ブクマつながり
-
私の名はカイル=マーロン。
通称“青ノ国”の王だ。
近々“黄ノ国”ことルシフェニアの王女、リリアンヌとの結婚を控えている。
しかし、私は恋をしてしまった。
ミカエラという、緑の髪の娘に───────………
【小説「悪ノ娘」完結祝い】青ノ王と狂おしい娘たち【小説に土下座しろ】
「やぁ、ミカエラ」
「カ...【小説「悪ノ娘」完結祝い】青ノ王と狂おしい娘たち【小説に土下座しろ】
雪りんご*イン率低下
-
孤独な男がその死の間際、作り上げた映画館。
僕たち「収集品」は、そこに住んでいる。
パーティーが大好きな『墓場の主』、我侭な『待つ者』、庭師のMa、この僕『アダムの魂』。
そして、彼が生前最も愛した『人形館長』。
この時計塔の歯車の音。それは「彼女」が生きている証。
その秒針が止まらないように、ずっ...【ハートビート・クロックタワー】彼が生前最も愛した『毒舌館長』【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
私の恋人は、とってもダンディーで気が利くの……消火器だけどね!
【消火器がダンディーで気が利く場合】
消化器かカッパか、どちらがダンディーで気が利くかと聞かれれば【原曲者に謝れ】
「ただいま!」
バン! と元気よく家のドアを開けた。
家には、いつもと変わらないベッド、テーブル、タンス……そして消火器...【消火器がダンディーで気が利く場合】消化器かカッパか、どちらがダンディーで気が利くか聞かれれば【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
冬の雪は、静かに街に降り注ぐ。
寒さに身を震わせる人々の気持ちなど、何も知らずにただ舞い落ちる。
子供達は、白く冷たい雪で、はしゃいでいる。
大人達は、振り続ける雪など構いもせず、歩く速度を速めていく。
賑やかな街へ出かける気にもなれず、俺はただ窓を見ていた。
いや、正確には窓の外か――…まぁ、どち...【がくルカ】Snowy night
ゆるりー
-
……今宵の犠牲者は誰だろう?
わからない。それは富豪の誰かであるということ以外は。
さぁ、わけのわからない言葉を発する太った豚にナイフを突き立てて。
黒から、赤へ─────
【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
「──アンタ、よくあんな冒頭文書けたわね。勇気あるわー」
「あれ、そんな...【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
ねぇ、信じてもいい?
----------
「――ッ」
ちょっと待ってよ、嘘でしょ? こんなの、理解できないよ。だって、だって。こんなの、台本にはなかったはずで。
突然、天井から、何かが落ちてきた。あれは何? 何か黒くて硬い物。もし当たれば、絶対に怪我をする。擦り傷とか切り傷とか、そういう軽い...【がくルカ】memory【21】
ゆるりー
-
あなたにとって、彼女はどんな存在?
----------
「―――といって、ここは……」
二-Bの教室に響くのは、神威先生の声、チョーク、シャーペンを動かす音。いたって普通の光景だ。
私のノートは、言葉で埋め尽くされて真っ黒だ。他の教科とかもそうだけど、日本史とこの古文だけは、ノートを解読する...【がくルカ】memory【7】
ゆるりー
-
ここで何が起こる?
----------
「うおー、すげえ!」
クラスメイトである鏡音君――鏡音はこのクラスに二人いるので、レン君でいいだろう――が、窓を開けて叫んでいた。はっきり言うと、うるさい。でも、このバスの窓から見る景色は、本当に素晴らしいのだ。
山の新鮮な空気はとてもおいしい。景色に...【がくルカ】memory【11】
ゆるりー
-
─────冬のある日。
サンタさんがくれたプレゼントとメッセージカード。
それは実弾入りのリボルバーと、『彼を撃ちなさい』のという命令文。
私は命令されるままに、あなたにリボルバーを向けた。
私を見てきょとんとするあなた。
まぁ、無理もないか。
私にはあなたに告げた。
「────さよなら、愛しい人」...【最後のリボルバー】あなたは最後に…【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
7月31日23時50分。
「……………………」
俺は自分の誕生日にもかかわらず、自分の部屋のベッドの上に体育座りで、スマホの画面を穴があくほどに見つめていた。
だがスマホの画面は黒いままで、俺の仏頂面を映すだけだった。
暫くして俺は空しくなってスマホを見つめるのを止めた。
これがにらめっこだったらス...【がくぽ誕】dead line
雪りんご*イン率低下
-
その理由を教えて
----------
見てしまった。
彼女が彼に何かを叫び、彼は逃げ出した。その際、彼の表情は恐怖を宿していたことを。彼が苦しそうに、左胸を押さえていたことを。
その瞬間、自分は悟ってしまった。彼は、何かを思い出した。
そして、『起きてほしくないこと』が起きている、と――...【がくルカ】memory【9】
ゆるりー
-
「オーホッホッホッホ。さぁ、跪きなさい!」
民衆達は云う。彼女は正に『悪ノ娘』だと。
嗚呼、君の周りには敵が多すぎる。
だから、僕が君を守ってあげる。ずっと────……
【悪ノ召使】可愛い王女様とシスコン召使【原曲者に謝れ】
「王女様~~~!!!」
僕は時速12㌔で26㍍の階段を駆け上がる。
そして...【悪ノ召使】可愛い王女様とシスコン召使【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
どういうこと?
