タグ「重音テト」のついた投稿作品一覧(58)
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その27「新しい日常の始まり」
翌日、電気屋がやってきて、テッドの家の電気を修理していった。
電気が使えるようになったのは日が沈んでからだった。
その翌日には、テトからの依頼でやってきたという警備会社が、簡単な警報システムを設置し...UV-WARS・ミク編#027「新しい日常の始まり」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その26「逆襲のテト」
話は数分前に戻る。
テッドの家の前から出た男たちを乗せた車は、夕闇の中、人家もない畑ばかりの景色をバックに走っていた。
助手席で、イヤホンを嵌めていた男は不意にイヤホンをはずした。
「途切れました」
「どう...UV-WARS・ミク編#026「逆襲のテト」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その25「悲劇の始まり」
テッドはミクから侵入者が写真を撮って立ち去ったことを知らされていた。
テッドの視界に、家に続く側道の入口が見えてきた。
そこから乗用車が飛び出して、鋭角な交差点をターンして遠ざかろうとしていた。
〔あれが...UV-WARS・ミク編#025「悲劇の始まり」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その25「旅立ち」
金属の擦れ合う音と、何かが潰れる音がした。
テトはタイムマシンの中で態勢を立て直すと、外を見た。
モモはすぐそばに倒れていた。
テトはもう一人の姿を探した。
「メイコさん!!」
モモが弱々しく指差した...UV-WARS・テト編#025「旅立ち」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その24「VOCALOID対侵入者」
少し前に話を戻す。
テッドの家の前に、灰色の乗用車が横づけになった。
「もう一度確認する。制限時間は10分だ。時間内に対象を運び出せなかった場合は、対象の存在を確認し、ただちに撤退する」
「了解...UV-WARS・ミク編#024「VOCALOID対侵入者」
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UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その24「タイムマシン」
滑り下りた先は狭い通路だった。ほんの少し先には扉があった。
モモが下りて来るのを待って、テトは扉の前に立った。
扉は自動的に開いた。
その向こうは機械で埋まっていた。メイコの姿はなかった。
機械...UV-WARS・テト編#024「タイムマシン」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その23「オペレーション」
その五分後に車が来た。来たのはドイツ生まれの高級外車だった。
しかも中から降りてきたのは、金髪ショートの外人だった。
「ヘイ、ボーイ。アイアム、ルナ。よろしくね」
チューブトップにショートパンツ姿にびっ...UV-WARS・ミク編#023「オペレーション」
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UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その23「第三波」
不意に大きな声がした。
「ふぁー」
モモが大きな動作と欠伸で目覚めた。
「モモ?」
モモは半開きの眼でテトを見つめると、眠そうな声で答えた。
「テトさん、おはようございます」...UV-WARS・テト編#023「第三波」
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UV-WARS
第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その22「防犯システム起動」
「ミク、返事をしてくれ」
「はい、マスター、聞こえます」
少し間が空いて、ミクの声が返ってきた。
テッドは少し安心した表情を見せたがすぐに口元を引き締めた。
「みんな、無事か? 状況はどうなってる?」
...UV-WARS・ミク編#022「防犯システム起動」
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UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その22「対話」
「では、まず…」
テトはモモを指した。
「彼女を治したい」
メイコは大事そうにグラスを抱えながら小首を傾げた。
「んー、わたしは専門家じゃないから…」
「電気が使えれば、彼女が自分で直す」...UV-WARS・テト編#022「対話」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その21「運命の日」
運命の12月24日、天気は、雪。
と言っても、チラリチラリと降る程度で、地面に落ちたらすぐに溶けてしまい、積もるとは思えなかった。
これなら、電車が止まったり、階段が凍って足を滑らせるような...UV-WARS・ヨワ編#021「運命の日」
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UV-WARS
第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その21「救出」
テトはスマートフォンを受け取ると、素早くキーボードを叩き始めた。
車は大型ショッピングセンターに近づいた。
テトが舌打ちをした。
〔テト姉が焦ってる?〕
それはテッドには新鮮なことだった。
テトはテッドのスマ...UV-WARS・ミク編#021「救出」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その21「メイコ」
目標の建物は小高い丘の上に建っていた。
平坦な砂漠の中でそこだけ取り残されたような急な坂があった。
モモを背負ったままでも登れないことはなかったが、バランスがとりにくい坂だった。一見固そうな地面も足をのせ...UV-WARS・テト編#021「メイコ」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その20「追跡開始」
静寂の時間が流れて、テッドはテトの声に起こされた。
「テッド君、起きて。先、行くよ」
慌ててテッドは起き上がると、思わず昔の癖が出た。
「うわっ、遅刻する!」
次の瞬間、頭上からテトの拳が降りてきた。
「いて...UV-WARS・ミク編#020「追跡開始」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その20「灯り」
テトは背中のモモに聞いた。
「さっき、歌ってたよね?」
「さっき、って、いつですか?」
「バリア発生装置の前で」
