていけたらいいね
色んなことがあったよね
今では数え切れない思い出
楽しいこと辛いこと沢山乗り越えて
今日またこの日を迎えられた
真っ白な空見上げて手を伸ばしたんだ
今は届かない輝く星いつかは掴み取れるように
365日僕が歩んだ道...365日と1日の一歩。
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寂しがりやなのよホントはね
側に来てギュッと抱きしめて欲しいの
ねねね声聞かせてよ
ららら歌歌うから
コイセヨオトメ振リ返ラズススメ
後先気にせずに君の元へ
可愛ラシサト愛情忘レズ二
ほらアタックチャンスだ見逃すな
色のない世界あたりまえの未来
君とあたしとの影法師だけのこる...【これは】君と夕暮れ影法師【痛いw】
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(A)
見上げた空はいつの間にか冷たく晴れていた
手を伸ばしてみた「馬鹿みたいね」そうだよ僕は
哀しいくらい馬鹿みたいな奴なんだよ
戸惑いながらも前だけを見てまっすぐに走り抜けた道
あの頃の僕にはまだ立ち止まる勇気すらなくて
瞳に映る残像だけがただ虚しくて
(B)
建前だとか世間だとかどれだけ自分に...Outskirts of life of solitary girl
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変わらない過去じゃなくて変われない未来に苛ついていた
寒空に映る世界さえ君と居た時は輝いて見えた
街角に光溢れる季節
恋人達の笑顔が揺れる
流れてゆくこの曲の歌詞なんだっけか
どうでもいいや・・・
暗い月に手を翳すと
見える気がした真実が
まだ見えないけどいつか見えるかな
あの時見た夢の続き...過去と未来さよならの続きへ
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過ぎる季節に想いをはせて少しだけ思い出めくってみる
まだ幼い顔つきの2人
淡い初恋の1ページ
あの頃は毎日が輝いて見えた
なんてこと無い日常も
君と居れば何だってできるようなそんな気がしてた
ただ1つ過去のあたしに伝えることができるなら
迷わないで素直になって気持ちが壊れちゃう前に・・・
柔らかい春...あたしと君さくらの涙
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退屈じゃないか?そんなとこで蹲ってるそこのお前
変わりたくないか?お前を見下す全ての奴らに勝つため
つまらないことばっかじゃないんじゃないか
下向いてるからなんじゃないのか顔上げてみろよ
心に雨が降る冷たい止めたい立ち止まりたい
ぬぐえない涙一筋それがお前の本音なんだろう?
一人きり泣いたって自己満...(non title)
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明日になれば何か変わるって
何度そういって現実(リアル)から逃げていたんだろう
心の中ではいつだって僕は泣いていたのに
「誰か助けて」って叫んでいたのに
雨上がりの街は嫌いだった
涙を枯らした空がひどく沈んで見えたから
暗い空気が僕を惑わすから
日のない夜は青く蒼く。
闇ある今朝は高く高く。
いつま...僕は昨日僕を生きたけど僕は今日僕を止めました。
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君と交わした言葉の数なんて覚えてないけど
君と繋いだ手の温もりは
今でもこの手に遺ってるよ
忘れていたんだ僕らはずっと
青い空が勇気をくれることを
暗く泣いた後の空が
こんなにも心を締め付ける
知らない世界へ旅立った君へ
今この歌は聞こえていますか?
「どんな時でも忘れないで」...It sends it to you this voice.
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ナイタ泣いたないた夜
ミエヌ見えぬみえぬ青天
誰ニモ何ニモ言ワズシテ
タダタダ針ガ重ナッタ
潰れた目玉千切れそな腕
朱に交われば紅となる赤
貴方が望むコトならば
どんなことでもして差し上げませう
たとえこの世が死んだとしても
貴方を追って生きませう...赤
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覚えていますか 2人で歩いたこのさくら道を
「サヨナラ」言った君の顔をまだ覚えています
白い雪がまだ溶けない3月の景色を
眺めながら息を吐いた
ひとりきりの足跡だけが続いている
ねぇどうしてなんだろう
こんなに 胸が締め付けられるの
苦しくて辛くて涙が溢れてきてしまうの
まだ咲かないさくらの道...さくら道
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音がした
小さな小さな音がした
音がした
君と目があうその瞬間に
音がした
大切なものほど触れたくて壊したくなくて
ずっとどこかに隠しておきたくて
君に嫌われたくなくて
でも違った
君は私を愛してくれた...音響。アイスル。貴方に。