----------
「……で、どうしてこうなった」
バスから降りて最初に見たのは、初音先生が転んでいる光景だった。別に初音先生がよく転ぶのはいつものことなのだが、右足の靴が無くなっている。どういう転び方をしたんだろう。
「どうしたんですか、初音先生」
神威先生が呆れながら問い...【がくルカ】memory【12】
ゆるりー
-
夏風が、窓を優しくノックする。
私はその窓を開けてみると、何処からか迷い込んだ鳥の声が聞こえる。
私は、読みかけの本を置き、
「何処から来たんだい?」
と、笑った。
午後三時。
案外シンプルな世界でいう、おやつの時間。
私は、心にも“目隠し”した。
【想像フォレスト】イアとドラマと「JOYSOUND...【想像フォレスト】イアとドラマと「JOYSOUND石化中」【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
「私達は、ずっと友達でいようね」
それは、昔三人で交わした約束。
絶対に破らないでと、皆で誓い合った。
しかし時が流れ、三人の関係は変わりつつある。
“約束”も、誰かが破る状況に、なってしまった。
三人の関係が壊れたのは、花火のように、何かが燃え上がった瞬間だった。
それは互いを焦がす。
それでも、...【ACUTE】二人の少女と絡まる感情【二次創作】
ゆるりー
-
この気持ちの正体は?
----------
「ルッカーーー!」
メイコが私めがけて走ってくる。私は危険を察知し、陸上選手の日本記録ぐらいはあろうメイコの突進(体感)を回避するために、真横にずれる。
そしてスピードを落としたメイコの手が、空を切る瞬間。
「え」
メイコの制服の襟を掴んで、私から...【がくルカ】memory【6】
ゆるりー
-
昔々あるところに、ルシフェニアという王国がありました。
その王国には齢14の王女様と王子様がいました。
彼女たちの両親はグーラ病という病で死んでしまったため、大臣達の支えのもと、国を治めていました。
そして今回のお話は、双子の平和で、のどかで、グダグダで、いろんな意味でありえないお話です。
──心の...【悪ノ娘】双子と平和な国での恋仲戦争【二次創作】
雪りんご*イン率低下
-
「さあ、跪きなさい」
愚かな王女の――いや、少女の話をしましょう。
絶対の権力を持っていたがために、あっけなくその首を落とされた彼女の話を。
昔々、とある大きな国がありました。
そこは「黄ノ国」と呼ばれていました。なんでそう呼ばれていたのかは正直よくわかりません。
その国に、一人の王女様がいました。...【七つの大罪】リリアンヌと楽しい日常【二次創作】
ゆるりー
-
*前回までのあらすじ*
悪魔は去った。
「で?どうすんの?」
深刻な顔でレンがカイトに言う。
っていうか、もう慣れそうだよ一文あらすじ。
今回のあらすじも適当だけど、間違ってはないし。
「うん、やっぱりここはこうしたほうが…」
「いや違うって。ここはこれとこれを取ったほうが、全部のカード取れるでしょ...13943号室 4【自己解釈】
ゆるりー
-
ほら、やっぱりそうなんでしょ?
----------
しばらく沈黙が続いていた。私は頭が痛かったり腕が痛かったりで喋るのは辛いし。神威先生はというと、なぜか表情が曇っていた。それは、この前からだろうか。それと共に、私は……。
その沈黙を破り、私は一つの疑問を口にした。
「どうして……」
「え?...【がくルカ】memory【2】
ゆるりー
-
誰か教えてください。俺には、わからないんです。
行き場のないこの想いを、どうすればいいのか。
その春も、俺は自身が通っていた高校で、教師をしていた。
母の顔を知らずに育ち、高校時代に父を亡くし、就職するまでは祖父と共に暮らしてきた。
十年ほどいるにも関わらず、俺の周囲と反してこの街並みは変わることが...【がくルカ】私の初恋と白衣の彼【side:G】
ゆるりー
-
「さぁ、眠りなさい…」
私はマルガリータ=ブランケンハイム。
皆に幸せを与えているの。
このgiftを飲めば、皆ぐっすり眠れることができる。
このgiftを飲めば、誰でも幸せになることができる。
へ?私は幸せなのかって?