「ええ、はい」
「聞いたことがある気がするんだけど、なんて歌だったか、思い出せないんだ」...UV-WARS・テト編#020「灯り」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その19「三者面談」
わたしの頭の中は、料理のことでいっぱいだった。
夕方、学校から帰ると、母はてぐすねを引いて待ち構えていた。
材料を揃え、昨日は八宝菜、一昨日はオムライス、今日はチャーハンだった。
料理がち...UV-WARS・ヨワ編#019「三者面談」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その19「誘拐」
時計は午後5時を回っていたが、日はまだ高く、蒸すような暑さが留まっていた。
バス停は、国道沿いの、海の反対側で、テッドの家の反対側にあった。傍らに申し訳程度に屋根つきのベンチが設置されていた。
国道といっても、片...UV-WARS・ミク編#019「誘拐」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その19「涙」
雲の切れ間に星が見えてきた。
小隊長が声をあげた。
「おーい、生きてるか」
モモが応えた。
「生きてますよ」
「テトは?」...UV-WARS・テト編#019「涙」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その18「いつもとはかけ離れた朝」
翌日、朝六時、いつもより一時間早く、母に起こされた。
「お、はよう」
どうしたの、こんなに早く、と言いかけて、母の冷めたような目に、わたしの目が覚めた。
「一度しか言わないから、...UV-WARS・ヨワ編#018「いつもとはかけ離れた朝」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その18「会議」
桃がテッドの家を出る数時間前、あるビルの一室で男たちが会議をしていた。
そのビルは割りと大きな街の中心にあり、すぐそばに新幹線の駅もあった。
会議の場所は古びた事務机が並べられていて、男が二人、折り畳み椅子に座っ...UV-WARS・ミク編#018「会議」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その18「三人vsタイプH(その4・死闘)」
小隊長の胸に小さな光点が現れた。
タイプHが気づいたのはその光が伸びて、自分の左胸を貫いた時だった。
「そんな、仲間ごと?」
小隊長の背後でビームサーベルを握っていたのはテトだっ...UV-WARS・テト編#018「三人vsタイプH(その4・死闘)」
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第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その17「決意表明」
この時、わたしはちょっと視線を床に落とした。呆れるか、茫然となってポカンと口を開ける両親を想像していた。
目を上げた時、二人とも厳しい表情をしていた。
「証明…、だと?」
「ヨワ、あなた、自分...UV-WARS・ヨワ編#017「決意表明」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その17「テッドが動いた日」
その後のログの解析で、ミクはサブフォルダの中にあったテキストファイルで作られたリストに従って、MMDのモーションデータと基本的な動作プログラムを組み合わせる作業を行っていたことが判った。
それは、十億通...UV-WARS・ミク編#017「テッドが動いた日」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その17「三人vsタイプH(その3・作戦会議)」
少し前の作戦会議で。
「タイプHは強敵ではあるが、戦場で目撃されたケースは少ない。なぜだと思う?」
小隊長の質問に二人は答えられなかった。
戦場で見かけないといっても、見かけ...UV-WARS・テト編#017「三人vsタイプH(その3・作戦会議)」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その16「ミクが動いた日」
テッドは夢を見ていた。
十年以上前の記憶をたどる夢だった。その時テッドは小学六年生だった。
ある日、玄関を開けると、テトが立っていた。
印象的だったのは、初めて目が合ったとき、心底疲れがとれたような、...UV-WARS・ミク編#016「ミクが動いた日」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その16「三人vsタイプH(その2)」
テトたち三人がタイプHと100メートル離れて対峙したとき、日が完全に沈み、辺りを闇が満たしていた。
タイプHは三人に聞こえないほどの声で呟いた。
「そんなに離れてては話しにくいわね」
...UV-WARS・テト編#016「三人vsタイプH(その2)」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その15「夕闇と盗聴と悪口」
テトの運転で桃を乗せた古いセダンは国道を東に走っていた。夕日が沈みかけて周囲はオレンジに染まっていた。
「上機嫌だね、モモちゃん?」
ハンドルを握り前しか見ていないにも拘らず、テトは桃の表情を把握してい...UV-WARS・ミク編#015「夕闇と盗聴と悪口」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その15「三人vsタイプH(その1)」
「ユフ…」
テトの声に反応して、ユフは少し目を開けたが、すぐに閉じた。
駆けつけたモモは、ユフの額に手を置いた。
後から来た小隊長がモモの肩を叩いた。
「どうだ?」
振り返ったモモは...UV-WARS・テト編#015「三人vsタイプH(その1)」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その14「ミクだけじゃないよね」
日が沈み始めた頃、テトは桃を促して帰り支度を始めた。
「じゃ、車、借りるよ」
テトはセカンドバックを掴むと、モニターの前のテッドの頭を押した。
「?」
テッドは振り向いた時テトの憮然とした表情には...UV-WARS・ミク編#014「ミクだけじゃないよね」
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第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その14「ユフvsタイプN」
無数の矢を受けて、サラは倒れた。
「ユフ、あとは、まか、せ、…た」
そのサラの頭上を白い塊が通りすぎた。
白い塊は両手、両足を力一杯伸ばして、ユフに変わった。
ユフのハーフコートが風を受けては...UV-WARS・テト編#014「ユフvsタイプN」
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