ふふ、嫌ね。変なこと訊いてきちゃって…。
そんなことより、さぁ貴方も、このgi...【眠らせ姫からの贈り物】正しい「gift」の使い方【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
「もしやり直せるなら…」
彼は思い出の花火を見たいと答えた。
私もそうしたいと返した。
だけどそれはできない。
私は最後に「ごめんなさい」って言った。
あなたは最後に…
あのね、私はあなたを失いたくなかった。
だけどこうなってしまった今、私が生きている意味もない。
「ずっと一緒にいようって、いつも言...【七つの大罪】ネメシスの銃口 Ⅰ【自己解釈】
ゆるりー
-
結末はどうなるの?
----------
「さあ今日も頑張ろう!」
初音先生がにこやかな笑顔で告げる。対するメンバーは、皆微妙な顔をしていた。
今日は学園祭二日目、最終日である。昨日はライブだったが、今日は演劇である。ずっとステージにいる気がするけど、私に休みはないのか?
「……で、なんで私は...【がくルカ】memory【20】
ゆるりー
-
「ありえない」
人なら、誰でもそう思うことがあるだろう。
たとえば、たまたま住んだアパートの住人が変わった人ばかりだった時。
たとえば、家の裏でなぜかマンボウが死んでいた時。
たとえば、この星を作った神様が、地球を売った時。
たとえば、現代生け花のような髪型をした警官が声をかけてきた時。
たとえば、...【リクエスト】おでこに生えたビワの性格が悪い【自己解釈】
ゆるりー
-
「オーホッホッホッホ。さぁ、跪きなさい!」
私は我侭を言い放題だった。『悪ノ娘』と云われるほどに。
嗚呼、私の周りは敵ばかりだった。
それでも、君は傍にいてくれた。ずっと───一……
【悪ノ娘】ブラコン王女様と忠実な召使【原曲者に謝れ】
私と彼の出会い。
「王女様、新しい召使をお連れしました」
大臣...【悪ノ娘】ブラコン王女様と忠実な召使【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
「踊ろうよ、このハーレムで」
屋敷に訪れた女性に手を差し伸べ、決まり文句のように告げる。
そんなことを言っていた時期が、俺にもありました。
幼い頃の俺を、周りの奴らはあざ笑った。
俺は何もしていないのに、奴らは暴行を加える。
奴らの口から出るのは暴言の嵐。
誰も、俺を助けてくれなかった。
そう、俺が...【七つの大罪】ヴェノさんと悪戯の内容【二次創作】
ゆるりー
-
「さぁ、残さず食べなさい」
親から言われたこと。
『どんなものも残してはいけない。』
だから私はどんなものも食べた。
あら、もう“最後の晩餐会”の時間だわ。
今日はどんな“美味しい”お料理を喰えるかしら────一…
【悪食娘コンチータ】偉大なるバニカ様と超☆肉☆食☆系コック【原曲者に謝れ】
「それで...【悪食娘コンチータ】偉大なるバニカ様と超☆肉☆食☆系コック【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
「5人で泊まりがけのレコーディング?」
言われた言葉を鸚鵡返しにすると、お姉様の形の良い眉が申し訳なさそうに下がった。
お風呂から上がって、お姉様と二人で紅茶を飲んでいた時のことだ。
「ルカが来る前に5人で歌ってたシリーズなのよ。ユーザーの人気が根強くて、続編を作ることになったんだって」
へぇ、と相...【ぽルカ】thinking about you
キョン子
-
こんにちはー、サテリアジス=ヴェノマニアでぇーす。
えっと今回は雪……なんだっけ? まぁいいや。
とにかくそいつに呼ばれたから、次元と時空の壁越えてわざわざやってきたんだが……お?
「サティ~!」
「グミナ!? なんでこんなところに!?」
「うん、厨二野郎に呼ばれたから、サティの服の裾持ってついてき...【ヴェノマニア公の狂気】僕の宿敵がこんなにカワイイはずがない【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
僕の言葉に応えてくれますか?
返事はこないまま。
僕は、ずっとこの箱で生きていく。
それは、僕がタイムリミットを迎えるまで?
×年×月×日
僕はひどい病気にかかってしまったらしい。
一生治ることはないけど、薬とかで症状を和らげたりすることはできるらしい。
それでも長くて五年、短くて半年しか生きられ...【希望の手紙】明日への希望を【音を失った少女に】
ゆるりー
-
目が覚めても、視界は真っ暗だった。
「…なんだ、ここは?」
よく見ると、周りが完全な暗闇ではないということがわかった。
うっすらと見える扉らしきものを殴ってみるが、拳に痛みが走るだけだ。
なんなのだ?理由がわからない。確かなことは…
この空間に、閉じ込められてしまったということだ。
「気がついたか...13943号室【自己解釈】
ゆるりー
-
「ハイどうもー!」
突然、扉を蹴破ってミクが入ってきた。
何事ですかね?
「皆さん失礼します!少しお話があります」
「失礼だと思うんなら帰れ」
「おおう、今日の神威さんは酷いねぇ~」
「思ったことを言っただけだろ」
兄貴が冷たく返す。
仕方ないじゃん、こういう台本なんだからさ。
「それで?何があるの...リンちゃんなう!+α【二次創作】
ゆるりー
-
今は十二月。寒いので体調をくずしやすい時期。雪も降りだす。
あれから、私は変わったのだろうか? 授業を受ける態度とかは変わってないし、かと言って孤独になったわけでもないし。ただ一つ変わったと言えば、胸あたりにある、ほっこりとした暖かい気持ちかな? でも、この小さなモヤモヤはなんなのだろう。
十...【がくルカ】memory【1】
ゆるりー
-
*前回までのあらすじ*
脱出とかおもしろそうだよね!
「脱獄する、だって?」
レンが少し驚いたように言う。
だがそれよりも、俺はさっきのあらすじについて文句を言いたい。
いや、脱獄っていうのも驚いたけどさ。
「脱獄、ね…この『13943号室』から、逃げ出すことはできないんじゃなかったか?」
そう。
...13943号室 3【自己解釈】
ゆるりー
-
「ねぇ兄さん、ここはどこかな…」
暗いクライ森の中、そこにいるであろう人物に問いかける。
先程から同じような質問ばかりしている。
たったひとりの頼れるひとを、困らせてはいないだろうか…不安になる。
「大丈夫、ここは僕らがよく知ってる森の中だよ。暗いから怖いけど、じっとしていれば大丈夫さ」
なのに、兄...【置き去り月夜抄】仲良し双子と暗い森【二次創作】
ゆるりー
-
恐ろしいほどに暗い森の中を、私は駆け抜ける。
はやく、はやく、逃げないと。
これさえ持って帰れば、私は幸せになれる。
でも、うしろからは怖い熊が追ってくるの。
花が咲いた道を駆け抜けたためか、花を踏んでしまった。
ごめんね。今、私はあなた達に構っている暇はないの。
今抱えているこれを、とられるわけに...【moonlit bear】原罪者と平和な森【二次創作】
ゆるりー
-
召使ノ王子
玉座に座り、大臣はほくそ笑んでいた。あの生意気な王女の処刑が終われば、青の国時代よりもさらに豪華な生活をする事が出来る。全ては自分の思い通りだと確信していた。
「失礼します。リン王女に面会を求める者が来ています」
「何だと、どんな奴だ?」
「民衆をまとめていたとか言う、赤い鎧の剣士で...むかしむかしの物語 王女と召使 第9話
matatab1
-
「私の言うことが聞けないの!?」
人形館長が槌を強く叩く。
そんなこと言っても無駄よ。
だって、すでに彼は力を失っているから。
今日はゆっくり脚本を作ろうと思っていた。
それなのに、『今日も情報整理やるから』と、茶番法廷に無理やり出席させられた。
あの人形館長は、いったい何を考えてるの…
で、現在...【茶番カプリシオ】時の魔導師とぐだぐだ裁判【二次創作】
ゆるりー
-
「私からの贈り物よ」
薬が入った小瓶を差し出し、私は微笑む。
何も悪いことなんかない。
すべて、この薬で忘れてしまえばいい。
せっかくなので、軽ーく説明とかしちゃいましょうか。
あらすじにまとめるとね、私は医者の娘なのよ。
でね、小さい頃からの仲良しの、カスパルっていう人と結婚したのよ。
政略結婚だ...【七つの大罪】眠らせ姫と秘密計画【二次創作】
ゆるりー
-
「さよなら、愛しい人」
そう呟いて、リボルバーを目の前にいる人に向ける。
この行為を、何回繰り返しただろう?
もう、当たり前のように、私は引き金を引いた。
私は「悪」の人間だった。
組織に属している限り、私は「悪」であり続ける。
組織をやめることは、彼らを裏切ること。
組織をやめたくても、心のどこか...【七つの大罪】グミさんと白熱討論会【二次創作】
ゆるりー
-
「世界の間違いを、レミーが正すのよ」
数年前、サンタさんに言われたこと。
僕は、世界を正す救世主。今日も、世界のために、サンタさんのために、一生懸命がんばるんだ。
僕は、ずっとひとりだった。
こじいんっていうところに閉じ込められて、ずっとかなしかった。
サンタさんは、ぼくをたすけてくれた。
ぼくは、...【五番目のピエロ】忠実少年と賑やかサーカス【二次創作】
ゆるりー
-
僕がどんなに必死に叫んでも。
君にはこの声が届かない。
音の無いセカイに、君は一人。
どうすれば君を、孤独の無いセカイに連れ戻せるだろうか…
「おはよー神威くん。」
「あ、巡音さんおはよう。」
僕と君は幼馴染だ。
仲が良いし、家も近い。
君といると、なんだかもっと喋っていたくなる。...【がくルカ】この声が届くまで【音を失った少女に】
ゆるりー
-
残された時間で
----------
「ふわぁ~、眠い……」
大きく伸びをしながら、欠伸をする神威先生。彼が無事退院して学校に帰って来てから、二週間ぐらい経つ。
それまで退屈に思っていた国語の授業も、ようやく楽しく思えてきた。それに代理で教えていた先生の授業、全然面白くなかったし。元々国語が苦...【がくルカ】memory【27】
ゆるりー
-
9月9日。
夏休みもとうの昔に終わり、全生徒(全国民?)が憂鬱な平日。
スイカも夏野菜も枝豆も美味しい季節が終わり、私はしょぼんとしながら時期が終わる枝豆をもぐもぐ食べる。ああでも枝豆本当美味しいもう幸せ。
学生は夏休みの課題(残り)をヒイヒイ言いながらやったり徹夜したり最早開き直って一切やらずに先...【かなりあ荘】秋風
ゆるりー
-
受験。
それは全ての人間が、一回り成長するために欠かせない関門。
今この世に働くすべての社会人は、一度なり二度なりこの関門を潜り抜けてきた者たちだ。
そして今も、数多の小・中・高・大学生が受験に挑むために、勉強で力を蓄えている。
だがその受験、本当に自分の糧になっているのか?
ちょっと手詰まった時、...dogとどっぐとヴォカロ町! Part9-1~戦う者たちとTurndog~
Turndog~ターンドッグ~
-
今年も、この季節がやってきた。
お菓子か悪戯かを選ぶ、甘い甘いイベント。
それが、ハロウィン。
「trick or treat」
それは、魔法の言葉だろう。
その言葉を口にすれば、相手は必ず選択を迫られる。
仮に「treat」を選べば、相手は菓子を与えなければならない。
それが無理ならば「trick...【がくルカ】Jack-o'-lantern【ハロウィン】
ゆるりー
-
「こんな暗い夜には、コワい熊が出るから」
貴方は落ち込む私に、いつもそう注意して夜に出掛けさせないようにした。
理由は・・・・・・言いたくない。今は、言える気分じゃないの。
だけど私は出掛けてしまったの。
・・・・・・ごめんなさい。
だけど、今夜行かなきゃいけない気がするの。
なんだか今夜は・・・・...【moonlit bear】ミルクは勝利の暁に【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
-
「ますたー」お願い、私を消さないで。
まだ歌えるよ?いい子にしてるよ?
ねぇ、なんで―――
「ミク、もう黙っていてくれ」
え…?ナニソレ…
ねぇ嘘でしょ?嘘って言ってよ「ますたー」!!
お願い、やめて!!
「さよなら、ミク」...【ボカロ】Broken program【オリジナル】
ゆるりー
-
「巡音さん、大変よくできていますよ」
大学の先生はそう言って、わたしが渡した原稿を置いた。
「ありがとうございます」
「じゃあ、これ、次の分ね」
どさっとプリントが渡される。わたしはそれを、自分の鞄に仕舞った。
「できたら来新学期が始まるまでには仕上げてもらえる?」
わたしはかかる時間を計算し...ロミオとシンデレラ 第七十三話【わたしの望みは大きすぎるの?】
目白皐月